Google Mobile Serviceが不要な Androidの非公式ストアアプリのインストールと使い方。
Google Playストアの代替えアプリ
野良アプリストアとも呼ばれる非公式アプリストアは GMS(Google Mobile Service)が必要な Google Playストアの利用を避け、ジオブロック(地域によるブロック)の回避や脱 Google、Amazon Fireタブレットでの利用などを目的として使用されている。
Google はユーザーをアプリに含まれている可能性がある潜在的なリスクからユーザーを保護するという名目で、 2022年 11月から Android の最新リリースから 2 年以上経過しても APIレベルがアップデートされないアプリを非表示化する 新ポリシーを発行し、2023 年 3 月頃からアクセスできなくなったアプリが増加しているが、非表示になったアプリは代替えストアから入手できる。
- F-Droid
FOSS(Free Open Souce Software)のアプリのみを公開しているストアで、オープンソースのため登録されているアプリは比較的セキュアで広告などの表示がない反面、不具合が放置されているアプリも多い。 - AuroraStore
Google Playストアで公開されているアプリに匿名でアクセスできる非公式のストアアプリで、オープンソースのため信頼性が高く、Googleアカウントを使用すれば有料アプリも購入できる。
/e/OS がデフォルトのストアアプリとして採用。 - APKMirror
AndroidPolice の創設者 Artem Russakovskii 氏が 2014年に立ち上げた 無料アプリのアプリストア。 - APKPure
2014年にAmine Sekkach 氏が 開設したアプリストアで、アプリの登録数が多く、セキュリティチェックを通過した Playストアで公開されているものと同じ無料アプリを公開しているが、一部リスクのあるアプリも登録されている。
非公式ストアアプリの使用リスク
Google Playストアは Google Play プロテクト でインストールするアプリのセキュリティチェックを実施しているため、Playストアと同じアプリを公開していても、非公式ストアアプリの安全性は Playストアよりも低く、ストアアプリ本体に脆弱性が存在する場合もある。
Google Playストアからはマルウェアが毎年のように発見され、広告表示と個人情報の取得を目的としたアプリも多く、公式ストアでも 100%の安全は保証されていない。
APKPureのストアアプリにマルウェア
2021年 4 月に APKPureのストアアプリに悪意のあるコードが発見 され、Androidデバイスにマルウェアをダウンロードできる状態になっていたことが判明。
APKPure は報告を受けて修正バージョンを即座にリリースしている。
非公式ストアアプリを使用する場合はアプリインストール時にスキャンを実行するセキュリティベンダーが開発している 信頼できるセキュリティアプリ の導入を推奨。
F-Droid
ウェブブラウザで F-Droid の 公式サイト を開き、ダウンロードするアプリを検索し、ダウンロードするアプリをタップ。
アプリの詳細ページが開くので、最新バージョンの APKをダウンロード をタップして APKをダウンロードし、ダウンロードした APKを開いてアプリをインストールする。
ストアアプリのインストール
F-Droid の 公式サイト で「F-DROID をダウンロード」をタップし、ダウンロードした APK をインストール。
F-Droid のストアアプリもアプリの更新をサポートしている。
Google Playプロテクトがインストールをブロックした場合は 詳細 をタップして インストールする でインストールを実行。
AuroraStore のサイトにある Aurora Droid は F-Droid のクライアントアプリ。
Aurora Store
F-Droid で Aurora を検索し、Aurora Store の APK をダウンロード。
注意喚起のダイアログが表示されるので ダウンロードを続行 。
ダウンロードした APK を開き、不明なアプリのインストール に関するダイアログが表示されたら 設定 。
不明なアプリのインストール の設定 画面が開いたら この提供元のアプリを許可 を有効にする。
ダイアログが表示されるので インストール 。
インストールした Aurora Storeを開いて「次へ」で進み、権限 ですべての項目の 付与 をタップして有効にしたら「完了」。
SDカード未実装の場合は 外部ストレージマネージャー は有効にならない。
ログイン方法を選択。
- Google
Googleアカウントを使用して Playストアにアクセスし、設定した支払い方法で課金や購入が可能。 - 匿名
Googleアカウントを使用せずに Playストアからダウンロードできるが課金や購入は不可。
Playストアと同じように ランキング や カテゴリ があり、検索アイコンからアプリを検索できる。
トラッカーの検出
Aurora Storeにはトラッカー(ユーザーの行動をモニタリングして収集するプログラム)の検出機能があり、「分析を要求」からアプリに含まれるトラッカーやアプリに与えられている権限を確認(英文)できる。
APKMirror
ウェブブラウザ で APKMirrorの 公式サイト を開き、ダウンロードするアプリを検索。
検索結果 を APPS タブに切り替え、ダウンロードするアプリのダウンロードアイコンをタップ。
選択したアプリの詳細ページが開くので、ダウンロードするバージョン(基本的には最新バージョン)のダウンロードアイコンをタップし、選択したバージョンの詳細ペーでダウンロードアイコンをタップ。
一定時間後に「DOWNLOAD APK」のボタンがタップ可能になるので、タップして注意喚起のダイアログが表示されたら ダウンロードを続行 で APKをダウンロードし、ダウンロードした APK を開いて アプリをインストールする。
APKPure
ウェブブラウザで APKPure の 公式サイト を開き、ダウンロードするアプリを検索して「ダウンロード」。
アプリの詳細ページが開き、「ダウンロード APK」をタップすると最新バージョンのページになるので、「ダウンロード APK」でアプリをダウンロード。
注意喚起のダイアログが表示されたら ダウンロードを続行 で APKをダウンロードし、ダウンロードした APK を開いて アプリをインストールする。
APKPureは APKで提供されているアプリはブラウザからダウンロードできるが、一部のアプリは APKPureで作成された XAPKで提供されているため、ダウンロードとインストールに APKPureのストアアプリなど XAPKをサポートしたアプリが必要になる。
APKPureストアアプリのインストール
APK Pure のサイトで APKPure App を使用する の「ダウンロード」をタップし、APKPure のページから「ダウンロード APK」をタップして最新バージョンの APK をダウンロード。
APKPure のストアアプリは XAPKで提供されいるアプリのインストールのほか、Playストアと同じようにアプリの更新が可能になる。
注意喚起のダイアログが表示されるので ダウンロードを続行 で アプリをインストール。
電話の発信と管理・ファイルとメディアへのアクセス 権限が必要なので 許可。
UIは Playストアに似ているが広告が表示される。
備考
Playストアの代替えとしてインストールするなら安全安心で使い勝手も良い Aurora Store一択。
F-Droidは FOSSに特化しているのでメインのストアアプリとしては実用性が低く、APK Mirrorや APKPureはリスクのあるアプリも公開されているので上級ユーザー向け。
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