エンドツーエンドで暗号化が可能な オープンソースの匿名 電子メール
ProtonMail は スイスの 電子メール / VPN プロバイダ Proton AG が提供している 無料で利用可能な 匿名電子メールサービスで、通信 や メッセージを暗号化することで Proton AG の従業員もメッセージを復元できない ゼロアクセス・アーキテクチャ を採用し、ログの保存 や トラッキングを行わないなど セキュリティ と プライバシー保護が強化されている。
無料プラン
・送信制限 : 1 時間 最大 50メッセージ , 1 日最大 150 メッセージ
・送信可能な最大サイズ : 25 MB
・1 通のメールで送信可能な 受信者数 : 最大 100 件
・1 通のメールで送信可能な 添付ファイル数 : 最大 100 個
・フォルダ作成数 : 最大 3
・フィルタ : アクティブにできるのは 1 アイテム
・短縮ドメイン : 受信のみ可能
・自動返信 : 利用不可
・ProtonDrive : 利用不可
・カスタムドメイン : 利用不可
システム要件
OS:対応ブラウザがサポートしているバージョン
ProtonMail が推奨する プライバシーを重視したブラウザ
Mozilla Firefox / Brave / Tor ブラウザ
ProtonMail の 動作テストが行われているブラウザ
Google Chrome / Microsoft Edge / Safari / Opera
アカウントの登録
ProtonMail の 新規登録
ProtonVPNを利用していないか、ProtonVPN で利用している ユーザー名 を メールアカウントに使用したくない場合は、ProtonMail のアカウントを新規作成する。
バージョン 4. 0. 19 現在
ProtonMail 公式サイト の 暗号化電子メールを取得 をクリック。
無料 の詳細を展開して「 無料プランを選択 」をクリック。
アカウント名を入力して protonmail.com ドメインのメールアドレスを作成し、パスワードを設定。
パスワードを失念した場合に使用する リセット用の メールアドレスを入力。
プラン選択画面になるので Free の「 プランを選択 」をクリック。
ロボットでないことの確認で CAPTCHA が表示されるので、チェックを入れて 指示される画像を選択。
CAPTCHA で認証するか メール / SMS で受信した 認証コードを入力すると、アカウントが作成されて ウエルカム画面 が開くので「 始めましょう 」をクリック。
送信先に表示する 表示名を設定。
使用するテーマを選択。
「 次へ 」で ProtonMail が利用可能になる。
アプリをインストールするため、アドレスバーの インストールアイコンをクリックしてインストールすると、デスクトップに ProtonMail の ショートカットアイコンが作成される。
ProtonVPN ユーザー の ProtonMail 利用
ProtonVPN を使用している ユーザーは、ProtonMail 公式サイト から ProtonVPN の ユーザー名 と パスワード で ProtonMail にログインすれば 利用できる。

ProtonVPN のインストールと使い方
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ProtonMail の設定
設定 では 表示名・署名・書式・ラベル の編集 や、バージョン 4.0 から追加された 送信遅延 などの設定を行う。
右上にある ツールメニュー の 設定 から 設定を開く を選択。
回復
Proton アカウントの パスワードを失念した場合に備え、パスワードリセットとデータ復旧用の 回復回復フレーズ を登録する。

Proton アカウント の パスワードリセットとデータ復旧
ProtonMail や ProtonVPN で使用する パスワードのリセット と データ復旧の手順 Proton アカウントで設定したパスワードは、暗号化して保存されている メッセージ や 連絡先 などのデータを 復号 […]
Easy Switch
Gmail や Outlook.com のメッセージを ProtonMail にインポートする場合は Proton Easy Switch を使用する。

