Kaspersky Rescue Disk の作成と使い方

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Kaspersky Rescue Disk の特徴

  • マルウェア感染でアクセスできなくなった Windowsから脅威を駆除する無料ツール
  • Gentoo Linux ベースの OSを Live USB で起動してマルウェアを駆除
  • Windowsが起動していると検出できないマルウェアの駆除が可能

開発元

  • 開発元:Kaspersky Lab
  • 開発元の拠点:ロシア

ダウンロード

システム要件

  • バージョン:18
  • CPU:動作クロック 1GHz 以上
  • RAM:1GB 以上の空きメモリ
  • ストレージ:1GB 以上の空き容量
  • メディア:700MB以上の USBドライブか CD/ DVD

Kaspersky Rescue Disk の ISOファイル は 約 600MB。

起動ディスクの作成

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公式サイト の「ダウンロード」をクリックして ISOファイルをダウンロードし、Rufusを使用して USBドライブに書き込む。

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Rufusを起動して「選択」から ダウンロードした Rescue Disk の ISOファイルを指定して「スタート」。

ISOファイルを読み込むと ブートの種類krd.iso になる。

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ダイアログが表示されたら ISO イメージモードで書き込む を選択して「OK」。

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ブートローダー Grub のバージョンに関する ダイアログが表示されたら 「はい」でダウンロード。

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デバイスのデータ抹消に関するダイアログが表示されるので「OK」で実行。

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プログレスバー が 100% になり「準備完了」と表示されたら書き込み完了。

CD/ DVDを使用して起動ディスクを作成する場合は、ダウンロードした ISOファイルを BurnAware ImgBurn  を使用してブランクディスクに書き込む。

Kaspersky Rescue Disk の起動

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作成した Rescue Disk をセットしてパソコンを起動し、Windowsが起動する前にBoot オプション を呼び出して Rescue Disk を指定して起動。

Boot オプションの呼び出しキーが分からない場合は、パソコンやマザーボードの取説を参照。

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正常に読み込まれると Kaspersky Rescue Disk 起動するので、English が選択されている状態で Enter キー。

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Kaspersky Rescue Disk.Graphic mode を選択して Enter キー。

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プログラムがロードされる。

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ハードウェアの互換性に問題なければ Windowsのような GUIをした Rescue Disk が開く。

「グラフィックインターフェイスが読み込まれない。」「 ハードウェアの一部が機能しない。」などの問題が発生した場合はハードウェアの互換性が疑わしいが、サポートは受けられないので利用不可。

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有線でインターネットに接続していると自動認識される。

Wi-Fi を使用している場合は ネットワークアイコンをクリックして Wi-Fi へ接続する。 

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使用許諾書に問題なければチェックして「Accept」。

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Rescue Tool が起動する。

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定義データが古いと上部にメッセージが表示されるので、Update now をクリックして更新。

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Rescue Tool はデスクトップにある Kaspersky Rescue Tool から起動できる。

Kaspersky Rescue Disk の使い方

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Kaspersky Rescue Diskを起動すると Rescue Toolスキャン が開くので Change parameters をクリック。

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マルウェアが潜んでいる可能性が高い場所が選択されているが、システムドライブや他のボリュームにチェックを入れて追加することもできる。

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+ Add object… から 各ボリュームに保存されているオブジェクトを個別に指定することも可能。

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設定ができたら「Start scan」をクリックして実行。

Windows Unlocker

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Windows Unlocker は Windows の起動をブロックしている マルウェアを駆除するツールで、Rescue Tool の上部にある Tools から Windows Unlocker をダブルクリックで開く。

正常に起動する状態で Windows Unlocker 実行すると起動に支障を来す可能性があるため、 「Rescue Toolスキャン」を実行しても Windows が起動しない場合にのみ使用する。

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「Start scan」で実行。

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「OK」で 検出された 項目を修正。

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レジストリのバックアップを保存。

デスクトップにある Product folder に保存される。

Rescue Disk では Windows のようにレジストリファイル のコンテキストメニュー からの修復は不可。

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Scan Completed の画面を「Close」で閉じて 処理完了。

USB Recover

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Rescue Tool スキャン を実行後、マウスやキーボードなど USBで接続しているデバイスが反応しなくなった場合は、Rescue Tool の上部にある Tools から USB Recover をダブルクリックで開く。

USB Recover はレジストリを修正するため Windowsに支障を来す可能性がある。

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「Start scan」で実行。

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復元可能な項目があれば表示されるので「OK」で実行。

Windows Unlocker と同じく レジストリのバックアップを保存して「Scan Completed」の画面を閉じて 完了。

シャットダウン

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スタート から Leave を選択。

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「Shut Down」をクリック。

Kaspersky Rescue Disk が 終了したら USB ドライブ または CD / DVDドライブ の 起動ディスクを取り出して PC を起動して Windows が正常に読み込まれるか確認。

BIOS / UEFI の 起動設定を変更している場合は Windows の 動作確認後 に1st Boot の設定を復元。

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Kaspersky Rescue Disk を使用すると Windows の Cドライブ 直下 にKRD2018_Data が生成され、フォルダ内には バックアップ用に保存した レジストリファイルも保存されている。

不要であれば KRD2018_Data は削除しても問題ない。
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