豊富なプラグインが提供されているオープンソースの無料パスワード管理アプリ
KeePass Password Safe はオープンソースで開発されている無料のパスワード管理アプリで、公開されている豊富なプラグインを導入することで 使用環境に合わせたカスタマイズが可能になっている。
KeePass Password Safe は 他のパスワード管理アプリと同様 マスターパスワードを使用してファイルをロックする形式で、作成したデータベースは高度な暗号化アルゴリズム AES で暗号化されているため 安全性の高いパスワード管理ができる。
システム要件
バージョン 2. 4. 6 現在
OS : Windows Vista / 7 / 8.1 / 10 ( 32 & 64 bit )
ソフトの入手先
KeePass Password Safe ダウンロードページ
KeePass Password Safe のインストール
KeePass Password Safeのインストーラーには アドウェア や サードパーティ製アプリのバンドルもないので デフォルト設定のままセットアップしても問題ない。
KeePass のダウンロードページを開くとクッキーに関する ダイアログ が表示されるので「 Accept 」。
「 Download Now 」をクリックすると SOURCE FORGE のページに移動し 数秒後に自動的にダウンロードが開始する。
ダウンロードしたインストーラーを起動して ユーザーアカウント制御 の ダイアログが表示されたら「 はい 」で許可。
言語選択は「日本語」で「OK」。
使用許諾書 を 確認して問題なければ「 同意する 」にチェックを入れて「 次へ 」。
インストール先の指定。
こだわりがなければデフォルトのまま「 次へ 」。
コンポーネントの選択もデフォルトのまま「 フルインストール 」で「 次へ 」。
追加するタスクは 必要に応じて デスクトップ上のアイコン などにチェックを入れて「 次へ 」。
インストールする内容の最終確認をして「 インストール 」をクリック。
「 完了 」をクリッしてセットアップ終了。
KeePass Password Safe の初回起動時に 自動アップデートチェック を有効化を訊いてくるので「 Enable 」を選択後 KeePass Password Safeを閉じる。
日本語化
KeePass Password Safe は初期状態で英語のランゲージファイルしか実装していないため ダウンロードページから日本語のランゲージファイルを入手する。
「 Japanese 」の「 2.46 + 」をクリックしてランゲージファイルをダウンロード。
ダウンロードした Zipファイルを 解凍 して「 Japanese.lngx 」ファイル を KeePass Password Safe の「 Languages 」フォルダに移動。
KeePass Password Safeを起動して「 View 」から「 Change Language… 」を選択。
「 日本語 」を選択すると 再起動を促す ダイアログ が出るので「 はい 」。
KeePass Password Safe が 日本語表示されていれば完了。
KeePass Password Safe の 初期設定
ログイン情報を 登録する マスターパスワードを設定した データベースを作成する。
「 ファイル 」から「 新規 」を選択。
「 OK 」をクリックして 任意の場所を指定して ファイルを保存。
マスターパスワード を 設定して「 OK 」。
マスターキーを設定したら データベースの名前を任意に入力して「 OK 」。
「 緊急用シート 」を印刷する場合は「 印刷 」 不要な場合は「 スキップ 」。
「 緊急用シート 」は データベースの保存先 のほか マスターパスワード や バックアップの保存先などが手書きで入力できる用紙が出力される。
データベースを作成したら「 保存 」。
ブラウザ連携 プラグインのインストール
ウェブブラウザ Chrome / Firefox と連携させるためのプラグイン「 KeepassRPC 」と ブラウザの拡張機能をインストールする。
GitHub の KeepassRPC ダウンロードページから「 Lastest release 」の「 KeepassRPC.plgx 」をダウンロード。
ダウンロードした KeepassRPC.plgx ファイルを 「 Cドライブ 」→「 Program Files (x86) 」フォルダ →「 KeePass Password Safe 2 」フォルダの中にある「 Plugins 」フォルダに移動。
ブラウザ 拡張機能
KeepassRPC をインストール後 ウェブブラウザの 拡張機能「 Kee 」をインストールする。
Chrome ブラウザ Kee – Password Manager 拡張機能
