MiniTool Partition Wizardのインストールと使い方

MiniTool Partition Wizardは「MiniTool Software」が開発しているハードディスクのパーティションを変更するユーティリティソフトで、セットアップも含め完全日本語対応で、操作もウィザード形式で非常に分かりやすい。

MiniTool Partition Wizardのホームユースには「無料版」と「プロ版」があり、「無料版」にはセットアップ時にサードパーティーアプリがバンドルされている他、ダイナミックディスク関連の変換機能など「プロ版」の一部機能が利用できない。

SSDやHDDなど補助記憶装置のパーティションを変更する作業そのものが特殊で、頻繁に利用するものでもないのだが、Windowsではベーシックディスクからダイナミックディスクへの変換作業が一方通行なので、「うっかり変換」してしまった場合などには、有料の「MiniTool Partition Wizard Pro」版が救いの神ならぬ救いのアプリになるはず。

無料版はプロ版の機能が制限されたものだが、購入しても無料版の制限は解除できず、新たに「プロ版」をダウンロード後、ライセンスコードを入力してアクティベートが必要。

システム要件

バージョン10.3現在

OS:Windows XP / Vista / 7 / 8 / 8.1 /10

ソフトの入手先

MiniTool Partition Wizard 無料版公式ダウンロードページ



MiniTool Partition Wizard 無料版のインストール

MiniTool Partition Wizard 無料版のセットアップにはサードパーティー製のアプリがバンドルされており、そのプログラムがESET Securityなどで「アドウェア」として検出され、検出されるプログラムはランダムにサードパーティー製のアプリを表示するために「http://vps.sihomuwe-ter.com」などに通信を行っている。

有料版の「MiniTool Partition Wizard  Pro」のインストーラーについては、前述のように購入手続き後にダウンロードURLを記載したメールが送信されるので、サードパーティー製アプリのバンドルなど「余計なもの」は付加されていない。

MiniTool Partition Wizard 無料版のダウンロードページにある「ダウンロード」をクリックしてインストーラーをダウンロード。

ダウンロードしたインストーラーを起動し、ユーザーアカウント制御のメッセージが出たら「はい」で許可。

言語選択画面が「日本語」になっているのを確認して「OK」。

ESET セキュリティが「win32/installCore」を検出するので「駆除」をクリック。
駆除してもセットアップは続行し、サードパーティー製アプリの選択画面が非表示なる。

「win32/installCore」はセットアップ時にサードパーティー製アプリを表示させるプログラムで、ESETなどでは「アドウェア」認定されている。

表示されるサードパーティー製アプリのインストールは選択可能になっているため、しっかり確認しながらセットアップを進めれば特に問題はない。

サードパーティー製アプリの情報を取得するために通信が行われるが、これもESETセキュリティで遮断される。
通信は3回ほど実行されるが、すべて遮断された。

セキュリティプログラムで引っかからなければ「EULA(使用許諾書)」が表示されるため、内容を確認して問題なければ「同意する」にチェックを入れて「次へ」。

特にこだわりがなければインストール先はデフォルトのまま「次へ」。

プログラムグループもデフォルトのまま「次へ」。

「デスクトップアイコンの作成」は任意でチェックを入れて「次へ」。

問題のサードパーティー製アプリのインストール選択画面。
※ESETセキュリティで通信が遮断された状態だと表示されない

デフォルトではEULAに同意してインストールすることになっているので必ずチェックを外す。

表示されるサードパーティー製アプリは1つとは限らないので、内容をしっかりと確認して不要であればチェックを外す。

インストールの準備が整ったら「インストール」をクリック。

セットアップが完了。
「完了」をクリックするとブラウザが起動するので閉じて終了。

使用方法

取り扱うのがSSDやHDDなどの「仕様」部分で、気軽に試すものでも、気分で変更するものでもなく、予備知識と明確な目的がなければ痛手を被る可能性があるので要注意。
また、パーティションの変更やディスクの変換処理を行う場合は、リスク回避のため可能な限りのバックアップを推奨。

MBRやGPT、ベーシックディスクとダイナミックディスク、パーティションなどについては下記参照。

ベーシックディスクとパーティション

ハードディスクのディスク管理には、ベーシックディスクとダイナミックディスクがあるが、パソコンを購入した時点、もしくは普通 … “ベーシックディスクとパーティション” の続きを読む

ダイナミックディスクとRAID

ダイナミックディスクはWindows2000から実装されたWindows独自のディスク管理形式で、パーティションの制限を … “ダイナミックディスクとRAID” の続きを読む

アプリを起動すると毎回ユーザーアカウント制御のメッセージがでるので「許可」をクリックし、メニューから「MiniTool Partition Wizard 無料版」か「アプリケーションを実行」を選択。

この画面は毎回表示されるが、有料の「MiniTool Partition Wizard Pro版」では表示されない。

MiniTool Partition Wizardのメイン画面。
メニューは大きく分けて「ディスク」「パーティション」「複製」があり、無料版の場合はダイナミックディスクに関する処理などが制限されているため使用できないが、パーティションの変更などベーシックディスクの処理は無料版でもサポートされている。

右ペインは上下に分かれているが、表示の仕方が異なるだけで、いずれも「ドライブ」と「パーティション」が表示されており、上ペインまたは下ペインから処理を行うドライブやパーティションを選択する。

基本操作はドライブまたはパーティションを選択した後、実行する処理を左メニューバーまたはコンテキストメニュー(右クリックメニュー)から指定する。

各処理は安全性を考慮して選択した状態で「保留」になり、上部メニューの「適用」をクリックするまでは実行されない。
保留中の処理は「取り消し」および「破棄」の操作も可能。

「適用」をクリックすると最終確認のメッセージが表示され「はい」を選択すると保留中の処理が実行される。

ディスク

ディスク関連のメニューは「MBRからGPT、GPTからMBRへの変換」「ディスクのデータ抹消」「不良セクタチェック」「パーティションの復元」など無料版でも全て利用できる。

MBR⇔GPTの変換・初期化

MBR(Master Boot Record)とGPT(GUID Partition Table)はいずれも、SSDやHDDなどの補助記憶装置内のパーティション形式を表しており、GPTは2TB以上の領域が認識できるMBRの後継規格だが、GPTはEFIの拡張機能を利用するため、BIOS環境では使用できないだけでなく、32ビットOSの場合はWindows8以降でなければ起動ディスクとして使用できないので要注意。

「変換」はディスクに保存されたデータを保持したままパーティション形式を変換するもので、「初期化」はパーティションが「未割当て」の場合に使用可能で、パーティション形式の変換と同時にフォーマットを行いデータを抹消する。

ディスクの抹消

SSDやHDDなどに保存されたデータは、「削除」してゴミ箱に移動しても復元できるように、「ゴミ箱を空」にしてもデータが保存されている領域が開放されるだけで、実際にはディスクから削除されていないので、専門業者に依頼すると削除したデータを復旧できたりする。
そのためPCを処分したり、HDDやSSDを破棄する場合は「データを完全抹消」するか物理的に破壊してアクセスできなくするのが望ましい。
MiniTool Partition Wizardの「ディスク抹消」はディスクを上書きし、データを理論的に抹消する。

抹消方法は複数あり、「DoD 5220.22-M」「DoD 5220-28-STD」は米国国防総省のデータ抹消規格。
ただ、米国国防総省を含め、国家機密を扱う機関では、すでに物理破壊を含めた別の抹消方法が採用されており、「DoD 5220.22-M」が標準で使用されているわけではないが、ホームユースでは「DoD 5220.22-M」「DoD 5220-28-STD」を実行するとデータ復旧はほぼ不可能になる。

サーフェステスト

サーフェステストとはディスクの不良セクタをチェックする機能で、ディスクの健康状態を確認できる。

HDDから異音がしたり速度低下を感じる場合などに実行し、エラーブロックが検出されたら、CrystalDiskInfoFromHDDtoSSDなどを使用して詳細な分析を推奨。

パーティション

無料版で最も使用される機能がパーティションの分割・結合と、プライマリパーティションと論理パーティションの変換。
Windowsの標準機能でパーティションを変更する場合、パーティションはフォーマットされるため、事前にバックアップを取り、パーティションを変更してから復元作業が必要なため、非常に手間隙がかかるが、MiniTool Partition Wizardを使用すれば、データを保持したまま、わずか数分で処理が完了してしまう。
ただし、万が一のリスクに備え、処理を行う際にはバックアップを推奨

新規作成

ディスクの未割当ての領域を使用可能するにはパーティションの作成が必要。

すでに作成しているパーティションを抹消して未割当てにすると、パーティション内のデータが消失するので要注意。

未割り当て領域を選択して「新規作成」を選択すると、作成するパーティションの設定画面が表示される。
「パーティションラベル」には任意のドライブ名を入力。
「パーティションタイプ」はデフォルトで「プライマリ」になっているので、必要に応じてリストから「倫理」を選択。
「ドライブ文字」は自動で割り振られるため、特にこだわりがなければ変更する必要はない。
「クラスタサイズ」も「デフォルト」を使用。
「サイズと場所」では未割り当て領域に作成するパーティションのサイズを指定。
デフォルトでは選択した未割り当て領域をすべて使用する設定になっているため、必要に応じてバーを移動させるか、「パーティションサイズ」に数値を入力して作成するパーティションのサイズを指定する。

パーティションの移動・サイズ変更

パーティションの移動・サイズ変更は、既存のパーティションのサイズを変更するもので、データを維持したままで実行できるが、リスキーなので処理を行う前にデータはバックアップしておく。

パーティションのサイズはパーティションの「空き領域」の分だけ小さくでき、サイズを大きくする場合は拡張するだけの未割り当て領域が隣接していなければならない。

サイズ変更の操作は「新規作成」と同じ要領で行うが、「拡張データ保護モードを有効する」にはチェックを入れておく。
「拡張データ保護モード」はデータ保護の強化機能だが、パーティションに空き容量が必要なので、使用領域いっぱいでのサイズ変更は避けたほうが無難。

