CPU-Z for Windows のインストールと使い方

CPU-Z-2.05-icon

CPU-Z for Windows の特徴

  • 定番の無料ハードウェア検出アプリ
  • CPU・メモリ・マザーボードなどハードウェアの情報を表示
  • プロセッサのステッピングやリビジョンのほか、メモリの CASや RASの情報なども確認できる

開発元

  • 開発元:CPUID
  • 開発元の拠点:フランス

ダウンロード

システム要件

  • バージョン:2.0.8
  • OS:Windows

CPU-Z のインストール

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公式サイト ら「SETUP・ENGLISH」をクリック。

インストーラー版はシステムに応じたプログラムが自動的にインストールされ、デスクトップのショートカットやスタートメニューへの登録が行われる。

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「DOWNLOAD NOW!」をクリックしてインストーラーをダウンロード。

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ダウンロードしたインストーラーを起動して、ユーザーアカウント制御のプロンプトが表示されたら「はい」で許可。

CPUID-CPU-Z004

使用許諾書に問題なければ I accept the agreement にチェックを入れて「Next」。

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インストール先を確認して「Next」。

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スタートメニューの登録もデフォルトのまま「Next」。

CPUID-CPU-Z007

デスクトップにシャートカットが不要ならチェックを外して「Next」。

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インストールの準備が完了したので「Install」。

CPUID-CPU-Z009

インストール完了。

日本語化

さよならストレスさん で日本語化パッチが公開されているが、バージョン 1.94 で更新が止まっているため、最新バージョンの CPU-Z では利用不可。

CPU-Z の使い方

CPU-Z はハードウェアの情報を取得して起動する。

CPU

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CPU(中央演算処理装置)の仕様や、CPUコアの動作クロックを表示。

Processor
  • Name:使用しているプロセッサの名称
  • Code Name:プロセッサ開発時のコードネーム
  • Max TDP:熱設計電力(発熱量の指標) 
  • Package:対応しているソケット
  • Technology:集積回路の線幅
  • Core Voltage:コア電圧
  • Specification:プロセッサの仕様
  • Family:プロセッサの世代
  • Model:プロセッサの設計情報
  • Stepping:コアのマイナーバージョンアップのステッピングナンバー
  • Revision:プロセッサの改訂番号
  • Instructions:利用可能な拡張命令セット
Clocks
  • Core Speed:現在の CPU コアの動作周波数
  • Multiplier:CPU のコアを何倍速で動作させているか
  • Bus Speed:バススピード
Cache
  • L1 Data:データを保存する レベル1 キャッシュ(データキャッシュ)のサイズ
  • L1 Inst:プログラムを保存する レベル1 キャッシュ(命令キャッシュ)のサイズ
  • Level 2:レベル 2 キャッシュのサイズ
  • Level 3:レベル 3 キャッシュのサイズ

キャッシュ は 高速化が進んでいる CPU などの処理装置 と 高速化のボトルネックと言われているハードディスクのギャップを埋めるため CPU が実装している メインメモリよりも高速 な 小容量のメモリで、CPU が次に必要とする情報を予め キャッシュにロードし、CPU は L1(レベル1)キャッシュ → L2 キャッシュ → L3 キャッシュ の順で データを探し、キャッシュに必要なデータがない場合にメインメモリへアクセスを行う。

Selection / Cores / Threads
  • Selection:選択している CPU ソケット
  • Cores:プロセッサのコア数
  • Threads:同時に処理できるスレッド数

Motherboard

CPU-Z-2.05-007

マザーボードに関する情報を表示。

Motherboard
  • Manufacture:マザーボードの製造メーカー
  • Model:マザーボードの品名とリビジョン
  • BUS Specs:PCI バスの規格
  • Chipset:採用しているチップセット
  • Southbridge:サウスブリッジの世代
  • LPCIO:ハードウェアのセンサーをモニタリングしているチップ
BIOS
  • Brand:AwardやAMI などの BIOS メーカー
  • Version:BIOSのバージョン
  • Date:BIOS の最終更新日
Graphic Interface
  • Bus:グラフィックカードが使用している PCI-E 
  • Current Link Width :  動作している リンク幅
  • Current Link Speed:現在の リンク スピード 
CPU内臓のグラフィック機能を使用している場合はグレーアウトする。

Memory

CPU-Z-2.05-009

メインメモリの種類や容量のほか、キャスレイテンシなどの情報を表示。

General (全般情報)
  • Type:メモリの種類
  • Channels:動作チャンネル
  • Size:メモリの容量
  • DC Mode:メモリアクセスの状態
  • Uncore Frequency:CPUのコアから離れたプロセッサの動作周波数(旧ノースブリッジ関連のクロック)

