DVD Shrinkのインストールと使い方


DVD Shrinkは完成度の高さと操作性の良さで、リッピングの定番ソフトとして人気を博したが、日本語版は2004年7月で更新が終了、英語版も2005年5月で開発を終了している。
日本語版のラストバージョンは3.2.0.16。

Caution
このアプリケーションはDVDに使用されているアクセスコントロールの解除機能を有しており、その機能を使用すると著作権法に定める「技術的保護手段の回避」に該当し、2012年10月以降は違法なため、個人で作成したものなど、コピーガードのかかっていないDVD限定で使用してください。

システム要件

OS:Windows 98 / Me / 2000 / XP
※Windos7 / Windows8.1 / Windows10で動作確認済み。
DVD-Rへ書き込む場合はDVD-RWに対応した光学ドライブ。

その他の条件は不明だが、個人的にはOSがXPの場合、CPUはPentium4以上、メモリ1GB以上を推奨。スペックが低くても動作するが、処理にかなりの時間を要することになる。
DVD Shrinkは10MB程度だが、リッピングする際にはHDDの空き容量は5GB以上必要。

ソフトの入手先

FILEHIPPOlink



Caution
2015年8月、DVD Shrink 日本語版を提供していたとして、サイトの管理者と該当ページにリンクを貼っていた出版関係者が著作憲法違反の容疑で初摘発された。 2012年の著作憲法改正後、DVD Shrink 日本語版の入手は難しくなっていたが、今回の摘発により入手は不可能だと思ったほうが良い。
今後、「DVD Shrink 日本語版」として出回るソフトはマルウェアの可能性が高い。

また、公式サイトにも記載があるが、DVD Shrink GoldやDVD Shrink2014などDVD Shrinkのソフト名を騙った偽物が出回っている。
確認できたのはDVD Shrinkのバージョン4.1や4.3など、幻のバージョン4.x。
これらの多くはDVD Shrinkのユーザーインターフェースを少し変更しただけの模造品で、多分に漏れずあの手この手で課金を要求してくる。
ダウンロードサイトなどで高評価になっているが、当然これも自作自演なので要注意。

DVD Shrink のインストール

日本語版のラストバージョンは前述のとおり3.2.0.16なのだが、2015年9月現在で公開されているDVD Shrink英語版のラストバージョンは安定版の3.2.0.15。

公式サイトのダウンロードページにあるDVD Shrinkは、ZIPファイルで提供されているが、ファイルをDLして展開すると再びZIPファイルが出現。この時点でかなり怪しく、更にZIPファイルを展開するとインストーラーが出てくるが、DVD Shrinkのアイコンではなく、Windowsデフォルトの実行ファイルアイコンになっていた。ますます怪しさを感じつつ、インストーラーを実行するとウイルス対策ソフト(Panda Free Antivirus)から「怪しいプログラム」としてインストール時に削除されてしまった。

dvd-shrink019

公式サイトのソフトが書き換えられている可能性が高いので、ダウンロードサイトFILEHIPPOから英語版の3.2.0.15をダウンロードする。
上図赤枠部分の「最新バージョンをダウンロードする」をクリック。

dvd-shrink020

ダウンロードは自動で開始するので、完了するまで待つ。

dvd-shrink021

ダウンロードが完了すると、「dvdshrink32setup」というインストーラーが出現。

dvd-shrink022

インストーラーを実行するとセキュリティ警告が出るので「実行」。

dvd-shrink001

DVD Shrinkのセットアップウィザードが開始。

dvd-shrink002

使用許諾書が表示されるので「I accept the agreement」にチェックを入れて「Next」。

dvd-shrink003

インストール先を指定。特にこだわりがなければデフォルトのままでOK。

dvd-shrink008

スタートメニューへの登録。ここもデフォルトのままでOK。

dvd-shrink012

デスクトップにDVD Shrinkのショートカットを作成する場合は「Create a desktop icon」にチェックを入れる。
同様にタスクバーのショートカットを作成する場合は「Create a Quick launch icon」にチェックを入れる。

dvd-shrink014

最終確認をして「Install」をクリックするとDVD Shrinkがインストールされる。

dvd-shrink015

インストールが完了したら「Launch DVD Shrink」にチェックを入れた状態で「Finish」をクリックするとDVD Shrinkが起動する。

使用方法

DVD Shrinkは基本的に自動設定なので、2クリックでリッピングすることができる。

dvd-shrink018

DVD Shrinkのメニューは「ディスクを開く」「ファイルを開く」「分析」「バックアップ」「フルディスク」「再編集」の6項目で、「分析」「バックアップ」はDVDディスクを読み込ませるまでグレーアウトしている。

