Panda Free AntiVirus のインストールと使い方


Panda Free AntiVirus は現在主流になっているクラウド型アンチウイルスの先駆けで、マルウェアのデータやスキャンエンジンをサーバ側に置くことにより、ほぼリアルタイムで最新のデータに対応するだけでなく、従来のウイルス対策ソフトのネックだったシステムリソースの占有率を大幅に軽減したのが特徴。

Panda Free Antivirusを開発しているのはスペインで設立されたパンダセキュリティ社で、現在はアメリカとスペインに本社を構えている。

パンダクラウドアンチウイルスが公開されたのは2010年。
当初は日本語に対応したページもあり、Panda Cloud AntiVirus自体も日本語に対応していたが、2014年以降にリリースされているPanda Free Antivirusは日本語には未対応。

システム要件

バージョン18.01.00現在

OS:Windows XP(SP3)以降 (32bit & 64bit)
CPU:Intel Pentium 300MHz以上のPC互換機
RAM:256MB以上
HDD:240MB以上の空きスペース
Browser:IE6以降 Firefox2 以降 Google Chrome

ソフトの入手先

Panda Security 公式サイト ダウンロードページlink





Panda Free Antivirus  のインストール

Panda Cloud Antivirusは バージョン3.x.xからセットアップウィザードが日本語未対応になり、Panda Free Antivirusも同様に日本語には未対応。

セットアップ時に「Yahooをホームページにする」「Yahooをデフォルトのサーチエンジンにする」「パンダツールバーをインストールする」という項目があるので要注意。

ダウンロードページにある「Download」をクリック。

フルバージョンのPanda AntiVirusを勧めてくるので「No,thank you」をクリック。

CNETのダウンロードサイトへ移動するので「Download Now」をクリックしてインストーラーをダウンロードする。
ダウンロードが開始すると音声付きのCMが再生されたりするので要注意。

また、右サイドバーやフッダーにも「無料ダンロード」と記されたバナーが表示されているが、これらは大半がミスリーディングアプリなので、ダウンロードしないように。

ダウンロードしたインストーラーを起動するとセキュリティ警告が出るので「実行」。
セットアップウィザードが開始したら「Next」。

上図赤枠部分は「パンダセキュリティーツールバーをインストール」「Yahoo!をデフォルトのサーチエンジンに設定」「Yahoo!のポータルサイトをスタートページに設定」になっており、上段の「パンダセキュリティーツールバーをインストール」以外は無関係。

微妙なのはパンダセキュリティーツールバーで、このプログラムはIEやChrome、Firefoxなどに追加されるツールバータイプのアドオン(機能拡張)だが、Panda Securityではなく、Visicom Mediaという会社が制作している。
機能的にはウェブサイトのフィルタリングを行い、マルウェアが仕組まれたサイトなどをブロックするのだが、その機能よりもVisicom Mediaそのものが少々怪しい。

Visicom Mediaはセキュリティ専門の企業ではなく、他社サイトのツールバーなどを製作している会社で、悪名高い「Babylonツールバー」もこの会社が手掛けた模様。
公式のツールには違いないが、2015年6月現在公式サイトからツールバー単体の入手はできず、情報も2013年以降のものが見当たらない。
更に海外サイトではパンダセキュリティーツールバーそのものをマルウェアとして報告しているところも散見される始末なので、インストールは避けたほうが無難かも。

インストールする項目をチェックしたら、Select languageの項目に日本語はないのでEnglishのままで「Accept and Install」をクリック。

プログラムをダウンロードしてからインストールが開始する。

セットアップが完了。
「Ooen now」をクリックしてPanda Free AntiVirusのメインメニューを起動する。

インストールが完了すると「パンダアカウント」を作成するため、メールアドレスの入力を求められるが、アカウントを作成しなくても利用できるので「Close」で問題ない。
ただし、アカウントを作成しないと、メインメニューを開くたびにアカウント作成を求めるメッセージが表示されるので、メールアドレスとパスワードを入力してアカウントを作成したほうが使い勝手は良い。