サイズ変更を行うバーは、データが保存されている使用領域が濃く表示され、空き領域と隣接する未割り当て領域に対して、自由にサイズ変更が行える。

パーティションの分割

パーティションの分割は「サイズ変更」に似ているが、パーティションのサイズを小さくした場合は「未割り当て領域」が作られるのに対し、分割は2つのパーティションが作られる。

既存パーティションのサイズを縮小すると、縮小した領域に新たなパーティションが作成される。

パーティションの結合

「パーティションの結合」は分割されている2つのパーティションを1つにするもので、テスト環境では結合するパーティションに保存されていたデータは、結合しても保持されていた。

記載されている説明だと、はじめに選択したパーティションが、隣接するパーティションに取り込まれるような印象を受けるが、実際の動作ははじめに選択したパーティションに、次の画面で指定する隣接したパーティションが取り込まれる。

パーティションの結合はウィザード形式になっており、はじめに結合する元のパーティションを選択して「次へ」。

隣接するパーティションを選択して「完了」。

処理を適用すると、拡張に使用した隣接するパーティションに保存されていたデータは、問題なく「結合されたパーティションの内容」フォルダに保存されていたが、実際に処理を行う際には事前のバックアップを推奨。

パーティションの拡張

「パーティションの拡張」は隣接したパーティション空き領域を取り込み、指定したパーティションのサイズを増加させるもの。

隣接するパーティションの「空き領域」が拡張可能な最大サイズになり、指定したパーティションの前後に空き領域のあるパーティションが存在する場合は、「以下の空き領域から」のリストでパーティションを指定する。

パーティションのコピー

任意のパーティションを別のディスクへコピーするもので、コピーするパーティションよりもサイズが大きい「未割り当て領域」があるディスクが必要。

上部メニューにある「パーティションのコピー」ではコピー元のパーティション選択からウィザードが開始するので、コピーするパーティションを選択後に、左ナビゲートメニューやコンテキストメニューから「コピー」を選択した方が良いかも。

コピーはウィザード形式になっており、コピーするパーティションを指定して「コピー」を選択すると、コピーが可能な未割り当て領域のあるディスクが表示されるので、コピー先の未割り当て領域をクリックして「次へ」。

パーティションのコピー時にはサイズを変更することも可能。
コピーしたパーティションはドライブ文字が異なるだけで、コピー元のパーティションに保存されている全てのデータがコピーされる。

プライマリ・論理パーティションの変換

プライマリパーティションを選択している状態だと「パーティションを論理に変換」が、論理パーティションを選択していると「パーティションをプライマリに変換」で選択可能で、いずれも選択後に「適用」するだけで変換が可能。

パーティションのアライメント

パーティションのアライメントとは、パーティションを物理的境界(シリンダ境界・トラック境界など)やNVMブロック境界・1MB境界など特定の数値から始めるもので、パーティションの最適化と考えて差し支えない。

OSの移行・ディスクのコピー

「OSをSSD/HDに移行」はWindowsがインストールされているドライブ全体のコピーと、Windowsがインストールされているドライブからシステムの起動に必要なパーティションのみコピーを行う方法が用意されている。

「ディスクのコピー」も「OSをSSD/HDに移行」と同様で、コピー元のディスクがシステムディスクではないだけで、処理は全く同じ。

いずれも既存のディスク以外にコピー先として別のディスクが必要で、一時的にでもSSDやHDDを増設することになるため、ノートPCなどではKURO-DACHIなどPCレスでディスクをコピーできるデバイスを使用したほうが手っ取り早いかも。

上部メニューの「OSをSSD/HDに移行」をクリックするとウィザードが開始するので、質問に答える形で進めていく。

移行先のディスクを選択。
説明が記載されている通り、移行先のディスクはフォーマットされるためデータは消去される。

メッセージで再警告されるので問題なければ「はい」。

コピーオプションはデフォルトのままで問題ないが、移行先のディスクが2TB以上のサイズの場合は「GUIDパーティションテーブルを使用する」にチェックを入れておく。

「完了」でウィザード終了後、「適用」するとコピー処理が実行される。

MiniTool Partition Wizard Pro

有料の「MiniTool Partition Wizard Pro」は無料版と共存できず、無料版がインストールされている環境で「MiniTool Partition Wizard Pro」のインストーラーを起動すると、無料版をアンインストールするようメッセージが表示され、無料版のアンインストール後にセットアップウィザードが開始する。

セットアップウィザードはサードパーティー製アプリのバンドルがないだけで、後は無料版と同じ。
セットアップ完了後にライセンスキーを入力して「登録」するとメイン画面が表示される。

ダイナミックディスク

無料版では使用できないのがダイナミックディスクの管理メニュー。
ボリュームの作成やサイズ変更など、ベーシックディスクのパーティションと同様の処理が可能だが、ベーシックディスクをダイナミックディスクへ変換する機能は未実装のため、ダイナミックディスクへの変換はWindowsが実装しているディスク管理で実行する必要がある。

ベーシックディスクからダイナミックディスクに変換すると「MiniTool Partition Wizard」のダイナミックディスク関連のメニューが有効になる。

RAID構成したボリュームもベーシックディスクのパーティションと同じ要領でサイズ変更が可能。

更にRAID構成したボリュームにそれぞれ未割り当ての領域が隣接していれば、ボリュームを拡張することもできる。

ボリュームのサイズ変更は「適用」時に再起動が必要になる。

ボリュームの作成

ベーシックディスクからダイナミックディスクへの変換はサポートしていないが、ボリュームの作成ではWindowsのHomeエディションでは実装されていない「ミラー」のほか、「RAID5」の構成も可能になっている。

RAID1(ミラー)が構成できるのはHomeエディション ユーザーには嬉しい機能だったりする。
シンプルボリューム以外のボリューム作成も「適用」時には再起動が必要。

ダイナミックディスクをベーシックディスクに変換

Windowsのディスク管理で「うっかり」ベーシックディスクをダイナミックディスクに変換すると、ベーシックディスクへ戻す際にフォーマットされるため、ディスクのデータは抹消されるが、「MiniTool Partition Wizard Pro」では「シンプルボリューム」と「ミラー」のみ、データを保持した状態でベーシックディスクへ変換することが可能
また、ミラー構成のボリュームを変換する際も、Windowsのディスク管理ツールでミラー構成の解除が必要なので、基本的にシンプルボリュームのみが保存されたデータを保持したままダイナミックディスクからベーシックディスクへ変換できることになる。

「適用」後は再起動が必要で、Windowsが起動する前にディスク変換の処理が実行される。

パーティションの復元

「パーティションの復元」は誤って削除したパーティションの復元を試みる機能で、設定はウィザード形式になっている。

パーティションを復元したいディスクを選択後「パーティションの復元」を選択するとウィザードが開始するので、スキャン範囲を指定して「次へ」。

パーティションを削除している状態なら「未割り当て」になっているはずなので、スキャン範囲は「ディスク全体」または「未割り当て」にしておく。

スキャン方式は「クイックスキャン」と「フルスキャン」があり、説明通りクイックスキャンで検索後、復元できなければフルスキャンを実行。
ただし、フルスキャンを実行しても回復できるとは限らない。

クイックスキャンでもディスク全体をスキャンすると、それなりに時間がかかる。

削除されたパーティションが検出されるとプレビューに表示されるので「完了」でウィザードを終了後に「適用」で復元処理を実行。





メンテナンス系ユーティリティソフト

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Defragglerのインストールと使い方

Windowsに標準で実装されているハードディスクの断片化を解消する「デフラグ」の定番代替アプリが、「CCleaner」と同じ英国の「Piriform」が開発している「Defraggler(デフラグラー)」。

大きな特徴としては、Windowsと同じ保護技術を使用してでファイルを移動するのでファイルの破損や消失がなく、パフォーマンスが低下したSSDに効果的な「空き領域」の最適化、ファイルやフォルダ単位での断片化解消など、Windowsが実装しているデフラグの機能拡張版といえるユニークなユーティリティソフト。

HDDとSSDのフラグメンテーション(断片化)

現在のPCでは補助記憶装置にSSDもしくはHDDが使用されており、SSD(Solid State Drive)とHDD(Hard Disc Drive)では、構造そのものが異なるため、HDD用のデフラグはSSDで役に立たない。

HDDではデータの書き込みと削除を繰り返すことで、データのフラグメンテーション(断片化)が発生する。

HDDは回転している円盤の上をレコードの針のようなもの(ヘッド)が行き来してデータの読み書きを行っており、データの断片化が進むと、データを読み書きするため円盤の回転数とヘッドの移動量が大幅に増加するため、結果として遅延が発生してしまうだけでなく、ハード ディスクの物理的な故障の原因にもなりかねない。

デフラグとは、発生したフラグメンテーションを解消するという「Defragmenter」の略称で、連続したデータに置き換える作業を意味し、HDDの場合は定期的なデフラグは処理速度の改善に効果がある。

一方、SSDの場合はHDDのように物理的な針などがなく、ランダムアクセスが可能なため、データが断片化していてもアクセス速度に影響がない反面、SSDのデータを記憶する「セル」には書き込み回数に上限があり、32GBで数万円していた頃には「数年で使用できなくなる」とまことしやかに言われていたほど。
ただ、それも過去の話で、いまでは寿命を伸ばすため、同一セルへの書き込みを回避し、平均的にセルが使用されるよう処理が行われており、一般的な使用で書込上限に達することはないと思って差し支えない。