DVD-Shrink025

リッピングするDVDメディアをドライブに入れ、「Open Disk」をクリックする

DVD-Shrink026

DVDの分析が始まり、プログレスバーで進捗が表示される。
この分析画面で「Decryption Status」が「No Encrypted」だとDVDは暗号化されていないが、ここに英数字と記号が並ぶと、暗号化されているDVDなのでリッピングすると違法になる。

DVD-Shrink028

初期設定では片面1層のDVD-R(4.7GB)に収まるよう設定されているため、目標容量をオーバーしている場合は自動的に圧縮が行われる。
圧縮の設定は「Compression Setting」の項目に表示され、圧縮率が高いと画質が劣化する。
上図のようにCompression SettingのVideoが100%の状態が最もオリジナルに近い状態で、この数値が低下するとともに画質も劣化していく。

dvd-shrink033

Backupをクリックするとバックアップ時詳細設定画面が出る。
「Target Device」では出力先と出力するファイル形式を選択する。

dvd-shrink038

出力するファイル形式はISOとDVDファイル。
ISOファイルはディスクイメージで、DVDディスクが1つのファイルになったもの。
DVDファイルはVIDEO TSとAUDIO TSのサブフォルダから構成され、初期設定ではVIDEO_TSフォルダ内に生成されるVOBファイル(動画ファイル)は1GB単位で分割される。どちらで出力しても画質等は変わらず、ファイルサイズもDVDへの書き込み作業も同じ。

DVD Region

dvd-shrink034

バックアップするDVDのリージョンコード設定。
デフォルトではリージョンフリーなので特に問題はない。
日本のリージョンコードは「2」で、国内で販売されているプレーヤーもほぼリージョンコードが「2」で設定されているため、リージョンコードを「1」に設定してバックアップすると、国内のプレーヤーで再生できなくなる。

Quality Settings(品質設定)

dvd-shrink037

バックアップ品質の設定。
DVD Shrinkはデフォルトでは1Passエンコーディングの設定になっているため、「Perform deep analysis before backup to improve quality」にチェックを入れることで2Passエンコーディングに変更できる。
1Passエンコーディングはファイルの内容を予測しながらビットレートを割り当てる方法で、高速で処理できる反面、ビットレートが上手く割り当てられないと画質や音声の劣化の原因になる。一方の2Passは一度ファイルの内容を分析し、ビットレートの割り当てを決めてからエンコードする方法で、ビットレートの無駄がなく、画質や音声の品質が向上する反面、処理速度は非常に遅くなる。

「Compress video with high quality adaptive error compensation」は圧縮時に発生するエラーを最小限に留めるもので、オリジナルとバックアップデータを比較し、エラーを検出した場合に補正する機能で、通常処理と比べ高品質なバックアップが可能になるが、CPUに高負荷がかかるため、低スペックのマシンでは処理が完了するまで数時間必要になる場合もある。

Options

dvd-shrink036

オプションの次の3項目で、デフォルトでは「完了時にPCをシャットダウンする」以外にチェックが入っている。

「バックアップ処理を低優先度モードで実行」
「バックアップ完了時にPCをシャットダウンする」
「終了時に音声を鳴らす」

Burn Settings

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書込設定はライティングソフトNeroのみに対応していたのだが、現在のNero 2015では使用できない。
デフォルト設定では無効になっている。

dvd-shrink039

設定が完了したら「OK」をクリック。バックアップ(エンコーディング)が開始する。

生成されたISOファイルまたはDVDファイルは、ImgBurnなどのライティングソフトを使用してDVDに書き込みを行う。
また、ISOファイルの場合はVirtual Clone Driveなど仮想ドライブソフトを使用してマウントすると、ウインドウズメディアプレイヤーなどで再生が可能。
Media Player Classicなど一部のメディアプレーヤーではISOファイルやDVDファイルを直接再生することもできる。

