Gmail や Googleカレンダー のバックアップツール
SysTools Gmail Backup は Gmail で送受信したメール, Google カレンダー , 連絡先 , Google ドライブの バックアップ を実行する 個人ユーザー向けのアプリ。
アプリを開発しているのは インドに本社 , 米国ユタ州に拠点がある ソフトウェアベンダー SysTools Inc で、デジタル フォレンジック ( 法的証拠を発見すためのデータ解析 ) や データ復元 , データ変換 など エンタープライズ向けの製品を多く提供している。
SysTools Gmail Backup は 機能制限された状態で 試用可能で フル機能を利用する場合は 1年間の無償アップデート付きで 1 ライセンス 29 ドル。
Google が提供している Gmail は メールサーバを直接操作する IMAP メール で、送受信したメールは すべてサーバに保存されており、何らかの原因で サーバのメールが消失しても 利用規約で Google にはデータの保護責任がないので 復元は不可能に近い。
Gmail を仕事で使用している場合は Gmail がデータベース化していることも多く、万が一 データが消失すると多大なダメージを被ることになるので 何かしらの対策は必須。
SysTools Gmail Backup は わずか 3,000 円ほどで購入できる 安心だったりする。
システム要件
バージョン 8 .0 現在
OS : Windows 10 を含む すべてのバージョン ( 32 & 64bit )
CPU : Intel Pentium 1 GHz 以上
RAM : 2GB 以上
ストレージ : 100 MB 以上 の 空き容量
Microsoft .NET Framework 4.5
ソフトの入手先
SysTools Gmail バックアップソフト 公式ダウンロードページ
Google アカウント の設定
SysTools Gmail Backup をインストールする前に Google アカウントで セキュリティ設定を行うため 下記 URL から Google アカウント の管理ページにアクセスする。
アカウント管理ページの左ナビゲーションバーから「 セキュリティ 」を選択して「 Google へのログイン 」で「 2 段階認証プロセス 」が「 オフ 」になっていることを確認。
アカウント管理ページの左ナビゲーションバーから「 セキュリティ 」を選択して「 安全性の低いアプリのアクセス 」で「 アクセスを有効にする ( 非推奨 ) 」をクリック。
「 安全性の低いアプリの許可 」を有効にする。
「 安全性の低いアプリの許可 」を有効にすると 確認メールが届くが 操作は必要ない。
安全性の低いアプリの許可 について
無効な資格


SysTools Gmail Backup のインストール
SysTools Gmail Backup のインストールは日本語をサポートした シンプルなウィザード形式で、アドウェアや サードパーティ製アプリのバンドルもない。
ダウンロードページにある Microsoft アイコンの「 ダウンロード 」をクリックしてインストーラーをダウンロード。
ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されたら「 はい 」で許可。
言語設定は「 日本語 」のまま「 OK 」。
使用許諾書 を確認して問題なければ「 同意する 」にチェックをいれて「 次へ 」。
インストール先の指定。
こだわりがなければデフォルトのまま「 次へ 」。
「 追加タスクの選択 」は必要な項目にチェックを入れて「 次へ 」。
インストールの準備ができたので「 インストール 」。
SysTools Gmail Backup のインストール完了。
Google アカウントの設定と アクセス許可
SysTools Gmail Backup をインストール後 SysTools Gmail Backup を起動したら バックアップする Gmail の Googleアカウント でのログインと アクセス権限を付与する。
Google アカウントの ログイン情報を入力して「 ログイン 」。
ブラウザへのリダイレクトに関するダイアログが表示されるので「 はい 」。
SysTools Gmail Backup では Gmail のほかに Google ドライブに保存されている Google ドキュメント , カレンダー , 連絡先 ( Google Contacts ) のバックアップが可能で、Google ドライブ , カレンダー , 連絡先 など 5 つのアクセス許可が必要。
すべてのダイアログで許可を与えたら 最後に確認画面が表示されるので「 許可 」をクリック。
SysTools Gmail Backup が使用可能になる。
SysTools Gmail Backup の使い方
SysTools Gmail Backup は「 バックアップ項目の選択 」と「 出力先の指定 」が基本操作で、Gmail の ラベル 選択 や 期間指定でのバックアップ や バックアップしたメールの削除 も可能。
メールは 1通 ごとに添付ファイル込みで出力され Thunderbird や Outlook で閲覧できるほか PDF ファイルとしても出力できる。
SysTools Gmail Backup は起動時に毎回 ログインが必要だが 使用するアカウント数に制限はない。
