パソコンとの同期も可能な使いやすいパスワード管理 Androidアプリ
Enpass password manager は 強固な暗号化アルゴリズム「256ビットAES」を使用してデータが保護されているパスワード管理アプリ。
Dropbox や OneDrive を使用した同期設定をしない限り、パスワードはクラウドではなくローカルPCに保存されるため、安全性が高いのが大きな特徴。
パソコン版は基本機能が無料で無制限に利用できるが、Androidアプリの場合 無料版で登録を可能なパスワードは最大 20 個に制限される。
Enpass password manager は バージョンアップにより 使い勝手が着実に向上しており、現バージョンでは ログインが必要なアプリは「通知」に Enpass password manager が表示され、指紋認証でログイン情報が入力されるようになった。
Enpass password manager PC版 は下記参照

Enpass Password Manager のインストールと使い方
膨大なパスワードを安全に管理するために必須の 安全性の高い パスワード管理 ソフト Enpass Password Manager はインドのソフトウェアベンダー「 Sinew Software Systems 」が開 […]
パスワードについては下記参照

パスワードの管理 – Password Manage
パスワードの管理方法 と 漏洩 リスク 本人認証をする上で最も使用されている方法が ログイン ID と パスワード の入力。 最も原始的な パスワード 解析は ユーザーID と パスワード の組み合わせを一つずつ試してい […]
システム要件
バージョン6.2.0 現在
Android 5.0(Lolipop) 以降
アクセス権限
- 端末上のアカウント検索
- USB ストレージのコンテンツの読み取り
- USB ストレージのコンテンツの変更または削除
- 写真やビデオの撮影
- Wi-Fi状態の表示
- ネットワークの接続状態を表示する
- ネットワークへのフルアクセス
- 他のアプリを閉じる
- 起動時に実行
- 電話番号に直接電話する
- アカウントの作成とパスワード設定
- バイブレーションの制御
- ショートカットのインストール
アプリの入手先
Google Play ストア Enpass password manager アプリダウンロードページ
Enpass password manager のインストール
パソコンと同期する場合は、事前にパソコンへ Enpass password manager をセットアップし、Dropbox や OneDrive 、 Google ドライブ などのオンラインストレージで同期設定をしておく。
Google Play ストア から Enpass password manager をインストールする。
設定に移行するため「スキップ」をタップ。
パソコンと同期しない場合は「新規ユーザーです」をタップ。
すでに Enpass password manager をセットアップしてオンラインストレージを使用している場合は、使用しているストレージを指定。
「マスターパスワード」を設定する。
マスターパスワードは Enpass password manager を使用する際に必要なパスワードで、 Enpass password manager に保存したパスワードを利用する場合は、マスターパスワードで Enpass password manager のロックを解除することになる。
マスターパスワードは、使用する英数字や記号、文字数によって「とてもひどい」~「非常に良い」まで評価されるので、「非常に良い」または「大丈夫」になるよう設定して「続行」。
※マスターパスワードは保存されておらず、本人が忘れてしまうとリカバリー不能に陥ってしまうため、しっかりとメモ等で保管して紛失しないよう要注意。
マスターパスワードを再入力して「続行」。
「 指紋 」「 オートフィル 」は操作性向上のためには必須。
※ 指紋 を使用する場合は事前に Android の「セキュリティ」設定で指紋の登録が必要。
複数のデバイスで Enpass password manager を利用する予定なら「 Google Drive と同期 」にもチェックを入れておく。
「指紋」にチェックを入れると指紋認証画面になるので、登録している指紋で認証。
「オートフィル」にチェックを入れると「自動入力サービス」の設定画面が表示されるので「Enpass」をタップしてチェックを入れる。
「OK」をタップ。
「 Google Drive と同期 」にチェックを入れた場合は Googleアカウントへのアクセス許可が必要になるので「許可」する。
設定ができたら「完了」をタップでセットアップ終了。
同期からの登録
Enpass password manager を複数のデバイスでデータを同期する場合は、2台目以降のインストール時にはオンラインストレージに保存されている「同期データ」を利用する。
ただし、モバイルデバイス用の Enpass password manager は無料版だと登録数が20までなので、同期するデータが20以上ある場合は有料版が必要。
使用しているオンラインストレージを指定した場合は、アクセスを許可すれば自動的に同期が開始する。
「データパスワード」に同期元の Enpass password manager で設定したマスターパスワードを入力して「復元」をタップ。
同期するアイテムが20を超えている場合でも、試用版で上限までは取り込むことができる。
Enpass password manager の使い方
Enpass password manager はログイン情報の入力フォームを自動的に認識し、未登録フォームへログイン情報を入力する際にEnpassへ保存(登録)するか訊いてくるので、使い込んでいくほど便利になる。
また、登録されているログイン情報は、該当のフォームを開いた際に「通知」か入力フォームにEnpassのアイコンが表示され、アイコンをタップすると指紋認証でオートフィル(自動入力)を実行できるので、手動での登録や操作は基本的に必要ない。
ログインが必要なアプリで普通にログイン情報を入力。
Enpass password manager がフォームを認識するので登録する場合は「はい」。
アイテム名を確認して「保存」で登録完了。
登録されているURLを認識していれば、入力フォームをアクティブにすると「Enpassでオートフィル」と表示される。
入力フォームに表示されない場合は「通知」に表示される。
「通知」を展開してEnpassの「タッチしてオートフィル。」をタップするとフォームにログイン情報が自動入力される。
アイテムの追加
Enpass password manager にはログイン情報のほかにもクレジットカード情報や銀行口座などの情報を登録することができる。
カテゴリーには「ログイン」「クレジットカード」「氏名」「メモ」「パスワード」「ファイナンス」「ライセンス」「旅行」「コンピューター」「その他」があり、それぞれに適したフォーマットが用意されている。
Google や Microsoft 、Dropbox 、Evernote などのウェブサービス、 Amazon や 楽天 、 Yahoo ショッピング のようなオンラインショップなど、普段使用する一般的なサービスのカテゴリーは、ほぼ全て「ログイン」になる。
アイテムを手動で登録する場合は「ホーム」画面の「+」をタップ。
登録するアイテムのカテゴリーを選択。
リストの中から該当するサービスがあれば選択。
リストになければ「既定」を選択する。
リストに登録されているアイテムはデフォルトでアイコンとURLが登録されているが、登録されているURLは日本のサイトではないので、オートフィルを使用する際は変更が必要。
ログイン情報の基本項目は「ユーザー名」「メールアドレス」「パスワード」「ウェブサイト」。
注意が必要なのは「ユーザー名」と「メールアドレス」。
「ユーザー名」と「メールアドレス」が入力されている場合、 Enpass password manager はログイン時に「上にある」項目を「ログインID」として使用するため、ログインにメールアドレスを使用しているサイトでも、 Enpass password manager で「ユーザー名」が「メールアドレス」の上に位置していると、メールアドレスの項目に「ユーザー名」を自動入力してしまう。
対策としては「ログインに不要な項目」を空白にするのがベター。
「ユーザー名」と「メールアドレス」いずれの情報も保存したい場合などは、ログインに不要な項目を「パスワード」よりも下に移動させることでも対応できる。
フィールドを並べ替えるには右上のメニューアイコン(3ドット)をタップして、メニューから「フィールドを並べ替える」を選択。
不要な項目を右端にある「三」をドラッグしてパスワードより下に移動する。
パスワードの作成
10桁を超える大文字と小文字を含めた英数字に記号も入れた規則性のない文字列を作るのは意外と難しいが、 Enpass password manager では文字数や記号などの条件を指定したパスワードを作成できる。
アイテム登録時は「パスワード」の項目にある「生成する」をタップ。
文字数などパスワードの条件を指定するとリアルタイムでパスワードが生成され、確定する場合は「使う」をタップ。
上部のコピーアイコンをタップするとクリップボードにコピーが可能。
※但しクリップボードにコピーしたデータはデフォルトで30秒後に消去される。
過去に生成して使用したパスワードは右上にあるメニューアイコン「︙」の「履歴」から確認できる。
パスワードだけを生成する場合は「ホーム」画面の左上にある「三」アイコンからメニューを展開して最下部にある「パスワード生成」アイコンをタップ。
パスワードの漏洩チェック
Enpass password manager では実際に使用しているログイン情報が漏洩しているか確認できる。
「ホーム」画面の左上にある「三」アイコンからメニューを展開して「パスワードの監査」をタップ。
不十分:文字数が少ないなどパスワードが侵害されやすい状況にあるもの
同一:パスワードが使いまわしされているアイテム
3-6ヶ月:パスワードが変更されていない期間
漏洩していました:過去に同じパスワードを使用して侵害を受けたサイトがある。
ボールド
Enpass password manager ではパスワードを保存しているデータベースを「 Vaults(金庫) 」と呼び、デフォルトでプライマリボールト が作成されている。
通常はプライマリだけの利用で問題ないが、一部のログイン情報のみを共有したい場合などに新規ボールトを作成して、クラウドサービスで同期することも可能になっている。
ボールドの追加は有料のプロ版のみ可能で、「ホーム」のメニューから最下部にあるギアアイコンをタップして「設定」を開き「ボールド」を選択。
追加したボールトは「セカンダリ」になり、セカンダリボールトに設定したパスワードはプライマリボールトに保存されるため、マスターパスワードでプライマリボールトのロックを解除すると、自動的にセカンダリボールトのロックも解除される。
関連記事

