DesignEvoは非常に使い勝手の良い、ロゴやエンブレムを作成できるウェブサービス。
4000以上のベースデザインを組み合わせるだけでなく、オンライン上で加工もでき、オリジナルデザインを作成できる。
ロゴは完全無料で作成できるが、作業内容の保存にはアカウントの作成が必要で、無料利用で作成したロゴをダウンロードする場合は、SNSでDesignEvoを共有したり、ブログ等での紹介を条件に「500px x 500px」のPNGファイルをダウンロードできる。
SNSでの共有やブログでの紹介などは、スルーしても画像を入手できるが、ダウンロードしたPNGファイルは背景が透過されておらず、500pxの画像では利用するにも限界があるというか、「作って楽しむ」だけになってしまう。
Design Evoのサイトにも使用例が掲載されているが、会社のロゴやTシャツのデザインを作成するには、500pxのPNGファイルでは話にならない。
そのため作成したデザインを自由に使用したり商標登録するには、「Pearl Mountain Technology社」が派生著作物の著作権をユーザーに付与する有料の「プラスプラン」の利用が必須。
有料プランには「プラスプラン」のほかに「ベーシックプラン」もあるのだが、ベーシックプランには派生著作物の著作権が付与されていないため、個人であれ企業であれ「自分の作品」としての権利を所有したい場合は「プラスプラン」の1択。 ベーシックプランで作成した作品は、例えるなら「フリー素材」のようなもので、自由に利用できるが、著作権を所持していないものになる。
また、利用規約により「残虐性・ヘイト・アダルト・テロ」などに関する利用や、他の商標やサービスマークを侵害するような利用も当然ながら禁止されている。
著作権のほかに注意すべきポイントはSNSアカウントとの連携。
DesignEvoのプライバシーポリシーを確認すれば分かることだが、最近のウェブサービスはSNSとの連携によって、SNSに登録しているプロフィールなどを収集し、広告の配信やビジネスプロモーションに利用している。
それが無料で利用する代償なのだが、個人情報の収集についてはしっかりと把握していたほうが良いかも。
WEBサイト
使用方法
使い方は登録してあるテンプレートをベースに修正するものと、パーツを選んではじめから作成する2通りある。
初めて操作する場合は、テンプレート利用を推奨。
DesignEvoのトップページから「無料でロゴを作成する」を、日本語になっていない場合は「Make a Free Logo」をクリック。
人気のテンプレートが表示される。
カテゴリーには「Abstract(抽象的)」や「Fashion&Beauty」「Lifestyle」など18項目あり、それぞれに多くのテンプレートが登録されている。
種類が多いので選ぶのも大変だが、意外と見ているだけでも楽しかったりする。
カテゴリーは日本語表記にならないが、他の部分が英語のままであれば、右下のギアアイコンをクリックして「Language」を選択。
言語選択ウインドウが開くので「日本語」を選択して「X」で閉じる。
ベースにするテンプレートが決まったらクリック。
「会社名」と「スローガン」の入力を求められるが、取り敢えず「スキップ」しておく。
選択したテンプレートが表示される。
テンプレートは「会社のロゴ」をイメージしているので「Company Name」と「Slogan」になっているが、特にこだわる必要もなく、要は文字を入力するスペースになる。
左ナビゲートバーの上部にある「企業名を追加する」「スローガンを追加する」をクリックすると、それぞれテキストが追加される。
「Company Name」をクリックするとバウンディングボックスで選択され、ダブルクリックで文字列の編集が可能になる。
使用するフォントの変更は左ナビゲートバーから任意に選択。
左ナビゲートの表示を「クラシック」から「アート」に変更すると、加工されたフォントの利用も可能。
フォントサイズ、フォント色のほか不透明度、アウトライン、影、文字揃えなどの設定は上部のメニューで行う。
文字揃えのメニューには文字間隔の調整や文字列をカーブさせる設定もある。
バウンディングボックスの四隅にカーソルを合わせると、ポイントのカラーが変わり、そのままドラッグすればアイコンの拡大縮小が可能。
バウンディングボックスの中央に表示されている回転アイコンをドラッグすることで、文字を任意に回転できる。
拡大縮小や回転などでオブジェクトが移動した場合、バウンディングボックスをドラッグすると、中央ラインが点線で表示されるので、配置の目安になる。
行った操作を戻す場合は、上部メニューの「元に戻す」もしくは「Ctrl」+「z」。
「アイコン」を変更したり追加するには、左ナビゲートで「アイコン」を選択し、に似の文字列で検索をする。
ただ、検索バーに「猫」と入力すると「猫ちゃん」「猫 足跡」などのサジェストキーワードが表示されるものの、漢字や日本語には未対応のようなので、英語で検索をする。
ちなみに「cat」で検索すると猫のアイコンだけで455個も登録されている。
変更するアイコンをクリックしてバウンディングボックスを表示させた状態で、左ナビゲートバーから任意のアイコンをクリック。