初期状態では「パンダニュース」というものが頻繁にアピールしてくるので非表示設定を行う。

左上の「三」をクリックしいぇメニューを表示。

「Settings」を選択。

「General」の一番下にある「Panda news」を2つとも「Off」にすればOK。

使用方法

アンチウイルスソフトは常駐して「検疫(Quarantine)」を行う。
検疫とは具体的にファイルのダウンロードや、ファイルの展開、ブラウジングなどPC上のアクションを監視し、マルウェア、疑わしいファイル(suspicious)、怪しいプログラム(PUP)であれば実行される前に隔離される。
ただ、検疫も完璧ではないので、定期的なスキャンでの補完を推奨。

Panda Free AntiVirusが実装している機能は、「クアランティン(検疫)」「ウイルススキャン」「USBプロテクション」「レスキューキット作成」のみで、不正なアクセスをブロックする「ファイヤーウォール」や「インターネットセキュリティ」などは有料バージョンに備わっている。

メインメニューの「AntiVirus」もしくはシールド(盾)のアイコンをクリックすると詳細情報がが確認できる。

「Quarantine(検疫)」ではPanda Free Antivirusが隔離したファイル数が表示され、「Events」の項目では期間ごとの検出数と、「ウイルス・スパイウエア」「怪しいプログラム(PUPs)」「その他(Other)」「疑わしいファイル(suspicious)」の検出数を確認できる。

また、「Last scan」にはスキャンを実行した最終日と、実施したスキャンの内容が表示されており、「Scan now」でスキャンを実行。
「Add schedule scan」でスキャンのスケジュールを設定することができる。

スキャン

ウイルススキャンを実行するのは、メインメニューの「Scan」もしくは詳細画面の「Scan now」をクリック。

スキャンは「Critical areas(重要な箇所だけスキャン)」「Full Scan(全部スキャン)」「Custom scan(カスタムスキャン)」3択で、「Critical areas」が推奨されているが、初回のみFull Scanの実行を推奨。

スキャン中は進捗状況のほかに、スキャンしたファイル数とDetected(検出された)ファイル数が表示される。

フルスキャンで時間がかかる場合などは「Shut down computer upon completion」にチェックを入れておくと、スキャン終了後にパソコンをシャットダウンする、

スキャン画面で「Detailed report」をクリックするとスキャンエリアや現在のステータスを確認できるが大した情報はなく、「View fill report」で発生したイベントが確認できる。

イベントレポートはPanda Free AntiVirusのログのようなもので、最も多い「Synchronization」は「最新の脅威に対してクラウドと同期済み」という更新イベントで、「Computer vaccinated」は「コンピュータがワクチン接種済み」、つまりウイルスに対する保護機能の実行ログで、いずれも平常運転。

ウイルスが発見された場合は、「Virus Detected (マルウェア名)」になっており、発見場所のパスが表示される。
また、マルウェア名をクリックするとPanda Securityのデータベースがブラウザで表示される。

該当のマルウェアを検索すると、危険度などの詳細な情報を参照できるが、ページが重すぎて表示までに時間がかかるので、普通にググったほうが賢明かも。

メインメニューの「AntiVirus」から詳細情報画面にある「Add schedule scan」をクリックすると、上図のようにスキャンの自動実行スケジュールを設定することができる。
「Frequency」でスキャンする間隔を設定。
ただし、スケジュールで指定した時間にパソコンが起動していなければスキャンは実行されない。
「Scan」では「My entry PC」「Critical areas」「Other items」の3種類でややこしいが、これは「Full Scan」「Critical areas」「Custom Scan」と同じ。
なぜ表現が異なっているのかは不明。

