Samsung Odinは Android スマートフォン Galaxy用の Flash Tool。
Odin の特徴
- Samsung Galaxyの ROMをフラッシュ
- 公開されているファームウェアをクリーンインストールして Galaxyを初期化
- TWRPなどカスタムROMのインストールも可能
デバイスを初期化するため必要なデータはバックアップしておく。
開発元
- 開発元:odinflash
- 開発元の拠点:グローバル
ダウンロード
システム要件
- バージョン:3.14.4
- OS;Windows
インストール
Samsungの公式サイト から USBドライバをダウンロードしてデフォルト設定でインストールし、完了したらパソコンを再起動。
PCを再起動しないとデバイス接続時に認識しない。
ダウンロードページ で「3.14.4 Download」をクリックし、MEGAに移動したら「ダウンロード」。
ダウンロードした Zipファイルを解凍して任意の場所に保存。
ファームウェアのダウンロード
SamFw でモデル名を検索してリストアップされるモデル番号を選択し、最新のファームウェアをクリック。
「Download on Browser」をクリックしてファームウェアをダウンロード。
ダウンローダーを使用している場合は「Download SamFw server」を選択。
ダウンロードした Zipファイルを解凍。
デバイスの設定
開発者向けオプション のメニューを表示させるため 設定 から 端末情報 の ソフトウェア情報 を開き、ビルド番号 を7 回 タップする。
設定 に 開発者向けオプション が表示されるのでタップして開く。
USBデバッグ を有効し、ダイアログが表示されたら「OK」で許可して PIN コード を入力。
開発者向けオプション に OEMロック解除 の項目があれば有効にする。
ダウンロードモード(Ordinモード)の起動
Galaxyをダウンロードモード(Ordinモード)で起動し、デバイスのボタンを操作して警告画面が表示されたら 音量UPボタン を押す。( Device unlock mode がある場合は音量UPボタンを長押し、ブートローダーのロックを解除)。
Device unlock mode があるモデルはデバイスが再起動して警告画面が表示された後、フォーマットされてセットアップ画面になるので、言語を選択後 Wi-Fi以外の設定をスキップしてセットアップし、USBデバックを有効にしてから再度 ダウンロードモードにする。
ダウンロードモードはデバイスの電源をオフにしてから 音量DOWN + Bixby + 電源ボタンの同時長押しが一般的だが、S10のようにデバイスの電源をオフにしてから音量DOWN + Bixbyボタンを長押ししながらパソコンに USB接続するといったトリッキーな操作もあるのでネットで検索して確認。
ダウンロードモードの警告画面で 音量UPボタン を押すとデバイス情報が表示される。
音量DOWN + 電源ボタンの同時長押しでデバイスが再起動し、ダウンロードモードは終了できる。
Odin の使い方
Galaxyを USBでパソコンに接続した状態で解凍した Odinフォルダを開き、Ordin3 のコンテキストメニュー(右クリックメニュー)から 管理者として実行 を選択。
ユーザーアカウント制御のプロンプトが表示されたら「はい」で許可。
警告が表示されたら「OK」。
接続を認識すると ID:COM が青色になて接続している COMポートを表示し、Log にも <接続 COMポート> Added!! と表示される。
「BL」をクリックしてを解凍したファームウェアのフォルダから BL_xxxxxxxx のファイルを選択し、ファイルのパスが表示されたら同じ要領で AP、CP、CSC を設定。
CSCには CSC_xxxxxと HOME CSC_xxxxxがあり、デバイスを初期化する場合は CSC_xxxxxを選択。
- BL:Boot loader
- AP:Android Partition
- CP:Core Processor
- CSC:Consumer Software Custamization
APはファイルを認識するまで時間がかかるので Log で Leave CS… と表示されてから CPを設定する。
各項目を設定したら「Start」でインストールを開始。
インストールの進捗はプログレスバーで表示され、処理が完了するまで Odinとデバイスの操作は厳禁。
インストールが完了すると PASS と表示され、デバイスが再起動して リカバリーモード になるので、音量ボタンを操作し Wipe data/factory reset を選択して電源ボタンで確定。
Factory data reset を選択した状態で電源ボタンを押して処理を実行。
ファトリーリセットが完了したらリカバリーモードに戻るので Reboot system now を選択した状態で電源ボタンで押してデバイスを再起動。
Androidをセットアップして完了。
ブートローダーのロックを解除しているのでデバイス起動時には警告が表示されるが、Androidをインストールした場合はダウンロードモードを呼び出し、音量UPボタンを長押しして ブートローダーをロックすれば警告が非表示になる。
/e/OSや LineageOSをインストールした場合はブートローダーをロックすると OSが起動しないので、ブートローダーはアンロックの状態で使用する。
備考
Odinは Samsungで使用しているツールが流出したものなので安定性は抜群で、Galaxyのファームウェアをフラッシュする場合はリスクも低いが、それでもデバイスが文鎮化する可能性はゼロではなく、文鎮化しても一切のサポートが受けられないので利用の際は要注意。
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