iMobie AnyUnlock の特徴
- パスコード・Touch ID・Face IDなどすべてのロック解除をサポートしている簡単操作のロック解除アプリ
- MDM(モバイルデバイス管理)のバイパスをサポート
- Apple IDの削除やデバイスに保存されているパスワードの表示も可能
AnyUnlockは各モジュールが独立しているので、すべての機能を使用する場合は Full Toolkit のアクティベートが必要。
開発元
- 開発元:iMobie Inc
- 開発元の拠点:中国
ダウンロード
インストール後はデバイスを認識するところまで無料で体験できる。
システム要件
- バージョン:2.1.10
- OS:Windows Vista/ 7/ 8.x/ 10/ 11
- CPU:1GHz以上
- RAM:1024MB以上推奨
- ストレージ:500MB以上の空き
- iOS:iOS 5/ 6/ 7/ 8/ 9/ 10/ 11/ 12/ 13/ 14/ 15/ 16/ 17 Beta
- iTunes: 全バージョンの iTunesをサポート
iTunesが未インストールの場合は AnyUnlockをインストールする前に iTunesをインストール する。
AnyUnlock は iTunesと同時にインストールされる Bonjourなどのコンポーネントを使用するので、iTunesが未インストールの環境だと iOSデバイスを認識できない。
インストール
公式サイト の「無料ダウンロード」をクリックしてインストーラーをダウンロード。
ダウンロードしたインストーラーを起動し、ユーザーアカウント制御のプロンプトが表示されたら「はい」で許可。
変更を許可してもセットアップウィザードが開かない場合は再度インストーラーを起動する。
使用許諾書に問題なければ「インストール」でインストールを実行。
インストール先を変更する場合は インストール先を変更 から編集。
AnyUnlockが開いたらセットアップ完了。
iMobie AnyUnlock の使い方
ホームから使用するモジュールを選択。
AnyUnlockの使用中は iTunesを起動できない。
- 画面ロックを解除
最新の iOSをクリーンインストール(初期化)してパスコード・Touch ID・Face IDなどすべてのロックを解除。
- Apple IDを削除
デバイスに登録されている Apple IDをパスワードなしで削除。 - MDMをバイパス
MDMロックをバイパスして利用できる。 - スクリーンタイムのパスコードを解除(デバイスを操作)
スクリーンタイムのパスコードは Apple IDを使用してリセット可能。 - iTunesバックアップのパスワードを復元
暗号化する際に設定したバックアップパスワードを辞書攻撃・マスク攻撃・ブルートフォース攻撃を使用して解析。 - iOSパスワード管理
デバイスに保存されているウェブサイトやアプリのアカウントとパスワード、Wi-Fiの設定などを表示/ 出力する。
- iTunesバックアップの暗号化を解除(デバイスを操作)
iOS 11以降ではデバイスの「設定」の「一般」で「転送または iPhoneのリセット」 を開き、「リセット」で「すべての設定をリセット」を実行すると iTunesのバックアップの暗号化をパスワードなしで解除できる。 - スマホ診断
iOSデバイスのバッテリー寿命や販売地域、UDID、ジェイルブレイク(脱獄)などの情報を表示。 - iPhoneを探すをオフにする
iOSの制限により現在は利用不可。
以下のモジュールはサポートしているモデルが限定されるため、直近 5年以内にリリースされたモデルでは利用できない。
- アクティベーションロックをバイパス
「所有者によってロックされている」と表示されるアクティベーションロックを解除。 - SIMロックを解除
SIMロックが有効なデバイスのロックを解除。 - Apple IDを探す
iデバイスに登録している Apple IDを表示。 - シャッター音を消す
カメラのシャッター音をミュートにする。
制限を受けるモジュールがサポートしているモデル
- iPhone
iPhone 5s~ iPhone X、iOS 12~ 16(12.4.5/ 12.4.6は除く) - iPad
iPad 4~ iPad 7、iOS 12~ 16(12.4.5/ 12.4.6は除く) - iPad touch
