オープンソースの定番 ファイルアーカイバ
7-zip はオープンソースで開発が進められている シンプルで使い勝手の良い圧縮解凍を行うユーティリティソフトで、高圧縮率の 7z フォーマットでの圧縮が可能で RAR や LZH など多くのアーカイブファイルの解凍をサポートしている。
企業での利用を含めて完全無料なので HP など 7-zip をプリインストールしているメーカーもある。
システム要件
バージョン 19. 00 現在
OS:Windows NT / 2000 / XP / Vista / 7 / 8 / 10 ( 32 & 64bit )
ソフトの入手先
7-zip のインストール
7-zip は 安定版のほかに alpha 版も公開されているが 通常の利用は 安定版を推奨。
使用している PCの環境に合わせて 64bit もしくは 32bit のダウンロードリンクをクリックしてインストーラーをダウンロードする。
インストーラーを起動してユーザーアカウント制御のダイアログが表示されたら「 はい 」で許可。
セットアップ画面が表示されるので インストール先に こだわりがなければ デフォルトのまま「 Install 」をクリック。
プログレスバーが100%になったら「 Close 」をクリックしてインストール完了。
7-zip の使い方
7-zip は Windows シェルに統合されているので コンテキストメニュー ( 右クリックメニュー ) から圧縮・解凍を実行できる。
圧縮・解凍をサポートしているフォーマット
解凍をサポートしているフォーマット
圧縮
基本操作は 圧縮したいファイルやフォルダを選択後 コンテキストメニューの 7-zip から任意のファイル形式を指定して圧縮処理を実行。
ファイルやフォルダなど選択したアイテムが 圧縮可能な場合は コンテキストメニュー(右クリックメニュー)に「 7-zip 」のメニューが表示される。
ファイル形式や圧縮レベル、圧縮形式、パスワードなどの詳細設定が可能。
~7z に圧縮
Zipファイルよりも圧縮率の高い 7z 形式での圧縮を実行。
~zip に圧縮
最も汎用性の高い Zip形式での圧縮を実行する。
TAR や WIM ( Windows Imaging Format ) 形式を使用する場合は「 アーカイブ形式 」から選択可能。
「 圧縮レベル 」は ファイル形式が「 ZIP 」の場合 デフォルトの「 標準 」を使用。
自己展開アーカイブ
7-zip ではアーカイブ形式を「 7z 」に選択した際、オプションで自己展開が可能なアーカイブファイルを作成できる。
自己展開を可能にするには、「 アーカイブ形式 」で「 7z 」を選択して 圧縮の詳細設定にある「 オプション 」で「 自己展開アーカイブの作成 」にチェックを入れて「 OK 」。
自己展開が可能なファイルは「 7z 」のアイコンをした「 実行ファイル 」になる。
実行ファイルはダブルクリックするとファイルの展開が開始するので、解凍 ( 展開 ) にアーカイバは不要になる。
7z は zipに比べ圧縮率が高く便利なのだが「 実行ファイル 」はメールに添付して送信できないので、ファイルの受け渡しにはオンラインストレージなどの使用が必要。
解凍(展開)
アーカイブファイルの解凍(展開)も コンテキストメニューから実行する。
アーカイブファイルを展開するには、圧縮されているファイルを選択してコンテキストメニューの「 7-zip 」から「 展開 」。
展開先などを指定して「 OK 」でファイルの解凍が実行される。
設定画面をスキップして アーカイブファイルが保存されている場所でファイルが展開される。
<フォルダ名>に展開
解凍するZIPファイル名と同じフォルダを作成して、フォルダ内にファイルを展開する。
アーカイブファイルがパスワードで保護されている場合は、パスワードの入力を求められる。
アーカイブファイルの閲覧
7-zip はアーカイブファイルの解凍(展開)のほかに、ファイルエクスプローラによる閲覧が可能なっている。
アーカイブファイルを選択後、コンテキストメニューの 「 7-zip 」から「 開く 」。
7-zip のファイルエクスプローラが開いて アーカイブファイルの中が表示される。
アーカイブファイル内のファイル・フォルダは、ファイルエクスプローラで選択後 アイコンメニューからファイル単体の操作が可能。
テスト : 選択したファイルやフォルダが欠損していないか確認する
コピー: 「 展開 」と同じ
移動 : 使用不可(未実装)
削除 : 選択したファイル /フォルダをアーカイブファイルから削除する
情報 : 選択したファイル / フォルダの作成日 圧縮方式、ファイルサイズなどの情報を確認できる
アイコンメニューの「 追加 」に関してはアーカイブファイルで使用するものではなく、選択したファイルやフォルダを圧縮するメニューで、コンテキストメニューの「 圧縮 」と同じ。
コンテキストメニューの設定
7-zip のコンテキストメニューは圧縮だけでも「 圧縮 」「 .7zに圧縮 」「 .zipに圧縮 」「 圧縮してメールで送信 」「 7zに圧縮してメールで送信 」「 zipに圧縮してメールで送信 」があるので 使用しないメニューは非表示にしておく。
「 ツール 」から「 オプション 」を選択。
「 7-zip 」のタブにある「 メニュー項目 」で不要なメニューのチェックを外す。
必要なメニューに絞り込むことでコンテキストメニューが使いやすくなる。
チェックサム
チェックサムは「 ハッシュ値 」を使用してファイルに問題がないかを確認するもので、作成したアーカイブファイルのハッシュ値を取得し、アーカイブファイルと同時にハッシュ値を提供することで、アーカイブファイルの受信者はファイルにリスクがないかを確認できる。
ファイルのチェックサムを取得する場合はコンテキストメニューの「 CRC SHA 」を選択し、「 CRC-32 」「 CRC-64 」「 SHA-1 」「 SHA-256 」から任意の形式を選択。
選択した形式のハッシュ値が表示される。
上記の場合、使用しているハッシュ関数は SHA1 で以下がハッシュ値。 4F435A8897F49509D8843E8A8CDBA95C823FB50F
ファイルに欠損や余計なファイルが追加されている場合 ハッシュ値が違ってくるため、アーカイブファイルの送信元が使用したハッシュ関数と取得したハッシュ値を提供することで、受信者はファイルの正規性を確認することができる。
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