Google アドセンスの仕様変更 など コンテンツ連動型広告配信サービス の話題
目次
- Google リンク広告の提供を終了
- 2019年 の Google コアアップデート
- AdSense の広告ユニット デザインを変更
- Yahooが直接契約以外の広告配信を停止
- medi8 が 2018年 6月末でサービス終了
- FXアプリの広告
- YouTubeの パートナープログラム が更新
- リダイレクト広告
Google リンク広告の提供を終了
2021年 3月 10日以降 Google アドセンス でリンク広告の提供が終了する。
リンク広告は 自動的に レスポンシブ型の ディスプレイ広告に 置き換わるためユーザーが行う設定はない。
「 収益面の影響 」として リンク広告の代わりに配信される ディスプレイ広告は リンク広告 と同等のパフォーマンスを期待できると 尤もらしいことが記載されているが、多くの場合 リンク広告を掲載しているページには すでにディスプレイ広告も掲載しているはずなので、リンク広告の配置箇所によっては ユーザーエクスペリエンスに悪影響を及ぼし 確実にパフォーマンスは低下する。
ウェブサイトは スマホからの閲覧が増加しているので リンク広告の需要が減少するのは理解できるが、パソコンからのアクセスが6割を超えている現状では リンク広告 は「 関連コンテンツ 」などよりも収益率が高く 全体の 15 % ほどを占めているため 収益減は確実なので 今回の変更は 意外と厳しい。
2019年 の Google コアアップデート
Googleの検索アルゴリズムは毎日のように更新されており 年に数回の激震が走るが、サイトのトラフィックが近年 稀に見る悲惨な数値になっている。
2019年 3月 12日に コアアップデートが行わた際に トラフィックが 20% 程度減少したが、特定のページにアクセスが集中していたこともあって 「 想定内 」の下落だったのだが、6月初旬 のコアアップデートで更にトラフィックが減少。
3月のコアアップデート実施前と比較すると50%ほど落ち込み PV が 2年以上前の水準になり、キーワードによっては上位表示だったものが消失してしまったものもある。
2017年・2018年も同様に一時的に凹んだことはあったものの、2ヶ月ほどで回復基調になったのだが 今年は回復するどころか追い打ちをかけてくる。
7月12日 に 3度目のコアアップデート では 上位 キーワードが 更に消えてゆく。
不安になって普段はしないアクセスを分析してみた。
下落した上位ページへの流入キーワードを調べると、上位キーワードは 4月よりも 6月が増加しているが 全体で見ると 20% ほど 6月の流入が減少。
主要キーワードに関しては 未だに上位にランキングしているものの バラバラと拾っていた 下位キーワードからの流入が根こそぎ消失した反面、セッション継続時間と離脱率の数値が改善しているので Googleが目指しているものは理解できるが 随分と厳しい 結果になった 。
AdSense の広告ユニット デザインを変更
AdSense の広告デザイン変更については 2018年 8月に告知されていたが、2019年 5月 30日に Googleから「 Google AdSense の広告ユニットに対する重要な変更について 」のタイトルで 変更案内のメールが届いた。
すでに変更されているので事後報告。
表示されている広告は 新しいデザインになっているものもあるが 変更したことを知らなければ 気付かないレベル。
広告サイズ は デフォルトで レスポンシブになり、広告タイプでは「 テキスト広告のみ 」と「 ディスプレイ広告のみ 」が「 ディスプレイ広告 」に 変更されていることになっているが、確認したところ「 テキスト広告のみ 」と「 ディスプレイ広告のみ 」が選択可能だった。
従来の「 テキスト広告 」は 廃止される前から あまり目にすることはなくなっていた気がするが、テキスト広告の廃止に伴い 表示可能な広告がない場合の「他の URL」も廃止になる。
Yahooが直接契約以外の広告配信を停止
Yahooの広告配信を取り扱っている代理店から「 Yahoo の広告配信停止 」についてのメールが送られてきた。
「 ヤフー ネット広告の配信一時停止へ 不正対策 」として報道もされたが、Yahoo は アドフラウド対策として 広告配信事業者を介した配信の一部を 2018年 9月 21日 に停止することを発表。
不正に広告費をだまし取る手法「アドフラウド」対策の強化について
プレスリリースには「 一時的に停止 」と柔らかな表現になっているものの 代理店からのメールでは「 再開の見込みを含めて全く未定 」とのこと。
アドフラウド
・広告しかないページに誘導して広告アクセス増を図るもの。
・ユーザーが閲覧している正当な媒体ページの広告タグを 不正事業者が ⾃社広告タグにすり換えるもの。
・⾼頻度で⾃動リロードを繰り返し 短時間に⼤量の広告を表⽰させたりするもの。