iPad touch 6~ iPad touch 7、iOS 12~ 16(12.4.5/ 12.4.6は除く)
画面ロックを解除
画面ロックが解除できない iOSデバイスをパソコンに接続し、 画面ロックを解除 を開いて「開始」。
画面ロック解除 を実行するとデバイスが初期化されるため保存データが消失し、最新バージョンの iOSに更新される。
データを保持した状態でのロック解除は iPhoneの仕様によりできない。
デバイスを認識したらモデルを確認して「ダウンロード」。
ファームウェアをダウンロードしたら「今すぐ解除」で実行。
処理が完了するとデバイスが初期化されているので、iOSデバイスをセットアップ。
AnyUnlockで「設定しました」をクリックし「完成」で 画面ロック解除のトップ画面に戻るので AnyUnlockを閉じて終了。
Apple IDを削除
デバイスのデータを消去せずに削除する場合は iPhoneを探す をオフにしてから「今すぐ解除」で実行。
Apple IDの削除を実行時にはロック画面を解除するためパスコードの入力が必要。
iPhoneを探す が有効な状態で処理を実行するとデバイスが初期化される。
MDMをバイパス
- MDMをバイパス
MDMで管理されているデバイスのロックを解除する場合は、セキュリティを迂回するためウィザードの指示に従って初期設定を行ってからバイパスを実行。
MDMをバイパスするとデバイスのデータは初期化され、バイパス後にデバイスをリセットすると再度 MDMが有効になる。 - MDMの削除
Apple Configuratorで監視されているデバイスは、デバイスのデータを維持したまま監視を解除できる。
MDMは企業や学校などが貸与するデバイスを管理するシステムで、AnyUnlockは MDMのバイパスのほかに、Appleが無償で提供しているデバイス管理アプリ Apple Configurator を解除できる。
iTunesバックアップのパスワードを復元
- 辞書モード
内蔵している辞書を使用して解析する攻撃方法。 - マスクアタックモード
使用している文字タイプや文字数を設定し、内蔵辞書を組み合わせて解読を試みる。 - ブルートフォースアタックモード
使用している文字タイプや文字数を設定し、可能なパスワードを総当りで解読を試みる。
脆弱なパスワードであれば解読を期待できるが、強力なパスワードであればパソコン1台で処理できるレベルではないため解読は運任せになる。
iOSパスワード管理
デバイスを接続して「スキャン」をクリックし、ダイアログが表示されたら「OK」でスキャンを実行。
デバイスでパスコードを入力するとスキャンが開始する。
処理が完了すると解析されたアカウント情報が表示される。
スキャンに失敗する場合は iOSの 設定 で すべての設定をリセット を実行すると成功率が向上する。
スマホ診断
モジュールを選択すると診断結果が表示される。
備考
画面ロックで使えないデバイスを初期化して利用可能になるので、用途が合えば操作も簡単で便利なアプリだが、画面ロック解除以外のモジュールについてはデバイスの操作手順を表示するだけだったり、現在主流のモデルで利用できないなどの制限があるので、実用的なモジュールは限られている。
購入方法
iMobie AnyUnlock は全機能が利用できる Full Toolkitのほか、必要なモジュールを個別に購入することもできる。
公式サイト から 購入するプランの「今すぐ購入」をクリック。
請求情報 を入力。
決済方法はクレジットカード・PayPalが選択でき、決済はグローバルな決済代行サービス MyCommerce を使用している。
サブスクリプション版は無期限の自動更新が有効になっているので、キャンセルする場合は MyCommerceの管理画面からキャンセル手続き が必要。
製品のアクティベート
ライセンスコードを取得したら AnyTransを起動し、右上の「認証」をクリックして認証画面を開き、「今すぐ認証」からメールアドレスと認証コードを入力して「認証」。
アクティベート可能なモジュールが表示されるので「認証」。
ホーム画面に戻ってアクティベートしたモジュールが利用可能になる。
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