Android x86 7.1 の起動とインストール


Android x86の最新バージョン7.1を、HPの2 in 1 PC 「HP Pavilion x2 10-n000」にインストールしたところ、前回の手順では起動に至らなかった。

結果的に問題点は次の2点。

  • Androidx86のインストーラーではパーティションの作成とフォーマットでエラーが発生する
  • 普通にインストールするだけではブートローダーである「GRUB2」が起動しない

Androidの起動に至るまではハマりまくって、一度はWindows10へ戻したくらいだが、成功してみれば手順的にはそれほど難しいものではなく、単にGRUBのインストール先を作ってあげれば良いだけ。
ただ、「HP Pavilion x2 10-n000」の仕様で、64BitのUEFIしかサポートしていないLinux MintなどのUSB起動ディスクは読み込まない(bootia32.efiファイルの追加が必要)ので、今回は「HP Pavilion x2 10-n000」でも問題なく起動するGPartedのLive USBを作成した。

Androidx86のインストーラーには「Create/Modify Partition」の項目があり、実際にパーティションの削除や作成を実行できるが、セットアップからの設定ではGRUBが正しくインストールされないので、事前にGPartedでGRUB用のパーティションを作成するのがポイント。

ソフトの入手先

Android-x86  公式ダウンロードページ

GParted ダウンロードページ



Android x86 の起動ディスクとGPartedのLive USBを作成

Android x86の最新バージョン Android Nougatベースの「7.1」をダウンロードして起動ディスクを作成する。

必要なのは1GB以上のフォーマット可能なUSBメモリを2つ。
1個しか用意できない場合は、初めにGPartedのLive USBを作成して、パーティションとフォーマットを完了後、同じUSBメモリを使用してAndroidx86を書き込むことになる。

インストールするPCのCPUが64bit対応なら「android-x86_64-7.1r1.iso」、32Bitなら「android-x86-7.1r1.iso」の「View」をクリック。

CPUのアーキテクチャが不明な場合は、「デバイスマネージャー」の「コンピューター」を参照。

ダウンロードしたAndroid x86のISOファイルをUSBメモリにコピーして起動ディスクを作成する。

USB起動ディスクの作成にはRufusを使用。

Rufusのダウンロードと使い方

Rufusは起動ディスクのISOイメージファイルからUSB起動メディアを作成するフリーソフト。 セットアップ作業がなく、日本語に対応しており、シンプルで使いやすい優れもの。 システム要件 バージョン2.18現在 OS:W … 続きを読む

次に「GParted」のLive USBを作成するため、ダウンロードページからISOファイルをダウンロードする。

Androidx86と同様、CPUのアーキテクチャに合わせて32Bitの場合は「Download gparted-live-xxxxx-i686.iso」、64Bitの場合は「Download gparted-live-xxxxx-amd64.iso」のリンクをクリック。

GPartedのISOファイルをダウンロードしたら、RufusでUSBメモリに書き込みを行う。

GParted Live USBでパーティションを作成

GPartedのLive USBを起動して、既存のパーティションを削除後、新たに2つのパーティションを作成してフォーマットする。
当然のことだが、フォーマットするのでPC内のデータは全て消失するため、万が一、Android化に失敗してもWindows環境に戻せるよう、リカバリメディアの準備やバックアップは必須。

BIOSまたはUEFIを起ち上げ、Bootメニューで「UEFI:~」のUSBメモリをファーストブートに設定。
「USB:~」ではGPartedのLive USBは起動しない。

「HP Pavilion x2 10-n000」の場合は、初期状態でGPartedのLive USBが起動するが、読み込まない場合は起動時に「F10」キーでBIOSを起ち上げ、「System Configuration」の「UEFI Boot Order」で「USB Diskette on key / USB Hard Disk」をファーストブートに設定する。

GPartedがLiveモードで起動する。

一番上の「GParted Live(Default settings)」に※が付いている状態で「Enter」キー。

デフォルトの「Dont’t touch keymap」を選択して「Enter」キー。

言語選択が表示されるので、Japaneseの「15」を入力してEnter。

日本語の設定が読み込まれ、「Enter Command line prompt」と表示されたら「X」と入力して「Enter」。

GPartedが起動する。

既存のパーティションを選択して、上部メニューまたはコンテキストメニュー(右クリックメニュー)から「Delete」を選択。
ドライブを「未割り当て」の状態にする。

上部メニューの「New」をクリックして、「新しいサイズ」に「200」と入力して「ファイルシステム」を「fat32」に設定して「+Add」をクリック。

ちなみにパーティションのサイズは最小100MBで推奨が200MBらしいので200にしている。

残りの未割り当て領域を選択して、再度「New」をクリックすると、残りのディスク容量が「新しいサイズ」に表示されているので、そのまま「ファイルシステム」を「ext4」にして「+Add」をクリック。

