チェーン交換


GLIDEに乗り始めて早2年。
相変わらず自分でチョコチョコとメンテしているので、調整は良かったり残念だったりと微妙だが、走り出しや走行中にチェーンが歯飛びするようになった。

難しい理屈は抜きにして、チェーンの歯飛びはスプロケットの歯とチェーンが上手く噛み合わなくなって発生する。チェーンはピンとピン穴が摩耗して隙間ができ、隙間の分だけが伸びることになる。無論、シフトワイヤーの調整が出来ていることが前提。
特定のギアに入れた時だけ歯飛びが起こる場合は、チェーンの伸びよりもシフトワイヤーの調整が疑わしいので、チェーンを交換する前にシフトワイヤーを確認。
シフトワイヤーを調整しても歯飛びが解消しない場合や、取り敢えずチェーン交換をしてみたいときは、チャレンジするのも有り。



工具とパーツ

チェーン交換にはチェーンを切るための専用工具が必要。切るといっても切断するわけではなく、チェーンのピンを外すだけの工具なので、手持ちの工具を組み合わせれば代用できそうな気もするが、あれこれと試行錯誤する時間と労力を考えれば、安価なものなので購入をオススメ。
また、チェーンの伸び率を計測するチェーンチェッカーは、チェーンの交換時期が一目で分かってしまう優れものなので、持っていると便利。

チェーンチェッカー

チェーンの上に置くだけで、チェーンの伸び率が分かる計測器。
使用頻度は高くないが、手軽に確認できるので持っていても損はない。

チェーンカッター

チェーン交換時の必需品。
PWTのチェーンカッターは繋ぐ際にチェーンを固定する針金が付属していて意外と便利。

チェーン

KMCチェーンは台湾のメーカーで、1986年からSHIMANOと提携し、現在もSHIMANOのチェーンのOEM元。
7&8やら6&7などの表記はギアの数で、7&8は7速・8速用なので、使用する自転車のギア数に合わせて購入する。
このチェーンにはチェーンを繋ぐ際に用いるミッシングリンクが1つ付随している。
ミッシングリンクについては強度の問題などで批判も多いが、チェーンもミッシングリンクも消耗品。チェーンを交換するように、使用頻度に応じてミッシングリンクも交換が必要になる。
変速の具合や安定性などの違いは個人的に全く感じないが、そのあたりに不安を覚えるならSHIMANO製のチェーンを使用したほうが良い。

ミッシングリンクリムーバー

チェーンを繋ぐミッシングリンクを取り外すためだけの専用工具。
無くても全く問題はないが、外しにくいミッシングリンクの取り外しが楽に行える。

作業手順

チェーン交換そのものはポイントさえ抑えれば大して難しくはない。

chain1

このチェーンチェッカーには「.75」と「1.0」という表記があり、それぞれチェーンの伸び率が0.75%と1%を表している。
計測はツルハシのような部分を上側のチェーンに入れるだけ。
上図は伸び率1%の側を使用しているが、図の左側にある2つの歯がチェーンに入らず浮いており、この状態であればチェーンは1%も伸びていない。

chain2

伸び率0.75%の側を使用したところ。
ゲージがすっぽりとチェーンに入っているので、このチェーンの伸び率は0.75%以上1%未満ということ。
チェーン交換の目安は伸び率1%なので、この状態なら交換時期が近付いている。

chain3

チェーンを交換する決心が付いたら、今付いているチェーンを取り外す作業から始める。
初めにリアをローギアに合わせておく。
使用するのはチェーンカッター。
構造は至って単純で、チェーンを固定してピンを押し出すだけ。
使用しているチェーンの種類によっては「チェーンを切る位置」があるようだが、普通は「どこから切っても」OKらしい。