・ブラウザにプレミアムメディア や ブランド広告主のページをポップアップで表⽰させ、ユーザーに優良な閲覧履歴のクッキーを⽣成させる⼿法。
・アダルトコンテンツ や 違法ダウンロードの事業者が 広告オークションに対して 正当なサイトの URL を偽装して 広告の⼊札を受けようとする⼿法。
・ブログパーツの⾒えない領域に広告を仕込んだり CSS 等でユーザーに⾒えない形で広告を配信して 広告配信数を⽔増しするもの。
・ブラウザをプログラミングして ⾃動的に imp クリックを発⽣させる⼿法。
・マルウェアに感染させ ⾃社サイトの広告を閲覧させたり クリックさせたりするもの。
・ユーザーにページ内の⾃動リロードのコンテンツを閲覧させ、コンテンツ元にトラフィックを渡して対価を得るもの。
アドフラウドに対する JIAA ( 日本インタラクティブ広告協会 ) ステートメント PDF
medi8 が 2018年 6月末でサービス終了
2018 年 3月 26日 medi8 を運営している アドジャポンから「【重要】medi8 サービス終了のお知らせ 」というメールが届いた。
既存ユーザーの新規サイト・ゾーンの追加は 5月 1日でいずれも停止。
一般的なインターネット広告の配信は「 クリックされた回数 」x 「 広告単価 」から「 不正 」と見なされた アクセス を差し引いたものになるのに対し、medi8 は「 広告が表示された回数 」 x 「 広告単価 」で収益が確定する。
賛否両論 はあるものの 当サイトでは Google アドセンス を除いて これまで最も収益性の高いサービスだった。
FXアプリの広告
FX は 為替レートの価格差によって利ざやを得ようとする投機で、商品先物取引と同じように証拠金を預け レバレッジにより 元金の 数倍~数十倍の取引が可能になっている。
レバレッジを使用せず 元金のみで取引すれば 元金を割り込む損失は発生しないが、通常は大きな利ざやを狙って レバレッジ を利用するため、相場が逆に動くと 簡単に証拠金が吹き飛び、商品先物取引でいうところの追証 ( 追証拠金 ) , FX では マージンコール や ロスカット・アラート という証拠金の追加が求められる。
投資も元本割れは発生するが FX や 商品先物取引 は 取引額の10%~しか資金を入れていないので、相場が逆に振れると簡単に証拠金が目減りし 一定額の損失が出た時点で 購入した権利を維持するなら FX で マージンコール や ロスカット・アラート と呼ばれる「 証拠金 」を追加しなければならない。
誰かが勝てば誰かが負けている「 ゼロサムゲーム 」で 非常にリスクの大きな取引なのだが、FX アプリの広告では 明らかに 副収入を匂わせる内容のものが配信されている。
「 毎月出費が多いわねぇ… 」で FX に手を出すとか尋常じゃない。
上がっていることを示したいようだが FX は ロング でも ショート でも高いレバレッジで取引すれば 1 日どころか 数分の間に証拠金が溶けることもあり得る。
FX も 商品先物取引も「 悪い 」わけではなく 儲からないわけでもないが 勝者の影に 敗者がいることも事実。
昨今の仮想通貨と同じように 以前からネット上では 簡単に儲かる的なニュアンスで広告が配信されているが 規制されないのが不思議 でしょうがない。
YouTubeの パートナープログラム が更新
富士の樹海で自殺者の遺体をネットにアップしたユーチューバーに世界中から非難が殺到し、YouTube が 問題のユーチューバーと提携を解除したのが 2018年 1月 10日。
ユーチューバーの過激なパフォーマンスは定期的に話題になっているが、今回の青木ヶ原樹海の件では 当のユーチューバーだけでなく YouTube の対応も批判の的になり、批判に対応する形で YouTubeの「 パートナープログラム 」がアップデートされた。
総再生時間 & チャンネル登録者 という条件をつけることで 有象無象のユーチューバーを切り捨て、上位クリエイターの収益を保護するというのは理解できるが、底辺ユーチューバーでなくても 小遣いを失うユーザーが増加するはずなので、視聴回数を稼ぐため 安易に 炎上するようなネタに走る ユーチューバー が増える可能性を考慮すれば、今回のアップデートでコンテンツの品位が向上するかは 甚だ疑問。
リダイレクト広告
Google は 2017年 11月 8日に Chrome ブラウザで 不正なリダイレクトを規制する機能の追加を発表した。
広告のリダイレクトは Google アドセンス以外の 広告配信によって発生している可能性が高く当サイトでは アドジャポン の medi8 で 発生。
当サイトで発生していた事案では 初めに http://aff.chaopengz.cc へリダイレクトされた後 複数の URL に飛ばされる。
PC の場合は 最終的に ローグウェア「 Reimage Repair 」のダウンロードページが表示されるほか 海外のアダルトチャット などにも リダイレクトされる。
ブロックした アドソース
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