AMD Athlonll x2 245 ~ Endevor pro2500を改造


2010/07/25

2003年に購入したEpson DirectのEndeavor Pro2500が、辛うじて起動するはするものの使いものにならないくらい動作が鈍くなった。
原因は明らかにハードディスク。
ハードディスクは経年劣化や使用環境により5~6年が寿命とも言われており、交換時期は遠に過ぎている。
ただ、ハードディスクを交換したところで7年前の スペックでは老い先は短いので、コスト重視で大改造。

end03

購入当時はハイエンドモデルで搭載しているCPUはPentium4 ハイパースレッディング。
シングルコアで2スレッド、定格3.0GHzと当時では立派なスペック。
購入価格は20万円くらいだった。

使用パーツ

CPU AMD AthlonⅡx2 245(2.9GHz)
マザーボード FOXCONN M61PMP
メモリ CFD販売 PC3-10600 Non-ECC
グラフィック・カード オンボード
電源ユニット 転用
ケース Epson Direct Endeavor Pro2500
補助記憶装置 Seagate SATA 500GB 7200rpm
光学ドライブ 転用
CPUクーラー リテール

購入するのはCPU・マザーボード・HDD・メモリの4点。流用するパーツはケース・電源ユニット・光学ドライブ・ケース ファン。
購入するパーツ代は約2万円。

構成のイメージが固まった時点で電力の確認をする。
流用するEndeavor Pro2500に搭載されている電源は350W。
光学ドライブはDVDコンボドライブが1つ、USBデバイスは2つ、ファンはCPUと背面の2つ、PCIデバイスはなし、という最小構成のため、200Wでも十分。





組立

今回のようにマザーボードごと取り替えた場合、リカバリ CDは使えないため正規版のOSが必要になる。無論、メーカーサポートも対象外。
ただ、リカバリCDが使えなくても、Windows XPのプロダクトキーは生きているため、今回は別のPCで使用した正規版のWindows XPを使用して、Endeavor Pro2500のプロダクトキーを使用して認証させる。

既存パーツの撤去

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サイドパネルを開けた状態。
当然だがメーカー製のPCに裏配線はなく、光学ドライブのインターフェイスがATAPIなので、配線はまとめられているとは言え綺麗ではない。

このPCは背面に14cmの大型ファンがついているのみで、前面にファンがないため、PC内部は負圧。
エアフローのイメージは前面から吸気で背面排出という至ってシンプルな構成。
これらPC内部の電源やSATA、IDEなどのケーブル類を軒並み外していくのだが、フロントパネルから伸びているコネクタは、マザーボードから外すだけ でOK。

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PCIスロットの拡張カード。
上からグラフィックカード、SCSI、IEEE1394、FAXモデムカードという時代を感じさせる構成。今回はこれらの拡張カードは流用しないため全て取り外す。

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フロントパネルを外した状態。

光学ドライブがタバコのヤニで変色しており、非常に汚れている。
全てのドライブを取り除き、ケースに付着しているホコリを除去する。
完全に水洗いした方が良いのだが、今回は掃除機(非推奨)やエアダスターを使用。
最後に雑巾で水拭きする。
ケースの掃除が終了したら、外したドライブ類もきれいにする。

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CPUの取り外し。

まず冷却ファンを固定しているボルトを外し、ファンを取り外す。
次にヒートシンクを外すのだが、ヒートシンクの固定方法は様々で、今回は両サイドにかぎ爪のような金具で固定されていた。

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ヒートシンクを固定していた金具。
写真左上の部分を押して外すのだが、うまく爪の部分が外れず苦労した。
金具の形が初めから分かっていれば苦労する部分ではないが、形がわからないため手探り状態での作業になる。
外すコツさせつかめば、力を入れなくても簡単に取り外せる。

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ヒートシンクを外し露出したCPU。
グリスはまだ粘り気があるものの塗布量が多い。
メーカー製とは言え、このあたりは結構いいかげんなことが多い。

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CPUを外した後は、マザーボードを取り外す。
上図の赤印の箇所にマザーボードを固定しているボルトがある。写真が切れているので全てではないが、同じ形状のボルトを探して外していく。

また、CPUのヒートシンクが載っていたパーツを固定しているボルトも、ケースに固定されているため忘れずに外す。
マザーボードは、固定しているボルトを全て外せば簡単に外せるため、軽く動かしてマザーボードが動かなければボルトの外し忘れがないか確認する。
力技で取り外すとマザーボードが破損する原因となる。

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マザーボードの取り外しが完了。
左図ではハードディスクが残っているが、これも取り外してケース内のホコリを取り、きれいにする。
今回、背面ファンはそのまま流用するため、背面ファンも一度外して、羽や周囲にこびりついているホコリを掃除する。
ファンに付着しているホコリはエアダスターを使用してもとれないため、水で濡らした歯ブラシなどを使って掃除する。