複数のアイコンを追加するには、追加するアイコンをクリックするだけ。
文字と同様、バウンディングボックスの四隅にカーソルを合わせると、ポイントのカラーが変わり、そのままドラッグすればアイコンの拡大縮小が可能。
変形したアイコンと背景のシェイプを揃える場合は、アイコンとシェイプをマウスでドラッグして、揃えるオブジェクトが選択された状態にする。
複数のオブジェクトを選択するには、マウスでドラッグするか、「Ctrl」キーを推しながらオブジェクトをクリックする。
選択するオブジェクトが重なっている場合はドラッグ、離れている場合は「Ctrl」キーを押しながら選択する。
複数のオブジェクトが選択された状態になると、上部メニューが「縦揃え」「横揃え」に変わるので、任意のメニューをクリック。
アイコンをシェイプの中央に配置するなら、縦・横ともに「中央揃え」を選択。
「アイコン」や「シェイプ」のカラーにはグラデーションも使用でき、上図赤枠のバーを選択してカラーや、グラデーションの割合などを変更できる。
グラデーションの向きはカラーコードの横にあるダイヤルのような◯アイコンで操作する。
「シェイプ」の編集と追加も「文字」や「アイコン」と同じ。
同じ大きさののオブジェクトを配置するには、コピーするオブジェクトを選択し、右上の「複製する」をクリック。
ミラーリングするにはオブジェクトを選択後、左上の「水平方向に反転」または「垂直方向に反転」をクリック。
スクラッチからはじめる
操作方法は全く同じだが、テンプレートを使用せずに、登録されているアイコンやシェイプを使用して完全オリジナルのデータの作成も可能。
テンプレートを選択する画面右上にある「スクラッチから始める」をクリック。
白紙のキャンバスが表示される。
後は登録されているオブジェクトを呼び出してデザインしていくだけ。
途中保存
作成中のロゴは途中保存することもできるが、保存するにはログインが必要になる。
途中保存する場合は右上の「保存する」をクリック。
メールアドレスとパスワードを設定して「登録」をクリック。
アカウントを取得している場合は「ログイン」
ログインすると左下にアバターが表示される。
ログインしたら再度、上部メニューの「保存」をクリックしないと、データが保存されないの要注意。
保存したデータにアクセスするには、ログイン後にアバターのメニューから「私のロゴ」を選択。
保存したデータが表示され、「編集」をクリックすると作業が続行できる。
ダウンロード
作成したデータを無料でダウンロードする場合、SNSでの共有やブログへの掲載を条件に500pxの背景が透過されていないPNGファイルをダウンロードできる。
背景については上部メニューの「背景」で変更が可能で、デフォルトでは「透明」になっているので特に変更する必要はない。
ただし、無料バージョンでは透過された背景が使用されないため、デフォルトの状態では背景が白の状態でダウンロードされる。
背景はグラデーションの設定も行えるので、無料で使用するなら背景色を設定したほうが見栄えがするかも。
画像をダウンロードするには右上の「ダウンロード」をクリック。
「FREE」「BASIC」「PLUS」の3プランが表示される。
注意が必要なのは、各プランは1つのロゴをダウンロードするための料金だということ。
そのためロゴを3つ制作して全てBASICにすると約60ドル必要になる。
「Freeプラン」では背景が透過されていない500pxのPNGファイルのダウンロードが可能で、作成したロゴの著作権は付与されない。
「BASICプラン」では5000pxで背景が透過されたPNGファイルのダウンロードと、再編集後のダウンロードも可能だが、著作権は付与されない。
「PLUSプラン」では「BASIC」の条件に加えて、ベクター画像ファイルと、使用しているフォントファイルがダウンロードされ、更に派生著作物の著作権が付与されるため、ベクター画像の編集も可能。
「FREE」プランではSNSで共有することが表記されたウインドウが開くので、「同意してダウンロードする」をクリックすれば「logo」というファイル名のZIPファイルのダウンロードが開始する。
「BASIC」または「PLUS」プランでは支払い画面に移行する。
支払い方法はクレジットカード決済のほか、PayPalが利用できるので安心。
クーポンコードを入手しているなら、「Have a coupon?」をクリックしてコードを入力。
支払いが完了したら「Download Now」でファイルのダウンロードが開始する。
もしダウンロードが正常に終了しなかった場合は、再度DesignEvoにアクセスしてログイン後、「私のロゴ」で支払い済みのデータに「Plus」もしくは「Basic」の表記がされているはずなので、「編集」をクリックして再度ダウンロードすればOK。
「PLUS」プランだとフォントファイルやベクター画像もダウンロードする。
ベクター画像がSVGとPDFで提供されるので、後からの編集や本格的な印刷などにも対応できる。
ロゴの作成を制作会社に依頼すると結構高額なので、納得のいくデザインを作ることが出来れば、ベクターファイルもついて4000円は安いかも。
画像編集

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