/e/OS のインストールと設定

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/e/OS の特徴

  • Androidから Googleの監視を排除した DeGoogle スマートフォン
  • オープンソースで開発されている無料のモバイルオペレーティングシステム
  • プライバシー保護を最優先に設計
  • LineageOSのフォーク
  • ストアアプリを実装
  • Murenaアカウントを実装し、メールやカレンダーなどのクラウドアプリも利用可能

Googleのセキュリティ機能を利用している金融系アプリなど一部利用できないものもあるが、Androidデバイスで Googleサービスへの依存度が低くければ十分利用できる。

開発元

  • 開発元:非営利プロジェクト e Foundation
  • 開発元の拠点:グローバル

ダウンロード

サポートデバイス

サポートしているデバイスは ASUS・Google・HTC・Lenovo・LG・Motorola・OnePlus・Samsung・Sony・Xiaomi などのグローバルモデルが中心で、LineageOS ではサポートが終了したモデルもサポートを継続している場合がある。

ADB のセットアップ

/e/OSを Androidデバイスにインストールするため、パソコンと Androidデバイス間の通信を行うツール ADB(Android Debug Bridge)をセットアップする。

/e/OS - deGoogled Android OS -001

SDK Platform-Tools ダウンロードページ から SDK Platform-Tools for Windows の ダウンロードリンクをクリック。

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利用規約に問題なければ 上記の利用規約を読んだうえで利用規約に同意します。にチェックを入れて「ダウンロードする: Android SDK Platform-Tools(Windows用)」をクリック。

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ダウンロードした Zipファイルを解凍し、platform-toolsフォルダを任意のドライブに移動。

platform-toolsフォルダはドライブ直下に移動するとパスが分かりやすい。

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システムのプロパティを開いて 詳細設定タブにある「環境変数」をクリック。

システムのプロパティ設定システム から Windows 11は バージョン情報、Windows 10は 詳細情報 を選択して、関連リンク(関連設定)にある システムの保護 をクリック。

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システム環境変数 から Path を選択して「編集」をクリック。

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「新規」をクリックして  platform-toolsフォルダを保存した場所のパスを入力。

Cドライブ直下に保存した場合は C:\platform-tools

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スタート を右クリックして Windowsターミナル PowerShell を開き、adb と入力して Enter キー。

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Android Debug Bridge のバージョン情報や platform-toolsフォルダの保存先などが表示されたら Windows PowerShell を閉じてセットアップ完了。

ADBドライバのインストール

パソコンと Androidデバイス間の通信を可能にするため、オープンソースの ユニバーサル ADBドライバ をインストールする。

 ユニバーサル ADBドライバ で認識しないデバイスは専用ドライバのインストールが必要。

/e/OS - deGoogled Android OS -008

Universal ADB Drivers 公式サイト の「Download」をクリックしてインストーラーをダウンロード。

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ダウンロードしたインストーラーを起動するとセットアップウィザードが開始するので、デフォルト設定でインストールする。

USBデバッグの有効化と OEMロック解除

/e/OS をインストールする モバイルデバイス で USBデバッグ を有効にする。

/e/OS - deGoogled Android OS -014

開発者向けオプション のメニューを表示させるため 設定デバイス情報 を開き、ビルド番号7 回 タップする。

/e/OS - deGoogled Android OS -015

設定システム にある 詳細設定 から 開発者向けオプション をタップ。

/e/OS - deGoogled Android OS -016

USBデバッグ を有効にする。

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ダイアログが表示されたら「OK」で許可し、PIN コード を入力すると USBデバッグ が有効になる。

/e/OS - deGoogled Android OS -018

開発者向けオプションOEM ロック解除 の項目があれば有効にする。

/e/OS のダウンロード

/e/OS のインストールにはモデル別に用意されている OSのパッケージファイルとリカバリ用のイメージファイルを使用する。
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/e/OS の デバイスリスト から /e/OS をインストールするモデルの Install doc をクリック。

Samsung Galaxy S シリーズなど一部のデバイスには導入が簡素化されている Easy Install が提供されているが、TWRPを起動する際にトリッキーなハードウェアボタン操作が必要で、状況によっては TWRPが起動せずに文鎮化するケースもあるため、手動での通常インストールを推奨。

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モデルの詳細ページが開くので Command lineInstall をクリック。

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Downloads for the(モデルのコードネーム)/e/OS Recovery for dev build をクリック。

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最新のリカバリイメージファイルと /e/OSのパッケージファイルをダウンロード。

モデルによっては次期バージョンのベータ版が掲載されているが、安定版の利用を推奨。

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ダウンロードしたファイルは  platform-toolsフォルダと同じ場所にすべて移動する。

ブートローダーのロック解除

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e/OS をインストールするデバイスを USBでパソコンに接続すると、USBデバッグの許可を求められるので「許可」。

このパソコンからの USBデバッグを常に許可する にチェックを入れる。

/e/OS をインストールする前に必要なデータはすべてバックアップする。

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platform-toolsフォルダの保存場所を開き、Windows 11はフォルダ内の空白部分でコンテキストメニューから ターミナルで開く を選択。

