SDK Platform-Toolsは Androidデバイスと通信するための ADBソフトウェア。
ADB の概要
ADB(Android Debug Bridge)はパソコンと Androidベースのデバイスを USBや TCPで接続し、ホストコンピュータ(パソコン)からファイルのコピーやアプリのインストールを可能にする Googleが公開しているオープンソースでプログラミングツールで、Windowsでは ADBソフトウェア「SDK Platform-Tools」を使用する。
開発元
- 開発元:Google LLC
- 開発元の拠点:米国
ダウンロード
ADBドライバ
- Universal ADB Drivers - 多くの Androidデバイスをサポートする汎用的な ADBドライバ
- Google USB Driver - Google Pixel用の ADBドライバ
- Samsung Android USB Driver - Samsung Galaxyの ADBドライバ
- Essential-PH1-WindowsDrivers.exe - Essentialの ADBドライバ
SDK Platform-Tools for Windows のセットアップ
Android Studio から SDK Platform-Tools for Windows の ダウンロードリンクをクリックし、利用規約に問題なければ 上記の利用規約を読んだうえで利用規約に同意します。にチェックを入れて「ダウンロード Android SDK Platform-Tools Windows用」をクリック。
ダウンロードした Zipファイルを解凍し、platform-toolsフォルダを任意のドライブに移動。
platform-toolsフォルダはドライブ直下に移動するとパスが分かりやすい。
システムのプロパティを開いて 詳細設定タブにある「環境変数」をクリック。
システムのプロパティ は 設定 の システム から Windows 11は バージョン情報、Windows 10は 詳細情報 を選択して、関連リンク(関連設定)にある システムの詳細設定 をクリック。
システム環境変数 から Path を選択して「編集」をクリック。
「新規」をクリックして platform-toolsフォルダを保存した場所のパスを入力して「OK」。
Cドライブ直下に保存した場合は C:\platform-tools
スタート を右クリックして ターミナル を開き、adb と入力して Enter キーを押し、Android Debug Bridge のバージョン情報や platform-toolsフォルダの保存先などが表示されたら ターミナル を閉じてセットアップ完了。
ADB ドライバのインストール
Universal ADB Drivers 公式サイト の「Download」をクリックしてインストーラーをダウンロード。
ダウンロードしたインストーラーを起動するとセットアップウィザードが開始するので、デフォルト設定でインストールする。
ユニバーサル ADBドライバ で認識しないデバイスは専用ドライバのインストールが必要。
Google Pixelの ADBドライバ
Android Studio からドライバをダウンロードし、ダウンロードした Zipファイルを解凍。
デバイスマネージャーを開いて ユニバーサル シリアル バス デバイス を展開し、ADB Interface のコンテキストメニュー(右クリックメニュー)から ドライバーの更新 を選択。
コンピューターを参照してドライバーを検索 を選択し、解凍したフォルダを指定。
ダイアログが表示されたら「インストール」。
Samsung Galaxy
Samsungの公式サイト から USBドライバをダウンロードしてデフォルト設定でインストールし、完了したらパソコンを再起動。
PCを再起動しないとデバイス接続時に認識しない。
Essential Phone(PH-1)
Essential Phone(PH-1)を使用する場合は SourceForge で公開されている Essential-PH1-WindowsDrivers.exe をダウンロードしてインストールする。
Androidデバイスの設定
開発者向けオプション のメニューを表示させるため 設定 の デバイス情報 を開いて ビルド番号 を7 回 タップする。
設定 の システム にある 詳細設定 に 開発者向けオプション が表示されるのでタップして開く。
USBデバッグ を有効し、ダイアログが表示されたら「OK」で許可して PIN コード を入力。
開発者向けオプション に OEM ロック解除 の項目があれば有効にする。
Androidデバイスを USBでパソコンに接続すると USBデバッグの許可を求められるので、このパソコンからの USBデバッグを常に許可する にチェックを入れて「許可」。
許可する前にダイアログが消えた場合は USBケーブルを抜き差しすれば再表示される。
備考
ADBのセットアップは LineageOSや /e/OSなど Androidのファームウェア書き換えに必要な設定。
USBデバックを有効にしているとセキュリティが強化されている銀行系のアプリが利用できないので、作業終了後は開発者オプションか USBデバックを無効にしておく。
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