Chromebookの設定と使い方


2017年度に発売されるChromebookは、全機種がAndroidアプリをサポートしており、GooglePlayストアがデフォルトで使用可能になった。

2017年度以前のモデルでAndroidアプリをサポートしているのは、「ASUS Chromebook Flip C100PA」「Acer Chromebook R11 / C738T / CB5-132T」「Google Chromebook Pixel(2015)」の3モデルで、こちらは当初の告知通り。
いずれもChromeOS バージョン53以上を使用することで、Androidアプリを利用できる。

Google Play ストアに対応しているChromebook一覧




Chromebookとは

ChromebookはGoogleが開発したOS「ChromeOS」を搭載しているパソコンの総称で、Androidと同様にLinuxがベースになっている。

Googleが提供しているウェブブラウザ「Chrome」の名がついている通り、ChromeOSはWindowsやMacとは全く異なり、もともとはGoogle Chromeに機能拡張やアプリを追加して、オンラインでのウェブアプリケーション操作が基本となるOS。

で、Google Chromeに機能拡張やアプリを追加して、様々な作業をブラウザ上で行うため、良くも悪くも「オンライン」でなければ使い物にならない。

無論、オフラインでもメモくらいは取れるが、大半の作業はオンラインになっている必要があるため、持ち歩いて出先で使用するならモバイルルーターやデザリングで接続するか、フリースポットを探すはめになる。
また、ウェブアプリケーションの動作は通信環境に左右されるため、ブラウザ上での作業は不安定になりやすく、使いづらさは否めない。

Windowsを搭載しているノートPCは、低スペックのウルトラモバイルPCを除き、生産型の端末として使用できるが、Chromebookはその特性からスマホやタブレットなど消費型の端末に近く、生産型Windows PCの代替え機としては力量不足。

スマホ以上Windows PC以下という微妙な立ち位置にあるChromebookだが、見方を変えれば、メールの送受信やブラウジング、添付ファイルの確認など、消費型のデバイスとして使用しているWindowsPCであれば、Chromebookでも十分に代替が利く上、起動の速さ、端末の軽さなど、Windows PCにはないメリットもあったりする。

Chromebookは4万円前後の価格帯が主流で、総じて低スペックなマシンが多く、保存領域はeMMCやSSDといったフラッシュストレージが使用され、16GB~64GBとスマホやタブレット並の容量しかないものの、ChromeOSそのものが軽いため、同価格帯のWindows PCと比べれば使用感は悪くない。
割り切りは必要になるが、用途がハマると使い勝手が良いサブマシンになったりする。

周辺機器の接続

周辺機器に関してはマウスは別として、USBメモリや外付けHDDの利用はChromebookのコンセプトから外れるもので、オンラインストレージを使うのがChrome OSでは定石。

ゴテゴテと周辺機器を接続して使用するのではなく、オンラインでクラウドを利用してスマートに使うのがChromebookだったりする。
とは言うものの、世の中のパソコンはWindowsが90%のシェアを占めているので、データをUSBメモリで渡されたり、ポータブルHDDに保存されているデータが必要になったりと、否応なくWindows対応機器の使用を迫られる。

手元にあるポータブルHDDは2009年に購入したもので、当然ながら現在は全て販売終了。
対応OSにChromeOSの記載はない。

ちなみに2009年はChromeOSの開発が始まった年でもある。

対応しているはずのないポータブルHDDを接続してみると「リムーバブルディスク」が検出。

ファイルマネージャーを開くと「HD-PFU2」と正しく認識され、ディスクの中も問題なく閲覧可能。

LogicoolのBluetoothマウスは「Chrome OS」に対応しており、愛用しているLogicoolのワイヤレスマウス M525も仕様にChrome OSの記載はないものの、Unifyingは問題なく動作する。

この他にも外付けのDVDマルチドライブなど、動作保証にChrome OSの記載がないものでも動作するものが多い。
ただし、あくまで仕様の対応OSに記載がない限り動作保証の対象外なので、Chrome OSが認識しなくても文句は言えない。

印刷

厄介なのが印刷。
一般的なプリンタはChrome OSに対応しておらず、「Googleクラウドプリント」というサービスを利用する必要がある。

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Windowsのようにドライバのインストールなどは不要で、Googleクラウドプリントに対応しているプリンタであれば、プリンタ側で設定が必要なものの、一度設定すればGoogleアカウントで利用できるので意外と便利。
ただし、Googleクラウドプリントに非対応のプリンタを使用する場合は、プリンタサーバとして機能するパソコンが必要になる。

ストレージ

Chromebookはスマホ並みの保存領域しかなく、ファイルはオンラインストレージへ保存することが前提になっており、デフォルトでGoogleドライブが登録されている。

ストレージの使い方はPCよりもスマホやタブレットに近く、ローカルディスクに保存してあるファイルを開くのではなく、オンライン上のファイルをウェブアプリケーションを使用して作業をするのが基本になっており、ChromeOSに実装されているファイルマネージャー「ファイル」を開いても、初期状態で使用可能なのはリムーバブルディスクを除くと「Googleドライブ」「ダウンロードフォルダ」のみになっている。