「Exclusions」はスキャンから除外するファイルを指定、「Advanced」はスキャン時の高度な設定なので、特にこだわりがなければデフォルトのままでOK。

 USB自動実行の無効化

マルウェアはインターネットだけではなく、USBフラッシュメモリにも注意する必要がある。
使用頻度が高いUSBフラッシュメモリは、用途がファイルの受け渡しのため、外部のPCに接続する機会も多く、感染する可能性も高い。

USBメモリから感染するマルウェアは、Windowsに備わっている「自動実行」を利用するので、Panda Free Antivirus は初期設定でUSB機器の自動実行を停止し、接続されたUSBメモリの検疫を行う。

メインメニューの「My protections」をクリックすると、「USB Protection」「Process Monitor」「RescueKit」が表示されるので「USB Protection」を選択。

USBメモリを挿入すると、上図のように「Vaccination(予防接種)」が実施される。
この機能を停止させたい場合は、上部にある「USB protection enabled」を「Off」にする。

プロセスモニター

プロセスモニターは実行中のプログラムをリアルタイムで表示する機能。

Panda Free Antivirusが危険度レベルが中~高のものや、ブロックしたものなどが確認できる。

「View detailed report」をクリックするとプロセス別の確認が可能。

レスキューUSBドライブの作成

メインメニューあるRescue Kit には「Is any of your PCs locked by a virus?(あなたのPCがウイルスによってロックされていますか?)」というタイトルで、「Create rescue USB drive」のボタンがある。

救助用のUSBドライブと銘打ってあるが、これは事前に作成しておくものではない。
無論、PCがウイルスでロックされていれば、そのPCは使用できないので、あくまで緊急時に使用可能なセカンドPCがあることを前提としている。

「Create rescue USB drive」をクリックするとウィザードが開始する。

USBメモリを挿入後、「Start」をクリックするとドライブを認識するので、「Install」をクリック。
自動的にデータをダウンロードして、Boot用のUSBドライブを作成する。

もし作成に失敗しても「Try again」で再実行すれば作成に成功することもある。
何度も失敗するようならUSBメモリを替えて再実行。

作成したUSBメモリをウイルス感染でロックされていると思われるPCに挿入し、PCを起動するとクリーナーウイザードが展開される。
ウイザードが開始せずに通常通りPCが起動するようなら、BIOSでブートデバイスの順序を変更する必要がある。

このRescue USBドライブの実行で、運が良ければウイルスが駆除されてPCのロックが解除できるが、100%駆除できるわけではないので念のため。

Panda Cloud Cleaner

Panda Cloud Cleanerは、Panda Free Antivirusなど、通常のウイルス対策ソフトでは検出できないようなマルウェアに対して、集合知に基づいたディープスキャンを行い、駆除するツール。

「Do you think this PC is infected?(このPCが感染していると思いますか?)」というタイトルで、「Detect advanced viruses(高度なウイルス検出)」というボタンがあるので、実行するならクリックする。

「Cloud Cleaner」がインストールされる。

License Agreement(使用許諾書)に同意して、「Accept and scan」をクリック。

スキャンの進捗がプログレスバーで表示される。

スキャンが完了すると「マルウェアと怪しいプログラム」「不明ファイルと疑わしいファイル」「システムクリーニング」の3項目で結果が表示され、より詳細な情報を確認する場合は「>」をクリック。

検出されたファイルを削除する場合は「Clean」をクリックして完了。

ファイルが削除されて完了。

Panda Free AntiVirusに限ったことではないが、有料・無料に関わらずセキュリティソフトに「完全」はない。
各社のセキュリティソフトには得手不得手もあり、検出率が高くてもダメなときはダメで、未知の脅威に対抗しようとすれば誤検出も多くなったりする。

本来なら複数のセキュリティソフトを導入すべきなのだが、多くのセキュリティソフトは排他的なので、同時に実行すると不具合が生じてしまう可能性が高い。

最も重要なのは、評判の良いセキュリティソフトを使用するより、セキュリティソフトを導入しても万全ではないと知ることかも。





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