Microsoft RichCopy のインストールと使い方

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Microsoft の バックアップ用 無料 ファイル同期アプリ

Microsoft RichCopy はマイクロソフトの田丸氏が 2001 年に制作した Windows が標準実装している  Robocopy の グラフィック・ユーザー・インターフェイス ( GUI ) で、詳細な同期設定が可能で 同期設定されたフォルダはマルチスレッドで処理される。

RichCopy はマイクロソフト製だが マイクロソフトのサポートは受けられない。

システム要件

バージョン 4.0.217 ( 開発終了 )

システム要件の記載はなし

Windows 10 / 11 でも動作可能。

ソフトの入手先

SOFTPEDIA Microsoft RichCopy 4.0 ダウンロードページ

Microsoft RichCopy 公式ページ

RichCopy は Microsoft から削除されているため SOFTPEDIA から入手する。

Microsoft RichCopy のインストール

RichCopy のインストーラーには アドウェア や スパイウェア は含まれていない。

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SOFTPEDIA の Microsoft RichCopy のページにある「 DOWNLOAD NOW 」をクリック。

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ダウンロードサーバを選択すると インストーラーをダウンロードする。

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インストーラーを起動し、使用許諾書に問題なければ「 Yes 」。

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フォルダの解凍先を指定。

デフォルトでは Cドライブ直下に HoffmanUtilitySpotlight フォルダが作成される。

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「 OK 」をクリックしてダイアログを閉じる。

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デフォルト設定の場合 C ドライブ内にある HoffmanUtilitySpotlight フォルダ を開く。

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「 setup 」を起動。

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Microsoft RichCopy のセットアップウィザードが起動するので「 NEXT 」。

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セットアップウィザードが開始したら「 Next 」。

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使用許諾書に問題なければ I Agree を選択して「 Next 」。

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インストール先に こだわりがなければ デフォルト設定で「 Next 」。

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インストールの準備ができたので「 Next 」をクリックして インストール。

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ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されたら「 はい 」で許可。

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「 Close 」をクリックしてインストール完了。

デスクトップにショートカットは作成されないので スタートメニュー から RichCopy を起動する。

Microsoft RichCopy の使い方

基本的な操作は コピー元コピー先 を設定して コピーの開始 で実行する。

設定した条件はファイルとして保存可能で、異なった条件設定をした場合も ファイルを呼び出してワンクリックで同期することができる。

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コピー元 (1)コピー先 (2)をクリックして 同期するフォルダを指定。

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同期するフォルダを指定したら オプション をクリック。

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必要であれば オペレーション で任意の項目を有効にする。

コピー元に無いファイルを削除
コピー元 と コピー先を同期する場合に使用するが フォルダは削除されない。
移動
コピー先にファイルをコピーした後 コピー元のファイルを削除。
複数のコピー元を同一フォルダにコピー
本来は ソースに複数のフォルダがある場合 指定したフォルダにファイルのみがコピーされる機能だが 有効にしても ディレクトリ構造は維持される。
ベリファイ
コピー完了にコピーされたファイルとソースファイルを比較して検証する。

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同期のタイミングを変更する場合 モード で設定する。

更新されたファイルを逐次コピー
未実装のため使用不可。
コピー前検索
コピー元 のディレクトリ や ファイル属性・サイズなどを確認後にコピーを実行する。
ターゲットを待つ
コピー先に コピー元と同じフォルダがない場合 フォルダが作成されるまでコピーされない。
タイマー
指定した日時にコピーを実行する。
タイマーは 日時指定のため 定期的な自動実行はできない。

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コピー元・コピー先を含めた コピー条件を デフォルト設定にする場合は「 デフォルト 」をクリック。

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異なる設定を追加する場合は「 新規 」から登録。

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設定したコピー条件は コピーオプションとして選択が可能になる。

追加したオプションの名前は変更不可。
設定したコピー条件を 別に保存したい場合は、メニューの ファイル から 名前を付けて保存 でファイルとして保存でき、ファイルを開くと 保存したコピーオプションを呼び出せる。

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メニューの 表示 から アドバンス を選択すると より詳細なコピー設定が可能。

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設定が終了したら コピーの開始 ボタンをクリックして コピーを実行。

次回のコピーから設定は不要。

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コピーはデフォルトで 3 つのスレッドが同時に実行され、処理中は中央ペインに進捗状況、下ペインにログが表示される。

ネットワーク上のフォルダ同期

ローカルネットワーク上の デバイス間での コピーは RichCopy に UNC ( Universal Naming Convention ) を入力して 接続できるが、アクセスにログインが必要な場合は 事前に Windows の資格情報への登録が必要。

ネットワークドライブとしてマウントされている場合は ローカルPC と同じ手順でフォルダを指定できる。

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ファイルエクスプローラに UNC を入力して エンター。

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ログイン情報を入力し 資格情報を記憶する にチェックを入れて「 OK 」。

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コピー元 と コピー先 をクリックして「 接続 」をクリック。

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UNC を入力して「 OK 」で追加できる。

Robocopy の利用

RichCopy でコピー処理を行っているのは Windows に実装されている Robocopy で、Robocopy と Windows のタスクスケジューラ を利用すれば RichCopy がサポートしていない 自動バックアップ を設定できる。

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スタート のコンテキストメニュー ( 右クリックメニュー ) から コンピュータの管理 を開いて タスクスケジューラ を選択。

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右ペインの 操作 から 基本タスクの作成 を選択。

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タスクの作成ウィザードが開くので 作成するタスクの名前を設定して、任意で タスクの内容などを 説明 に入力後「 次へ 」。

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タスクを実行するタイミングを指定して「 次へ 」。

毎日・毎週・毎月 を選択した場合は 日時 や 繰り返す間隔を設定。

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プログラムの開始 を選択して「 次へ 」。

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プログラム / スクリプト に Robocopy と入力して 引数の追加 に コピー元 / コピー先 のパス と 使用する Robocopy の コマンドを入力。

引数の追加オプション
コピー元のパス  コピー先のパス/ Robocopyのコマンド
Robocopyのコマンド一覧
パスにダブルクオーテーションは不要。

E ドライブにある TEST フォルダ を F ドライブの TEST フォルダ と同期 ( ミラー ) する場合の引数
E:\TEST F:\TEST /mir

Robocopy-039

完了をクリックしたときに このタスクの [ プロパティ ] ダイアログを開く を有効にして「 完了 」。

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プロパティが開くので 設定内容を確認。

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左サイドバーの タスクスケジュールライブラリ から 中央ペインで 作成したタスクを選択して「 実行 」で 作成したタスクをテストする。

タスクを実行して 設定通りにフォルダがコピーされたら プログラム と 引数 は 正しいので、設定したスケジュールでタスクが実行されない場合は プロパティトリガー タブで 実行するタイミングの見直しを行う。

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