XnViewMPのインストールと使い方


Windows標準の画像ビューアの代替として、10年以上前から存在する老舗のフリーソフトが Irfan Viewと双璧を成す、フランス産の「XnView」。

XnViewはプラグインやアドオンをインストールすることで、対応するフォーマットや編集機能を追加できるが、それらの拡張機能をはじめから実装したXnViewの強化版であり、後継になるのがWindows・Mac OS・Linuxとマルチプラットフォーム(MP)に対応した「XnViewMP」。

一般的な画像ビューアーの機能に加え、Adobe IllustratorやPhotoshop、AutoCADのDXF・DWG500以上の画像フォーマットに対応しており、簡易的なフォトレタッチ、リサイズ、トリミングなどの編集も可能。
個人の非商用・非営利団体については無償で使用できる。

システム要件

バージョン0.90現在

OS:Windows 7 /  8(8.1)/ 10(32bit & 64Bit)

ソフトの入手先

XnViewMP 公式ダウンロードページlink



XnViewMPのインストール

XnViewMP本体は日本語化されているものの、セットアップウィザードは日本語が選択できないので、英語のまま進めることになるが、セットアップはシンプルなので特に問題はないはず。

ダウンロードページの下部にある「Windows」の項目から、インストールするPCのアーキテクチャに合わせたインストーラーをクリックしてダウンロードする。

ダウンロードしたインストーラーを起動すると、ユーザーアカウント制御のメッセージが出るので「はい」をクリックして変更を許可。

言語選択ウインドウが表示されるが、一覧に日本語は登録されていないので、「English」のまま「OK」をクリック。

EULA(使用許諾書)が表示されるので、内容を確認して問題なければ「I accept the agreement」にチェックを入れて「Next」。

インストール先の指定。
特にこだわりがなければデフォルトのまま「Next」。

スタートメニューへの登録もデフォルトのまま「Next」。

デスクトップへのショートカット作成とクイックランチのショートカット作成。
ショートカットを作成する場合はチェックを入れて「Next」。

設定を確認して「Install」をクリック。

「Visit website」のチェックを外して、「Run XnViewMP」のチェックを入れて「Finish」をクリック。

スタートアップウィザードが開くので、お好みで「”XnViewで開く”をコンテキストメニューに追加する」にチェックを入れる。
コンテキストメニューに追加すると、画像ファイルを選択して右クリックメニューに「XnViewで開く」が追加される。

「ファイルを関連付けする」をクリックすると、XnViewで開く画像ファイルを選択できるが、一般的な画像ファイルはデフォルトで設定されているため、特に変更する必要はない。

その他の項目は基本的にデフォルトのまま「OK」をクリックすると、XnViewMPが起動してセットアップ完了。

使用方法

XnViewは独特なインターフェイスのため、Windows10のデフォルトビューワー「フォト」や従来の「Windowsフォトビューアー」のような感覚で操作すると、挙動が異なるため違和感があったり、使いづらさを感じるが、これらは設定でカスタマイズできる。

一般的な画像ビューアーは画像をクリックすると、アプリが起動して表示されるのだが、初期設定のXnViewは画像をクリックすると、画像がフルスクリーンで表示され、同時に上図のようなエクスプローラーが起動する。

フルスクリーンで表示された画像はそのままスライドショーが可能で、カーソルを上部に移動させると、選択した画像と同じフォルダに保存されている他の画像が表示されるものの、「X」閉じるボタンがなく、終了させるには画像をダブルクリックするか、コンテキストメニュー(右クリックメニュー)を出して「閉じる」を選択する必要がある。

また、画像ファイルを開いてフルスクリーンを終了させた後、別の画像ファイルを開いて閉じると、XnViewのエクスプローラーウインドウが開いた画像の数だけ表示されていくため、一般的なフォトビューアーと比較すると、エクスプローラーの画面を閉じるという操作が1テイク増えることになる。

このエクスプローラーウインドウがXnViewのメイン画面であり、デジカメで撮影したものなど、大量の画像ファイルを整理する場合には非常に重宝するのだが、一般的な画像ビューアーとして使用する場合にはカスタマイズが必要。

