FastCopy の特徴
- 差分コピーやファイルのベリファイもサポートしているファイルの高速コピーが可能な無料のユーティリティツール
- Windowsキャッシュを使用しないためシステムパフォーマンスへの影響が少ない
- フィルタを使用してコピー/削除するファイルの抽出やコピー設定をジョブとして登録できる
- オープンソースで開発
開発元
- 開発元:合同会社FastCopy研究所(白水 啓章 氏)
- 開発元の拠点:日本
ダウンロード
システム要件
- バージョン:5.7.11
- OS:Windows 7/ 8.1/ 10/ 11
インストール
公式サイト の Installer のリンクをクリックしてインストーラーをダウンロード。
ダウンロードしたインストーラーを起動し、使用許諾書に問題なければ ライセンスに同意します をチェックして「次へ」。
インストール先を確認して「次へ」。
「OK」でインストールを実行。
「起動する」でセットアップ完了。
設定
インストールが完了すると設定画面が開くので、シェル拡張 で シェル拡張 の 有効化 をチェックする。
Microsoft Defenderの除外
FastCopyを Microsoft Defenderの除外リストに追加することで .exeや .zipなど Microsoft Defenderがスキャンするファイルにコピーが高速化する。
.exeや .zipはマルウェア感染のリスクが高いため、除外リストに追加するとセキュリティは低下する。
特権 をクリックしてユーザーアカウント制御のプロンプトが表示されたら「はい」で許可。
設定 から MS Defender除外 を選択。
「除外リストに追加」で FastCopyを追加する。
FastCopy の使い方
シェル拡張 を有効にするとファイル/ フォルダ選択時のコンテキストメニューに FastCopy のメニューが表示されるので コピー を選択。
選択したアイテムが Source に入力された状態で FastCopyが起動する。
複数のアイテムを同じコピー先に保存する場合は、パスを改行して入力するか、Ctrl キーを押しながらアイテムをドロップする。
コピー先を「DestDir」から指定するか、パスの入力ボックスにコピー先のフォルダをドロップして追加。
「Source」に指定した Z\サンプルフォルダ にファイルA~Z が保存されている場合、「DestDir」のパスに E\新しいフォルダ\ と入力してコピーすると、E\新しいフォルダ内に サンプルフォルダ がコピーされ、「DestDir」のパスに E\新しいフォルダ と入力してコピーすると、E\新しいフォルダ内に ファイルA~Z が保存される。
動作を選択する。
- 差分(上書きなし)
コピー先に同一ファイル名のファイルがあるとコピーしない。 - 差分(サイズ・日付)
コピー先に同一ファイル名のファイルがあると、サイズか日付が違う場合のみコピー。 - 差分(最新日付)
コピー先に同一ファイル名のファイルがあると、日付が新しい場合のみコピー。 - コピー(全上書き)
常に上書きコピー。 - 同期(サイズ・日付)
差分(サイズ・日付)と同じ処理をし、コピー元にないファイル/ フォルダを削除。 - 移動(全上書き)
上書きコピーしてからコピー元のファイル/ フォルダを全て削除。
転送速度はデフォルトで Full Speed になっているので、システムのパフォーマンスに影響がある場合のみスライダーを移動して Auto Slow に変更。
ベリファイ(検証)はハッシュ値を取得してコピー元とコピー先のファイルを比較し、コピー先のファイルに欠損(エラー)がある場合はファイル名に .fc_verify_err を追加してリネームする。
予測 を有効にすると、処理開始後に完了時間が表示される。
フィルタ を使用すると特定の文字列や拡張子のファイルをコピー(Include)/ 除外(Exclude)できる。
「リストアップ」をクリックすると、コピー先に作成されるファイルが「+」、削除されるファイルが「ー」で表示される。
「実行」で処理が開始し、ファイル数や転送速度などが表示される。
ジョブ
コピー設定は ジョブ管理 の ジョブ登録/ 更新/ 削除 から名前を付けて保存できる。
保存したジョブは ジョブ管理 から呼び出す。
自動実行
バッチファイルと Windowsタスクスケジューラを使用すると自動バックアップを設定できる。
テキストエディタを開いて下記のパスを入力して保存し、ファイル拡張子を .bat に変更。
start “” /b “C:\Users\(ユーザー名)\FastCopy\FastCopy.exe” /job=”(ジョブ名)” /force_close
作成したバッチファイルを FastCopyの実行ファイルがあるフォルダ(ユーザーフォルダ内の FastCopyフォルダ)に移動。
移動したバッチファイルをダブルクリックで実行し、正常に処理されるかテストする。
ジョブ管理 から Windowsタスクスケジューラを開く を選択。
タスクスケジューラが開くので、右ペインの 操作 から 基本タスクの作成 を選択。
タスクの作成ウィザードが開くので、作成するタスクの名前を設定して、任意でタスクの内容などを説明 に入力後「次へ」。
タスクを実行するタイミングを指定して「次へ」。
プログラムの開始 を選択して「次へ」。
プログラム / スクリプト に作成したバッチファイルを指定。
「完了」でタスクを登録。
タスクスケジューラのホーム画面に戻ったら左ペインで タスクスケジューラライブラリ を開き、中央ペインで登録したタスクを選択し、コンテキストメニューから 実行する でタスクを実行してテストする。
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