Proton Easy Switch の使い方
Gmail や Outlook など IMAPプロトコル が利用可能なプロバイダから ProtonMail へ メールをインポート Proton Easy Switch は Gmail・Outlook など IMAPプ […]
Messages and composing
Messages and composing では 短縮ドメイン の有効化 や メッセージの書式 などを設定。
短縮ドメイン
短縮ドメイン は @pm.me の利用が可能になる機能で、有効にすると ProtonMail のアカウント名で アカウント名@pm.me のメールアドレスが使用できる。
左サイドバー から Messages and composingを選択し、短縮ドメイン (@pm.me) の「 アカウント @pm.me を有効化 」をクリックして ログインパスワードを入力。
メッセージ
メッセージ では 画像の読み込み・リンクのスキャン・送信遅延 などの設定ができる。
メールに埋め込まれた画像の表示設定。
送信済み/下書きを保持
有効にすると「 送信済み 」「 下書き 」のメッセージを他のフォルダに移動しても 「 送信済み 」「 下書き 」に表示される。
Confirm link URLs ( リンクの確認 )
メールのリンクをクリックした際に アクセスの確認ダイアログが表示される フィッシング対策機能。
送信を取り消し
メール送信後 指定時間内で送信の取り消しができる。
会話のグループ化
メールヘッダー・件名・送受信者 のデータを使用し、メッセージをスレッド化する機能。
ステッキーラベル
メッセージにラベルを付けると、以降の同じ会話のメッセージに自動的にラベルが適用される機能。
Composing
Composing は 新規作成 メッセージ の体裁 を設定。
HTML 形式 / プレーンテキスト形式 を選択。( 標準 は HTML形式 )
新規作成時のテキスト方向
文字入力の方向を指定。
作成画面の標準フォント/サイズ
日本語フォントは選択できないが、フォントサイズは反映される。
送信を取り消し
メール送信後 指定時間内で送信の取り消しができる。
メールのプライバシー
メールのプライバシーでは リモートコンテンツの読込確認 や トラッキングブロック の設定ができ、デフォルトで有効になっている。
ユーザー情報とアドレス
ユーザー情報とアドレス では メッセージの新規作成時に使用する メールアドレス や 表示名、署名の編集のほか、2022年 4月 から追加された @proton.me ドメインを有効化 できる。
@proton.me は 有料プランで利用可能な追加ドメインで、@protonmail.com と併用できる。
ProtonMail フッター の ProtonMail から送信されました。を 無効化するには 有料プランへのアップグレードが必要。
外観
外観 では テーマの変更 や 受信トレイ のレイアウトを 変更ができる。
フォルダー と ラベル
ProtonMail では フォルダ と ラベル でメールを管理でき、バージョン 4.0 から フォルダ のカラー設定が可能になった。
フォルダのカラー や フォルダ名 は 編集 で 修正でき、フォルダを上下にドラッグして並び順を変更できる。
ラベル
ラベルは ユーザーが任意で作成できる メッセージの管理タグで、フォルダと異なり 1つのメッセージに対して複数の ラベルを追加できる。
ラベルを追加 から作成。
フィルター
フィルター では 条件を設定してフォルダへの移動 や ラベルの追加 を自動化できるほか、迷惑メール にマークしたアドレスの修正ができる。
フィルターを作成する場合は 仕分けフィルター の「 フィルターを追加 」を選択。
作成ウィザードが開くので 作成する フィルター名 を入力。
フィルタの条件を 件名・宛先・差出人・添付ファイル から選択して、抽出対象の テキスト を入力したら「 挿入 」。
メッセージに追加する ラベル や メッセージの移動先 フォルダ を指定。
暗号化と鍵
ProtonMail は PGPメール をサポートしており、簡単に 公開鍵 を添付して送信することができる。
外部 PGP は デフォルトで 無効 になっているため、 使用する場合は 外部 PGP 設定 で必要な項目を 有効にする。
自動返信・ドメイン名・IMAP/SMTP
自動返信・ドメイン名・IMAP/SMTP は 有料プランで 利用可能なオプション。
ドメイン名
独自ドメインを ProtonMail の セキュアなサーバを使用して 送受信が可能になる。

ProtonMail 独自ドメインの追加
ProtonMail で 独自ドメイン のメールを送受信する ProtonMail は Plus 以上の 有料プランで 独自ドメインを追加でき、暗号化される ProtonMail のメールサーバ で 独自ドメインのメー […]
IMAP / SMTP
ProtonMail を Thunderbird など IMAP/SMTP をサポートするデスクトップ メールクライアント で利用可能にするオプション。