通常の画像ビューアーとして使用する場合

画像ファイルをクリックしてXnViewMPで表示させるなら、メイン画面が不要になるため非表示設定にする。

設定は上部メニューバーから「ツール」→「設定」。

左ナビゲートの「全般」を選択し、「全般」タブにある「ファイルを開いたときのモード」を「通常」に変更する。

画像をクリックする度に新規ウインドウを作りたくない場合は「XnViewを複数起動しない」にチェックを入れておく。

これで画像ファイルを直接開いた際、XnViewMPのメイン画面でタブとして表示される。

また、開いた画像をダブルクリックするか、上部メニューアイコンの左端にあるエクスプローラーのアイコンをクリックすると、表示している画像が格納されているフォルダが選択された状態でブラウザ画面が表示される。

Windowsのエクスプローラーから直接画像ファイルを開いた場合、XnViewは新規タブに表示するものの、別のファイルをタブとして追加表示することはできないが、XnViewのブラウザ上で画像を選択するとタブとして画像が表示される。

XnViewではタブ表示が可能なため、複数起動を禁止していても、XnViewのブラウザを使用することで複数の画像を表示できる。

ブラウザ

XnViewのメイン画面はファイルエクスプローラーになっており、フォルダの選択から画像のプレビュー、情報確認、カテゴライズなどが可能で、複数の画像を管理しやすいように設計されている。

XnViewを単体で起動すると「ピクチャ」フォルダか、前回表示した画像ファイルが格納されているフォルダが選択されている。

起動時に選択されているフォルダを変更するには、「設定」の「全般」にある「スタートアップディレクトリ」の項目で、「なし」や「指定」に設定可能。

「設定」→「全般」→「スタートアップ」で「ブラウザを開く」のチェックを外すと、XnViewを単体で起動した際、他の一般的なビューワーと同様、空白の状態で起動するようになる。

サムネイル表示はデフォルトで「サムネイル」+「ラベル」が選択されており、ラベルは「ファイル名」+「縦横のサイズ」+「ファイル作成日」+「EXIFの日付」+「EXIFの焦点距離・F値・シャッター速度・ISO感度」になっている。

表示を変更するには、サムネイルの上にある「指定形式表示」のアイコンをクリックし、任意の項目を選択。

デフォルトで表示されている「ラベル」を編集するには、「設定」→「サムネイル」→「ラベル」タブで、右側に表示されている「Filename」「Custom2」「File create date」などの項目で不要なものを選択し、「◀」で左側に移動させ、同様に表示させたい項目は左側のリストから右側へ移動させる。

サムネイルの大きさは上図赤枠部のスライドバーで拡大することができる。

サムネイル表示を設定値よりも拡大するとサムネイルのサイズを再設定する必要がある。
ただ、サムネイルのサイズを拡大しても、サムネイル画像が鮮明になるわけではない。

サムネイルを任意の大きさに拡大した後、「設定」→「カタログ」を開き「サムネイルサイズを取得」をクリック。

サムネイルサイズを取得したら「サムネイルを再構築」をクリックしてカタログを更新する。

XnViewがサムネイルをカタログとしてデータベースに保存しており、XnViewの使用頻度に比例してデータベースが肥大化するため、定期的に「サムネイル再構築」の横にある「最適化」で「データベースの最適化」や「サムネイルの除去」「ファイルデータの除去」などを実行して、カタログをリフレッシュさせると良いかも。

ただし、サムネイルやファイルデータを除去すると、次回の読み込み時にサムネイルなどが再構築されるため、データ量にもよるが表示されるまでに時間がかかる。

サムネイルを選択すると写真であればEXIFなどのメタデータが、左下にある「情報ペイン」で確認できる。

「カテゴリー」はXnView上でファイルにタグ付けをしてカテゴライズするもので、デフォルトでアイコン・ドローイング・写真・映像・絵画・音声が用意されており、写真にはサブカテゴリとしてペット~風景などの項目がある。

XnViewにはカテゴリーの他にも、「タグ(□)」「レーティング(☆)」「カラーラベル(◯)」があり、サムネイルの左上にカーソルを合わせると、各アイコンが表示され、アイコンをクリックするとタグにはチェックが入り、レーティングとカラーラベルはリストが表示される。

設定したカテゴリーやレーティング、カラーラベルは、左上にあるファイルエクスプローラーが表示されている「カテゴリーフィルタ」の「カテゴリーフィルタ」タブで、任意の項目を選択すれば画像が抽出される。
ただし、レーティング(良)とカラーラベル(重要)など複数の項目は選択できない。