セットアップ

初回起動時のセットアップは、Googleアカウントの入力とWiFi接続の設定のみ。

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Chromebookを起動すると、初めに「言語選択」「使用キーボード」「ネットワーク」の3項目の選択画面が表示されるので、それぞれリストから任意で選択。

「ASUS Chromebook Flip C100PA」のようにUSキーボードを実装していても、「キーボード」で「日本語」を選択することは可能。
ただし、キーボードの配列が変わるので、記号などの入力には注意が必要。

機種にもよるが多くのChromebookは有線LANコネクタを実装しておらず、無線LAN(Wi-Fi)接続になるので、無線環境がない場合は有線LANアダプタを用意しておく。

利用規約を確認して問題がなければ「同意して続行」。

使用状況などデータの自動送信オプションがデフォルトで有効になっているので、不要であればチェックを外しておく。

Googleアカウントを使用してログイン。

ChromeOSが無事に起動。

Windowsで言うところのタスクトレイに表示されているユーザーアイコンをクリックして、表示されたメニューから「ギア」アイコンをクリック。

ChromeOS バージョン56.0.xxではGoogle Playストアはベータ版のため、初期設定では無効になっているので、チェックを入れて有効にする。

ついでにGoogleアカウントで「同期エラー」が発生しているなら、「パスフレーズを入力」をクリックしてアカウントのパスワードを入力。

Google Playストアの利用規約を確認し、「データ送信」「バックアップと復元」「位置情報」の各項目を任意でチェックを入れ、問題なければ「同意する」をクリック。

更に確認メッセージがでるので、「Google Playからの最新ニュース~」を任意で選択し、「同意する」をクリック。

これでGoogle Playが使用可能になる。

Bluetooth接続のワイヤレスマウスなどを使用する場合は、ユーザーアイコンをクリックして「Bluetoothオフ」の「▶」をクリックしてスイッチをONにする。

デバイスのスキャンが始まるのでペアリングする。

デバイスが検出されたらクリックすると接続が完了する。

「設定」画面では壁紙の変更や、公開されているテーマを取得してChromeの背景を変更したり、タッチパッドやマウスの速度調整などが可能。

選択できる壁紙は豊富に用意されており、写真の他に単色(カラー)や任意の画像を選択することも可能。

テーマを変更するとモフモフなChromeにすることもできる。

キーボードの設定

多くのChromebookは106/109の日本語キーボードではなく、101/102の英語キーボードのため、はっきり言って日本語の使用には向いていない。
日本語を使用する方法は「英字配列で日本語を使用する」か「日本語配列を使用する」かの2通りある。

英字配列で日本語を使用する場合、慣れ親しんだ日本語キーボードとは記号の配列が全く異なるため、操作には相当な慣れが必要で、それまでは記号を入力する度にキーボードの上で指がさまようことになる。

英語配列の場合、アンダーバー「_」は「シフトキー」+「-(ハイフン)」だが、日本語キーボードでは「シフトキー」+「ろ」なので、実際の入力時には相当なストレスになる。

一方、日本語配列で使用した場合、キーボードそのものが日本語キーボードではないため、先のアンダーバーを入力する「ろ」のキーが存在していないなどの弊害がでる。

英語キーボードと日本語キーボードの切り替えは、ユーザーアイコンをクリックし、ギアのアイコン(設定)→「言語と入力」の「入力方法」の項目で行う。

ある程度ブラインドタッチができるのなら、日本語キーボードでも差し支えないと思うが、厄介なのは前述のアンダーバー。
英語キーボードには日本語キーボードで割り当てられているキーが存在しないので、キー入力そのものができない。

対応法としては「きごう」と入力して変換するか、「ユーザー辞書に登録」することになる。

「言語と入力」の「入力方法」の項目にある「設定」をクリックすると、日本語入力の詳細設定画面が開くので、「ユーザー辞書」を選択。

「辞書」に任意の辞書名を入力し、「よみ」に単語を呼び出す読み、「単語」には登録する単語、「品詞」は任意で単語の品詞を選択。
使用頻度の高い単語や、英語キーボードで出しにくい記号などを登録すると便利。

基本操作と機能拡張

アイコンやボタンの配置が異なるだけで、Androidを搭載しているスマホやタブレットと使い方はほぼ同じ。
指で操作するAndroidを、マウスで操作しやすいようにして、見慣れたパソコンのインターフェイスに近づけると、ChromeOSになる感じ。
いずれAndroidとChromeOSが統合されて「Andromeda」になるくらいなので、操作に大きな違いがないのは当然かも。

Androidのドロワー(アプリ一覧)やWindowsのスタートメニューに該当するのが、左端にある蛇の目のアイコン(ランチャー)。

ランチャーをクリックするか、キーボードの検索キー(虫眼鏡のキー)を押すと、検索フォームと最近使用したアプリが表示される。

「すべてのアプリ」をクリックすると、現在インストールされているアプリが一覧表示されるので、「ファイル」をクリック。

「ファイル」はWindowsのエクスプローラに相当するファイルマネージャー。
デフォルトではGoogleドライブとダウンロードフォルダしか表示されておらず、Windowsのように新規フォルダを作成することもできない。
※Googleドライブやダウンロードフォルダ内であれば新規フォルダは作成可能。

