Google日本語入力のインストールと設定


日本語を入力する際に使用するIME(Input Method Editor)は、WindowsならMicrosoft IME(MS-IME)が標準になっている。
一昔前まではMS-IMEの変換精度は酷いもので、「お馬鹿なIME」の代名詞だったが、近年のIMEは随分と賢くなった。

一方、MS-IMEと比べ変換精度が高く、人気なのがJustsystemの「ATOK」。
個人的にはATOK10~ATOK2009までユーザー辞書を引き継ぎながら10年以上使い続けていたが、バージョンアップ後の変換に違和感を覚えたので、Googleが2010年に「Google日本語入力」の正式版をリリースしたのを切っ掛けに乗り換えた。

Google日本語入力は、インターネット上から自動収集される語彙で、変換に使用される辞書が作成されているため、登録されている語彙が豊富で、変換精度、変換速度が高いのが特徴。
また、Google日本語入力の辞書はユーザー辞書以外、辞書ファイルを変換エンジンが持っており、他のIMEのように人名事典や地名辞典など個別の辞書も存在せず、変換エンジンが自動更新されることで、最新の辞書が利用できる仕組みになっている。

GoogleのIMEを使用する際、おそらく最大の懸念材料となるのがセキュリティかと思われるが、Google日本語入力はサーバーを介しておらず、全てローカル内で完結しているため、入力された情報を送信するキーロガーの性質はなく、サジェスト機能や単語登録もデータ収集は行われていない。

個人情報収集の観点からすると、ATOKなどで実装されているクラウド変換のほうがセキュリティリスクは高く、ATOK Passportの試用版の使用許諾書にはサーバに送信された情報の取扱についての記載がなかったり、BaiduのSimejiに至ってはユーザーの許可なく入力情報をBaiduに送信していたりと、いろいろ微妙だったりするが、Google日本語入力は変換エンジンが実装している辞書そのものが、クラウド変換の辞書のようなものなので、外部へデータが送信されないだけセキュリティリスクは低い。

システム要件

バージョン2.20.2750.0現在

OS:Windows 7 SP1 以降
CPU:Pentium 4 以降(SSE2対応)
RAM:2GB以上
HDD:400MB以上空き容量

※Windows VIsta以前はサポート終了。

ソフトの入手先

Google日本語入力公式サイト




 

Google日本語入力のインストール

インストールにはセットアップウィザードなどなく、インストーラーを起動したら自動でインストールされる。

公式サイトの「Windows版をダウンロード」をクリック。

利用規約を確認して問題なければ「同意してインストール」をクリックし、インストーラーをダウンロード。

「使用状況データ」と「障害レポート」の送信はデフォルトでチェックが外されている。
チェックを入れた場合に送信される情報は、「変換のタイミング」「入力文字数」「一発変換の成否」「使用OSとバージョン」のほか、Google日本語入力がクラッシュした際のデータが送信されるが、入力データなどは送信されない。

インストーラを起動すると、Google日本語入力のダウンロードとインストールが自動で行われ、完了すると設定画面が開く。
特にこだわりがなければ全てチェックが入った状態で「OK」をクリック。

規定のIME選択画面になるので「Google日本語入力」を選択。

これでセットアップは完了。

使用方法

Google日本語入力にはクラウド変換や同期機能、追加辞書などもないので、至ってシンプルなIMEになっている。
また、ATOKのように一部の語彙に変換制限がかけられていることもない。
以前は同期機能が実装されていたが、現在は削除されている。

Google日本語入力をインストール後は「言語バー」が赤丸のMS-IMEから、Google日本語入力に変わっているはず。
変わっていない場合は、MS-IMEの赤丸アイコンを右クリックしてコンテキストメニュー開き、Google日本語入力を選択する。

プロパティ

Windows7なら言語バーにあるスパナのアイコンをクリック、Windows10は「A」または「あ」のコンテキストメニューから「プロパティ」を選択。

「一般」タブでは「ローマ字入力・かな入力」のほか、句読点や記号などの入力設定が可能。

ATOKの操作に慣れていると、MS-IMEのキー設定が使いづらいのだが、Google日本語入力では使い慣れたキー設定を選択できる。

「辞書」タブでは学習機能、ユーザー辞書の編集、使用する特殊変換を選択できる。

「学習機能」はユーザーの入力傾向を学習し、使用した語彙は次回からの変換候補で上位表示される。
初期設定で「有効」になっており、「無効」に変更しても学習履歴は削除されず、新たに学習しなくなるだけ。
学習履歴を削除する場合は「学習履歴のクリア」をクリック。ただし、サジェストの入力データは削除されないので、別途サジェストタブでクリアが必要。

「ユーザー辞書」は単語を登録する辞書で、「単語登録」と同じ「辞書ツール」が表示される。

ユーザー辞書はインポート・エクスポートが可能なので、育てたユーザー辞書がある場合はエクスポート&インポートで、新規インストールしたGoogle日本語入力で利用可能になる。