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流用する電源も一度取り外す。
電源を固定してるボルト(赤印)を外し電源ユニットを取り外す。
電源ユニットは分解せず、エアダスターで内部のホコリを飛ばしてきれいにする。
これでケースと流用するパーツの掃除が完了。

パーツの取付

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次に外したパーツを取り付ける。
電源ユニットは元の場所に戻し、ボルトでしっかりと固定。
背面の冷却ファンも同様に元へ戻すが、ファンには風向きがあるため、正しい方向を確認して取り付ける。
風向きの方向はファンに必ず記載があり、左図のように羽が回る方向と、風向きが矢印で記されている。

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マザーボードにCPUを設置。
初めにマザーボードのCPU取り付け箇所のレバーを引き上げる。
マザーボードのCPU取り付け部分と、CPU本体に▲マークがあるので、それを合わせるように設置する。
正しく設置すれば、隙間なくきれいにはまるので、横から見てCPUが浮いていないか確認する。

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CPUを設置したら、レバーを下げて固定する。
このとき、CPUが正しく設置されていないと、CPUのピンを痛めることになるので、注意が必要。
不注意でピンが曲がってしまったら、折らないように細心の注意を払ってピンを真っ直ぐに戻 す。
ピンは柔らかいので、力を入れなくても簡単に戻せる。
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ヒートシンクを取り付ける。
本来、CPUとヒートシンクの間には熱伝導を高めるため、グリスを薄く塗るのだが、現行のリテール品のファンには熱伝導シートが貼ってあるものが多い。
end23CPUとヒートシンクを密着させ、固定金具で固定。
リテール品の場合は、左図のようにヒートシンク中央に固定金具が通っており、両サイドの突起部分へ引っかけるようになっている。
金具を突起部分に引っかけ、レバーを起こして固定する。
CPUとヒートシンクの取り付けが終わったら、次にマザーボードをPCケースに取り付ける。

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マザーボード取り付けの際、忘れがちなのが背面パネルのパーツ。
これはマザーボードを固定してからでは取り付けできないので、忘れずに填め込む。

今回のFOXCONNの背面パネルは、LANとシリアルポートの部分が塞がっていたため、ラジオペンチで除去した。

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Endevor Pro2500のケースはPowerLEDが2セットあり、いずれも3ピンコネクタになっているが、マザーボードの仕様は2ピンコネクタが1セットのため、配列変換ケーブルを使用して接続。ただ、起動時には片方のLEDしか点灯しない。
Speakerコネクタについては、今回のマザーボードに対応するコネクタがないため未接続。

これで電源と冷却ファン、フロントパネルコネクタの接続が完了した為、通電テストを実施する。
モニタとPCを接続して、コンセントを挿し、フロントパネルの起動スイッチを押す。
CPUファン・ケースファンが正しく回転し、モニタにBIOSが表示されていればOK。

確認が終わったらフロントパネルコネクタの起動スイッチを長押しして電源を落とし、次の作業に入るためコンセントを抜く。
起動スイッチを押しても反応がない場合は、フロントパネルコネクタの接続が間違っていないか、主電力の24ピンや12Vのコネクタが正しく接続されているか確認する。

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次に光学ドライブやハードディスクなどのドライブ類を取り付ける。
ハードディスクはSATA、今回使用する光学ドライブはIDEのため、それぞれケーブルと電源をつなげ、出来るだけマザーボード上のエアフローを妨げないようにケーブルをまとめる。

これで取り付け終了。

このPCケースは裏配線できる仕様ではないが、サイドパネルとケース本体の間に1cm弱の空間があったため、使用しない電源ケーブルを全て裏側に持っていった。
ドライブもDVDコンボ1個で、PCIカードもないため、改造前の状態と比較するとすっきりまとまった。

マザーボードがATXからMicroATXに変わったので全体的にコンパクトになり、ケース内の空間が広がったため、リテール品のCPUファンと背面のケースファンだけでも、ある程度の冷却効果が期待できる。
欲を言えば、12cm~14cmのケースファンをフロントに吸気で取り付け、ケース内を正圧にすれば、ホコリの進入なども防げてベター。

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フロントパネル・サイドパネルを取り付けて完成。

フロッピーディスクドライブがあった3.5インチベイは、塞ぐパーツがなかったのでフロントパネルの裏からテーピングで応急処置。
5インチベイも余っていたメッシュのパーツで塞いでいる。

Spec

CPU:AMD AthlonⅡx2 245 2.9GHz
マザーボード:FOXCONN MCP61P
メモリ:DDR3 2048MB DualChannels
グラフィック: NVIDIA 6150SE(オンボード)
ストレージ:HDD SATA 500GB 7200rpm
電源:350W

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AthlonII x2 245はデュアルコア 定格2.9GHz、TDP65W K10アーキテクチャを採用。

CrystalMark

ローエンドCPUながらそこそこのスコア。

end44

Pentium4からの換装なので、CPUの性能は改造前と比較しても約3倍の処理速度になった。

TDP65WのAthlonⅡx2なので温度が思ったより低く、改造前と比較すると同じ環境で10℃以上も下がった。





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