FromHDDtoSSD v3 のインストールと使い方

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FromHDDtoSSD v3 は バージョン 5728 までは ブロックチェーンを利用した故障予測が可能な SSD/ HDD の 劣化状態を診断する ユーティリティソフトだったが、バージョン 5732 で ブロックチェーンのアルゴリズム検証用ソフトウェア に転向したため、 SSD/ HDD の診断は FromHDDtoSSD v2 を利用

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FromHDDtoSSD のインストールと使い方

ハードディスク・SSD の劣化状況 無料診断アプリ FromHDDtoSSD v2 は データ復旧サービス会社 IUECデータソリューションセンター が開発している SSD / HDD の 劣化状態を診断する ユーティリ […]

システム要件

バージョン 3.0 Build 5728 現在

OS:Windows  7/ 8/ 10/ 11

ソフトの入手先

FromHDDtoSSD 公式サイト ダウンロードページ

Discord – SorachanCoin 招待ページ

FromHDDtoSSD のインストール

Fron HDD to SSD v3 は インストールが必要ない スタンドアロン版 のみ配布されており、アドウェア や スパイウェアは含まれていない。

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ダウンロードページから 使用している PC のアーキテクチャに合わせて FromHDDtoSSD with Web3.0/NFT Blockchain v3 のリンクをクリックし 実行ファイル をダウンロード。

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ダウンロードしたインストーラーを起動し、ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されたら「 はい 」で許可。

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ブロックチェーンを利用するため 復旧用の 16のパスフレーズ と、ロック解除用の パスフレーズ ( パスワード ) を設定して HD Wallet を作成。

16フレーズは 洋書の一節 や 洋楽の歌詞 などを利用すると 設定しやすく、失念すると復旧できない。

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ダイアログが表示されたら「 はい 」。

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初めてウォレットを作成する場合は「 はい 」。

すでに作成したウォレットを復元する場合は「 いいえ 」。

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左上の RapidSync が点滅して 同期を開始。

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Windows Defender ファイアウォール でブロックされた場合は「 アクセスを許可 」。

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HD Wallet の構築が開始する。

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NFT : の下にあるテキストフィールドに ロック解除のパスワードを入力して「 to stake SORA 」をクリックしてロックを解除。

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ロックを解除したら「 deposit contract address 」をクリック。

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Deposit Address が表示されたら「 write to sora.pubkey 」をクリックして Pubkey ファイルを 任意の場所に保存し、保存した Pubkey ファイル を添付して support@iuec.co.jp にメールを送信。

送信したメッセージは自動処理されるわけではないが、メールは件名など空白のまま 添付ファイルだけでも受け付けてくれる。

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IUEC から NFT 送信のメッセージが届いたら、FromHDDtoSSD を起動して「 to stake SORA 」でロックを解除後「 smart contract (qToken) 」をクリック。

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Smart contract ( qToken ) が開いたら「 Open sorascan 」をクリック。

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右上にある「 Get my address 」をクリックして アドレスを取得した後、「 Search 」をクリック。

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アドレスの下に 情報が表示されたら NFT を取得しているので、Smart contract ( qToken ) を閉じる。

SORA Network のセットアップ

SSD/ NVMe の検査に使用する統計情報を SORA Network から取得し、利用の際に発生するネットワーク手数料を Discord から 無償で取得する。

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SORA Networkの利用に必要な Discord のアカウント取得するため、Discord – SorachanCoin 招待ページ で ユーザー名 ( ニックネーム ) を 設定して「 はい 」。

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キャプチャ認証を行う。

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生年月日を入力して「 完了 」。

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メールアドレスを入力して パスワード設定後「 アカウントを作成する 」をクリックすると、入力したメールアドレスに認証用のメールが送信されるので、Discord からのメッセージを開いて メールを認証。

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不自然な操作を感知しました。 と表示されるので「 認証を開始 」。

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SMS での認証が必要なため 国番号のリストを開き 日本 と入力して +81 を選択し、携帯電話番号の 先頭の 0 を省いた 10桁 の番号を入力して送信、SMS に送信された 認証コードを入力して 電話番号を認証。

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右上の 会話に参加または作成する のテキストボックスに #rain と入力。

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検索結果から # rain-room を選択。

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入室したら ページ下の テキストボックスの +reg と入力して送信。

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アカウントが登録される。

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アカウントが登録されたら テキストボックスに +catch と入力して送信し コインを取得する。

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初回は 7 コイン配布されるが 2 回目以降 受け取れるコイン数は ランダム。

チップの配布は不定期で +catch を送信してから 数十分 ~ 数時間 かかる。

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受け取ったコインを確認する場合は テキストボックスに +bal と入力して送信するとボットが答えてくれる。

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「 deposit address 」をクリックし デポジット用のアドレスをクリップボードにコピー。

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Discord の テキストボックスに +withdraw と入力し、半角スペースを入れ Ctrl + v でコピーした デポジット用のアドレスを貼り付け、半角スペースを入れ FromHDDtoSSD に移動するコイン数を入力。

