制限付き設定
制限付き設定 は Android 13で実装された個人データの保護機能で、Googleが危険と考えている「ユーザー補助機能」と「通知」へのアクセス権限を Google Playストア以外のサイトからダウンロードしたアプリが要求するとブロックする。
最新のマルウェアは制限を回避してインストールされるためセキュリティ効果は限定的。
「制限付き設定」のほかにもメディアファイルへのアクセス許可の細分化、Wi-Fi対応デバイスのスキャンから位置情報の追跡を除外、「通知の送信」の許可が必要になるなどプライバシー対策が強化されている。
外部アプリ
Googleは Playストア以外からのアプリ導入は「危険」だとして APKのダウンロードやインストール時に警告を表示してブロックするが、オープンソースで開発されている外部アプリには広告も情報収集もないクリーンなものも少なくない。
一般的に Playストアは Googleの審査を通過しているから安全と認識されているが、2023年にも画面録画アプリ、フォトエディタ、ファイルマネージャー、データリカバリーアプリ、報酬提供アプリ、ゲームなどからトロイの木馬やスパイウェア、バックグラウンドアドウェアなどの マルウェアがセキュリティ会社によって発見 されており、Playストアで公開されている無料アプリの多くが広告や収集した個人情報を販売して収益化しているため、マルウェアでなくても使用リスクのあるアプリが多い。
公取は Googleや Appleによるストアアプリの寡占状態を良しとせず、アプリストアの競争を促進させるための法案を提出し、2024年 6月に スマートフォンにおいて利用される特定ソフトウェアに係る競争の促進に関する法律 が成立している。
「制限付き設定」の解除
制限付き設定 がされている項目はアプリがアクセス権限を求める際にグレーアウトして有効にできないが、タップすると 制限付き設定 のダイアログが表示される。
「制限付き設定」のダイアログを表示してから 設定 の アプリ から制限を受けているアプリを開く。
アプリの情報 で右上にある 3点リーダーから 制限付き設定を許可 をタップ。
アプリの情報 の 3点リーダーは「制限付き設定」のダイアログを表示しないと出現しない。
制限を解除するとグレーアウトしていた項目が設定可能になる。
動画で見る「制限付き設定」の解除
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