ランダムアクセスが可能なSSDには「デフラグが不要」というのも、「SSDは短命」説と同時期に広まったのだが、確かにHDDと同じようなフラグメンテーションの解消作業は必要ないだけでなく、無駄にセルの書き込み回数を増やすだけなので、デメリットしか無い。
ただ、SSDはHDDにある「上書き」という処理ができず、書き込みしたい領域に消去可能なデータがあると、一旦データを消去してから書き込みを行うため、SSDのパフォーマンスを維持するには、「空白の領域」が必要になる。

PCでゴミ箱を空にしても、見た目に削除されているだけで、「削除されたデータ」として記憶領域に保存されており、HDDの場合は「上書き」してデータを更新していくのだが、SSDは「消去→書込」と2テイク必要で、使用期間が長いと必然的にパフォーマンスが低下していたのだが、これもWindows Vista以前の話であって、Windows7以降にはTRIMという、削除されたデータを事前に消去する機能が実装され、Vista以前のOSで発生していたパフォーマンスの低下は大幅に軽減されている。

デフラグ実行時の注意点

ファイルの断片化が進めばシステムやHDDの負荷が増大するのだが、デフラグ作業も点在しているファイルを一つにまとめ、それを再配置 していくわけなので、ハードディスクに連続的な読み込みと書込が実行され、大きな負荷がかかることになる。

このデフラグに因る負荷は、健全な状態のディスクなら問題ないが、ディスクが劣化していれば致命的な損傷を与えかねない。
怪我と病気で処置が異なるように、ハードディスクの不具合にも外科と内科、つまり物理的な損傷と内部的な問題があり、デフラグは内科に属するハードな治療になる。怪我をしているのに腹の中をいじくり回されたら、治るどころの話ではない。

プラッタ(磁気ディスク)という円盤部分をモーターで回転させ、磁気ヘッドがプラッタ上を往復することでデータの読み書きを行うハードディスクの構造は、プラッタや磁気ディスクが物理的に損傷する可能性があり、その確率は使用頻度により変化してくる。

経年劣化による異常を事前に察知するため、ハードディスクには通称スマー ト、S.M.R.A.T(Self-Monitoring, Analysis and Reporting Technology) と呼ばれる自己診断機能が搭載されており、ハードディスクの劣化が「しきい値」(その値を境にして異常や問題が発生する可能性が高くなる値)を超えると警告を発するようになっており、SMARTの情報はCrystal DiskInfoで確認できる。

CrystalDiscInfoのインストールと使い方

CrystalDiskInfoは国産のソフトで、S.M.A.R.Tに対応したハードディスクの診断ツール。 分かり易いイン … “CrystalDiscInfoのインストールと使い方” の続きを読む

HDDの健康状態が低下している場合、デフラグを実行することで寿命を縮めてしまう可能性もあるため、過度なデフラグは避けたほうが無難。

デフラグの実行については諸説紛々しているが、Piriformでは1ヶ月に1回にの実行を推奨している。

システム要件

バージョン2.22現在

OS:Windows XP / Vista / 7 / 8 / 8.1 /10(32&64bit)

ソフトの入手先

Defraggler公式ダウンロードページ



Defragglerのインストール

Defragglerをダウンロードする際、CCleanerがインストールされていない環境では、ESETなど一部のセキュリティソフトで「win32/bundled.toolbar.google.D」が検出されるようになった。

ESETで検出される「win32/bundled.toolbar.google.D」は、無関係な他のアプリを同時にインストールするようなインストーラーで検出されるもの。
ネットで検索すると「トロイの木馬」だとか「リモート操作される」と不安を煽り、セキュリティソフトのインストールを勧めているサイトが多数ヒットするが、そのほとんどが「Solvusoft」などのマルウェアなので要注意。

Defragglerのインストーラーには「CCleaner」がバンドルされており、デフォルト設定でインストールを実行すると、CCleanerの最新版が同時にインストールされてしまう。
ただし、すでにCCleanerがインストールされている場合は検出されず、検出されてもCCleanerのインストールは回避できる。

インストール後にはESETもAdw Cleanerもマルウェアを検出せず、Defraggler自体にも問題は無いのだが、Avastに買収されてからPiriformの製品は評判が良くないので、気になるようならインストールは避けたほうが良いかも。

ダウンロードページには「Free」と有料の「Professional」があるので、「Free」の「CCleaner.com」をクリックしてインストーラーをダウンロードする。

「FileHippo.com」でも同様のインストーラーはダウンロードできるが、広告が多いので非推奨。

ダウンロードしたインストーラーを起動し、ユーザーアカウント制御のメッセージが出たら「はい」で許可。

セットアップウィザードが起動したら右上のランゲージリストから「Japanese」を選択して日本語表記に変更する。

CCleanerがインストールされていない環境では、デフォルトでCCleanerが同時インストールされるため、不要であれば必ず「No Thanks,~」にチェックを入れる。

ESETなどで検出される「win32/bundled.toolbar.google.D」はこれが原因。

CCleanerではなく「Chrome」がインストールされるバージョンもある。

「使用許諾書」「プライバシーポリシー」を確認し、問題がなければそのまま「インストール」でも良いのだが、フリーソフトの場合は安易に「インストール」ボタンを押さないというのは鉄則なので「カスタマイズ」をクリック。

任意でインストールオプションを選択したら、「詳細」をクリック。

「インストール先」と「ユーザーの選択」は、特にこだわりがなければデフォルトのまま「インストール」をクリック。

「Defragglerを実行」をクリックしてセットアップ完了。

使用方法

デフラグを実行する場合、アプリケーションが起動している状態ではファイルの移動が行えず、デフラグが延々と終了しなかったり、断片化が正常に解消されなかったりするため、起動しているアプリケーションは常駐ソフトも含め、可能な限り終了させる。
また、デフラグはHDDの容量や断片化の割合にもよるが、数時間単位の処理になり、デフラグ中PC操作も原則禁止なので、実行するタイミングには注意が必要。

Defragglerは上ペインに認識している各ドライブが一覧表示され、下ペインに選択したドライブの情報が表示される。

HDDのデフラグ

HDDの断片化解消は「ディスクの解析」→「ディスクのエラーチェック」→「デフラグ」というの手順になる。

ディスクの断片化率を確認するには、対象のディスクを上ペインで選択後下ペインの「解析」をクリック。

「解析」を実行すると「ゴミ箱を空にする」かメッセージがでるので、特別な理由がない限り削除して空きスペースを作っておく。

解析が終了すると下ペインに解析結果が表示される。
断片化の割合は20~30%以上がデフラグ実行の目安。

断片化が進行している場合は、デフラグを実行する前に上部メニューの「アクション」→「Advance」から「ドライブのエラーチェック」を実行する。

ベリファイとはデータの読み込み・書き込みのエラーチェックを行うもので、デフラグ実行時にはリスク軽減のためにも要確認。

ここで問題が検出されるようなら、HDDのデフラグは中止し、FromHDDtoSSDなどで詳細なディスク分析を推奨。

Defragglerが実装しているユニークな機能の1つが「巨大ファイルをドライブ後方に移動」。

デフラグは断片化したファイルを連続して再配置するのだが、動画ファイルや圧縮されているファイル、イメージファイルなどサイズが大きく、変更されることが少ないファイルは、ドライブの後方に配置したほうが全体的にアクセスの効率が向上する。

「巨大ファイルをドライブ後方に移動」はデフォルトでは無効になっているため、「設定」→「オプション」で「デフラグ」のタブを選択し、「ドライブのデフラグ中に巨大なファイルをドライブ後方へ移動」にチェックを入れる。

ファイルの最小サイズはデフォルトで250MBだが、移動したいファイルの最小サイズ、移動するファイルのカテゴリーや拡張子の編集も可能になっている。

常駐アプリも含め、起動しているアプリケーションを可能な限り終了させてから、Defragglerの下ペインにある「デフラグ」を実行。

デフラグの進捗状況はドライブマップと「断片化の割合」で確認でき、おおまかな終了時間も表示される。

「巨大ファイルをドライブ後方に移動」を有効にすると、上図のように該当ファイルがドライブ後方に移動される。

ドライブマップ

ドライブマップはドライブの断片化状況を視覚的に表したもので、ブロックをクリックすると、ブロック内のファイルを確認できる。

ドライブマップで表示されているブロックは色で区分けされており、下ペインの「ドライブマップ」タブで各項目をクリックすると、マップで強調表示される。

デフラグ実行後は断片化の割合が0%で表示されているにも関わらず、ドライブマップのブロックが「断片化」のカラーで表示されている場合、再度「解析」するとフラグメント(断片化)の割合が増加することがある。
この現象はバックアップファイルなど極端に大きなファイルが断片化して、再配置ができなかった時などに発生する。
ファイルの種類によってはドライブ後方への移動もできないため、一度ドライブ外へファイルを移動し、ドライブのデフラグ後にファイルを戻す程度しか対策がない。

SSDの最適化

SSDの場合はHDDと事情が異なって、Defraglerでは「断片化解消」ではなく「空き領域の確保」が実行されるため、「デフラグ」ではなく「最適化」という表記になっている。

ただ、SSDを最適化して効果を実感できるのは、SSDの空き容量が極端に減少している場合なので、明らかに動作が遅くなったと実感してから「最適化」する程度で十分かも。

DefraglerでSSDを最適化すると「ゼロ埋めを実行します」というメッセージが表示されるが、DefraglerはTRIM機能を使用して、SSDに完全な空白領域を作る処理を実行する。

SSDも「解析」を行った後に「最適化」を実行。

最適化中はメッセージに記載がある通り、空き容量が一時的に減少するが、最適化終了後はゴミ箱を空にすることで開始前よりも空き容量が増加している。

また、SSDでは断片化解消作業は行われないので、断片化の割合は最適化実行後もほぼ変化がないか、わずかに増加する傾向にある。

ファイル単体のデフラグとクイックデフラグ

通常のデフラグは数時間かかるので億劫になりがちだが、Defraglerには断片化が顕著なファイルを単体でデフラグする事が可能で、更に時間が無い時に実行できる「クイックデフラグ」も用意されている。