メインで使用しているオンラインストレージがGoogleドライブなら問題ないが、Dropboxを使用していると使い勝手が悪く、またローカルドライブのフォルダも「ダウンロード」だけなのもWindowsを使い慣れていると微妙なので、拡張アプリを追加する。

※DropboxとOneDriveはそれぞれアカウントが必要なので、取得していない場合は下記を参照。

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ランチャーを開いて「Chromeウェブストア」を開き、検索フォームに「Add My Documents」と入力してエンターキー。
アプリの項目に表示されている「Add My Documents」の「Chromeに追加」をクリック。

アプリを追加すると「ファイル」の項目に「My Documents」が作成されている。
作成したMy Documents内には新規フォルダが作成可能なので、Windowsライクな使い方が可能。

オリジナルのフォルダを作成したい場合は、ランチャーのアプリから「Add My Documents」を開き、テキストボックスのフォルダ名を入力して「Create」をクリック。
下ペインに表示されたフォルダ名を「Mount」すると「ファイル」に追加される。

追加されたフォルダを「Unmount」すると「ファイル」から削除され、「Delete」を選択すると「Add My Documents」から削除される。

フォルダ名には全角文字の使用も可。

同様にアプリの「File System for Dropbox」をChromeに追加。

File System for Dropboxが開くので「MOUNT」をクリック。

Dropboxのアカウントとパスワードを入力。

ロボットではないことを証明するため、画像を選択する問題が出題されることもある、

二段階認証の場合は送信されたコードを入力。

「許可」をクリック。

これでDropboxが追加され、ドラッグ・アンド・ドロップでの移動やコピーなど、通常のフォルダと同様に取り扱うことができる。

Dropboxと同じ要領で、「File System for OneDrive」も追加しておく。

OneDriveはOffice Onlineを使用する際に必須なので、「ファイル」へ追加しておくと何かと便利。

オンラインストレージに関しては、各アプリをインストールして使用するより、「ファイル」へマウントした方が使い勝手がよいのでオススメ。

ChromebookにはGoogleドキュメントがデフォルトでインストールされており、Microsoft Officeとの互換性も高いのだが、レイアウトなどの問題もあるので、Microsoft謹製のOffice Onlineも使えるようにしておく。

「Chromeウェブストア」検索フォームに「Office」と入力して検索し、「拡張機能」の「Office Online」をChromeに追加。

Chromeブラウザの右上にある拡張機能にアイコンが追加されるので、クリックしてファイルの保存先を「OneDrive」にして「サインイン」。

サインインするとアクセス許可を求めてくるので「はい」をクリックするとOffice Onlineが使用可能になる。

Office OnlineはChromeブラウザ上で動作するので、使用する際はChromeを起動し、右上の拡張アイコンから操作する。

「開く」の「参照」をクリックすると「ファイル」が開くので、編集したいファイルを選択すれば、自動的にOneDriveへファイルがアップロードされて編集可能になる。

Chromebookのセキュリティ

Chromebookはセキュリティ機能を実装しており、もともとセキュリティソフトが存在していない。

GoogleもChromebookのセキュリティについては、「多層防御」の原則に基づいて保護されていると明記しているものの、安全の保証はどこにもない。

更にGoogle Playストアを有効にして、Androidアプリをインストールするようになると、セキュリティリスクは格段に高くなる。

Chromebookが「安全」だというのは、その昔Macユーザーが「Macはウイルスに感染しない!」と妄言を吐いていたのと対して変わらない。
Chromeブラウザにもゼロデイ脆弱性は見つかっているし、そもそもストアで公開されているアプリに仕組まれたマルウェアは防ぎようがない。

そんなわけで、せっかくGoogle Playストアを使用できるので、Android用のセキュリティソフトのインストールを推奨。

マルチアカウント

Windows版のGoogle Chromeでは右上のアカウント名を変更すると、変更したアカウントで新規ブラウザが起動するのだが、ChromeOSではブラウザのアカウントではなく、ログインアカウントを切り替える必要がある。

タスクトレイのアカウントアイコンをクリックし、メニュー上部にあるアカウントをクリック。

「別のユーザーとしてログイン」を選択。

マルチログインのメッセージが出るので「OK」。

追加するGoogleアカウントのメールアドレスとパスワードを入力。

これでアカウントが追加され、Google Chromeもアカウントに紐づけされた状態で起動する。
マルチアカウントが有効になると、タスクトレイでアカウントの切り替えが可能になる。

初期化

Chromebookの初期化はリカバリと異なり、ChromeOSが正常に動作している状態で行われ、アカウント情報やローカルディスクに保存されたファイルなどが削除される。
ただし、初期化前の情報はバックアップされているため、同じアカウントでログインすることでインストールされていた拡張機能などは復元する。

Chromebookを初期化するには、「設定」画面を開き「詳細設定を表示」をクリック。
最下段にある「Powerwash」をクリック。

「再起動」すれば初期化が始まり、初回セットアップ時の言語選択の画面が表示される。

 





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