+withdraw (デポジット用アドレス) (コイン数)

コインを移動する際の手数料として 0.5 SORA が差し引かれるため、7 コイン保有している場合は 6 と入力。
統計スキャン で消費する 接続料 は 0.03 ~ 0.04 SORA なので 1 SORA あれば 20回 以上の検査が可能で、複数のデバイスで FromHDDtoSSD を利用する場合は、同じ復旧用の 16のパスフレーズ と ロック解除用のパスフレーズを使用して セットアップする。

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Blockchain informartionBalance に 移動した Sorachanコインの数が表示されたら 利用可能になる。

アップグレード時の Sorachanコイン の移行

HD Wallet をサポートしていない 旧バージョンの FromHDDtoSSD v3 は仕様が異なるため、最新バージョンにアップグレードできないので、最新バージョンで HD Wallet を作成後に 旧バージョンの Sorachanコインを移行する。

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旧バージョンを起動してから 最新バージョンを起動すると、ダイアログが表示されるので「 はい 」を選択。

最新バージョンを先に起動すると 旧バージョンは起動しない。

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旧バージョンに Discard のパスワードを入力して「 to stake SORA 」でロックを解除。

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最新バージョンの Blockchain informartion から「 deposit address 」をクリックし デポジット用のアドレスをクリップボードにコピー。

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旧バージョンの Blockchain informartion で パスワードの入力フィールド下に コピーした アドレスを貼り付け、送信する コインの数量 を入力して「 to send SORA 」で実行。

送信できるコインは 小数第一位 まで入力できる。
Blockchain informartionsend time remaining が表示されている間に 送信処理をする必要があり、状態が Staking になった場合は 新旧の FromHDDtoSSD v3 を閉じてから やり直す。

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ダイアログが表示されるので「 はい 」で実行。

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最新バージョンの FromHDDtoSSD v3 に Sorachanコイン が移動する。

初期設定

不良セクタの解析レポート や AI による 自動学習機能 を有効にする。

完全・詳細スキャン設定

不良セクタの解析レポート と 修復の設定をする。

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メニューバーの 完全・詳細スキャン設定設定ダイアログを開く を選択。

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完全スキャン 各オプション の  不良セクタ解析レポートを有効にする にチェックを入れる。

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ドライブへの負荷を低減させるため 不良セクタ修復の際、全部ではなく読込不能セクタのみ復活を試みる にチェックを入れる。

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設定を保存する にチェックを入れて「 OK 」で設定画面を閉じる。

拡張&ヘルプ

AI による 自動学習機能 を有効にする。

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メニューバーの 拡張&ヘルプ拡張予測パターンの更新&ビッグデータ通信の全体設定 を選択。

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SORA Network 送受信および、データマイニングを有効にする 自動学習機能 R.E.C.O AI を有効にする にチェックを入れる。

自動学習の学習強度は  中立 に設定し、不安定なドライブを検査する場合は 弱気 に変更。

アンインストール・初期化

FromHDDtoSSD は HD Wallet の情報を AppDataフォルダ に作成しているため、アンインストール や ウォレットを初期化する場合は AppDataフォルダ内の FromHDDtoSSDフォルダ も削除する。

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ダウンロードした 実行ファイルを削除後、ファイルエクスプローラ のアドレスバーに %appdata% と入力し、 FromHDDtoSSDフォルダを削除。

フォルダを削除しても 復旧用パスフレーズ でセットアップすれば、Sorachanコイン を含めてウォレットが回復する。

FromHDDtoSSD の使い方

FromHDDtoSSD は 完全スキャン/ 統計スキャン詳細スキャンストレージ故障予測 の 3 モードがある。

完全スキャン / 統計スキャン
SSD / NVMe はブロックチェーンの統計データを使用してスキャン、HDD は シーケンシャルアクセスによって ドライブの状態を診断。
詳細スキャン
HDD の不良セクタ予測 や 不良セクタの修復 を行う。
ストレージ故障予測
FromHDDtoSSD を常駐させて ストレージの監視を行う。

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FromHDDtoSSD 起動時後 Blockchain informartion にロック解除用の パスワードを入力して「 to stake SORA 」でロックを解除。

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起動時にドライブを読み込んでいるので 検査するドライブにチェックを入れる。

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ドライブ一覧はタイトルをドラッグして入れ替えできる。

完全スキャン・統計スキャン

選択したドライブに合わせて  HDD は 完全スキャン、SSD/ NVMe は 統計スキャン を実行する。

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完全スキャン/ 統計スキャン の切替は 完全・詳細スキャン設定完全スキャン 各オプション統計スキャン : SSD/ NVMe向けの検査を実施 を有効にすると 統計スキャン、無効にすると 完全スキャン になる。

完全スキャン は Sorachanコイン がなくても実行できるが、統計スキャンは コインが必要。

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完全スキャン/ 統計スキャン の切替をしてから「 完全スキャン 」をクリック。

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ダイアログで実行する スキャン を確認して「 はい 」。

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統計スキャンは接続料についてのダイアログが表示されるので「 OK 」。