対象のドライブを「解析」後に「ファイルリスト」タブを開くと、ファイル名と「断片数」や「サイズ」「形式」などが表示され、任意のファイルにチェックを入れて「デフラグ」を実行すると対象のファイルのみデフラグが実行される。

「クイックデフラグ」は下ペインの「デフラグ」ボタンのドロップリストから選択可能。

「クイックデフラグ」の初期設定は時短のため「50MBを超える断片化を含むファイルをスキップする」設定になっており、動画ファイルの断片化などは実行されない。

「クイックデフラグ」の設定は上部メニューの「設定」→「オプション」の「クイックデフラグ」タブで「独自ルール適用」にチェックを入れ、任意の条件に変更可能。

当然ながら、通常デフラグの条件に近いほど時間がかかり、デフラグの条件を厳しくするほど時短にはなるが、デフラグの効果は薄くなる。

状態

Defraglerはドライブの「解析」を行うことでS.M.A.R.Tの情報を取得し、「状態」タブで確認できる。

属性名は日本語化されていないが、表示内容はCrystal DiskInfoと同じ。





メンテナンス系ソフト

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FromHDDtoSSDのインストールと使い方

ハードディスク診断ツールの多くは、S.M.A.R.T(Self-Monitoring, Analysis and Reporting Technology)という自己診断機能の情報を利用して状態を判断しているのだが、S.M.A.R.Tで得られる情報だけでは判断できない、というか、S.M.R.A.Tの情報だけで判断できるのであれば、HDDのクラッシュに怯える必要がない。

FromHDDtoSSDは、S.M.A.R.Tの情報だけではなく、シーケンシャルアクセス(データの先頭から順番に読み書きを行うアクセス方法)でハードディスクの完全スキャンを実施し、不良セクタやハードディスクの安定性を確認できるほか、最新バージョン(Ver2.1 Build2820)ではビッグデータを利用した診断作業が実行され、S.M.A.R.Tの情報をより詳細に分析した故障予測が可能になっている。

FromHDDtoSSDには有償版と無償版(フリーエディション)があり、有償版は「データ復旧」が可能で、無償版は「診断」がメインで復旧作業が行えない。

アプリを制作しているのは「IUECデータソリューションセンター」というデータ復旧サービス会社で、FromHDDtoSSDはその道のプロが開発しているマニアックなソフトだったりする。
「IUECデータソリューションセンター」のサイトにはHDDに関する情報が満載で、大容量ドライブで発生する「長期間アクセスされないセクタが不良化してしまう」問題など、いろいろと勉強になる。

システム要件

バージョン2.1 Build2820現在

OS:Windows2000 / XP / Vista / Windows7 / Windows8 / Windows10(32bit & 64bit)

ソフトの入手先

FromHDDtoSSD 公式サイト ダウンロードページlink



FromHDDtoSSDのインストール

FronHDDtoSSDにはインストーラーとインストール不要版が提供されており、機能的には同じなのだが、定期的に実行したほうが良いのでインストーラー版を推奨。
セットアップはシンプルでアドウェアなど注意すべき点はない。

FronHDDtoSSDのダウンロードページにもインストールの方法が掲載されており、ダウンロードリンクは掲載されているインストール方法の下、ページのほぼ中央あたりにある。

64ビット環境に32ビット版は使用できず、その逆も同様なので、インストールするPCのアーキテクチャに合わせたインストーラーをダウンロードする。

ダウンロードしたインストーラーを起動するとUAC(ユーザーアカウント制御)のメッセージがでるので「はい」。

セットアップウィザードが開いたら「次へ」。

使用許諾書を確認して問題なければ「同意する」。

インストール先の指定は、特にこだわりがなければデフォルトのまま「次へ」。

インストール項目の確認と、デスクトップへのショートカット作成の有無を選択。
「次へ」でインストール開始。

インストール完了。

使用方法

メニューは3つのカテゴリーに分類されているが、それぞれのカテゴリー内で更にメニューが用意されている。
また、ビッグデータを利用した診断や、AI(人工知能)を利用する場合は、事前にビッグデータへの通信設定を有効にする必要がある。

セクタと代替処理
FromHDDtoSSDやS.M.A.R.Tの情報などで頻繁に出てくるセクタという単語は、「ディスク形状の記憶媒体の物理的な最小単位」で、不良セクタが発見された場合、OSは複数のセクタが集まった「クラスタ」単位で不良セクタへのアクセスを回避するようになる。
通常の動作で読込不能セクタが発生した際、ハードディスク内では、そのセクタのデータを読み込む努力が行われ、データの読込に成功した場合、そのセクタは 「保留セクタ」とマークされる一方で、読み込んだデータは「代替え領域」へミラー(コピー)される。そして再度、保留セクタにアクセスした際に通常通り読込に成功したら「保留セクタ」から「通常セクタ」に戻され、「代替セクタ」にミラーされたデータが削除される。
また、再アクセス時の読込に失敗した場合 は、「保留セクタ」から「不良セクタ」になり、そのデータへのアクセスは代替セクタが受け持つことになる。

これらは通常の動作であり、不良セクタが発生したからといってハードディスクの故障というわけではないが、不良セクタの数はハードディスクの健康状態を測る目安になる。

ビッグデータへの通信設定

ビッグデータを利用してデータマイニングによる故障予測を有効、というと何のことやら理解しがたいが、大雑把にいうと、これまで理論付けすることができず、経験則とか技術者の勘といった不明瞭でありながら、それでも有用な判断や方法をAI(人工知能)が導き出すということ。

ビッグデータへのアクセスを有効にするには、トップメニューの「拡張&ヘルプ」→「拡張予測パターンの更新&ビッグデータ通信の全体設定」を選択。

「パターンファイルの更新」で「自動更新を有効にする」にチェックを入れると、確認メッセージが表示されるので「OK」。

次に「ビッグデータの送受信および、データマイニング」の「ビッグデータの送受信および、データマイニングを有効」と「自動学習」の「自動学習機能R.E.C.O AIを有効にする」もチェック。

「学習強度」は記載がある通り、不安定なドライブを検査する場合は「弱気」に設定。通常は「中立」で良いかと。

これらの設定を有効にしなければ「完全スキャン」後の「ドライブ継続使用」のレポートなどが表示されないので、いずれも有効にしておくことを推奨。

完全・詳細スキャン設定

スキャンを実行する前に各スキャンの設定を行う。

設定画面はトップ画面の上部メニュー「完全・詳細スキャン設定」→「設定ダイアログを開く」を選択。

「詳細スキャン」を実行する際の動作モードを選択する。

「詳細スキャン」には【保守系】として3種類、【復旧系】として5種類あり、実行するモードの切り替えを行う。
ただし、復旧系の「シグネチャ直接書出」の3項目は64ビット版ではサポートされていないため、64ビット環境では「物理解析」と「論理解析」のみの選択になる。

「高速リニアスキャン 速度調整」は表示されているとおり、速度と精度が反比例するので、取り敢えず「標準値」を使用。

「不良セクタシミュレーション/レストレーション/自動再構築 詳細設定」の項目でチェックを入れるのは、ドライブへの負荷を低減させるため「不良セクタ修復の際、全部ではなく読込不能セクタのみ復活を試みる」だけでOK。

完全スキャンで解析レポートを表示させるため「不良セクタ解析レポートを有効にする」にチェックを入れる。
ただし、「自動学習機能R.E.C.O AI」が有効になっていなければレポートは表示されない。

「完全スキャンに故障統計を取り込む」は現バージョンでは未実装なのでチェックは外しておく。

設定が完了したら「設定を保存する」にチェックを入れて「OK」をクリックして閉じる。

完全スキャン・統計スキャン

故障統計スキャンについては、現バージョンで「故障統計を取り込む」という機能が未実装のため、「完全スキャン」のみとなる。

「完全スキャン」はS.M.A.R.Tの情報ではなく、シーケンシャルアクセスによってドライブの状態を診断するもので、1TBのドライブで3時間、2TBで4時間30分など、ドライブの容量に比例してスキャンに要する時間がかかるものの、S.M.A.R.Tの情報を補完する意味でも、定期的な実行が望ましいとされる。

スキャンを実行する際は、初めにトップメニューのドライブ一覧からスキャンするドライブにチェックを入れる。

トップメニューの「完全スキャン・統計スキャン」をクリックするとメッセージが出るので「はい」をクリック。

スキャンは自動的に開始し、途中で終了させたい場合は「強制終了」をクリック。
一時中止・再開は下部にある「スタート/ストップ」をクリック。

スキャン画面は上下二段に別れており、グリーンの部分は不良セクタ(破損したセクタ)の調査結果を示している。
ドライブに不良セクタが存在しない場合はオールグリーンになるが、不良セクタは読込不能・書込不能・危険と各項目で色分けされる。

下段はドライブの「安定性」を表しており、不安定な箇所は「注意判断」または「危険判断」の領域まで指標が達している。

「詳細ビュー」ではグラフが表示される。

スキャンが終了すると「強制終了」が「作業完了」になるのでクリック。
「完全スキャン終了」のメッセージが出るので「はい」。

完全スキャンのレポートが表示される。

「経年劣化計」の数値が悪い場合などは、「総合評価」で保守交換を促すものや、様子見などのアドバイスがでる。

表示されている内容を保存する場合は「レポート保存」をクリックするとテキストファイルで内容が出力される。

「自動学習機能R.E.C.O AI」を有効にしていると、「不良解析レポート」でドライブの継続使用についてのコメントも表示される。

詳細スキャン

詳細スキャンは前述のように「保守系」「復旧系」合わせて8つの動作モードがあるものの、診断で使用するのは「初期不良調査」と「不良セクタ予測」になり、「初期不良調査」は前項の「完全スキャン」の簡易版のようなもので、短時間でスキャンは終了するが精度は落ちるので、公式サイトも完全スキャンを推奨している。

