Recoveritのインストールと使い方

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Recoveritは中国のソフトウェアベンダーWondershareが開発している有料のデータ復旧アプリ。
無料バージョンのRecoverit Freeは復元可能なデータサイズの上限が100MBになっており、ピンポイントで消失したファイルを回復する程度であれば使えるが、本格的に復旧作業を行う場合は、有料の「Recoverit Pro」または「Recoverit Ultimate」が必要になる。

Recoveritは「空になったゴミ箱」「フォーマットされたディスク」「削除されたパーティション」などから、ドキュメントファイル、画像ファイル、動画ファイル、音声ファイルなど様々なファイルを復元できるが、復元してもファイルが破損して使用できないケースも多々ある。
特に「フォーマットされたディスク」「削除されたパーティション」からの復旧はかなり厳しく、逆に「空になったゴミ箱」「外付けデバイス」などは成功率が高い。

データ復旧の専門業者に依頼した場合、HDDの容量や状態にもよるが「Recoverit Pro」永久ライセンス料金の5倍以上はするので、過度な期待はせず「復旧できたらラッキー」くらいの感じで使用したほうが良いかも。

データ復旧の前に

一般的に実行される「削除(Delete)」は「ゴミ箱」に移動し、ゴミ箱を空にした時点で元に戻せなくなる。
視覚的に「ゴミ箱が空になる」のでファイルが無くなったように感じるが、実際には「ファイルが保存されていた場所に『空きマーク』が付けられるだけ」で、削除した直後はファイルが残っている。
ただし、次に別のデータを保存する際は「空きマーク」の付いたスペースに書き込みが行われるため、運が悪ければ復元したいファイルに上書きされ、復旧できる可能性が一気に低くなる、とういのが大雑把なイメージ。

そのためデータ復旧の際、「ファイルが消失した直後の状態を保つ」ことが最も重要で、特にCドライブはPCが起動しているだけでデータの読み書きが実行されるので注意が必要。
当然ながらCドライブのデータを復旧するために、RecoveritをインストールするとRecoveritが消失したデータを上書きする可能性があるため推奨されない。
Recoveritがインストールされていない状態で、Cドライブのデータを復旧させるには、別のPCにRecoveritをインストールし、復旧するドライブをRecoveritがインストールされているPCに増設した状態で作業を行うのが定石。

システム要件

バージョン7.3.1

OS:Windows  XP / Vista / 7 / 8 / 8.1 /10 (32bit & 64bit)
CPU:INTEL・AMD  750MHz以上
RAM:512MB以上
HDD:1GB以上の空き容量

ソフトの入手先

Recoverit Free公式ダウンロードページ

Recoverit 公式ダウンロードページ



Recoveritのインストール

Recoveritは製品版と無料版でセットアップ方法が異なるが、いずれもサードパーティ製アプリのバンドルなどはなく、インストールは至ってシンプル。
ただしアプリの性質上、前述のように回復するデータが保存されているドライブへのインストールは禁忌。

公式ダウンロードページから「無料ダウンロード」のボタンをクリックしてインストーラーをダウンロードする。

ダウンロードしたインストーラーを起動して、ユーザーアカウント制御のメッセージが出たら「はい」で許可。

有料のRecoverit Pro・Ultimateの場合はウィザード形式ではなく、「インストール」ボタンをクリックするだけでインストールが開始する。

「インストール先を変更」の箇所をクリックすると「保存先」の変更が可能だが、Cドライブにもデータは書き込まれる。

インストール中は進捗を見ているだけ。

インストールが完了したら「今すぐ開始」をクリックしてRecoveritを起動する。

Recoverit Freeの場合は上図のようにセットアップウィザードが開始するので、ウィザードに従って進めていく。

使用方法

Recoveritは「ハードディスク」「SSD」「SDカード」「USBフラッシュメモリ」など多くの記憶装置をサポートしており、状態が良ければ高確率で喪失したファイルの復元が可能(但し復元できてもファイルが破損していれば使用できない)。
ただし、復元作業には相当な時間がかかり、メニューによっては処理に数時間かかるため、スキャンの途中で中断するようなことがないよう、Recoveritの実行時は環境に注意する。
スキャン中に表示される「残り時間」は、5分からのカウントダウンを繰り返しているだけで、スキャン完了の目安にはならない

メインメニューは復元の対象別に分類されており、マウスオーバーすると説明が表示される。

Recoveritは「ファイルの回復」と「ドライブの回復」に分けることができるが、「システムクラッシュで消えたデータの復元」以外は、基本的な操作は同じで、「対象ドライブのスキャン」→「回復するオブジェクトの選択」→「回復の実行」という流れになっている。

各メニューの左上にある「ホーム」アイコンをクリックするとからメインメニューに戻れる。

削除したファイルの復元

ゴミ箱に移動しないタイプの削除などで喪失したファイルの復元を試みる。

パソコンに接続されているドライブが表示されるので、ファイルが保存されていたドライブを選択して「開始」をクリック。

ドライブのスキャンが開始する。

スキャン結果はデフォルトでツリー表示され、左ペインで選択したフォルダの内容は右ペインで確認でき、復元するファイルまたはフォルダにチェックを入れる。
ただし、スキャンで表示されたファイルが完全に回復できるわけではなく、復元後のファイルが破損して実行できないケースもある。

