Microsoft Office の代替 オープンソースの無料オフィスアプリ
LibreOffice は マイクロソフト など特定の企業に依存しない 国際標準化機構 ( ISO ) 認定の オープンフォーマット ( ファイル形式 ) を使用した オフラインで利用できる 完成度の高い 無料の オフィスオフィススイートで、MS Offie と互換性があり ワープロ / 表計算 / プレゼンテーション / データベース / 図形 / 数式 のコンポーネントを実装している。
オラクルは開発者が抜けた OpenOfficeプロジェクトを非営利団体である Apache ソフトウェア財団に寄贈し、OpenOffice は Apache OpenOffice として開発が進められることになり、 IBM の Lotus Symfony のコードを寄贈されたりして 息を吹き返すかと思われたが 人材不足などで開発は遅れ気味。
システム要件
バージョン 7. 1. 3 現在
OS : Windows 7 / 8 / 10
CPU : Intel Pentium 互換 ( PentiumⅢ / Athlon 以降の CPU 推奨 )
RAM : 256 MB ( 512MB以上推奨 )
ストレージ : 1.5 GB 以上の空き容量
モニタ解像度 : 1024 x 768 以上
※ Baseを使用する場合はJavaが必要
ソフトの入手先
LibreOffice のインストール
LibreOffice の インストールは セットアップウィザード形式で アドウェア や スパイウェアは含まれていない。
ダウンロードページでは 最新バージョンと より安定している前バージョン があり、使用している OS を選択してから 任意のバージョンを「ダウンロード」をクリック。
ダウンロードしたインストーラー起動したら 日本語のセットアップウィザードが開始するので「次へ」。
LibreOffice のセットアップは「 標準 」で問題ないので デフォルト設定で「 次へ 」。
インストールの準備が完了したので「インストール」をクリック。
ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されたら「 はい 」で許可。
「 完了 」でセットアップ完了。
オフラインヘルプのインストール
オフラインで使用できる日本語ヘルプは 別途インストールが必要。
ダウンロードしたバージョンの LibreOffice にある「 オフラインで使えるヘルプ 」をクリックしてインストーラーをダウンロード。
セットアップウィザードが開始するので「 次へ 」。
デフォルト設定で進めて「 インストール 」。
ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されたら「 はい 」で許可。
日本語ヘルプのインストールが完了。
設定
LibreOffice をデフォルト設定でインストールすると MS Office が未インストールの環境では 自動的に MS Office ファイル は LibreOffice に関連付けされる。
起動時に表示される「 今日のヒント 」を非表示するなどの設定は スタートリンクにある「 ツール 」の「 オプション 」で行う。
「 今日のヒント 」を非表示する場合は 左サイドバーの「 全般 」で設定。
LibreOffice の使い方
LibreOffice は スタートリンクから 各コンポーネントを起動でき、ユーザーインターフェイス ( GUI ) は MS Office の GUI が「 リボン 」になる 前の オールドスタイルに似ており 同じような操作感で使用できる。
スタートリンク の 左サイドバーにある「 新規作成 」からコンポーネントを起動。
LibreOffice のコンポーネント
- ワープロ : Writer ( MS Word 互換 )
- 表計算 : Calc ( MS Excel 互換 )
- プレゼンテーション : Impress ( MS Excel 互換 )
- データベース : Base
- 図形 : Draw
- 数式 : Math
ファイル形式
LibreOffice は ISO 認定の オープンフォーマット ODF ( OpenDocument Format ) が採用されており、デフォルトでは OpenDocument 形式 で保存される。
・Calc : .ods ( OpenDocument Spreadsheet )
・Impress : .odp ( OpenDocument Presentation )
・Base : .odb ( OpenDocument Base )
・Draw : .odg ( OpenDocument Graphics )
・Math : .odf ( OpenDocument Formula )
ファイルの保存
LibreOffice で作成した ファイルを MS Office のファイル形式で保存する場合は 保存時に ファイル形式を変更する。
「 ファイルの種類 」もリストから MS Office の「 2007-365 」を選択すると「 Writer 」は .docx , 「 Calc 」は .xlsx , 「 Impress 」は .pptx で保存される。
ファイルの互換性
LibreOffice と MS Office の互換性は バージョンアップを重ねる度に 向上しており、特殊な書式設定をしていなければ まったく違和感のないレベルで 読み込み / 保存 ができる。
JA福岡市
Microsoft Office は Office 365で 敷居が低くなったが、以前は バージョンアップする度に更新費用が必要で 旧バージョンのサポートを打ち切るため コストが高く、2010年 頃 に 地方自治体 や 企業などで LibreOffice や Apache OpenOffice の 導入がブームになった。
2010年 当時の LibreOffice は MS Office との互換性も 現バージョンほど 高くなく、Word や Excel で作成したファイルの体裁 が崩れるため、PC に不慣れな管理職が「 使いにくい 」という拒否反応を示して LibreOffice の導入を断念する企業が多い中、 MS Office から LibreOffice へ 移行した数少ない成功例が「 JA 福岡市 」。
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