Android-x86の起動とインストール


Android-x86は、モバイル用のAndroidをx86系のコンピュータで使用できるようにしたOS。大雑把に言ってしまうと、Windowsが動作してるPCで、スマホやタブレットで使用しているAndroidが使えるようになる。

x86系というのは、インテルが開発したCPUに使用されたアーキテクチャの総称で、インテルのCPUだけではなく、AMDなどの互換プロセッサも含まれる。

Android-x86は文字通り、スマホやタブレットで使用しているAndroidがPCで動作するのだが、スマホやタブレットでは指かスタイラスペンで行っていることを、マウスで操作するのは違和感があり、お世辞にも使いやすいとは言い難い。
また、Amazon KindleやAmazon プライムビデオ、三井住友銀行などPlay Storeからインストールしたアプリでも、いくつかは正常に動作せず、強制終了したり画面の向きがおかしなことになっていたりする。
ただ、タッチスクリーン対応のノートPCなら、普通にキーボード付きのタブレット感覚で使用でき、予想以上に快適だった。

よりPCでの操作に適した仕様に改良されたものに「Remix OS」や「Phoenix OS」があるので、PCをマウスで操作するなら「Remix OS」の利用を推奨。

システム要件

提示されているシステム要件は無いが、公式サイトでは検証用のPCとしてASUSのEee PCを使用していると記載されているので、2008年前後のローエンドPCでも動作するように設計されているらしい。

ソフトの入手先

Android-x86  公式ダウンロードページ





Android-x86をLive CDで起動

Android-x86はISOイメージファイルで提供されており、ファイルサイズは655MB。
ISOファイルをCD-Rに書き込み、BIOSもしくはUEFIのBoot設定を変更すれば、インストールしなくても、Live CDとして使用できるので、取り敢えずAndroid-x86がどのようなOSなのか試用するのに最適。
ただし、Live CDからの起動では設定が保存できないため、一時的な利用に限られる。

Android-x86の公式ダウンロードページにある「Android-x86 x.x」の「View」をクリック。
ISOファイルは32bit版と64bit版が提供されており、古いPCなら32bit版を選択したほうが無難。
メモリを4GB以上搭載しているPCで、CPUも64bitに対応しているなら64bit版を選択。

広告だらけの怪しいページに移動してダウンロードが自動で開始する。
ダウンロードが完了したらブラウザは閉じてOK。

ImgBurnを使用してダウンロードしたISOファイルをCD-Rに書き込む。

ISOファイルをCD-Rに書き込んだらドライブにセットしてPCを再起動。
OSが起動する前に「Del」または「F2」などのキーを押して、BIOSもしくはUEFIを呼び出して、Boot設定でCD-Rをセットしたドライブを1st Boot デバイスに指定。

BIOSを呼び出すキーについてはパソコンのマニュアルを参照するか、「Del」「Esc」のほか、BIOSが開くまで「F1」「F2」・・と再起動を繰り返し、可能性のあるキーを押していく。

全てが上手く行けばAndroid-x86のブートメニューが開くので、一番上にある「Run Android-x86 Without installation」を選択して「Enter」キーを押す。

データのロードに少し時間はかかるが、しばらくすると「android」と表示され、続いてandroidのセットアップウィザードが開始する。

はじめに言語設定。
ドロップダウンリストから「日本語」を選択するのだが、データの読み込みが遅く、あまり早く操作するとセットアップウィザードに問題が発生するので、根気よくゆっくりとスクロールした方が良いかも。
ちなみに「日本語」は一番下にある。

WiFiの設定。
デスクトップPCなどで無線LANではなく、有線で接続している場合は、WiFi設定の箇所をスキップしても有線接続を認識しているので問題ない。

Googleアカウントを追加。

ここでややこしいのがキーボード配列。
日本語キーボードは106/109配列なのだが、Android-x86の初期状態ではシステム言語を日本語に変更してもキー配列は英語の101/102配列のままになっている。

文字入力で困ることはないが、記号の配列が異なるので、メールアドレス入力時の「@」は「Shift+2」になる。

メールなどの設定が完了すると、Android-x86が起動する。

ブラウザでのウェブサイト閲覧、メールの送受信の他、Playストアからアプリをダウンロードして使用することもできる。
日本語入力を有効にするためには、Playストアから「Google日本語入力」をインストールする必要がある。
ただし、電源をオフにした時点でインストールしたアプリの他、各設定は全て消失する。
SDカードを挿入している場合、Androidと一部のアプリがSDカードに書き込みを行うが、設定が保存されるわけではない。

