UniFab 動画拡大AI のインストールと使い方

Index

UniFab 動画拡大 AI （ Enlarger AI）の特徴

動画拡大 AI（ Enlarger AI）は、DVDFab13で DVDFabから分離して UniFabに移行したため、ライセンスを購入すると UniFab と DVDFab12で利用できる。

ディープラーニング（深層学習）は脳の情報処理と情報伝達を行うニューロン（神経細胞）に似たアルゴリズム「ニューラルネットワーク」を多層化し、1つの情報から様々な分析を行うことができる機械学習。

一般的な画像拡大のアルゴリズムは特定範囲の画素を分析して近似色を増やしていくため、拡大率が大きくなるほどボケた画質になるが、ディープラーニングを利用すると理論的にはソースよりも鮮明な画質を得ることも可能になる。

TensorFlow は Googleが開発したディープラーニングをサポートしているオープンソースのフレームワークで、TensorFlowを GPUで実行する「TensorFlow GPU Support」は NVIDIAの GPGPU「CUDA」を採用している。

体験版ではソースの１％もしくは 1チャプターのみ利用可能。

CUDA Compute Capability 3.5 以降を搭載した NVIDIAのグラフィックカードか、AMDの CUDA互換環境（ROCmエコシステム）/ INTELの TensorFlowサポート環境（OpenVINO）が必須。

動画拡大 AIの処理速度はグラフィックスカードの性能に依存するため、ミドルレンジクラス以上の環境を推奨。

公式サイト の「無料ダウンロード」のボタンをクリックしてインストーラーをダウンロード。

ダウンロードしたインストーラーを起動し、セットアップウィザードが開いたら カスタム から使用許諾書を確認し、問題なければ「クイックインストール」。

匿名で使用状況を送信する ユーザーエクスペリエンスプログラムがデフォルトで有効になっているので、拒否する場合は無効にする。

ユーザーアカウント制御のプロンプトが表示されたら「はい」で許可。

ウエルカム画面が開いたら「試用」を選択し、ライセンスの状況が表示されたら「閉じる」。

右上のメニューリストから設定を開き、左サイドパネルの Enlarger でデフォルトの解像度と音声のチャンネル数を設定。

UniFabを起動し、左サイドパネルから Enlarger を選択。

アップスケーリングする動画ファイル/ フォルダをドラッグで追加。

複数のファイルを個別設定して一括して出力できる。

出力設定はデフォルトになっているので、解像度・音声チャンネル・ファイル形式を編集。

「設定」ではビデオの品質（ビットレート）やコーデック、音声のサンプルレートとビットレートのほか、字幕がある場合はクローズドキャプション/ オープンキャプションの編集ができる。

設定ができたら 保存先 を設定して「開始」で出力。

変換でアップスケーリング

ユニバーサルエンハンサーでアップスケーリング

UniFab 動画拡大 AI で使用されている AIモデル「ユニバーサルエンハンサー」は、拡大時に映像の輪郭などが補正されるが、DVDが Blu-rayと同等の画質になるわけではなく、シーンによっては油絵やクレヨン画のようになる。

DVDFab12 DVD/ BDリッピング・動画変換 はプロファイルで Enlarger AI を選択。

DVD ブルーレイ変換・Blu-ray UHD 変換 は「Enlarger AI」にチェックを入れて有効にする。

DVDFab12 DVD/ BDリッピング・動画変換 は使用する AIモデルと解像度を選択、DVD ブルーレイ変換・Blu-ray UHD 変換 は使用する AIモデルを選択する。

プレミアム品質
デフォルト設定のプロファイル
Ultra品質
アップスケーリング用にトレーニングされたモデルで、アップスケーリングの品質は向上するが、「プレミアム品質」よりも処理時間が大幅に長くなる。
ブロック解除
ブロックノイズを排除するトレーニングを受けたモデルで、ブロックノイズが目立つソースに適している。
Ultra + ブロック解除
「Ultra品質」と「ブロック解除」を同時に行うモデル。
古い映画の場合
1980年以前に制作された映画のアップスケーリング用にトレーニングされたプロファイル。
Waifu （俺の嫁から転じた造語）
アニメのアップスケーリング用にトレーニングされたプロファイル。
ウルトラ+インターレース解除
Ultra品質とインターレース解除を同時に行うプロファイル。
Real-CUGAN
アニメのアップスケーリング用にトレーニングされたプロファイル。