IT・コンピュータ

自作PCの組立に必要な工具

必須の工具

パソコンを自作する際に不可欠なのはプラスドライバーのみで、100円ショップで販売している物でも問題ないのだが、工具の良し悪しで作業効率が大きく変わるのも事実で、値の張るものでもないため、自作する際のプラスドライバーだけは良い工具の使用を推奨。

PCケースによっては ツールレス を謳っているものもあるが、多くは HDDや PCIeの増設ボードがツールレスで接続できるだけで、マザーボードなどの固定にはドライバーが必要になる。

パソコンの自作では マグネット付き少々長めボールグリップ のドライバーが使いやすく、特に先端のマグネットは作業効率に雲泥の差が出る。

  • +2x100mm ボールグリップドライバー
    オールマイティに使用できて使いやすい
  • +1x150mm ボールグリップドライバー
    フルタワー・ミドルタワーケースは長めのドライバーがあるとマザーボードの固定時などに重宝する
  • 電動ボールグリップドライバー
    電動ドライバーはとにかく快適

ボルトの固定は意外と力がいるため、手元で力を入れやすいボールグリップはオススメ。

あると便利な工具

揃えなくても何の問題もないが、配線などで指先が届かない場合など行き詰まったときに活躍する工具。

  • ミニチュアラジオペンチ
    先端の細いペンチがあると手の届きにくい箇所などで活躍する
  • ミニチュアリードペンチ
    先端にギザがないためラジオペンチで挟むと傷が付くような場合に使用
  • ネジザウルス
    ネジ山が潰れたネジを外すときや、マザーボードの六角スペーサーが取れなくなった時などに使用

ENGINEERのミニチュアシリーズは静電気を放電する ESD工具。

  • マイクロドライバー+00×75
    精密ドライバーは SSDなど 2.5インチドライブや M.2 の固定時に使用
  • マイクロドライバー-2.5×75
    ボルトの固定では使用しないが、柄が長いタイプの精密ドライバーは何かと便利
  • ボールグリップドライバー -6×100
    ボルトの固定では使用しないが、マイナスドライバーはヘラの代用など用途が広い
  • ピンセット
    自作PCではピンセットが必要なほど小さなパーツはないが、AMDの CPUでピンが曲がった時などに活躍
  • 帯電防止手袋
    パソコン内のパーツは鋭利なものが多く、擦り傷や切り傷を作ることが多いため、静電気対策と手の保護ができる
  • ツールケース 
    紹介した道具をケースに収めると結構立派なツールセットになる

あると便利なサプライ製品

ネジやグリスはPCケースや CPUに付属しているものでまったく問題はないが、配線をまとめる際などに使用する結束バンドやマジックテープは重宝する。

  • ケーブル結束バンド
    近年の PCケースは裏配線がデフォルトになっており、IDEの時代に比べるとケース内のエアフローも良くなっているが、配線をきれいにまとめる際には必須
  • マジックバンド
    カットする長さを間違えなければ繰り返し利用できるので、仮止めなどにも最適
  • ネジセット
    インチネジ・テーパーネジ・六角スペーサーなど自作で使用するネジが一式揃っているので、予備として持っておく便利
  • グリスクリーナー
    CPUや CPUクーラーの換装時に使用するもので、初回の組立時には不要
  • グリス
    グリスは CPUクーラーに付属しているので、オーバークロックして CPUの性能を限界まで引き出すようなことをしなければ付属品で十分だが、自作erがこだわっている部分でもある 

自作をサポートするケーブル類

基本構成から卒業したら必要になってくるケーブル類。

  • ファン用電源分岐ケーブル
    microATXのマザーボードなどでケースファンを追加すると必要になってくる
  • シリアルATA用二股電源ケーブル
    SATAの電源延長ケーブル(12V 1系統の出力が低い環境での使用は非推奨)
  • ATX 12V用電源延長ケーブル
    近年の電源ユニットに付属しているケーブルは裏配線をサポートしているものが多いので、電源用の延長ケーブルが必要になるケースは少ないが、少し前までは裏配線にすると大抵 12Vの長さが足らなかった。

ファンコントローラーは使用せず、ケースファンを増設して回転数を制御したい場合は、PWM(パルス幅変調)制御付きの分岐ケーブルを使用する。

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