完全ブルホーン化

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なんちゃってブルホーンにしたらブレーキに不安が残ったため、フラット側でもバーエンド側でもブレーキをかけることができる、そんな便利で都合の良いブレーキレバーはないものか、と、 ネットで検索していると、意外と簡単に見つかった。
それがギドネットレバー。
見つけたのはダイアコンペの製品だが、このギドネットレバーはVブレーキには対応していな い。
他にエアロブレーキレバーを取り付け、ハンドルバーに穴を空けて補助ブレーキレバーを使用する手もあるが、エアロブレーキレバーもほぼVブレーキには対応していない。

ロー ドのようにシフトとブレーキが一体化したSTIを取り付ける場合、GLIDEのリアディレイラーはSRAM製のためシマノのSTIとは互換性なし。
更にフ ロントディレイラーはシマノ製だがMTB用のため、クランクやBBも含めて交換が必要。もちろんブレーキも取り替えなければならないので、パーツ代 だけで結構な金額になってしまう。
最もお手軽なギドネットレバーを導入するにしても、現在のVブレーキを交換する必要があるため、バーエンドで「なんちゃってブルホーン」にしている意味がないことに気付き、結局ブルホーンバーを購入することにした。



パーツと工具

ミニVブレーキ

キャリパー用のレバーでも引けるミニVブレーキ。

物理は不得意なので理屈はあまり理解できないが、Vブレーキのアーム長を短くすることで、引き代の短いロード用のブレーキレバーでも操作できるという代物。
Vブレーキは「てこの原理」を利用した装置なので、アーム長によってブレーキの効き具合が異なってくるらしい。
ノーマルなVブレーキはアーム長が102mm。TEKTROのミニVブレーキにはRX5(85mm)、RX6(90mm)があり、アーム長が短いほどレバーの引き代は短くなり、ブレーキの効きも弱くなるようだが、このあたりは実際に試してみなければ何とも言えない。

フラットハンドルからブルホーンやドロップに変更する場合、おそらくミニVブレーキへの交換が最もポピュラーな方法かと思われる。

Vブレーキローラー

強引にキャリパー用のブレーキレバーでVブレーキを引くためのコンバーター。

ミニVブレーキがアーム長を短くすることで引き代を調整するのなら、直接ワイヤーで調整しようというのが「V BRAKEROLLER」というコンバーター。
このカタツムリのような形状のものをリードパイプ(バナナ)と交換し、ワイヤーを通すことで調整する手軽で、しかも安上がりなパーツ。

ギドネットレバー

レバーが90度に曲がっているため、ブルホーンのフラット部分でも角の部分でもレバーが引けるというギドネットレバー。
前述のようにVブレーキには対応しておらず、使用するワイヤーはMTB用。

難を言えばブレーキレバーを固定するボルトがブレーキワイヤーの奥にあるため、ブレーキレバーの位置や角度を変更する際には、その都度ブレーキワイヤーを外さなければならず、固定ボルトも六角穴ではなくプラス穴なのが残念。
ただ、ブルホーン化する際にブレーキの問題を一気に解決してくれる優れ物なのでオススメ。

ブルホーンハンドル

ノーマルなブルホーンハンドルだが、クロスバイクに取り付ける場合はクランプ径のサイズに注意が必要。

一般的なクロスバイクのステムは25.4mmなので、ステムを交換しない限りブルホーンハンドルもクランプ径が25.4mmのものにする必要がある。
見た目にカッチョいいのは大抵がクランプ径31.8mmなので、迂闊に買ってしまうと後からステムを追加購入する羽目になるので要注意。

ハンドル幅が500mm~580mmのフラットハンドルを使用していたら、ブルホーンのハンドル幅は400mm以上のものを選んだほうが無難。
いきなりハンドル幅を狭くするとコントロールしづらくなる。

作業手順

フラットハンドルを外してブルホーンを取り付け。

cross_bull10

ブルホーンは角の部分に体重がかかるため、締め付ける際のトルクが弱ければ、バーが回転してしまう恐れがある。
力を入れている時に回転したら洒落にならんので、指定のトルクでしっかりと固定する。

cross_bull11

ギドネットレバーを取り付ける。
見た目がスターウォーズのXウイングスターファイターのようになった。

レバーの位置は好みがあると思うが、個人的には若干ハンドルよりも外側にしたほうが、ブレーキをかけやすい。目一杯レバーを引くと、ブレーキレバーが角の外側にはみ出る感じだが、そこまでレバーを引かなくてもブレーキはしっかりとかかるので問題はない。

グリスを塗布したMTB用のインナーワイヤーを取り付け、ケーブルの取り回しを確認後、アウターケーブルを適切な長さにカットして、インナーワイヤーを通す。

cross_bull12

今回使用したブルホーンは幅400mmなのだが、ライト用のパイプホルダーとSRAMのシフターを取り付け、ギドネットレバーを付けると、フラット部分が狭くなり、真っ直ぐ掴むことができなくなった。

また、シフターとギドネットレバーが干渉するので、シフターを上向きにする必要があり、シフトダウンするレバーは上から押すような感じになったが、使用感はそれほど悪くはない。

cross_bull1

黒い方がTEKTRO RX5でシルバーが同じくTEKTROのノーマルなVブレーキ。
長さの違いは一目瞭然。
しかも、気のせいかRX5には高級感がある。

cross_bull9

ボルトにグリスを付けて固定する。

当初はフロントのみミニVブレーキに変更し、リアはコンバーターを使用。
ミニVブレーキがキャリパー用のレバーでどの程度引かけるのか不安だったが、実際に使用してみると非常に快適。

ミ ニVブレーキという表現が、どうしても無理やりロード用のブレーキレバーでVブレーキを引いている印象を与えてしまうが、ロード用のブレーキレバーに対応 したものとして製造されており、別に無理やり使用しているのではない。無論、ブレーキの利きが良い悪いはあると思うが、使用してみたところ個人的にはVブ レーキと大差はないと感じた。

cross_bull2

V Brake Rollerは使用感が今ひとつという評価が多いのだが、全くその通り。
レビューにはレバーを引いた時に「グニャ」っとした感じという表現があり、「グニャってなんやねん」って思っていたら、確かに「グニャ」っとする。

楕円型なので円周の長い部分にワイヤーを添わせると引き代が少し増える。ただ、それでも「グニャ」とした感触は変わらない。
ブレーキは辛うじてかかるが、レバーを引いても手応えはなく、しかも元に戻らないので手動でレバーを元に戻すハメになった。
Vブレーキの開き具合を強めても同じだったので、おそらくワイヤーの取り回しが悪く、抵抗が大きいためと思われる。

一旦は取り付けて走行してみたものの、不満が残ったので結局はミニVブレーキを追加購入することにした。

cross_bull7

ブレーキ・シフトの調整を行い、バーテープを巻いて完成。

文章にするとたった1行で終わるが、ブレーキ調整はともかく、シフト調整は非常に時間がかかっている。
何度やってもうまくいかず、偶然に出来たのだが、何が悪く、何が良かったのかが分かっていないので、毎回調整には時間がかかる。

cross_begin2

改造前のフラットハンドル仕様。

黒で統一したこともあって見比べるとブルホーンはちょっとイカツイが、それなりにいい感じで仕上がった。





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