完全スキャンと併用して目安になるのが「不良セクタ予測」で、現状から3ヶ月~半年先の状態を予測するもの。
ただし、この動作モードはハードディスクのみが対象。

「完全・詳細スキャン設定」の「詳細スキャン 動作モード」で「不良セクタ予測」を選択した状態で、トップメニューでシミュレーションを実行するドライブにチェックを入れて「詳細スキャン」をクリックすると、「不良セクタシミュレーションを開始いたします」というメッセージが出るので「はい」。

不良セクタシミュレーションは上段が現在のディスクの状態を「良好」「読込不能」「読書不能」「危険」でカラー表示され、下段に3ヶ月から半年後の状態をシミューレートしたグラフがカラー表示される。

不良セクタシミュレーションは完全スキャンよりも時間がかかり、250GBのドライブでも5時間以上要するので、実行する際は要注意。

処理完了後はレポートなどはないので「作業終了」をクリックして終了。

HDDを認識しているのに、開くとフォーマットをするようメッセージが出たり、ディレクトリ構造が壊れているといったメッセージがでる場合は、「回復系」の「論理解析アドバンストデータ復旧」を試みる。

「完全・詳細スキャン設定」で「論理解析アドバンストデータ復旧」にチェックを入れ、トップメニューで「詳細スキャン」をクリック。

「アドバンストデータ復旧」の画面が開いたら、対象のドライブにチェックを入れてコンテキストメニュー(右クリックメニュー)から「領域解析を実行」を選択。

デフォルトの状態で「領域解析を開始」をクリック。

「はい」をクリック。

解析の進行状況は画面の最下部に表示される。

領域解析が完了すると、解析結果がツリー形式で追加される。

解析後のデータにチェックが入った状態でコンテキストメニューから「ディレクトリ構造解析を実行」を選択。

ディレクトリ構造解析が開始。

解析結果がツリー表示される。

画像ファイルなどは選択してコンテキストメニューから確認することも可能だが、当然ファイルが破損していると表示されない。

開けなくなったHDDやSDカードなどは「ディレクトリ構造解析」で内容を確認できるが、フリーエディションで実行できるのは確認まで。
ファイルを復旧するにはサポートエディション以降の有償版が必要。

購入フォームはこちら

S.M.A.R.Tビュー

手軽で便利なのがビッグデータを活用した「S.M.A.R.Tビュー」。
ディスクをスキャンせず、S.M.A.R.Tの情報のみでディスクの状態を判断するため、数分で結果を見ることができる。

S.M.A.R.Tビューを表示させるには、トップメニューのドライブ一覧から、任意のドライブをダブルクリックする。

初期状態ではビッグデータの利用が無効になっているため、S.M.A.R.Tビューが開いたら上部のチェックボックスにチェックを入れて「OK」で一旦閉じ、再度トップメニューからドライブをダブルクリックしてS.M.A.R.Tビューを開く。

ビッグデータの利用が有効になれば受信の確認メッセージが出るので「はい」。

ビッグデータを利用すればドライブの診断結果が表示される。

上図のドライブはCrystalDiskInfoで「代替保留中のセクタ数」がしきい値を超えているため「注意」判定されているもので、上図の反転している箇所が問題の「代替保留中のセクタ数」。しきい値が「0」、最悪値「199」になっているものの、ビッグデータによる診断結果では「正常」判定されている。
完全スキャンを実行しても不良セクタはなく、一部で安定性が「注意」レベルに達しているが、不良セクタシミュレーションでも3ヶ月~半年以内で不良セクタは発生しないという結果だった。
実際、このドライブは「代替保留中のセクタ数」がしきい値を超えてから、すでに1年以上稼働し続けており、未だに障害は発生していない。

常駐型 ストレージ故障予測

FromHDDtoSSDを常駐させ、ストレージを監視させるのが「ストレージ故障予測」。

トップメニューの「ストレージ故障予測 Bigdata」をクリックして起動。

「ストレージ故障予測 Bigdata」は常駐タイプの監視アプリなので操作は不要。
最小化するとタスクトレイに格納され、問題が発見されたらメッセージが表示される。





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CCleanerのインストールと使い方

パソコンを使用していると目に見えないゴミが蓄積し、システムのパフォーマンス低下の原因になったり、SSDやHDDの空き容量を圧迫したりと碌な事がない。
ゴミの多くはアプリケーションが作業をする際に作成する一時ファイルと、インターネットを閲覧する際に、同一ページの再表示を高速化するためにブラウザがパソコンにダウンロードする画像などのファイル(インターネットキャッシュ)で、一つ一つのファイルサイズは小さいものの、まさに塵も積もれば山。

また、Windowsやインストールしたアプリケーションの設定情報などが格納されたレジストリというデータベースも、使用期間に比例して肥大化し、WindowsXPの頃まではパフォーマンス低下の要因になっていた。
Vista以降ではレジストリの肥大化は改善されており、以前ほどパフォーマンスへの影響はないようだが、不要なレジストリは無いに越したことはない。

アプリケーションが使用する一時ファイルやブラウザが利用するインターネットキャッシュは、隠しフォルダになっていて個別削除は非常に面倒、レジストリに関してはシステムの基幹部分のため、下手に触るとWindowsが起動しなくなったり、アプリケーションなどに不具合が生じる可能性もあるが、CCleanerは不要なファイルを簡単に、安全に削除できる。

システム要件

OS:Windows XP / Vista / Windows7 / Windows8 / Windows10 の32ビットおよび64ビット。

ソフトの入手先

CCleaner 公式サイト ダウンロードページlink



CCleanerのインストール

CCleanerはインストーラー版とポータブル版(ZIPファイル)が提供されているが、基本的に継続使用するアプリなのでインストールがオススメ。

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ダウンロードページには有料の多機能版もあるが、無料版を利用する場合は「Free」の「Download」ボタンをクリック。

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ダウンロードしたインストーラーを開くとセキュリティ警告が出るので「実行」。

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英語表記のセットアップウィザードが立ち上がるので、右上のドロップダウンリストから「Japanese」を選択。

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CCleanerの場合、アドウェアなど無関係なプログラムのインストールは無いので安全だが、フリーソフトを利用するなら、安易に「インストール」ボタンを押さないというのは鉄則なので、「カスタマイズ」をクリック。

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インストールオプションの選択。
「ゴミ箱のコンテキストメニュー…」は、デスクトップのごみ箱アイコンを右クリックメニューにCCleanerの「実行」と「開く」を追加される。

「インテリジェントクッキー」とはブラウザが保持しているログイン情報などで、「インテリジェントクッキースキャンを有効」にすると、インテリジェントクッキーは削除されないので、CCleaner実行後でもログインIDなどの入力を省略できる。
別の言い方をすれば、クッキーに情報を保持したままになるため、第三者でも容易にアクセス可能な状態になる。

チェックが終わったら「詳細」をクリック。

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インストール先の確認と、利用するユーザーの選択。
特にこだわりがなければデフォルトのままでOK。

全ての設定を確認したら「インストール」をクリック。

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「リリースノートを確認」にチェックが入った状態で「CCleanerを実行」をクリックすると、CCleanerが起動すると同時にブラウザが開き、CCleanerのリリース情報が表示される。

ブラウザとセットアップウィザードを閉じてインストール完了。

使用方法

クリーナーとしての機能は主に、アプリケーションが使用する一時ファイル、ブラウザのキャッシュ、Cookieのほか、履歴やゴミ箱に入っているファイルなどが対象。
クリーナーとは別に不要レジストリの検出・削除と、プログラムのアンインストール、スタートアップ項目の設定など、フリーバージョンでも機能は豊富。

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CCleanerを起動すると、「クリーナー」が開いている。

CCleanerは初期設定で一般的に不要と思われる項目にチェックが入っており、チェックが入った項目をスキャンする。
チェックが入っていない項目はグレーアウトしているが、任意でチェックを入れることが可能。

Internet Explorer

Google ChromeやFirefoxをメインブラウザにしていても、Windowsではインターネット接続をする際にInternet Explorerの機能を使用するため、必然的にIEのゴミは蓄積されていく。

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初期設定では「フォームへの入力履歴」と「保存されたパスワード」は削除対象から外されている。

インターネット一時ファイル

「キャッシュ」とも呼ばれるインターネット一時ファイルは、表示されたウェブページのデータをパソコンに取り込んだもので、次回以降の表示を高速化する仕組み。
閲覧ページが増えるほどキャッシュが蓄積されるだけでなく、ページが更新されてもブラウザがキャッシュを読み込むために内容が正しく表示されなかったり、レイアウトが崩れたりするため、定期的なキャッシュの削除はメンテナンスの必須項目。

履歴

ユーザーがIEで表示したウェブページの閲覧履歴。
一定期間(初期設定では20日間)はデータが蓄積されていくので、履歴を頻繁に利用しないのであれば削除しても問題ない。

クッキー(Cookie)

Cookieはウェブサイトからパソコンに保存される識別番号のようなデータで、個人情報を入力するようなウェブサイトでは、Cookieにも個人情報が保存されていることが多い。
Cookieを利用すると利便性が向上するものの、訪問回数や閲覧の傾向などが把握でき、何らかの手段でCookieが盗まれると、「なりすまし」によるサイトへのアクセスも可能なので、セキュリティやプライバシーなどの問題を抱えている。
そのため基本的にCookieは削除して全く問題がないどころか、削除したほうが無難。
どうしても削除したくないCookieがある場合は、後述する「Cookieの除外リスト」に登録すればOK。