Android-x86のインストール

Android-x86をインストールする際は、Android-x86単体でのインストールを推奨。
Windowsとデュアルブートにする場合は、Windowsがインストールされているドライブとは別のドライブへインストールしたほうが賢明かも。
Windowsとデュアルブート環境を構築した場合、Windowsと同一ドライブをパーテーションで分けて、Android-x86をインストールすると、Android-x86を削除した際にブートローダーのエラーでWindowsが起動しないなどの問題が発生するので、インストールする際は要注意。

Android-x86はFAT32やNTFSなどのファイルシステムにも対応しているはずなのだが、元がLinuxなのでデータや設定を保存するにはLinuxで使用されているファイルシステムでなけれダメだという情報もあったので、インストール時にLinuxのファイルシステム「ext4」でフォーマットしてみたものの、なぜかAndroid-x86が起動しなかったので、Puppy Linuxで事前にフォーマットしてからインストールしてみた。

Puppuy LinuxをLive CDで起動してから、「システム」の中にあるパーテーション変更ソフト「GParted 」を開き、任意でパーテーションの作成、フォーマットを行う。

Android-x86はシステムファイルのみで1.5GBあり、パーテーションを分割する場合は最低でも2GB以上必要。
アプリやら画像やらを保存するなら、その分も合わせて考慮しておく。

既存のパーテーションサイズを変更するには「リサイズ」でサイズを縮小後に「適用」。
「New」で新規パーテーションを作成し、任意のサイズを指定してフォーマットに「ext4」を選択して「適用」。

パソコンをAndroid-x86のインストールCDからブートして、「Instlation – Install Android-x86 to harddisk」を選択して「Enter」キーを押す。

ちなみに、ノートPCなら問題ないが、デスクトップでワイヤレス キーボードを使用していると、次のインストール先の選択でカーソルが反応しなくなったので、有線キーボードの使用を推奨。

Puppy Linuxでフォーマットした「ext4」を選択。

上図ではパーテーションを分割しているが、Android-x86のみをPCにインストールする場合は、「GParted 」で一旦、全てのパーテーションを削除して、最大容量で新規パーテーションを作成し、「ext4」でフォーマットすればOK。

フォーマットするか訊いてくるが、すでに「GParted 」でフォーマット済みのため「Do not fotmat」を選択して「Enter」キー。

「GRUB」というLinux用のブートローダーをインストールするか訊いてくるので「Yes」を選択して「Enter」。

「GRUB」がインストールされていないとAndroid-x86が起動しないので「GRUB」は必須。

他のパーテーションにWindowsがインストールされている場合のみ「Do you want to create a boot item for Windows?」と訊いてくるので、「Yes」を選択して「Enter」。

パソコンがBIOSではなくUEFIの場合は「Yes」を選択して「Enter」。
「GRUB」をインストールするなら「Skip」。

1つのハードディスクをパーテーションで分割した場合、他の領域をフォーマットするか訊いてくるので、「No」を選択して「Enter」。

ここで「Yes」を選択すると、パーテーション内のデータが全て消失するので要注意。

システムディレクトリを読み込み・書き込み可能にするかの選択。
一応、「Yes」を選択して「Enter」。

インストールが完了したら「Reboot」。

Windowsとのデュアルブートの場合は、Android-x86をインストールしたドライブを1stBootに設定することで、起動するOSの選択が可能になる。

タッチスクリーン搭載の11.6インチ ASUS VivoBook X202Eにインストールしたところ。
Android-x86はマルチウインドウには対応していないので、アプリによっては妙な感じになるものの、ウィジェットも普通に使用でき、タブレットの代用品としても、それなりに使えたりする。
ただ、画面の回転はセンサーがないので使用できないため、「横向き」で固定したほうが無難。

Android用のCPU-Zで確認すると、Android-x86を正しく認識している。
インターナルストレージの容量が54.89GBになっているには誤検出ではなく、500GBのHDDを60GBのSSDに換装しているため。





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