ドライブから削除されたファイルは「Recycle Bin」というバイナリフォルダの中に格納されている。

「RAW_Files」フォルダはスキャン時に検出された画像やオフィス、アーカイブなど主要ファイルで、ファイル名や階層などのデータを含まない状態で、拡張子別に分けられている。

ファイルを喪失した時期が判明している場合は「ファイル変更日」の箇所で指定すると目的のオブジェクトが探しやすくなる。

回復するオブジェクトを選択したら「復元」をクリック。

復元先を指定する。
表示されているように、復元するファイルがあるドライブへの保存は避ける。

復元ファイルと同じドライブを保存先に選ぶと警告が出る。

保存先を指定したら「復元」をクリック。

指定した場所に階層を維持した状態でファイルが復元される。

ゴミ箱復元

ゴミ箱を空にして喪失したファイルの復元を試みる場合は「ゴミ箱復元」を利用する。
「削除したファイルの復元」でも回復できるが、ゴミ箱に限定しているためスキャンが早く、数分で処理が完了するというメリットがある。

復元の手順は「削除したファイルの復元」と同じ。

フォーマットデータ復元

フォーマットされたドライブをスキャンして、別のドライブへ回復を試みたデータを保存するもので、フォーマットされたドライブそのものが以前の状態に復元されるわけではない。

テストのためハードディスクをフォーマットする。

Recoveritの「フォーマットデータ復元」を開くと、当然ながらフォーマットされたドライブは空になっている。

ドライブのスキャンが完了すると「Lost Location」というフォルダで、フォーマットで消失したデータを確認できる。

表示されているオブジェクトは、フォーマットする直前のデータだけではなく、使用期間の長いドライブだと新旧様々なファイルやフォルダが亡霊の如く復活してくるが、復元してもデータが破損している可能性が高い。

ファイルの復元は「削除したファイルの復元」などと同様、データの保存先は別ドライブを指定することになるので、データ量が多い場合は保存先の空き容量に注意が必要。

パーティションの復元

「フォーマットデータの復元」と同様、削除されたパーティションを復元するものではなく、削除されたパーティションに保存されていたデータを回復を試みる。

テストのためパーティションを削除。

「パーティション復元」を開くと「未割り当て」になっている領域も正しく認識されている。

ドライブのスキャンが完了すると「Lost Partition」というフォルダで、フォーマットで消失したデータを確認できる。

「パーティション復元」も「フォーマットデータ復元」と同様、新旧様々なファイルやフォルダが表示され、データの保存先は別ドライブを指定することになる。

外付けデバイスの復元

USBフラッシュメモリやSDカード、MP3プレーヤーなど外部デバイスのデータを復旧する際に使用する。

「外付けデバイスの復元」を開き、回復する外部デバイスをPCに接続したら「次へ」。

接続したデバイスが表示されるので、チェックされた状態で「開始」。

テストで使用したのはデジカメで使用していた4GBのSDカードをフォーマットしたもの。

フォーマットする直前に保存されていた画像はすべて復元され、随分と前の懐かしい写真も閲覧可能な状態で蘇った。

3~4回ほどフォーマットしたものでも完全な状態で回復できることもある。

ウイルスによる消えたデータの復元

復元の手順は「削除したファイルの復元」などと同様。

ウイルス感染させてデータを喪失させるテストは未検証。

万能復元

「削除したファイル」「フォーマットデータ」「パーティション」「外付けデバイス」など、各メニューを統合したものが「万能復元」。
スキャンの範囲が最大になるため、個別メニューで発見できなかったファイルが見つかる可能性がある。
ただし、復元の成功率が高まるわけではなく、スキャンに要する時間も長くなる。

「万能復元」を開くと通常のHDD、未割り当て領域のあるHDD、外付けデバイスなど、各メニューが一覧で表示されるので、回復するドライブを選択して復元を実行する。

システムクラッシュで消えたデータの復元

「システムクラッシュで消えたデータの復元」はRecoverit Ultimateにのみ実装されているメニューで、起動できない状態のPCに対して、事前に作成した起動ディスクを使用して、データの復元を試みるもの。

起動ディスクの作成にはUSBメモリもしくはCD-RかDVD-Rが必要で、用意ができたら「作成開始」をクリック。

作成するメディアを選択後、出力先を指定して「作成」。

使用するメディアに保存されているデータを抹消するため「フォーマット」をクリック。

ファームウェアのダウンロードが始まり、後は自動的に起動ディスクが作成される。

起動ディスクから復旧を行う場合は、作成した起動ディスクからPCを起動し、「Data Recovery」を選択。
右上にあるメニューアイコンから日本語に変更することもできる。

復旧の手順は「万能復元」と同じ。

Recoverit に限らず、一般的なデータ復旧アプリはスキャン時にフォルダ名やファイル名が正しく検出されていても、ファイルを開くと破損していることが多く、救済できる範囲は限定的になる。





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