入力したアドレスやパスなど

IEの入力バーは入力支援機能が備わっており、IPアドレスやURLなど直接入力した情報がレジストリに保存されているので、この情報を一括削除する。

Index.dat の削除

Index.dat はIEのパフォーマンス向上のためのデータで、Cookieなどの情報を保持しているのだが、IE10以降では使われていないため、IE10以降では「PrivacIE」や「IECompatCache」などIndex.dat の代わりに使用されているデータが削除されるらしい。

保存場所

Windowsを普通に使っていると当たり前になっている「ファイルを開く」「ファイルの保存」「フォルダを開く」「印刷」「検索と置換」「ページ設定」「フォント」「色」などはコモンダイアログといい、Windowsで動作するアプリケーションが利用できる共通機能になっている。
コモンダイアログを使用してファイルを保存すると、次に保存する際、最後に保存した場所が自動的に開くのだが、これはコモンダイアログがレジストリに保存場所を記録しているから。
意外と便利な機能なのだが、CCleanerの初期設定では「保存場所」も削除対象になっているので、チェックを外すのもあり。

フォームへの入力履歴

IEを使用して名前や住所などをウェブページ上にあるフォームに入力すると、オートコンプリート機能によって、次回からテキストボックスを選択した際に履歴が表示される。
履歴表示は入力する手間が省ける反面、個人情報などセキュリティ面でのリスクは高いので、面倒でも安全第一を優先するならチェックを入れておく。

保存されたパスワード

フォームの入力履歴と同様、入力済みのパスワードもオートコンプリート機能によってレジストリに保存されているので、利便性を優先するなら初期設定のまま、セキュリティを優先するならチェックを入れて削除対象にする。

エクスプローラ

Windowsエクスプローラはとは、デスクトップからフォルダやファイルを開いたり、コントロールパネルにアクセスしたり、ハードディスクの中を表示したりと、グラフィックで表示される(GUI)操作画面のこと。

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初期設定では「ネットワークパスワード」以外の項目が削除対象になっているが、ユーザーによっては「最近使ったもの」を多用していることもあるかと思うので、削除する際は慎重に。

最近使ったファイル

Windows XPまでは標準で表示されていたが、Windows7では非表示になっている項目で、Windows10では「クイックアクセス」として復活している。

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表示させるには「コントロールパネル」→「デスクトップのカスタマイズ」→「タスクバーとスタートメニュー」、もしくはスタートメニュー上で右クリックして「プロパティ」。
「タスクバーと[スタート]メニューのプロパティ」の「[スタート]メニュー」タブを開き、「カスタマイズ」で「最近使った項目」にチェックを入れる。

もともと非表示なので使用していなければ削除して問題ないが、敢えて表示しているなら利用頻度を考慮したほうが無難。

ファイル名を指定して実行(スタートメニュー)

スタートメニュー、もしくは「Win」+「R」で呼び出せる「ファイル名を指定して実行」の履歴を削除するもの。

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利用したことがほとんどなければ削除して全く問題はないが、頻繁に利用しているなら削除対象から除外したほうが良いかも。

その他の[最近使ったファイル]リスト

Windowsは「最近使ったファイルやフォルダ」のほかにも、使用したアプリケーションやファイル検索など保存されている様々な履歴が削除される。

整理が苦手なユーザーは、元の保存場所が分からず履歴を多用していたりするので、「最近使ったファイル」と同様に、使用状況に応じて判断したほうが無難かも。

サムネイルキャッシュ

画像や動画のファイルはファイルの内容がアイコンとして縮小イメージ(サムネイル)が表示され、イメージデータがキャッシュとして格納されている。
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キャッシュは「thumbnailcache」というデータベースファイルになっており、確実に肥大化していくが、一定の容量まで肥大化すると自動的にサムネイルキャッシュはリセットされる。

サムネイルキャッシュがリセットされると、当然ながら再構築されるため、大量の画像ファイルや動画ファイルを扱っていると再構築に時間がかかるので、システムドライブの空きに余裕があるならサムネイルキャシュの削除は避けたほうが良いかも。
逆にSSDなどでシステムドライブの空きに余裕が無いなら、サムネイルキャッシュを削除することで空き容量が確保できる。

タスクバージャンプリスト

タスクバージャンプリストはタスクバーにピン留めされたアイコンアイコンを右クリックして表示されるジャンプリストで、「ピン留め(固定済み)」と「最近つかったもの」の2項目がある。

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CCleanerの「タスクバージャンプリスト」で削除されるのは、「最近使ったもの」のみで「ピン留め(固定済み)」の項目は削除されずに保持される。

ネットワークパスワード

複数のパソコンを使用してる環境で、アクセス制限を設定しているPCを参照する際に入力した「ユーザー名」と「パスワード」を削除する項目。

システム

システムの項目にはWindows全般の不要ファイルやデータは列挙されている。

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初期設定で注意が必要なのは「ごみ箱」くらいで、その他の削除項目は特段の理由がない限り削除して問題ない。

ごみ箱

単に「ごみ箱」の中を空にする。

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「ごみ箱」のプロパティで確認できるが、ごみ箱には最大サイズが設定してあり、設定値に達するまで捨てたファイルやフォルダは保存され、設定値をオーバーすると古いファイルから順に削除されていく。

設定値が大きいと空き容量を圧迫することになるが、頻繁に「ごみ箱」を漁っている、もしくは「ごみ箱」をフォルダ代わりに使用してる場合はチェックを外しておく。

一時ファイル

一時ファイル(テンポラリファイル)はWindowsやアプリケーションが作業中のデータを一時的に保存したもので、実行中のプログラムが使用しているファイルもあるが、CCleanerは初期設定で「24時間を経過したもののみ削除」が有効になっているため、削除を実行しても差し支えはない。

クリップボード

クリップボードは、いわゆるコピペをする際に使用されるメモリ領域で、削除の有無によるパフォーマンスへの影響はほとんどないと思われるが、初期設定では削除項目になっている。

メモリダンプ

メモリダンプ(クラッシュダンプ)はWindowsやアプリケーションが異常終了した際、最後の瞬間にメインメモリ(RAM)が記録していたものを、HDDなどの補助記憶装置に保存したもの。
開発者にはバグの修正(デバッグ)に利用できる有用なデータを含んでいる可能性があるものの、ユーザーが利用することはほとんどない。

CHKDSKコマンドのフラグメント

ディスクエラーが発生した際に実行されるスキャンディスクは、破損してファイルの一部しか認識できなくなったデータを「chk」という拡張子でファイル化して、ディスクの整合性を保つ機能を備えている。
生成されたファイルは「回復されたファイルの断片」と表現されているが、文字通り「ファイルの断片」なので基本的には不要ファイル。
ただ、拡張子を「.chk」から元の拡張子に変更することで、運が良ければ内容の一部を取り出すことも可能。
修復ソフトには.chkファイルを利用するものがあるので、必要に応じて削除対象から外しておく。

ウィンドウズ ログファイル

Windowsは動作を記録してログファイルとして保存しており、普通に動作していれば利用することはないが、異常が発生した際にはエラーの情報源になるので、状況に応じて削除対象から外しておく。

ウィンドウズ エラー報告

Windowsや使用中のアプリケーションがクラッシュした際に表示される「エラー報告の送信」は、前述のメモリダンプのほか、パソコンのスペックや使用しているアプリケーション、作成したファイル、IPアドレスなど、プライバシー情報を含むデータがまとめられてXMLファイルとして保存されている。

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送信したデータは改善のために利用されるらしいが、データ送信しないのであれば削除して全く問題ない。

DNSキャッシュ

DNSはインターネット上のIPアドレスやドメイン名、ホスト名を管理するシステム。
ブラウザでウェブサイトへアクセスする際、DNSによって「名前の解決」というURLのドメイン名とIPアドレスを結びつける作業が行われており、この情報をWindowsはキャッシュとして保持し、次回からのアクセスではキャッシュを利用することで「名前の解決」作業を省略してアクセスが可能になる。

DNSキャッシュそのものはパフォーマンスを向上させるための処置だが、DNSは任意の期間で変更されるため、状況によっては古い情報を参照していることがあり、サイトへの接続がうまく行かなかったり、表示が遅くなった場合は、DNSキャッシュを削除することで改善する場合がある。

フォントキャッシュ

Windowsはフォントをキャッシュとして管理してパフォーマンス向上を図っているが、このフォントキャッシュが何らかの原因で破損すると、文字が正しく表示されなくなる。その場合、フォントキャッシュを削除することで、Windowsが自動で再構築するので改善される可能性がある。

フォントの表示に異常がなければ特に削除する必要はない。

スタートメニュー・デスクトップのショートカット

アンインストールしたアプリケーションの残骸となったスタートメニューやデスクトップのショートカットを削除する項目。
削除される対象はショートカットの参照元が不明なもののみで、実行ファイルが存在しているショートカットは削除されないため、デスクトップやスタートメニューがよくわからないアイコンで埋まっているときなどに便利かも。

拡張設定

デフォルトでは全項目がグレーアウトしている「拡張設定」だが、「Windowsイベントログ」や「環境PATH」などクリーニング対象に追加して差し支えない項目もある。

Windowsイベントログ

システムやアプリケーションなどで発生するエラーなどの情報を自動記録しているもので、トラブル発生時に解決の足がかりとなるものだが、PCが正常に動作しているときに参照することは皆無に近いので削除して問題はない。

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イベントログは「コントロールパネル」でかとゴリー別になっているなら「システムとセキュリティ」→「管理ツール」→「イベントビューア」で確認できる。

古いプリフェッチデータ

プリフェッチ(prefetch)とは、アプリケーションの起動を早めるなど、システムのパフォーマンス向上を目的としたメモリ管理機能。
ユーザーの「使い方」を記録・分析し、「ユーザーの癖」を掴むことで、次に起動するであろうプログラムを先読みする仕組み。
WindowsXPに実装され、Vista以降では「Windows SuperFetch」という名称になっている。
ただ、パフォーマンスを向上させる機能なのだが、ログデータが肥大化することでプリフェッチの読み込みに時間がかかり、Windowsの起動がもたつく原因になるため、定期的に削除することでOSの起動が安定する。