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ドライブの容量 や ディスクの状態によって 処理時間は異なるが、スキャンは シーケンシャルアクセス ( データの先頭から順番に読み書きを行うアクセス方法 ) で 行われるため 1 TB の NVMe で 3時間ほど要する。

推定残り時間は 当初 10時間前後で表示されるが、実際には数時間で終了する。

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スキャン結果は デフラグのように リアルタイムで マップに表示され、問題のない セクタは グリーン、不良セクタ は 読込不能・書込不能・危険 の 3段階で 色分けされる。

セクタ は ディスク形状の記憶媒体の物理的な最小単位 で、通常の動作で読込不能セクタが発生すると OS は複数のセクタが集まった クラスタ 単位で 不良セクタへのアクセスを回避する一方、ハードディスク内では 該当セクタのデータを読み込む努力が行われ、データの読込に成功した場合 は  保留セクタ にして 読み込んだデータは 代替え領域 へミラー ( コピー ) される。
その後 再度 保留セクタにアクセスして 読込に成功したら 通常セクタ に戻されて 代替セクタ にミラーされたデータを削除、再アクセス時の読込に失敗した場合 は 保留セクタ から 不良セクタ になり データへのアクセスは 代替セクタ が受け持つことになる。

from-hddtossd-007完全スキャン ではドライブの 安定性 が表示され、不安定な箇所は 注意判断危険判断 の領域まで指標が達している。

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問題箇所がある場合は 警告メッセージ タブに表示される。

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完了いたしました の箇所をクリックするとホーム画面に戻る。

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完全スキャン実行時は 完了ボタン をクリック時に レポートが表示される。

経年劣化計 の数値が悪い場合などは 総合評価 で 保守交換を促すもの や 様子見などのアドバイスが表示され、故障判定 された場合は 早急にドライブの交換が必要。

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不良セクタ解析レポートを有効にする自動学習機能 R.E.C.O AI を有効にしていると 不良解析レポート にドライブの継続使用についてのコメントも表示される。

詳細スキャン

詳細スキャンでは 不良セクタの予測シミュレーション や 不良セクタの修復のほか、画像ファイルの復旧が行える。

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完全・詳細スキャン設定完全スキャン 各オプション詳細スキャン 動作モードで実行するモードを選択。

初期不良調査 : 高速リニアスキャン
完全スキャン の簡易版で スキャンは短時間で終了するが 精度が落ちる。
不良セクタ予測 ( HDD ) : 不良セクタシミュレーション
HDD の 三ヶ月~半年後の状態を予測。
不良セクタ修復 ( HDD / SSD ) : 不良セクタレストレーション 
不良セクタを検査して 再利用可能な不良セクタをリセットする。
データ復旧 : シグネイチャ直接書出
64bit 版 では未サポートのため、FromHDDtoSSD V2 の 32bit 版で実行。
データ復旧 : 物理解析 ヘッドレストレーション+SSD
フリーエディション では利用不可。
論理解析アドバンストデータ復旧
フリーエディション では 解析まで実行できるが復旧は不可。

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実行するモードを選択したら「 詳細スキャン 」をクリック。

初期不良調査 : 高速リニアスキャン

高速リニアスキャン は精度が落ちるため 公式サイトでは 完全スキャン の使用を推奨している。

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高速リニアスキャンは 速度調整が可能だが、速度と精度が反比例するので 初めは 標準値 を使用。

不良セクタ予測 – 不良セクタシミュレーション

不良セクタ予測 を利用できるのは ハードディスクのみで SSD / NVMe は未サポート。

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不良セクタシミュレーションは上段に現在のディスクの状態、下段に三ヶ月~半年後の状態をシミューレートしたグラフがカラー表示される。

不良セクタシミュレーションは 完全スキャン よりも処理に時間を要する。
不良セクタ修復 – 不良セクタレストレーション

ディスクの不良セクタ を検出して 修復を試みる機能で、ディスクに大きな負荷がかかり ディスクが劣化している場合は 致命傷になる可能性があるため、実行する場合は必ず保存データのバックアップを行う

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不良セクタを検出した場合は 修復を試みて 回復可能なセクタであれば 下段のマップが「 良好 」になる。

ストレージ故障予測

ストレージ故障予測 は S.M.A.R.T の情報を監視する機能で、問題が発見されるとメッセージが表示される。

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常駐させる場合は FromHDDtoSSD と Blockchain informartion を最小化して システムトレイに格納する。

S.M.A.R.T  ( Self-Monitoring, Analysis and Reporting Technology ) は ハードディスクが実装している 自己診断機能で、ディスクの製造メーカーが 独自で定めた 正常 と 異常の境界「 閾値 」を超えると ハードディスク に劣化が生じていると判断される。

ホーム画面 の ドライブ一覧 で ドライブをダブルクリックすると S.M.A.R.T ビュー が開くが、FromHDDtoSSD v3 では ビッグデータが使用されていないため、S.M.A.R.T の情報から 中長期のドライブ状態 を予測できなくなった。

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