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ProtonMail の使い方
ProtonMail は ウェブメールなので ブラウザから 直接 ProtonMail のサーバにアクセスして 操作を行う。
ProtonMail へのアクセス と 受信
ブラウザ を開いて ProtonMail に ログインしていれば 新着メッセージは 自動的に 受信する。
ProtonMail の障害発生状況
ProtonMail の 送受信 に不具合がある場合は 障害発生状況 のページで確認できる。
メールの整理と管理
ProtonMail のメッセージは 受信トレイ・フォルダ・アーカイブ に保存し、ラベル で管理することができる。
アーカイブ
受信トレイ の メッセージ を アーカイブ すると 保管庫 フォルダ に移動するようなイメージになる。
メッセージを アーカイブ に移動する場合は メッセージを選択後に ツールアイコンの アーカイブ を選択。
フォルダへの移動は メッセージを選択後、ツールアイコンの フォルダ をクリックしてリストから移動先を選択。
ラベル を追加する場合は メッセージを選択後、ツールアイコンの ラベル から追加するラベルを選択。
メールの送信
ProtonMail ユーザー間 での メール送受信は 常にエンドツーエンドで 暗号化 され、Gmail や Outlook など ProtonMail ユーザー 以外へ 送信する場合は 暗号化 の 有効 / 無効 を選択できる。
メッセージを作成する場合は、サイドバーの上部に「 新規メッセージ 」をクリック。
宛先 に メールを 送信する 相手のメールアドレス を入力。
複数のアドレスに同時送信する場合は 宛先 に続けて入力できる。
CC や BCC は 送信先 の右にある CC, BCC をクリックすると 入力ボックス が展開する。
返信・全員に返信・転送 は メッセージの 右上に表示されるアイコンから選択。
メールの書式変更 や 開封確認の要求 ( Request Read Receipt ) は ツールアイコンの 右にある その他 のメニューから選択。
新規作成した メッセージを破棄する場合は「 送信 」ボタン横の ゴミ箱 アイコンをクリック。
暗号化
ProtonMail ユーザー 以外へ メッセージを送信する場合は、デフォルトで 暗号化が無効になっているので 非暗号化メール ( 通信は暗号化される ) として送信できる。
メールアドレスを入力した際に 南京錠アイコン が表示されている場合は エンドツーエンド で暗号化される。
ProtonMailのメールアドレス間で送信されたメール。
緑の南京錠
ProtonMailのメールアドレス以外で PGPを設定したメールアドレス間で送信されたメール。
ProtonMail ユーザー 以外へ 送信するメールを 暗号化 する場合は、左下にある 南京錠のアイコンをクリック。
メールへアクセスする際に必要なパスワードを設定する。
有効期限
有効期限 は 設定した期限が切れると 受信者の 受信ボックスから自動的にメッセージが削除される機能で、ProtonMail ユーザー ・非 ProtonMail ユーザー いずれにも使用できる。
有効期限を設定する場合は 3 点リーダーから 有効期限を設定 を選択。
消滅するまでの 期限を設定して「 設定 」。
PGP メール
設定 で 外部 PGPを有効にしている場合は、公開鍵を添付して PGP メール を送信できる。
公開鍵 の送付は 3 点リーダーから 公開鍵の添付 を選択。
外部宛のメッセージへの署名 を 有効にすると 宛先 の前に PGP 署名 のアイコンが追加される。
ProtonMail のアップグレード
ProtonMail をアップグレードすると ストレージ容量の増加・送信制限の解除・独自ドメインの利用・5つのアドレスの利用 ・フィルターの利用 などが可能になるほか、Outlook や Thunderbird など IMAP / SMTPプロトコル ( POP3 は未サポート ) をサポートする メールクライアントと送受信が可能になる Bridge が利用可能になる。
Plusプラン
・送信数 ( Plusプラン ) : 無制限
・送信可能な最大サイズ : 25 MB
・1 通のメールで送信可能な 受信者数 : 最大 100 件
・1 通のメールで送信可能な 添付ファイル数 : 最大 100 個
・フィルタ : 制限なし
・フォルダ 作成数 : 最大 200
・短縮ドメイン : 送受信可能
・自動返信 : 利用可
・ProtonDrive : 利用可
・カスタムドメイン : 利用可
上部メニューの アップグレード をクリックするとプラン選択画面になる。
ストレージ や 利用可能なアドレス数、使用する独自ドメイン などは カスタマイズが可能。
利用するサブスクリプション と 決済する通貨を選択して「 続行 」。
支払い方法を選択して「 支払う 」で決済し、決済が完了すると 有料プランの機能が利用可能になる。
ProtonVPN ユーザー
すでに ProtonVPN の–サブスクリプションを購入しているユーザーは、購入金額を把握しやすいので ProtonVPN のダッシュボード からの購入を推奨。
ダッシュボードの 現在のプラン にある ProtonMail の Plus にアップグレード をクリック。
サブスクリプションの選択ページでは ProtonVPN の 購読しているプランが選択され、ProtonVPN の下に ProtonMail のプランが表示される。
ProtonMail を有料プランに切り替えると 支払金額 ( Amount due ) が表示される。
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