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プリフェッチデータは「Windows」→「Prefetch」フォルダ内に格納されている。
CCleanerの「古いプリフェッチデータの削除」にチェックを入れると、長期間使用していないプログラムが記録されているプリフェッチデータが削除される。

メニューオーダーキャッシュ

スタートメニューの登録情報を格納したレジストリを削除する項目。
クリア後に再起動するとスタートメニューが再構築される。

システムトレイのキャッシュ

タスクバーの右端にある時間やアイコンが表示されている部分で、タスクトレイや通知領域とも呼称されるのがシステムトレイ。
システムトレイに表示されているアイコンのキャッシュファイルをクリアするもので、システムトレイの表示に異常が発生した場合など以外は特に実行するメリットはない。

ウィンドウサイズ/表示位置のキャッシュ

表示したウインドウのサイズや表示位置が格納されている情報をクリアするもので、特に削除する必要はない。

環境PATH

環境PATH(環境変数パス)は、実行ファイル(アプリケーション)を参照するパスのことで、アンインストールした際に削除されず、レジストリに格納されたままになっている「存在しないパス」を検出して削除する項目。
不要なレジストリなので削除して問題はない。

ユーザーアシストの履歴

スタートメニューで優先表示される使用頻度の高いプログラムの使用履歴をクリアする項目。

削除指定ファイル/フォルダ

「オプション」の項目で指定した特定のファイルやフォルダを削除するもので、「オプション」の該当項目を設定すると自動的に有効になる。

空きスペースの抹消

ディスクの空き領域を上書きして、ファイルの復元ができないようにする情報漏洩対策機能。
空き領域のサイズによっても変わってくるが、相当時間のかかる作業で、SSDなど書き換え回数に制限があると微妙なので、普段から実行する項目ではない。

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「アプリケーション」タブではIE以外にインストールされているFirefoxやGoogle Chromeなどのブラウザのほか、インストールされているアプリケーションが検出されて一覧表示されている。

ブラウザに関しては「Windowsタブ」にある「Internet Explorer」と同様で、各アプリケーションでは使用履歴や一時ファイルなどが削除される。
ExcelやWordなどで使用履歴からファイルを開くことが多ければ、チェックを外したほうが無難。

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クリーンアップの対象項目にチェックを入れたら、ブラウザを始め使用しているアプリケーションを終了してから「解析」をクリック。

各項目の内容がよく分からない時は、「ごみ箱を空にして問題ないか」だけ判断してから、その他は初期設定のまま「解析」でも特に支障はないはず。

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検出された項目は一覧で表示される。

ccleaner030削除されるファイルは各項目をダブルクリックすると表示される。

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「クリーンアップ開始」をクリックすると検出された不要ファイルが削除され、お掃除完了。

レジストリの保守

レジストリはシステムの設定情報が格納されているデータベースのため、レジストリの編集は最悪の場合はWindowsが起動しないという状況に陥る可能性があるものの、CCleanerでは起動に支障を来すような項目はなく、ソフトのアンインストール後に残ったエントリの削除が中心になっている。

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見つからない共有DLL

DLL(動的リンクライブラリ)は複数のプログラムが共通して利用する汎用機能で、レジストリに格納されたDLLへの参照エントリをチェックし、DLlが存在しないエントリを検出する。

関連づけられていない拡張子

削除したアプリケーションが使用していた拡張子など、アプリケーションが関連付けされていないファイルの拡張子を検出する。

ActiveXおよびクラスの問題点

ActiveXはアプリケーション間で連携をとる機能で、ブラウザ上で動作するAdobe Flashなどのプラグインが該当するが、プログラムのアンインストールなどで、参照先のファイルが見つからないエントリをチェックして検出する。

タイプライブラリ

タイプライブラリは「インターフェイス定義情報を提供するバイナリファイル」らしいが、要は「ActiveXおよびクラスの問題点」と同様で参照先が見つからないエントリをチェックして検出するもので、参照先が見つからないタイプライブラリは、古いアプリケーションうやアプリケーションのバージョンアップ時に発生するらしい。

アプリケーション

Windowsはアプリケーションをレジストリでも管理しており、ファイル選択時に右クリックメニューにある「プログラムから開く」などで使用されているが、アンインストールなどで実行ファイルが存在していないエントリをチェックして検出する。

フォント

フォントフォルダはWindowsフォルダ内に存在するが、レジストリではフォントファイルへのPATHがエントリされており、フォントファイルが存在しないエントリをチェックして検出する。

アプリケーションのパス

アプリケーションへのパスを格納しているレジストリに対し、アンインストールされたアプリケーションを参照しているパスをチェックして検出する。

ヘルプファイル

現在はオンラインヘルプが一般的になったが、それまではヘルプファイルが存在おり、レジストリに登録されたヘルプファイルが存在するかチェックし、孤立したエントリを検出する。

インストーラ

アプリケーションのインストール情報を格納したレジストリに対し、参照先にファイルが存在しないエントリをチェックして検出する。

未使用のソフトウェア

アプリケーションが登録されているレジストリに対し、すでにアンインストールされサブキーやエントリが存在しないキーをチェックして検出する。

スタートアップアプリケーション

Windows起動時に自動的に実行させるプログラムで、スタートアップを管理しているレジストリに対して、実行ファイルが存在しないエントリをチェックして検出する。

スタートメニューの表示順序

存在しないスタートメニューをチェックして検出する項目だが、Windows7以降では問題が検出されることが無いようなので、スキャン項目から外して問題ない。

MUIキャッシュ

ユーザーが使用したファイルの履歴で、すでに存在しないファイルを参照しているエントリをチェックして検出する。

サウンドイベント

起動音やエラー時に再生されるサウンドを管理しているレジストリに対し、参照しているファイルが存在しないエントリをチェックして検出する。

Windowsサービス

Windowsサービスはバックグラウンドで動作し、ユーザーの指示を受けずに様々な機能を実行して、他のアプリケーションと連携が行われる仕組み。
CCleanerはWindowsサービスを管理しているレジストリに対し、参照している実行ファイルが存在しないエントリをチェックして検出する。

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「クリーナー」と同様にチェックした項目を解析するため、「問題点をスキャン」をクリック。

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検出された項目を確認して「問題を解決」をクリック。

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レジストリのバックアップをするメッセージが出るので必ず「はい」を選択してバックアップをとる。

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レジストリをバックアップしたら、検出されたレジストリの問題が1つずつ表示されるが、面倒なので「選択されたすべてを解決」をクリック。

もともと不要なエントリしか検出しておらず、直接システムに甚大な影響を及ぼすような項目でではないが、OSがバージョンアップしたり仕様が変更になった時は、思わぬ不具合が発生する可能性もあるので、不具合が起きるようならバックアップファイルから復元する。

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バックアップファイルは「.reg」の拡張子を持つファイルで、復元はファイルをダブルクリックするだけ。

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ファイルを開くとメッセージが出るので、レジストリを復元する場合は「はい」をクリック。

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これでレジストリの復元が完了。

ツール

「ツール」ではインストールされているプログラムのアンインストールやエントリの削除、スタートアップとして自動起動するプログラムの無効化のほか、ディスク解析などができる。

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インストール情報

コントロールパネルの「プログラムと機能」と同様、インストールされているアプリケーションが一覧表示され、選択したプログラムに対して「アンインストール」「修繕」「リネーム」「エントリの削除」が行える。
「アンインストール」はWindows標準のアンインストールと同じで、Geekアンインストーラーのようにレジストリ検索などの拡張機能はないため、アンインストールはGeekアンインストーラーがオススメ。
「修繕」は利用可能なプログラムのみ選択可能になるが、CCleanerが問題を修復するのではなく、インストーラーなどのソースが必要な上、実行した後も「修繕」が選択できるので、アプリに問題があるようなら「修繕」ではなく、素直に再インストールしたほうが賢明かも。
「リネーム」はプログラムの名称を変更するものだが、編集しないほうが無難。
「エントリの削除」はプログラムのアンインストール後に、一覧に取り残されている状態のエントリを強制的に削除するものだが、これも単にエントリが削除されるだけなので、Geek Uninstallerで「強制削除」の実行を推奨。

GeekUninstallerのインストールと使い方

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スタートアップ

スタートアップの「Windows」タブでは、Windows起動時に自動で起ち上がり、バックグラウンドで動作している常駐アプリが表示される。

常駐アプリの多くはアプリケーションをインストールした際に、そのアプリに付随した機能を提供するプログラムなので、使いもしないのにメモリリソースだけ消費しているものもある。

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iTunesをインストールした際にスタートアップに登録されるiTunesHelperは良い例で、このプログラムはiPodをPCに接続するとiTunesを起動させる機能を提供するが、iPodを使わなければ無用の長物。

スタートアップのプログラムで不要と判断したものは、該当のプログラムを選択して「無効」をクリックすると自動起動を無効化できる。
ただし、Dropboxなどファイル同期に必須のプログラムもあるため、無効化する場合は慎重に。

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「スケジュールされたタスク」タブでは、タスクスケジューラに登録された自動実行プログラムが表示されており、タスクの詳細は、「コントロールパネル」→「システムとメンテナンス」→「管理ツール」→「タスクスケジューラ」で確認できる。

タスクスケジューラに登録されたプログラムは常駐するのではなく、設定されたトリガーの条件が満たされるとプログラムが実行される。
登録されているタスクも「無効」にすることは可能だが、基本的には変更する必要はない。

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コンテキストメニューとは、いわゆる右クリックして表示されるメニューのこと。
使用していないメニューは「無効」にすることでコンテキストメニューに表示されなくなる。
再表示する場合は「有効」にするだけ。