DMiME 医学用語変換辞書など、公開されているGoogle日本語入力用の追加辞書は、ユーザー辞書としてインポートして使用する。

変換に使用される辞書は、デフォルトで絵文字変換以外すべて有効になっているので、不要なものはチェックを外す。
「日付変換」は「きょう」と入力して変換すると「今日の日付」が西暦・和暦で変換候補に表示され、「計算機機能」は「1+1=」と数式(四則演算・べき乗)を入力すると「2」という計算結果が変換候補に表示される変わり種。

「もしかして機能」は誤入力を「◯◯◯<もしかして>」と推測して変換候補に表示する機能で、「しゅみれーしょん」と入力すると「シミュレーション<もしかして>」と表示される便利な機能。

「入力補助」のタブではお助け機能の「自動英数変換」や、句読点による自動変換などの設定が可能。

自動英数変換は、かな変換のまま英数字を入力すると変換されるもので、「ようつべ」と入力すると「You Tube」が変換候補に表示されるようになる。

「句読点変換」は文章を入力中にエンターキーを押さなくても、指定した句読点を入力した時点で、自動変換される機能。
慣れないと却って使いづらいところもあるが、変換精度が高いと変換作業が省略されるので、入力作業の効率化を図れる。

サジェストは「予測変換」機能で、入力された語彙をを学習し、入力途中で予測された変換候補を表示する機能。
「よそくへんかん」と入力した後、「よそく」と入力した時点で「予測変換」が候補に表示されるようになる。

サジェスト機能をはデフォルトで有効になっているので、不要ならチェックを外しておく。

「未使用の履歴を削除」はサジェストのメンテナンス機能で、定期的な実行を推奨。

サジェスト機能は、誤って変換した語彙も学習して変換候補になるため、「未使用の履歴を削除」で使わなかった候補を一括削除することができる。

「全入力履歴削除」は使用した履歴も使用しなかった履歴も全て削除される。

「システム辞書からのサジェスト自動表示を有効にする」は、入力履歴だけではなく、Google日本語入力のシステム辞書から、推測される変換候補が表示される。

「リアルタイム変換を有効にする」は入力途中でサジェストが表示され、リアルタイムで候補が変化するようになる。

「プライバシー」タブもサジェストに関する設定がメインで、「シークレットモード」「プレゼンテーションモード」と、冗談のような便利機能がある。

「シークレットモード」は一時的に学習機能、サジェスト機能、ユーザー辞書を無効にするもので、「プレゼンテーションモード」は同様に全てのサジェスト機能を無効にする。

プレゼン中に仕事とは関係のない、良からぬワードがサジェストで表示されると、いろいろとヤバイことになったりするので、使わない手はない。

「使用統計情報と障害レポート」はGoogle日本語入力のインストール時に表示されていたものと同じで、「設定変更」からデータ送信の設定変更が可能。

「その他」のタブもインストール時の設定を変更する項目。
Google日本語入力を継続して使用する場合はチェックを入れておく。

単語登録

固有名詞などシステム辞書に登録のないワードは「単語登録」からユーザー辞書に登録すると便利。

「プロパティ」と同様、Windows7なら言語バーにあるスパナのアイコンをクリック、Windows10は「A」または「あ」のコンテキストメニューから「単語登録」を選択。

「単語」には登録する語彙を、「よみ」には変換時に入力する仮名を入力し、品詞から「名詞・短縮よみ・サジェストのみ・固有名詞・人名・地名など」のリストから適切なものを選択。
ユーザー辞書はデフォルトで「ユーザー辞書1」が作成されているので、そのまま登録。
品詞が異なると稀に単語登録ができない場合はあるようなので要注意。

クリップボードにコピーしているデータがあると自動的に挿入され、登録するのは名詞のほか、「短縮よみ」なども可能なので、使用頻度の高い定型文を「短縮よみ」で登録すると便利。

辞書ツール

単語登録したユーザー辞書やインポートした辞書の編集は「辞書ツール」で行う。

メニューから「辞書ツール」を選択するか、「プロパティ」の「辞書」タブにある「ユーザー辞書の編集」、単語登録の「ユーザー辞書の編集」からもアクセスできる。

デフォルトで「ユーザー辞書1」が登録してあり、「管理」では辞書の名称変更やインポート、エクスポート、辞書の追加などの操作が可能。
また、ユーザー辞書に登録した単語の編集や削除も辞書ツールで行う。

上部メニューの「追加」「削除」は単語登録を行うもので、前項の単語登録とは単票フォームと帳票フォームの違いだけ。

文字パレット・手書き文字入力

読みが分からない文字や、変換では出しにくい記号などを入力する際に役立つのが「文字パレット」と「手書き文字入力」。

「文字パレット」は辞書に登録されている文字を分類別に表示され、クリックすると対象の文字が入力される。

読みはわからないが、形がわかる文字を探す場合は「手書き文字入力」。
マウスを使用して文字を描くと、似ている文字、描いた形が含まれている文字などが表示される。

「文字パレット」や「手書き文字入力」を使用して入力した文字は、覚えやすい読みをつけて単語登録すると良いかも。






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