フルバックアップ ( デフォルト設定 ) すると 「 メール 」「 カレンダー 」「 コンタクト 」「 ドキュメント 」がフォルダ分けされた状態で出力され、各フォルダにバックファイルが保存されている。
カテゴリーの選択
Gmail に ログイン後はすべてのカテゴリーがバックアップの対象になっているので 必要に応じてカテゴリーを選択する。
カテゴリーは「 メール 」「 カレンダー 」「 お問い合わせ 」「 文書 」になっているが、正確には「 メール 」「 カレンダー 」「 連絡先 」「 Google ドライブ 」。
アイコンをクリックして グレーアウトさせると バックアップ対象から外れる。
出力形式
出力形式を選択できるのはメールのみで「 カレンダー 」「 連絡先 」はファイル形式が決まっており「 Google ドライブ 」は保存されているファイル形式のままバックアップされる。
EML ( RFC822 スタンダード )
Thunderbird や Outlook がサポートしているメール形式で、メールを 1 通づつ添付ファイル付きで出力する。
MBOX
Thunderbird や Apple Mail がサポートしている メールのアーカイブファイル。
Gmail のラベル別に MBOX ファイルが出力され、メールを閲覧する場合は Thunderbird や Apple Mail で取り込みが必要。
.MSG / .PST
.MSG / .PST は いずれも Microsoft の Outlook がサポートしているファイル形式で「 .MSG 」 が EML と同様にメールを 1通ずつ 出力するのに対し、「 .PST 」は メールのほか カレンダー や 連絡先などを含んだ ストレージテーブルのため、Gmail を含め カレンダー や 連絡先 などを Outlook へ移動させたい場合などに便利。
PDF は メールを1通ずつ PDFファイルで出力できるが、メッセージが A4 サイズで分割され、添付ファイルも除外されるため、汎用性は高いもののバックアップとしては微妙。
出力先の指定
バックアップするカテゴリーと 出力形式 を選択したら ファイルの保存先を指定する。
「 移動先を選択してください 」の項目にある「 ブラウザ 」をクリックして任意の保存場所を指定する。
フィルタの設定
Gmail のバックアップは 期間 と ラベル で抽出が可能で、フィルターを設定しなければ ゴミ箱や 迷惑メールを含めたすべてのメールがバックアップされる。
フィルタを使用する場合は ホーム画面の下部にある「 フィルタの適用 」をクリック。
Gmail が ツリー階層で表示されるので バックアップが必要な項目にチェックを入れる。
期間指定でメールを抽出する場合は「 時間間隔 」をクリックして有効にしてから 抽出する期間を指定する。
バックアップしたメールの削除 と 増分バックアップ

フィルタを使用せずにフルバックアップすると「 ダウンロードした後 削除してください 」を有効にしていても次回のバックアップ時にメッセージが重複するため、SysTools Gmail Backup で継続的にバックアップするためには 前回 バックアップしたアイテムを除外する「増分バックアップ 」の利用が必須。
出力
すべての設定が完了したら「 開始 」をクリックすると処理が開始する。
ライセンスを購入してアクティベートすると バックアップ開始時にライセンスの状況が表示される。
Quota ( 購入ライセンス数 )
Remaining ( 未使用ライセンス数 )
Consumed ( 使用ライセンス数 )
処理を開始すると「 一時停止 」は可能だが 処理の中断はできない。
処理はバックアップするデータ量で違ってくるが 数分~数十分 で完了する。
中断したタスク
バックアップを中断して SysTools Gmail Backup を終了した場合は、次回起動時「 Home 」に中断したタスクが表示される。
SysTools Gmail Backup の購入方法
SysTools は グローバルな決済代行サービス 2Checkout を利用しているので クレジットカード のほか PayPal やコンビニ決済も可能。
購入ページにある「 Single User License 」の「 Buy Now 」をクリック。
SysTools Gmail Backup がカートに入っていることを確認。
支払い方法は「 クレジットカード 」「 PayPal 」「 コンビニ決済 」が可能で「 その他のお支払い方法 」には 銀行振込 もあるが、入金先は オランダ の ABNアムロ銀行 。
クレジットカード決済 と コンビニ決済 の場合は 氏名 や 住所など 必要な情報を入力して決済。
PayPal 決済は 入力不要で「 PayPal 」のアイコンをクリックすると PayPal のログイン画面が開くので ログイン後に支払手続きをする。
決済が完了すると 注文番号が発行される。
決済が 2Checkout で承認されると SysTools から「 SysTools Gmail Backup activation 」というタイトルのメールが届くので 本文に記載されている「 Activation code 」をコピー。
SysTools Gmail Backup を起動して ログイン後に「 活性化 」をクリック。
コピーした アクティベーションコードを貼り付けて「 Activate 」をクリックするとフル機能が利用可能になる。
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