ブラウザプラグイン

IEのほか使用しているブラウザに追加されたプラグイン(機能拡張)を無効化できる。

ディスク解析

ディスクに保存されているファイルの種類やサイズを解析する機能。

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表示されたファイル一覧では、チェックを入れたファイルに対してコンテキストメニュー(右クリックメニュー)で操作が可能。

重複ファイルファインダ

画像など重複しやすいファイルを整理する際に便利で、解析後に重複ファイルが一覧表示されるので、不要なファイルはチェックを入れて一括削除が可能。

システムの復元

Windowsが監視しているドライブの復元ポイントを削除できる。
最新の復元ポイントは対象外になっているが、不用意に削除すると万が一の時にロールバックできなくなるので要注意。

ドライブデータの抹消

データの抹消は、ドライブをフォーマットするのではなく、データを上書きすることで復元ソフトなどからファイルの回復ができないようにする機能。
「空きスペースのみ」と「ディスク全体」を選択でき、当然ながら「ディスク全体」で実行すると保存されているデータは完全に消失する。
「セキュリティ」では上書き回数が指定でき、上書き回数が多いほどファイルの復旧が困難になる。

SSDやUSBメモリなど書き換え回数に上限のあるディスクは、「空きスペースのみ」で実行しても確実にディスクの寿命が短くなるので、頻繁に利用するような機能でもない。

オプション

オプションでは言語選択やモニタリングの設定などが可能。

設定

「設定」では言語選択のほか、自動実行やコンテキストメニューの設定、更新の自動チェックなどの基本動作の設定が行える。

クッキーリスト

クリーナー実行時に削除リストから外すクッキーを指定できる。
予め「保持するクッキー」には主要なCookieが登録されているので、デフォルトのままでも特に問題はない。

削除リスト

定期的に削除したいファイルをやフォルダを登録することで、「クリーナー」実行時に削除される。
「削除リスト」に登録すると、「クリーナー」の「拡張設定」にある「削除指定ファイル/フォルダ」が有効になる。

リストから除外

「削除リスト」の逆で、「クリーナー」や「レジストリ」で削除対象になるファイルやエントリで、削除したくないものを予め指定する。

モニタリング

CCleanerはバージョン4.18からフリーバージョンでもアクティブモニタリングが実装され、インストール後はタスクトレイに常駐して自動クリーニングを実行するようになったが、数値の設定は有料のProバージョンでなければできないので、必要なければ無効にしておく。

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モニタリングを無効にするには「システムモニタリングを有効」のチェックを外してから、「アクティブモニタリングを有効」のチェックを外せばOK。

ユーザー

無料バージョンでは設定不可。
Proバージョンなら使用者の設定が可能。

拡張機能

初期設定で予め必要な項目にはチェックが入っているので、特に変更する必要はない。

Windowsの動作が鈍くなったと思ったら、CCleanerの実行で意外と改善したりするので、IObitのAdvanced SystemCareなどリスクの高いユーティリティソフトを使用するなら、CCleanerを実行したほうが安全だったりする。





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GeekUninstallerのインストールと使い方

Windowsで新しいソフトを使用する際には、セットアップが必要なものと不必要なものがある。
セットアップが必要なものの多くは、ProgramFilesフォルダに新しいフォルダを作成し、スタートメニューやデスクトップにショートカットが作られたりするが、それ以外にも隠しフォルダになっているProgramDataフォルダや設定を格納するレジストリというデータベースに必要な情報を書き込んだりしている。

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インストールしたソフトをパソコンから削除するには、「コントロールパネル」にある「プログラムと機能」からプログラムをアンインストールする。
この機能はWindowsが標準で実装しているもので、インストールされたアプリケーションが跡形もなく完全に削除されることは稀で、ほとんどの場合はフォルダやレジストリが残っている。

Geek Uninstaller(ギークアンインストーラー)はプログラムのアンインストール支援ソフトで、Windowsのアンインストールを実行した後、残っているフォルダやレジストリを検出して削除する。
また、Windows8以降ではWindows Store Appsのアンインストールにも対応。

システム要件

OS:Windows XP / Vista / Windows7 / Windows8 / Windows10
※フリーバージョンは個人利用のみ可能

ソフトの入手先

Geek Uninstaller 公式サイト ダウンロードページlink



Geek Uninstallerのインストール

Geek Uninstallerはインストールの必要がなく、ZIPファイルを回答するだけで使用でき、削除する場合もアンインストールは必要なく、プログラムをゴミ箱へ入れるだけ。

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Geek Uninstallerのダウンロードページから「Download Free」のリンクをクリック。

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ダウンロードしたZIPファイルを選択し、右クリックメニューの「すべて展開」で解凍する。

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Geek Uninstallerはアプリケーションの更新頻度が早い方なので、アンインストールをする度に最新のバージョンをダウンロードした方が良いのだが、現在のバージョンを継続して利用する場合は、解凍したフォルダをProgramFiles フォルダなど、任意の場所に移動して、移動したアプリケーションを選択し、右クリックメニュー→「送る」→「デスクトップ(ショートカットを作成)で、デスクトップにショートカットを作成しておくと起動がスムーズ。

使用方法

使用方法は基本的に起動して、アンインストールするプログラムを選択するだけ。

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Geek Uninstallerを起動するとセキュリティ警告が出るので、「このファイルを開く前に常に警告する」のチェックを外してから「実行」。

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Windowsの「プログラムと機能」を利用すると表示されるまでに時間がかかったりするが、Geek Uninstallerの起動は非常に早い。

起動したら通常はアンインストールするプログラムを選択して「Enter」キーを押すか、対象のプログラムをダブルクリックする。

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Windows標準のアンインストーラー、もしくはプログラムに実装されたアンインストーラーが開始する。

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共有ファイルなどがあればメッセージがでるが、これはWindowsのアンインストーラーのもの。
通常はほぼ「すべてはい」を選択して問題はないが、削除するプログラムと関連性の高いアプリケーションを使用している場合などは注意が必要。
ただ、共有ファイル削除してからアプリケーションに不具合が発生した場合は、そのアプリケーションを再インストールすれば良いだけ。

また、共有ファイルの削除を「すべていいえ」にしても、最終的にGeek Uninstallerのトレースで削除項目としてピックアップされる。

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通常のアンインストールならここで終了だが、Geek Uninstallerはここからアンインストールしたプログラムの残骸をトレースする。

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残骸発見。
トレースされた項目には予めチェックが入っているため、そのまま「完了」をクリックすると選択項目が削除される。
本来なら、削除する全ての項目を確認し、「必要」「不要」の判断をすべきなのだが、GeekUninstallerなら全て削除してもほぼ問題はない。

Geek Uninstallerのトレースでは「ソフト会社名フォルダ」の中に「ソフトAフォルダ」と「ソフトBフォルダ」が存在し、「ソフトB」のみをアンインストールした場合、「ソフト会社名フォルダ」の中に「ソフトBフォルダ」が残っていることがある。
実際には不要なフォルダなのだが、残っている「ソフトA」の安定性を優先させた結果で、GeekUninstallerが他のアンインストーラーよりも安全と言われる所以だったりする。

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選択した項目が削除されてアンインストールが完了。

強制削除

通常のアンインストールはWindowsの標準機能を実行してからGeek Uninstallerでトレースを行うのだが、初めから対象のプログラムをGeek Uninstallerでトレースし、検出された項目を削除するのが強制削除。
この機能は何らかの理由によりWindows標準のアンインストーラーで削除できなくなったプログラムを削除する場合に便利。

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強制削除する場合は、削除するプログラム選択して上部のメニューバーにある「動作」から「強制削除」をクリック。

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強制削除のメッセージが出るので「はい」を選択。

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トレースが実行され該当する項目が表示されるので、削除したくない項目があればチェックを外してから「完了」をクリック。

エントリの削除

エントリの削除はGeek Uninstallerで表示されるアプリケーションを非表示にするもので、アンインストール必要のないプログラムなどで利用するものだと思うが、一度エントリを削除すると復活させるメニューがない。

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削除したエントリを復活させるには、Geek Uninstaller本体を削除して、新たにZIPファイルを解凍するところから始める必要があるので、エントリの削除は避けたほうが無難かも。

レジストリエントリ

レジストリとはハードウェアやソフトウェアの設定が格納されているデータベースで、Windowsの設定もレジストリに格納されている。
そのためレジストリを誤って編集してしまうと、最悪の場合Windowsが起動しなくなる可能性があるので、よく分からなければ触らないほうが無難。

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プログラムを選択してから「動作」→「レジストリエントリ」をクリックすると、該当プログラムのレジストリがレジストリエディタで開く。
当然、アプリケーションのレジストリも誤った編集をすると、起動しなかったり正常に動作しなかったりするので、編集する場合は慎重に。

Windows Store Appsの削除

インストーラーを使用してインストールされたプログラムと異なり、Windows8以降ではWindows Store Appsという傍迷惑な機能が実装され、Windows10では自動更新の度にWindows Store Appsから勝手にプログラムをインストールする。
これらのプログラムはアンインストールしても、次回の自動更新時に復活するので非常に目障りだったりする。

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Geek Uninstallerは2016年6月にリリースされたバージョン1.4.0.82から、Windows Store Appsのアンインストールに対応。

上部メニューバーの「表示」から「Windows Store Apps」を選択すると画面が切り替わる。

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アンインストールの方法は通常のプログラムと同じで、選択して「Enter」キーを押すか、ダブルクリックでアンインストールとトレースが開始する。

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レジストリの削除もちゃんと実行される。

Windows Vistaからはレジストリの肥大化は随分と解消され、システムパフォーマンスに及ぼす影響も薄らいでいるので、レジストリのクリーンアップに以前ほどの効果は無いものの、ゴミには違いないので、手軽でシンプルなGeek Uninstallerの利用は結構オススメ。





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