実際に使用したスマートフォンの実機レビュー
Android デバイス は セキュリティアップデートのサポート期間が デバイスのリリースから 3年、早ければ ZenFone のように 2 年ほどで終了するため、最新モデル を購入しても セキュリティ面を重視すると 3年後には 買い替えが必要になる。
目次
Google Pixel 4
Google Pixel 4 は 2019 年 10 月にリリースされた 基本スペックもカメラの性能も高い Google 謹製 の ハイエンドモデル。
指紋認証はないが顔認証で素早く ロック解除 が可能で、デバイスが画面を見ていることを認識する機能があり、有効にすると画面を見ている間は操作しなくてもスリープにならないのも地味に便利だったりする。
ホームボタン すらないデフォルトの ジャスチャーナビゲーション は操作に慣れるまで微妙だが、「 システム 」の「 ジェスチャー 」で 従来の 3ボタンナビゲーション にすることも可能。
カメラの性能が非常に高く 多少 露出オーバー気味で 色味も彩度が高い気がするものの、奥行きのある 精細な写真が手軽に撮れる。
スペック
SoC は Qualcomm のハイエンドモデル Snapdragon 855 を搭載。
CPU は Kryo 485 で 2.84 GHz x 1 + 2.42 GHz x 3 + 1.78 GHz x 4 のオクタコア。
SoC | Snapdragon 855 |
RAM | 6 GB |
ストレージ | 64 GB |
ディスプレイ | 2280 x 1080 QHD |
バッテリー | 2800 mAh |
大きさ | 147.1mm x 68.8mm( 5.79 inch ) |
重さ | 162g |
SIM | NanoSIM x 1 |
OS | Android 7.1 ( 最終 10.0 ) |
リリース日 | 2019年 10月 24日 ( 最終販売日 2020年 8月 6日 ) |
防水性能は「 ある程度継続して水没していても内部に浸水せず、使用することができる 」IPX8 に準拠しているが、多くのレビューで指摘されている通り バッテリーが 2800 mAh というのは 少なめ。
スペックが高いので レスポンスは非常によく 気持ちいいくらいに サクサク 動く。
5 インチでストレージが 64 GB のモデルでも 標準価格が 9万円ほどするので 決して安くはないものの、Essential のように3 年のしないうちに廃業したり、HTC の Android One のようにセキュリティパッチが2~3ヶ月に1回しか配信されなかったりすることを考えると、Google 謹製の Pixel は 最も安全で長く使えるデバイスだったりする。
HTC Android One X2
HTC Android One X2 は Android One の ハイミドルレンジモデルで 指紋認証 や エッジセンス , ハイレゾ など実装し 機能面ではかなり充実している。
Android は バージョン 8.0 Oreo 。
デフォルトのホームランチャーは「 Launcher3 」で Google Nowランチャー は未対応。
エッジセンスは使用頻度の高い操作やアプリを登録できて便利なのだが、ハードケースを付けると、結構な力で握らないと反応せず、握りすぎて長押し状態になってしまったり、慣れるまでが微妙だったりする。
スペック
CPU は Cortex-A73ベースの 64ビット 8コア , クロック 2.6 GHzの「 Kryo 280」。
SoC | Snapdragon 630 |
RAM | 4 GB |
ストレージ | 64 GB |
ディスプレイ | 1920 x 1080 FHD |
バッテリー | 2600 mAh |
大きさ | 149mm x 73mm ( 5.2 inch ) |
重さ | 142 g |
SIM | NanoSIM x 1 |
OS | Android 8.0 ( 最終 10.0 ) |
リリース日 | 2017年 12月 |
防水防塵は IP67 なので 完全な防塵と 一定時間 ( 30分 ) 水深 1m に水没しても浸水しない程度の防水。
良くも悪くも HTC のフラッグシップモデル「 U11 」の 廉価版的なモデル。
シングルコアのスコアは下位モデルの Snapdragon 617 と僅差だが マルチコアのスコアは Snapdragon 820 を上回っている。
Essential Phone
Essential Phone は Android の生みの親 とされる Andy Rubin 氏が 2017年 3月に立ち上げた ベンチャー企業「 Essential Products 」が「 モジュール式スマートフォン 」という新たなコンセプトで開発した ハイエンド Androidスマホ。
日本未発売のため 米国 Amazon で購入。
1ドル 112円 換算で本体価格が 80,541円 で 送料やら手数料やらを含めて合計金額は 89,600円。
本体がアルミではなくチタンのため 一般的なスマホに比べて重く感じるものの「しっかりしている」という印象。
Essential Phoneは 3G で「 1, 2, 4, 5 6, 8 」のバンドに対応しているのだが、VoLTE に対応していない SIM では通話ができないため 屋内での通話で厳しい場面がある。
スペック
Snapdragon 835 は CPU に Cortex-A73ベースの 64ビット 8コア , クロック 2.46 GHzの「 Kryo 280」を搭載。
SoC | Snapdragon 835 |
RAM | 4 GB |
ストレージ | 128 GB |
ディスプレイ | 2560 x 1312 QHD |
バッテリー | 3040 mAh |
大きさ | 141.5mm x 71.1mm( 5.71 inch ) |
重さ | 185g |
SIM | NanoSIM x 1 |
OS | Android 7.1 ( 最終 10.0 ) |
リリース日 | 2017年 9月 |
防水防塵は IP54 なので「 有害な影響が発生しない程度の防塵 」「 はねた水くらいからの保護 」。