Resilio Sync Android アプリのインストールと使い方
クラウドストレージを使用しないスマホ・タブレットの P2P 同期ツール Resilio Sync Android は Googleドライブ や OneDrive などのオンラインストレージを使用せず、PCに保存されている […]

Enpass password manager Android アプリの使い方
パソコンとの同期も可能な使いやすいパスワード管理 Androidアプリ Enpass password manager は 強固な暗号化アルゴリズム「256ビットAES」を使用してデータが保護されているパスワード管理アプ […]

Splashtop Wired XDisplay のインストールと使い方
タブレットやスマホを PC のサブディスプレイとして使用できるユーティリティアプリ Splashtop Wired XDisplay はタブレットやスマホを PC に接続してサブディスプレイとして利用できる便利なユーティ […]

Wake On Lan Androidアプリ の設定と使い方
WOL のマジックパケットを送信する Android アプリ Wake On Lan ( WOL )はスリープやシャットダウン状態のパソコンに対して、マジックパケットと呼ばれる信号を送信して起動させる仕組みのこと。 同一 […]

DVDFab Remote の使い方
PC で動作している DVDFab の進捗状況の確認と ファイル転送 が可能な Android アプリ DVDFab には DVDFab から発売されているハードウェア「ムービーサーバー」用の「 DVDFab MS Re […]