設定が完了したら最後に「Apply」をクリックして反映させる。

フォーマットが完了したら「fat32」のパーティションを選択して、コンテキストメニューから「フラグを編集」をクリック。

「boot」と「esp」にチェックを入れて「close」。

「HP Pavilion x2 10-n000」の場合は「boot」にチェックを入れると自動的に「esp」にもチェックが入る。

これでパーティションの設定が完了したのでGpartedを閉じる。
左上の「Exit」をダブルクリックするとメニューが表示されるので「Shutdown」を選択して「OK」をクリックし、「Enter」キーを押すとGParted Liveが終了する。

Android x86のインストール

GPartedで事前にパーティションを作成したので、Android x86のインストールは簡単。

Android x86の起動ディスクを読み込んだら、「Android-x86 7.1r1 Installation」を選択して「Enter」。

先程作成したパーティションが表示されるので、ファイルシステムが「ext4」のパーティションを選択して「OK」。

すでにフォーマット済みなので「Do not format」を選択して「OK」。

「GRUB2」をインストールするか訊いてくるので「Yes」。

システムディレクトリを読み込み・書き込み可能にするかの選択。
一応、「Yes」を選択して「Enter」。

インストールが完了したら「Reboot」を選択して「OK」。

画面が黒くなったらUSBメモリを抜いておく。

GRUBが起動して自動的にAndroid x86を読み込むはず。

Androidの設定

Androidが起動したら後は普通にAndroidの設定をするだけ。

厄介なのはWi-Fiで、設定しても自動接続してくれず、電源をOFFにして再度ONにすると、「切断」ではなく「無効」になっており、設定を「ON」にしても有効にならないという結構致命的な不具合がある。
「HP Pavilion x2 10-n000」固有の現象かもしれないが、再起動が必要なので意外と面倒くさい。

その他、確認できた不具合などは次の通り。

  • スリープから復帰できず、電源長押しで強制終了してから再起動が必要。
  • 起動直後に「Google Play開発者サービスが繰り返し停止しています」というメッセージが毎回連発する。
  • 「Google日本語入力」での物理キーボード日本語化がスムーズに設定できない。
  • 画面回転で縦向きが逆になるのでRotation Controlなどのアプリが必要。
  • バッテリー残量が正しく表示されない。

起動しない、もしくは起動しても使用できないアプリで確認できたものは次の通り。

  • Amazon Kindle・紀伊國屋書店Kinoppy・honto
  • CamScan
  • Turbo VPN
  • 三井住友銀行・三菱UFJニコス
  • 出前館

ChromeやFirefox、Excel・WordなどのMicrosoftのOfficeシリーズ、Acrobat Reader、Feedly、Pocket、Dropbox、OneDrive、Amazon Driveのほか、Googleのカレンダー・Gmailなどは問題なく動作する。

この画面が表示されたらAndroid x86のインストールは成功。
言語選択したら後はウィザードに沿って設定するだけ。

初期状態はキー配列が102になっているので、@マークの入力は「Shift+2」になる。

「HP Pavilion x2 10-n000」のAndroid化に成功。

ホームアプリは「Launcher3」と「Taskbar」。

前バージョンには無かった「Taskbar」は、マウスカーソルでの操作に適したホームアプリ。
PCライクに使用できる優れもので、開発が終了したRemix OSっぽい感じになる。

タッチスクリーンではない通常のPCにAndroid x86をインストールした場合に重宝する。

CPU-ZでもAtom Z3745Dが正しく認識されている。

メモリが2GBしかないので、Androidでも余裕はない感じだが、32GBのストレージは20GB以上も空きができた。

GeekbenchのスコアはNexus6に搭載されていたSnapdragon805と似たような感じ。

さすがにAndroidデバイスと同じというわけではなく、起動しないアプリや使い勝手が悪いところもあるが、バックドアが仕組まれていたり、マルウェアをプリインストール済みの中華パッドを使うくらいなら、これで十分かも。

 






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