2018年 3月 14日 バージョン 8.1.0 の Android Oreo にアップグレードした際に 技適マークが 表示されるようになった。
「Androidの父」ルービン氏が創設したEssentialが廃業へ
PH-1のリリース直後はカメラの不具合などがあり 注目されていた分だけ批判が集中。
米国で取り扱いがあるキャリアは Sprint のみで、 Amazon や Best Buy などで販売されるものの 米国の3大キャリア AT&T , Verizon , T-Mobil では取り扱いがないなど、ハードウェアの良し悪しの前に企業としての先行きが不安視されていたが、2018年 には Essential Phone ( PH-1 ) の後継機種「 PH-2 」の開発中止の発表、従業員の 30 % を解雇し、会社の売却を検討しているという報道までなされていた。
ZenFone 3 Deluxe
Google 謹製 の ハイエンドスマホ「 Pixel 」の国内販売に淡い期待を持ちながら待っていたが 有力視されていた年末商戦も見送られ、海外からの入手も考えたが 販売価格 が 定価の3割増しで 未だ「 技適マーク 」を取得していないので断念。
製品の供給が間に合わず受注が一時停止していた「ZenFone 3 Deluxe ZS570KL」も気になっていたが 国内では 最安値で 94,800円。
同モデルのグローバルモデルを アメリカのB&Hで確認したら 500ドルを割っており 送料を含めても60,000円くらいで入手可能。
モデルナンバー「ASUS_Z016D」を総務省の電波利用ホームページで確認すると「 技適マーク 」を取得済みだったので 即購入。
1月23日に注文して翌日に出荷後 ブルックリン → ニューアーク → インディアナポリス → アンカレッジ と旅をして 関空へ到着したのが26日、翌日には手元に届いた。
スペック
CPU は 64ビット 4コア , クロック 2.15 GHzの「 Kryo 」。
SoC | Snapdragon 820 |
RAM | 6 GB |
ストレージ | 256 GB |
ディスプレイ | 1920 x 1080 FHD |
バッテリー | 3000 mAh |
大きさ | 156.4mm x 77.4mm( 5.69 inch ) |
重さ | 172 g |
SIM | NanoSIM x 1 |
OS | Android 6.0 ( 最終 8.0 ) |
リリース日 | 2016年 9月 28日 |
Nexus 6 と比較すると単純な CPU のスコアよりも 画像処理 や カメラ機能 などの処理能力が高く、実際のレスポンスもNexus6 より 体感でもわずかに早いと感じるレベル。
2ヶ月後 Nexus 6と比べて薄いためか 持ったときのホールド感が不安定で 手の中で滑る感じがしていたのだが、自宅のエレベーター前で手から滑り出て 液晶面が床に吸い付けられるように落下し、軽い破壊音とともに 第一線を退くことになった。
タイミング 良く Kickstarter で スマホと無線接続するタブレットサイズのタッチスクリーンが掲載されていたので 即 バックしたのだが、これが詐欺プロジェクトだったため 更に被害が拡大することになった。

SuperScreen – Kickstarterで詐欺にあった
Kickstarter の 詐欺プロジェクト で 118ドル の損害 購入してから 2ヶ月しか経っていない ASUS ZenFone3 Deluxe を保護ケースなしの状態で落としたとき、タイミング良く Kicksta […]
Google Nexus 6
2014年末に発売された Google 謹製 Nexus 6 は 5.96インチの「 ファブレット 」で Google が レノボ に売却したモトローラ製。
日本では Yモバイル が 販売しており 端末だけなら Googleストア で購入できる。
HTC ONEに質感が似ている Nexus 6 は 従来の Nexusシリーズ と違って高級感があり、解像度 2560 x 1440 QHD AMOLED ディスプレイは 非常に鮮明。
スペック
CPU は 32ビット 4コア , クロック 2.65 GHz の「Krait450」。
SoC | Snapdragon 805 |
RAM | 3 GB |
ストレージ | 32 GB |
ディスプレイ | 2560 x 1440 FHD |
バッテリー | 3220 mAh |
大きさ | 159.3mm x 83mm( 6.27 inch ) |
重さ | 172 g |
SIM | NanoSIM x 1 |
OS | Android 5.0 ( 最終 7.1 ) |
リリース日 | 2014年 12月 11日 |
製品に付いている保護シートを付けたまま 使用していると 通話を感知するセンサーが 保護シートに反応して 通話が終了しても 画面が真っ黒のままで 通話終了のボタンがタップができない トラブルが発生。
製品に初めから付いているシートは 剥がして使用するものなので Nuxus 6 に問題があるわけではないが、Spigen の保護シートを 貼った後に 再び通話が終了できない事態に陥った。
センサーが過敏に反応しているようで センサーにかかる部分をカットすると 正常に動作する。
初期不良のような気もするが 他に支障はないので そのまま 使用することにした。
Android 6.0 でWiFiの不具合が改善
Nexus 6 を使い始めて しばらくは 問題なく動作していたが 突然 Wi-Fi への接続に不具合が出始めた。
登録済み Wi-Fi への自動接続が不安定で 接続していても 切断されて モバイル通信に切り替わっていたりする。
リカバリしても症状は改善しなかったが Android 6.0 Marshmallow への アップグレードで 不具合が見事に解消。
Marshmallow の特徴としては「 アプリ単位で権限の変更 」や「 バッテリー効率の改善 」「 Now on Tap 」「 指紋認証機能 」など メジャーバージョンアップにしては 地味目な感じだが「 通知の非表示設定 」や「 音量設定 」なども改善され ユーザビリティは着実に進化している。
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