Plantronics Voyager Legend の ファームウェア更新手順
これまでJabraやBuffaloなどのスマホ用Bluetooth ヘッドセットをいくつか使ってきた。価格が2~3000円程度だったこともあり、使用感は個人的にはどれも今一歩で、一週間もしないうちに使用をやめてしまった。
通話品質が云々ではなく、耳にフィットしないので、どうしようもない。
で、見つけたのがPlantronics 社のVoyager Legend。
名前からして凄そうだが、価格は8千円ほどで、Bluetoothのヘッドセットとしてはミドルレンジモデル。
イヤーチップは大・中・小と3サイズ用意されており、180度回転するので両耳に装着可能。
耳かけタイプなのでズレることもなく、通話音質も良好。
付属の取説はシンプルだが、もともと操作ボタンが「電源」「ボリューム」「通話」「音声」の4つしかないので、それほど迷うこともない。
Voyager Legendは「音声コマンド」が売りで、電源をONにすると女性の声で「Power On Talk Time 7 hours Phone 1 connected」とアナウンスされ、マイク部分にある音声ボタンを押すと「Say a Command」と言われるので、用意されているコマンドを声に出すと、正しく認識すれば答えが返ってくる。
「Am I Connected?」 → 「Phone 1 Connected」と、いった具合。
ある程度しっかりした発音でなければ認識せず、当然ながらベタベタな日本語的な発音だと「・・・・・・」といった対応になるか、全く別の答えが返ってくる。
コマンドの言語を英語から日本語へ切り替え、日本語でも試してみたのだが、あろうことか英語で通じていたコマンドすら通じないという残念な結果になってしまったので、英語のままで使用することに。
ただ、未だに正しく認識されないのが、最も重要なコマンド「Answer」と「Ignore」。
着信時に応答するか拒否するかのコマンドで、これが使えればフリーハンドで使用できるのだが、発音が良くなるまでは通話ボタンを使うことになる。
一ヶ月ほど使用して抜群に良かったので予備を1個買い足し、2個を交互に使っていたのだが、3ヶ月を過ぎたあたりから接続の調子が微妙になりはじめた。
通話中に突然、Voyager Legendからハンドセットに切り替わり、慌ててスマホを耳に当てて話していると、またVoyager Legendに切り替わるといった症状が出始め、更に「Lost_Connection」のアナウンスもなく、いつの間にか接続が切れ、音声ボタンを押しても無反応、電源を入れ直しても即座に復帰しないという不具合が発生。
不具合の発生率は確実に増加傾向にあるとは言え、常に発生しているわけではなく、調子の良い時は何の問題もなく使用できるので、ある意味、質が悪い。
不具合が出始めた当初は、Voyager Legendを「初期化」しようと思ったのだが、調べても本体の初期化に関する情報が得られなかったので、あまり期待せずにPlantronicsのサポートセンターに問い合わせてみた。
Plantronicsサポートセンターの回答
もともと不具合の場合、電話で原因が特定できるケースは限られているので、リセットの案内くらいしかできないが、案の定リセットの方法を案内された。
スマホ本体に登録されているVoyager Legendのペアリングを解除し、スマホを再起動してから、再度ペアリングをしてみる。
ポイントはペアリングを解除した後で、スマホを再起動するところらしい。
これで様子を見て、それでも不具合が改善しない場合は修理になる。
ちなみに保証書を紛失している場合は、購入日時と販売店が明らかになる書類を同封すれば対応してくれるらしい。
ファームウェアの更新
その他、自力で出来ることはファームウェアのアップデート。
ファームウェアを更新するには、「My Headsetアップデーター」という専用ソフトをパソコンにインストールし、Plantronicsのサイトへアクセスした状態で実行する。
「My Headsetアップデーター」はファームウェアだけではなく、Voyager Legendの各種設定を行うツールで、コマンド言語を変更する場合も必要になる。
システム要件:
OS:WindowsXP (SP3以降)/ Windows Vista(SP2以降) / Windows7(SP1以降) / Windows8
※Microsoft.NET Framework 3.5以降が必要
Windows8になっているが、8.1(64bit)でも問題ない動作する。
ソフトの入手先
Plantronics My Headsetアップデーター ページ
インストールと更新
My Headsetアップデータのページから「Voyager Legend」のラジオボックスにチェックを入れる。
「はじめに」をクリック。
オンラインでセットアップウィザードが開始する。
「スタート」をクリック。
この時点ではVoyager Legendはパソコンに未接続。
「ダウンロード」をクリックしてインストーラーのダウンロード先を指定して「保存」。
ブラウザを起動したまま、ダウンロードした「MyHeadsetUpdaterInstaller_x_x_xxxxxx」をダブルクリックして実行。
セキュリティ警告がでるので「実行」。
使用許諾書に同意して「インストール」をクリック。
インストールが完了したら「閉じる」でセットアップウィザードを終了。
ブラウザに戻って「続行」をクリック。
Voyager Legendを専用ケーブルでPCに接続。
ケーブルを接続してからVoyager Legendの電源をONにすると、ドライバが自動的にインストールされる。
すぐに「デバイスがありません」という画面に切り替わるので、気にせず正しく接続してから「もう一度実行してください」をクリック。
Voyager Legendを認識したら「続行」が選択可能になるので「クリック」。
接続を確認したら「続行」をクリック。
もし、「更新を完了できません」と表示されたら「終了」してVoyager Legendをケーブルから外し、再度My Headsetアップデータからやり直し。
このエラーはおそらく最後に自動インストールしたドライバの認識が間に合わなかったために発生したものと思われる、
Voyager Legendでカスタマイズできる項目が表示される。
Smart Sensorsは取説によると次のような機能らしい。
• 着信に応答します。
• 通話をヘッドセットに切り替えます。
• ストリーミングオーディオを再生します。
ヘッドセットを取り外すと、次の操作が実行されます。
• 着信を拒否します。
• 通話をハンドセットに切り替えます。
• ストリーミングオーディオを一時停止します。
• 誤発信防止のためコールボタンをロックします。
この機能と現在発生している不具合に関連性があるのか不明だが、スマートセンサーが正しく動作しなければ、今と似たような症状が起こっても不思議ではないかな、と思ったので、この機能は「いいえ」に変更。
設定を確認して「更新」。
ファームウェアについては表示があるように、最新のものがあれば自動的に更新される。
更新中の注意書きも表示の通り。
更新完了の表示が出ればアップデート完了。
ファームウェアのアップデートが良かったのか、スマートセンサーをオフにしたのが良かったのか、はたまたサポートセンターが提案してくれたリセットが良かったのか、とにかく以前に比べると状況は改善してので、今しばらくはこのまま使用することにした。
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