「お気に入り」はフォルダを登録するもので、任意のフォルダを開いた状態でアドレスバーの横にある★をクリックすると、右ペインの「お気に入り」タブにフォルダが登録される。

画像加工

XnViewは画像の回転やミラー反転のほか、リサイズ、トリミング、カラー調整、描画などの加工が可能で、「ブラウザ」では回転とミラーのみ操作できる。

 

ブラウザでは、画像を選択すると上部アイコンメニューの「開く」「全画面」「左・右回転」「JPEGロスレス変換」が使用可能になり、「JPEGロスレス変換」のドロップダウンリストでは複数の回転メニューのほかに、ミラー反転(水平移動・垂直移動)が適用できる。

「ブラウザ」で表示されているサムネイルをダブルクリックするか、サムネイルを選択後に上部アイコンメニューの「開く」をクリックして画像を開くと、上部アイコンメニューに「トリミング」「リサイズ」「左・右回転」「カラー調整」「トーンカーブ」が表示される。

トリミング

画像の切り抜きは自由選択のほかに、比率の固定や任意のサイズを選択できる。

トリミングの操作画面右上にあるドロップダウンリストから任意の比率やサイズを選択し、画像をマウスでドラッグすると指定した比率やサイズでトリミングすることができる。

トリミングの範囲を決定したら上部メニューの「トリミング」で切り取りを実行。
ただし、「トリミング」では切り取り効果は保存されていないため、トリミングした画像を保存する場合はメニューバーの「ファイル」から「保存」もしくは「別名で保存」を実行する必要がある。

「選択範囲を保存」では切り取った範囲を別名で保存する。

「トリミング、保存&次へ」は切り取った状態を上書き保存するため、元画像が失われる。

リサイズ

リサイズは画像のサイズ変更を行うのだが、XnViewでは元ファイルのサイズを変更せず、印刷時のサイズ(DPI)のみ変更することも可能。

任意の画像を開き、リサイズを選択すると変換するサイズの設定画面が表示される。

ファイルのサイズを変更する場合は、「リサンプル」にチェックを入れ、「幅・高さ」に変更するサイズを入力。
「方法」にはデフォルトの「ランチョス法(Lanczos)」のほか「バイリニア法」など複数の拡大縮小の方法が選択できるが、こだわりがなければデフォルトのランチョス法で全く問題はない。

画像サイズを変更せず、印刷時のサイズのみ変更する場合は「リサンプル」のチェックを外し、「印刷サイズ」に任意の数値を入力して「OK」をクリック。

印刷時に「印刷サイズ」を「オリジナル」もしくは「DPIの値」に設定すれば、指定したサイズで印刷できる。
※上図はIrfan Viewの印刷画面。

ただし、Windows10標準の「フォト」など、一部のアプリではオリジナルサイズ(DPI値)の指定ができないので要注意。

カラー調節

画像の「明るさ」「コントラスト」「色温度」「色相」「明度」などの調整を行う。

「カラー調節」のドロップダウンリストには「色を強調」「レベル」「シャドウ/ハイライト」「Conbright / Gammasat」「自動レベル」「自動コントラスト」が選択できる。

「色を強調」では各項目のスライダーもしくは数値を変更して色調補正を行う。

「プレビュー」にチェックを入れると補正前を補正後の比較ができ、「画像に適用」にチェックを入れると変更した結果が画像に反映される。
ただし、「OK」をクリックして補正を反映しても保存されるわけではなく、「保存」もしくは「名前を付けて保存」の操作が必要。

「色を強調」と「レベル」を少し変更するだけでも随分と画像の表情が変わる。

Curves(トーンカーブ)

トーンカーブでは「輝度」か「RGB」が選択できる。

トーンカーブを変更すればアーティスティック?な画像も可能だったり。

描画

直線・四角形・円形・テキストなどWindows標準の「ペイント」を更に簡素化した感じだが、直線に矢印があったり、線種や太さが変更できたり、透かし(ウォーターマーク)を挿入できたりと、意外と実用性が高い。

描画アイコンは印刷アイコンの左隣り。

テキストでは縁取りやドロップシャドウなど、画像挿入時に使用頻度の高い効果を実装している。

描画も他の加工機能と同様、編集内容を反映させるためには「保存」または「名前をつけて保存」する必要がある。




 



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