オーブンで焼成が可能な ヤコのオーブン陶土を使ってオリジナルのウォーターディッシュを作成
オカヤドカリ用 に 海水と真水を同時に入れることができる 半分に区切った水入れを探しているのだが、なかなか市販で手頃なものがなく「 自分で作れないものか 」と Amazon を物色して見つけたのが 家庭のオーブンで 焼成が可能な ヤコのオーブン陶土。
陶芸はもちろん粘土細工などの造形未経験でも オーブンさえあれば 不細工ながら それっぽい土器が作れてしまう。
用具
オーブン陶土の手引書には「 代用品でも可 」となっているが、陶芸や粘土細工の趣味でもなければ、代用品になるものを探すのが一苦労だったりするので「 たたら 」で使用する板や「 のし棒 」は購入したほうが良いかも。
オーブン陶土セットに付属している手引書には「たたら作り」のほかにも、たたら板やのし棒などを使用せず 手で整形していく「 玉作り 」や「 手ひねり 」などの作り方も掲載されているので、道具を揃えるのが面倒であれば 「 オーブン陶土セット 」だけでも可。
- ヤコ オーブン陶土セット Basic
- たたら板・のし棒セット
- 木工・工作用ハケ
- ガーゼ
- スパチュラ
たたら作りは陶土を板状にするのだが、単純に円形の器を制作する場合、器の円周は「 直径 x 3.14 」で 直径 10 cm の器は 長さ 31.4 cm の細長い状態に陶土を伸ばす必要があるため、伸ばす長さ取りも極端に短い「たたら板」は使いづらい。
ヤコの 「たたら板・のし棒セット」の「たたら板」は 長さ30 cmなので、素人が使う分にはちょうど良い長さだったりする。
のし棒は丸棒であれば代用が利くので、代用品があれば「 たたら板 」のみ 5 mm 厚の板を用意する。
ハケは「オーブン陶土セット」に1つ付属しているが、食器として使用する際にはコート剤を塗布する必要があるので、「ドベ用 」と「 コート剤用 」があると便利。
「 スパチュラ(ヘラ) 」はあれば便利な程度で無くてもなんとかなるが、ガーゼは陶土が下敷きや型に張り付くのを防止するために使用するので必須。
オーブン陶土セットBasic は 陶土 / コート剤 / ハケ と 手引書が含まれている ビギナー向けのセットで、 大きめのマグカップが1個作れる感じ。
たたら作りで制作
「たたら作り」が優れているのは ズブの素人でも手早く厚みを均一にすることができ、成形作業が比較的 簡単なため 陶土が乾燥する前に仕上げることができること。
実際に作業をすると分かるが、陶土は意外と早く乾燥するので 成形を短時間で済ませるのがポイントかも。
ニスを塗ったベニヤ板を作業台にしてガーゼとたたら板をセット。
たたら板は 厚 0.5cm 幅 8cm 長さ60cm の バルサ材 を半分に切ったものを利用。
オープン陶土は 5インチのスマホより1回り大きいくらいで 思ったよりも小さかった。
1袋で大きめのマグカップが作れる程度。
オカヤドカリ用の「水入れ」を試作するため 型に器を用意。
手引書の通りに型をガーゼに包んで輪ゴムで止めてみたものの、器を逆さにした感じで使用したいので、すでに この時点で手引書から微妙に脱線。
型の準備ができたら クルミ大 くらい大きさの陶土で「 ドベ 」を作る。
開封した陶土は ドベを作っている間に乾燥しないよう しっかりと密封しておく。
「 ドベ 」とは陶土に水を加えて マヨネーズ ほどの固さにしたもので、接着剤 や パテ のような使い方をする。
ドベ と 型 の用意が整ったら 器の底 になる部分を作るため 適量の陶土を たたら板 の間において のし棒で しっかりと伸ばしていく。
伸ばした陶土に 型を置いて 型よりも 数ミリ 外側をパレットナイフなどでカットしていく。
手引書のように上手くカットできなくても気にしない。
器の側面になる部分は 直径 x 3.14 の長さ+ 1cm を目安に 陶土を継ぎ足しながら 必要な長さにした後で、器 側面の高さに合わせて たたら板 や 定規 などを使って 余分な部分をカットする。
長さが余った部分はカット。
接着面に ドベ を塗って接合。
内側がしっかりと接着しているのか不安を残しながら 表面の切れ目を指でなぞって消していく。
底面にも接着部分にドベをしっかり塗布。
側面と底面をしっかりと馴染ませ 全体的に成形していく。
海水と真水を入れるため器の中央に区切りを作り、ドベを塗りたくって接合部分にある微妙な隙間を埋めていく。
一晩 乾燥させると 底 と 側面 の接着部分の 一部にヒビが入っていたので ドベ で穴埋め。
3日目ほど乾燥させると 陶土の色が白くなる。
乾燥したら 170℃ 設定のオーブンで 40 ~ 50 分 焼成する。
しっかりと冷ましてから 食器用 の コート剤「 Yu~ 」を全体に塗布。
コート剤 の ベタつきがなくなるまで乾燥させる。
乾燥したら 110℃ 設定で 20 分 焼く。
器が完全に冷めてから 水漏れなど 不具合がないかチェックして完成。
2 度目の制作
初回の器が 少々 大きかったため 型を変更して 再チャレンジ。
型に PPテープの芯を使用。
陶土は 紅陶 。
前回よりも二回りくらい小さく 高さも抑えたので 紅陶 1袋 で 2個 作成することができた。
同じ色では芸がないので 前回使用した陶土の ドベ を塗ってみた。
乾燥させること4日。
前回同様 170℃ で 45分間 焼成して コート剤「 Yu~ 」を塗布して 110℃ で 20分。
なかなか 味のある 餌入れ & 水入れ が完成。
3 度目の制作
前回は いい感じに仕上がったのだが 使用していると「 器の高さが低い 」「 軽い 」「 洗いにくい 」という点が気になったので、改良版を 新たに制作することにした。
使用した 陶土は 黒木節 。
今回も 型は2回目の制作で使用した PPテープの芯を使用しているが、前回は 基本的に すべて同じ厚みにしてたものを 新たな試みで 部分的に 土を足すことにした。
底 は 5mm厚 のものを2枚重ねにして 側面は 台形になるよう 底部から 中程まで土を盛っている。
器の中は 接合面が 直角になって 洗いにくいため 土を足して半円形にする。
水が溢れにくいよう 縁をわずかに内側に向けて 中央の仕切り部分も 接合面が 直角にならないよう 土をもって成形。
オカヤドカリが 溺れないよう 土を盛って 傾斜つくる。
1日乾燥させて ヒビ が入った部分などに ドベ を塗って調整。
4日ほど乾燥させ 170℃ で 50 分間、コート剤「 Yu~ 」を塗布して 110℃ で 20分 焼成。
効果があるのか不明だが 今回は コート剤 を塗布して焼成した後、完全に冷めてから 再度 コート剤を塗布して 焼成した。
土は ほとんど余らなかったが 重みもしっかりとあって 前回の 2倍ほど 水も入る 良い感じの 器に仕上がった。
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