クロスバイクのチェーン交換
自転車の チェーン は使用していると ピン と ピン穴 が摩耗して隙間ができ、隙間の分だけ伸びて スプロケットの歯 と チェーン が噛み合わなくなって歯飛びするようになり、その状態が続くと最悪の場合 チェーン が切れる可能性もあるため、シフト や ディレイラー を調整 しても歯飛びが解消しない場合 や チェーンチェッカー で 1 % 以上の伸び が確認できたら チェーン を交換する。
チェーンのリンクとコマ数
チェーン は 外リンク と 内リンク が連続した構造で、外リンク と 内リンク の 1セット を 1 コマ と数え、リンク数は 外リンク と 内リンク の合計数 になる。
チェーン のパッケージに記載されている 116L や 116Link はリンク数が 116 ( 58 コマ ) の チェーン を表している。
使用工具
チェーン 交換には チェーン を切るための専用工具を使用する。
チェーン の伸び率を計測する工具。
チェーンカッター
チェーンの取り外しに使用。
ミッシングリンクリムーバー
チェーンにミッシングリンクを使用している場合にあると便利。
チェーン の伸び率を計測する チェーンチェッカー は チェーン の交換時期が確認できるので 定期的なメンテナンスの必需品。
作業手順
チェーン 交換 はポイントさえ押さえれば 大して難しくはない。
チェーンチェッカー には .75 と 1.0 の表記があり、チェーン の伸び率が 0.75 % と 1.0 % を表しており、ツルハシのような部分を 上側のチェーンに入れて計測する。
ゲージ がすっぽりと チェーン に入る場合は、使用している伸び率に達している。
チェーン交換をする際は リア を ローギア に合わせておく。
チェーンカッターをチェーンに固定し、レバー グリグリと回すと 芯が ピン を押していく。
レバーを回し続けていると反対側から ピン が押し出されるので、ピンを外側のプレートに残した状態 ( 復元できる状態 ) で チェーン を取り外す。
KMC Z7 には SHIMANO の コネクティングピン は使用できない( SIMANO の コネクティングピン は SIMANO 製の チェーン のみで使用可能)ため チェーンの切り過ぎには注意が必要。
新品の チェーンを フロントギアの アウター 、リアをトップ(フロント・リアともに一番外側のギア)に チェーン をかけ、ガイドプーリー と テンションプーリーが 地面に対して垂直になる状態 にカットする。
チェーン は 刻印がある面が表側 ( 外側 ) で、両面に刻印があるものは チェーンの上側で 刻印が読める状態( 下側で刻印が逆さ )になるよう取り付ける。
プーリー にも正しくチェーンをかける。
チェーン は 逆 S 字 になるよう スプロケット から ガイドプーリー の右側(フロント側)に通すのだが、ガイドプーリーの下にはチェーンの 脱線防止ピン または プレート ( 上図 D ) が付いており、チェーンは脱線防止ピン(プレート)のガイドプーリー側(上側)を通すようにする。
ガイドプーリーからテンションプーリーにチェーンを掛ける。
フロントのギアをアウター・リアをトップ(フロント・リアともに一番外側のギア)に チェーンをかけ、ガイドプーリー と テンションプーリー が地面に対して垂直になる位置でチェーンをつなぐ。
チェーンカッター に付属の針金をチェーンに引っ掛けると作業が楽。
SHIMANO コネクティングピンを使用する
SHIMANO製のチェーンを使用する場合は チェーンをつなぐために コネクティングピン(アンプルピン)が付属している。
コネクティングピンはチェーンを繋ぐためのパーツで SHIMANO製のチェーンでのみ利用でき、SHIMANO製のチェーンでも種類によって対応しているコネクティングピン(アンプルピン)は異なる。
コネクティングピンは チェーンの進行方向のアウターリンクの穴にセットすることで強度が増す。
コネクティングピンは チェーンの下側で使用する。
コネクティングピンの突き出し量が左右で同じになる位置まで チェーンカッターを使用して押し込み、ペンチなどでコネクティングピンの余分な部分を折る。
ミッシングリンクと異なり コネクティングピンは再利用できず、次回チェーンを切る際もコネクティングピンを使用した箇所では切れない。
ミッシングリンクを使用する
ミッシングリンクは 外リンクのプレートにピンが固定されたもので、固定されているピンを内リンクに通し、反対側に飛び出たピンを穴に引っ掛けてチェーンを繋ぐパーツで、ピンを通す穴は 内側が大きく 外側が小さくなっており、チェーンが引っ張られると固定する仕組みに なっている。
チェーンが切れた際の応急処置用パーツとしても利用でき、チェーンの取付け/ 取り外し作業が楽になる。
ミッシングリンクは外リンクと同じ形状なので 上図のような状態では取り付けできない。
ミッシングリンクを取り付ける場合は、チェーンの両端が内リンクになっている必要がある。
ミッシングリンクを取り付けたイメージで長さに問題がなければ、チェーンに残していた外プレートを完全に取り外し、ミッシングリンクを使用して接続する。
チェーンを回転させるとミッシングリンクが固定するので、しばらく回して異音がするなどの問題がなければ完成。
関連記事

自転車の簡単カスタマイズ
初心者でも簡単にできる サドル や グリップ交換 と アヘッドステムへの交換手順 自転車のパーツは比較的 安価だが 取付作業時に 専用工具が必要なケースも多く、素人が カスタマイズをする際は 失敗を含めて作業を楽しむこ […]

自転車のタイヤサイズとタイヤ交換
クロスバイクのタイヤサイズ と タイヤ交換 自転車のタイヤは 走行距離 3000 km か 使用期間 1 年 が 交換時期の目安で、ゴム は温度と湿度、日光などによって劣化していくため、見た目にキレイな状態でも 1 年以 […]

自転車のチェーン交換
クロスバイクのチェーン交換 自転車の チェーン は使用していると ピン と ピン穴 が摩耗して隙間ができ、隙間の分だけ伸びて スプロケットの歯 と チェーン が噛み合わなくなって歯飛びするようになり、その状態が続くと最悪 […]

自転車のリアディレイラーとシフターの換装と調整
クロスバイクのリアディレイラーとシフターの換装と調整 リアディレイラー は 頻繁に取り替えを行うようなパーツではないものの、 チェーン や ワイヤー の消耗 や 経年劣化が原因で ギアチェンジ に支障をきたすため 定期的 […]

自転車のボトムブラケット(BB)とクランク交換
クロスバイクのボトムブラケット と クランク交換 ボトムブラケット ( BB ) は ペダル を漕いだ際に回転する部分で、使用しているフレームによってサイズが異なり、最も一般的な クランク の接合部分が四角い スクエア […]