圧縮を軽減する

DVDをバックアップする際には、必ずデータがエンコード(変換)されるので、画質は多少なりとも劣化する。
この劣化を極力抑えるには、バックアップ設定でエンコードを2Passに変更したり、エラーの補正機能を使用するより、単純に圧縮率を下げれば良い。
無論、5GBのDVDを4.7GBのDVDに収めるためには圧縮が必要で、実際には4.46GBまで圧縮されることになる。

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バックアップするDVDにもよるが、多くのDVDにはメニューが存在し、場合によっては主音声の他にも副音声が収められているケースがある。
DVD ShrinkはDVDを分析すると、上図のように左側にDVDに収められているコンテンツ、右側に音声と字幕の情報が表示される。
上図の場合、メインムービーは4,015MBで、メニューが203MB、エクストラが244MBになっており、メニューとエクストラを削除すれば447MBの節約になる。

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バックアップするデータを選択するには、「Re-author」をクリックし、右側に表示されているDVD内のコンテンツを右側の「DVD Structure」にドラッグするだけ。
上図はMain MovieのTitle1を選択した状態になっている。

dvd-shrink042

次に「Compression Serttings」のタブに切り替え、「DVD Structure」に移動させたコンテンツに含まれる音声と字幕のデータを選択する。

後はフルディスクと同様、「Backup!」をクリックし、バックアップ設定をして実行するだけ。
2Passエンコードはビットレートを適切に振り分けるので画質が向上するわけだが、エンコードするデータサイズが小さければ、振り分けるビットレートに余裕があるため、1Passでも問題なくエンコードできる。

圧縮率の調整

DVD-Rに書き込まず、ISOファイルやDVDフォルダでデータを保存する場合は、無理に4.7GBまで圧縮する必要はないので、非圧縮か非圧縮に近い圧縮率でリッピングしたほうが高画質になる。

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「Video」のプルダウンメニューで「Automatic」を「Custom Ratio」に変更し、圧縮率を数値で指定するか、スライドバーを移動させてサイズを指定する。
非圧縮にする場合は「No Compression」を選択。

サイズがオーバーする場合

DVD ShrinkerはリニアPCM音源の圧縮が苦手なので、DVDの内容によっては圧縮しきれないケースがある。
そのような場合は、DVD Shrinkで2度エンコードするよりもAmoK DVD Shrinkerの使用を推奨。

動画ファイルにする

DVDのコンテンツを動画ファイルにする場合は、Free Video Converterが簡単なのだが、DVD Shrinkでも少々強引に動画ファイルを作成できる。

メニューの「Edit」→「Preference…」で設定メニューを開き、「Output Files」のタブを選択。
上図赤枠部分の「Split VOB files into 1GB size chunks」のチェックを外す。
推奨(recommendes)になっている通り、デフォルトではDVDファイルで出力するとVOBファイルは1GB単位で分割されるが、このチェックを外すことでVOBファイルは分割されずに生成される。

DVD-Videoで使用されているコーデックはMPEG2なので、現在主流のMPEG4と比較すると圧縮率が低く、ファイルサイズは大きくなる。
ただ、DVD-Videoを動画ファイルにする場合は、いずれにせよ元データのMPEG2をエンコードするため、仮にMPEG4で高品質設定にしてもノーマルな状態では元データの画質を上回ることはない。

ここで生成されたVOBファイルはMedia Player Classicなど一部のプレーヤーでは直接再生可能だが、汎用性を高めるためには拡張子を.vobから.mpgに変更する。

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ファイルの拡張子が見えていない場合は、「コントロールパネル」→「フォルダオプション」の「表示」タブを開き、「登録されている拡張子は表示しない」のチェックを外す。

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「VTS_01_1.VOB」ファイルを「名前の変更」で、VOBをmpgに変更する。
「拡張子を変更すると、ファイルが使えなくなる可能性があります。」というメッセージがでるので、「はい」をクリック。

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拡張子を変更すると「種類」がDVD-VideoからMPEGに変わる。
拡張子とファイル名の間にあるドット( . )を消してしまうと、ファイルの種類が未定義になってしまうので要注意。






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