Windows 10 はフォルダ内の空白部分で Shit キー を押しながらコンテキストメニューを開き、PowerShell ウインドウをここで開く を選択。

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adb reboot bootloader と入力して Enter キー。

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モバイルデバイスのブートローダーが Fastboot モード で起動する。

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fastboot devices と入力して Enter キーで、デバイスのシリアルナンバーが表示されることを確認。

シリアルナンバーが表示されない場合はドライバがインストールされていないため、ターミナルを閉じてから Windows 用のドライバをインストールし、最初から やり直す。

Google Pixel で daemon not running; starting now at tcp:5037 と表示された場合は デバイスを正しく認識できていないため、Google USB ドライバ の Zip ファイルをダウンロードして解凍後、デバイスマネージャーから △マークの付いている Pixel のプロパティを開き、ドライバの更新 で解凍した Google USBドライバを指定し、 デバイスマネージャー で Android Device として認識したらターミナル で fastboot devices を再入力。

スマホを2台 PC に接続している場合も daemon not running; starting now at tcp:5037 と表示されるので、作業しないスマホは取り外す。

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Nexus 6 は fastboot oem unlock と入力して Enter キー でロックを解除。

アンロックのコマンドはデバイスによって異なるので、/e/OSのモデル詳細ページを参照。

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デバイスがブートローダーのロック解除画面になるので、デバイスのパワーボタンと音量ボタンを操作して YES を選択してパワーボタンで確定後、ターミナル/ PowerShell のウインドウを閉じる。

自動的に再起動しない場合は、音量ボタン を操作して Start Reboot でデバイスを再起動。

USBデバッグの 許可

ブートローダーのロックを解除するとデバイスがリセットされ、再起動後は工場出荷時の状態に戻るので、セットアップ後に再度 開発者向けオプション を表示して USBデバッグの有効化 をオンにする。

Wi-Fi 接続などの設定はスキップしても問題ない。

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パソコンと接続して USBデバッグの許可を求められたら、このパソコンからの USBデバッグを常に許可する にチェックを入れ「許可」。

/e/OS のインストール

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platform-tools フォルダの保存場所を開き、Windows 11はフォルダ内の空白部分でコンテキストメニューから ターミナルで開く を選択。

Windows 10はフォルダ内の空白部分で Shit キー を押しながらコンテキストメニューを開き、PowerShell ウインドウをここで開く を選択。

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adb reboot bootloader と入力して Enter キー。

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fastboot devices と入力して Enter キーで、デバイスのシリアルナンバーが表示されることを確認。

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ダウンロードしたリカバリーイメージファイルの ファイル名をコピー

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fastboot flash recovery と入力して 半角スペース を入れ、右クリックするとコピーしたファイル名がペーストされるので、 拡張子(.imgを追加入力して Enter キー。

リカバリーイメージの起動コマンドはデバイスによって異なるので、モデルの詳細ページを参照。

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デバイスの音量ボタンで Restart bootloader を選択後パワーボタンで確定。

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Recovery mode を選択後パワーボタンで確定。

TWRPの起動に失敗した場合はパワーボタン長押しで デバイスを再起動。

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/e/OSのリカバリモードが開いたら  Factory reset を選択してパワーボタンで確定し、Format data/ factry reset が選択された状態でパワーボタン。

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Format data を選択してパワーボタンで確定し、リセットしたらメインメニューに戻る。

メインメニューは音量ボタンで上部の矢印を選択してパワーボタンで確定。

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デバイスの音量ボタンで Apply update を選択してパワーボタンで確定し、Apply from ADB を選択して確定。

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/e/OSのパッケージファイル名をコピー。

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ターミナル に adb sideload と入力して 半角スペース を入れ、右クリックしてコピーしたファイル名をペーストし、拡張子(.zip を追加入力して Enter キーでインストール開始。

処理が完了するとプロセスは 47%で停止する。

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/e/OS のインストールが完了するとデバイスが  Apply from ADB の画面に戻るので、パソコンと接続している USBケーブルを取り外し、左上の矢印からメインメニューに戻り、Reboot system now を選択してパワーボタンで確定。

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/e/OSが起動する。

 /e/OS のセットアップ

/e/OSのメールやクラウドストレージ、カレンダーなどを使用する場合は /e/アカウント(murena アカウント)の作成が必要で、/e/アカウントは /e/OSのセットアップ中に登録できないため、使用する場合は事前に取得する。

/e/アカウントのメールやクラウドストレージを使用しない場合は、アカウントを取得しなくても /e/OS は利用できる。

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ベースは LineageOS なので日本語もサポートしており、ウィザードに従って Wi-Fi などの基本項目を設定。

日付は セットアップ後にオンラインで自動取得するのでセットアップ時はスキップする。

時刻が正しく取得できない場合は 設定日付と時刻 で タイムゾーンを手動に変更して 日本標準時 を選択。

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Murenaアカウント はセットアップ後でも作成できるので未取得の場合はスキップ。

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デフォルトでインストールされてるアプリは最小限になっており、Apps アプリからインストールできる。

日本語入力は未サポートのため、Apps から Gboard をインストールするか、F-Droid からMozc for Android などの 日本語 IME をインストールする。
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