chain7

上図のようにチェーンを固定して、レバーをグリグリと回すと芯がピンを押していく。
この時、当たり前だが芯は真っ直ぐピンに当てておく

chain8

レバーをグリグリと回すと、反対側からピンが押し出される。
処分するだけのチェーンなので、ピンを完全に抜いてしまっても良いのだがが、次に新品のチェーンをカットする際、保険としてピンを外側のプレートに残した状態にしておいた方が良いので、その練習も兼ねてピンを外側のプレートに残した状態でチェーンを取り外す。
KMC Z7にはSHIMANOのコネクティングピンが使用できないため、チェーンを切りすぎてしまったら大変。
ピンは再利用できるものの、完全に抜いてしまったピンを元に戻すのは面倒なので、ミッシングリンクを使用するにしても、チェーンの長さが確定するまでは、ピンを外側のプレートに引っ掛けた状態にしておくのがベター。
万が一、チェーンを切りすぎても、ピンが残っていると繋ぎ合わせる作業が楽になる。

chain9

上図がミッシングリンク。

チェーンは外リンクと内リンクが連続した構造で、外リンクと内リンクの1セットを1コマと数え、リンク数という場合は外リンクと内リンクの合計数になる。
ミッシングリンクは外リンクのプレートにピンが固定されたもので、固定されているピンを内プレートに通し、反 対側に飛び出たピンを穴に引っ掛ける。上図のようにピンを通す穴は、内側が大きく外側が小さくなっているため、チェーンが引っ張られると固定する仕組みに なっている。
チェーンが切れた際の応急処置用パーツとしても利用でき、チェーンの取付け、取り外し作業が楽になる。

chain6

チェーンが外れたら、新品のチェーンを適切な長さにカットする。

チェーンの長さは、フロント・リアともに一番大きなギアにチェーンを巻き、ガイドプーリーとテンションプーリーが垂直になる状態。
その際、リアディレイラーは一番大きなギア側に移動させておく。
が、ここは無難にというか、素人らしく「付いていたチェーンと同じ長さ」にする。
新品のチェーンにはオイルが塗られており、このオイルを洗浄するか否かで諸説紛々しているが、自転車メーカーが供給されているパーツをいちいち洗浄して使用しているとは思えないので、そのまま使用しても問題はないと思われる。

chain4

前述の通り、ミッシングリンクは外プレートと同じ形状なので、上図のような状態では取り付けできない。

chain5

ミッシングリンクを取り付ける場合は、チェーンの両端が上図のように内プレートになっている必要がある。
そのため新品のチェーンをカットする場合は、使用していたチェーンと同じ長さ(同じリンク数)にカットした上で、一方の外プレートを外すだけでOK。
この時点ではまだ外プレートを完全に外さず、ピンを外プレートに残した状態にしておく。

chain10

チェーンの取り付け。

チェーンは刻印がある面が表側(外側)らしいが、Z7には両面に刻印があるので、おそらく表も裏もないものと思われる。
元から付いていたチェーンもKMC Z7で、チェーンの上側で刻印が読める状態だった(下側で刻印が逆さになる)ので、同じ状態になるよう取り付けた。
フロントを外側の一番大きなギアに掛ける。

chain11

リアは内側の一番大きなギアに掛ける。

chain15

プーリーにも正しくチェーンをかける。

プーリーは上にガイドプーリー、下にテンションプーリーがあり、逆S字になるようにチェーンを通す。
図は上側のガイドプーリー。

chain12

ガイドプーリーからテンションプーリーにチェーンを掛ける。

chain13

ガイドプーリーとテンションプーリーが地面に対して垂直になるくらいにチェーンを引っ張り、チェーンの長さを確認。
※上図はチェーンを引っ張りすぎてテンションプーリーが内側寄りになっている。

チェーンカッターに付属の針金をチェーンに引っ掛けると作業が楽。
ミッシングリンクを取り付けたイメージで、長さに問題がなければ、チェーンに残していた外プレートを完全に取り外す。

chain14

再度、チェーンを引っ張り、針金で固定したら、ミッシングリンクを使用して接続する。

chain16

チェーンを回転させるとミッシングリンクが固定するので、しばらく回して異音がするなどの問題がなければ完成。






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