動作チャンネルの表記は 旧バージョンで Single/ Dualと表示されていたが、現在はチャンネル数 x 接続ビット数 になっているため、DDR4は 2 x 64 で Dual Channel、DDR5は 4 x 32 で Dual Channel 。

DDR4は 1つの DIMMが 64bitで動作するのに対し、DDR5は 1つの DIMMに 2つの 32bitチャンネルがあるため、CPU-Zでの表記は 4 x 32 bit(Quad)になるが、一般的に DDR5は 4 x 32 bit の状態が Dual Channel。

Timing (メモりタイミング)
  • DRAM Frequency:メモリの動作周波数
  • FSB:DRAM:FSB と DRAM のクロック比率
  • CAS #Latency:CAS レイテンシ
  • RAS # to CAS #Delay:RAS が送信されてから CAS が送信されるまでのクロック差
  • RAS #Precharge:RAS 送信終了から次にRAS 送信を開始できるようになるまでの時間
  • Cycle Time:RAS 送信開始から送信終了までの時間
  • Bank Cycle Time:RAS 送信から次の RAS 送信までに必要な時間

FSB:DRAM はメモリの基準クロックと DRAMのクロックで、現在 x86アーキテクチャの CPUで FSB(フロントサイドバス)は使用されていない。

SPD

CPU-Z-2.05-010

Memory Slot Selection のドロップダウンリストから 表示するスロットを選択し、メモリスロット毎のメモリ容量やメーカーなどが表示される。

Memory Slot Selection
  • Slot:選択したメモリスロットのメモリ規格
  • Module Size:メモリモジュールのサイズ
  • Max Bandwidth:最大バンド幅(データ転送レート)
  • Module Manuf:メモリモジュールの製造メーカー
  • DRAM Manuf:DRAM の製造メーカー
  • Part Number:メモリの型番
  • Serial Number:シリアルナンバー

SPD(Serial Presence Detect )はメモリの仕様をシステムに知らせる仕組みで、マザーボードは SPDの情報を認識してメモリの動作設定を行っている。

Graphics

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搭載している グラフィックカード の情報を表示。

Display Device Selection
  • Display Device Selection:ディスプレイデバイスの選択(デバイスが1つの場合はグレーアウト)
GPU ( Graphics Processing Unit )
  • Name:使用しているビデオチップの名前
  • Board Manuf:グラフィックボードの製造メーカー
  • Code Name:ビデオチップのコードネーム
  • Technology:プロセスルール
  • TDP:熱設計電力(発熱量の指標)
Clocks
  • Core:GPU コアの動作周波数
  • Memory:GPU に搭載されているメモリの動作周波数
Memory
  • Size:GPU に搭載されているメモリ容量
  • Type:GPU に搭載されているメモリの規格
  • Vender:メモリの製造元
  • Bus Width:バス幅

Bench

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BenchReference(参考値)から比較対象とする CPUを選択して「Bench CPU」をクリックすると、現在のマシンと Referenceで選択した CPUの数値が表示される。

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シングルスレッド・マルチスレッドの項目にある Referenceのチェックボックスを有効にすると、チェックした 参考値を 100とした場合の指数を表示。

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「Stress CPU」は CPUに負荷をかけるテスト。

表示される Reference の数値は関係ない。

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「Submit and Comprate」はベンチマークの結果を匿名でベンチマークの検証サイト CPU-Z VALIDATOR  へ登録する。

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登録は 1回のみ可能で、送信すると CPU-Zに IDが表示されるようになる。

登録された自分のPC情報を確認するには 下記のアドレスでアクセス可能で、 About タブの「Validation」に登録すると レコード登録 ができるようになる。
https://valid.x86.fr/ 自分のID

About

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各タブで表示されている情報をテキストや HTMLで保存するツールがある。

Tools
  • Save Report
    テキスト形式で保存する際は  .TXT 、HTML形式で保存する場合は .HTML を選択。
  • Driver Update
    Driver Cloud というPCのドライバを検証するサイトが表示される。
  • Validation
    CPU-Z の結果を公開登録する機能で、 オーバークロッカーのとんでもない数値が掲載されている。
    CPU-Z VALIDATOR
  • Clocks
    CPU の各コアのリアルタイムのクロックスピードを表示。
  • Timer
    システムのタイマーチェック機能。
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