Firefox Kee – Password Manager アドオン
Chrome の場合は chrome ウェブストアから「 Kee – Password Manager 」を「 Chromeに追加 」で拡張機能を追加。
Firefox の場合も同様にアドオンを追加。
KeePass Password Safe がブラウザのプラグインを認識すると接続するためのパスワードが表示される。
ブラウザがパスワードの入力を求めているので 表示されている接続パスワードを入力して「 接続 」をクリック。
既存のデータベースを使用するので「 No thanks, …. 」をクリックしてセットアップ完了。
クラウドストレージを利用した同期 プラグインのインストール
複数のデバイスで KeePass Password Safe の データベースファイルを共有 する場合は OneDrive や Googleドライブ , Dropbox などのオンラインストレージの利用が可能になるプラグイン KeeAnywhere をインストールする。
GitHub のKeeAnywhere ダウンロードページから「 Lastest release 」の「 KeeAnywhere-x.x.x.plgx 」をダウンロード。
ダウンロードした KeeAnywhere.plgx ファイルを 「 Cドライブ 」→「 Program Files (x86) 」フォルダ →「 KeePass Password Safe 2 」フォルダの中にある「 Plugins 」フォルダに移動。
KeePass のメニューバーにある「 ツール 」から「 KeeAnywhere Settings… 」を選択。
設定画面が開いたら「 Add… 」を クリックして使用する ( アカウントを取得している ) オンラインストレージを選択。
オンラインストレージのログイン情報を入力。
KeeAnywhere のアクセスを許可するので「はい」。
接続されると「 Accounts 」タブに追加される。
KeeAnywhere の「 General 」タブにある「 Automatic Bakup 」で 自動バックアップ機能 を有効にする。
KeePass Password Safe で 同期するデータベースを開き「ファイル」の「ファイル名をつけて保存」から「Save to Cloud Drive」を選択。
接続したオンラインストレージが表示されるので 任意の場所に ファイル名 を入力して「 OK 」で保存。
次回起動時から KeePass Password Safe はデフォルトでオンラインストレージのデータベースを使用するようになる。
既存データベースの使用
オンラインストレージなどにある既存のデータベースを使用する場合は 直接 既存のデータベースを開く。
上部メニューバーの「 ファイル 」から「 開く 」で「 ファイルから開く 」を選択して 使用するデータベースファイルを指定。
データベースに設定してあるマスターキーを入力すれば利用可能になる。
KeePass Password Safe の使い方
プラグイン KeepassRPC と ブラウザ拡張機能 をインストールしていると ブラウザ から シームレース に KeePass に登録されてるログイン情報を呼び出せる。
設定
KeePass Password Safeはマスターキーで起動後、初期設定ではデータベースがロックされていないため セキュリティを強化する場合は 自動ロックの有効化する。
自動ロックの有効化は 上部メニューバーの「 ツール 」から「 オプション 」を開き「 セキュリティ 」タブで任意の項目にチェックを入れる。
「 インターフェイス 」や「 高度 」タブでは KeePass Password Safe の動作に関する設定が可能。
インポート
ブラウザに保存されているパスワードの取り込み や 他のパスワードマネージャーから移行する場合は インポートで取り込みを行う。
「 ファイル 」から「 インポート 」を選択。
インポートするファイル形式とファイルを指定して「 OK 」で取り込みできる。
Google Chromeのパスワード出力
以前は Chrome のパスワード出力は「 chrome://flags 」で設定を行う必要があったが 現在は「 設定 」から普通にエクスポートが実行可能になった。
Chrome を起動して アドレスバーに「 chrome://settings/passwords 」と入力するか 右上にあるメニュー「︙」 から「 設定 」を選択し 「 自動入力 」にある「 パスワード 」をクリック。
「 保存したパスワード 」の 右にあるメニュー「︙」をクリックして「 パスワードをエクスポート 」を選択。
メッセージが表示されるので「 パスワードをエクスポート 」をクリックして 保存先を指定する。
エントリーの登録と修正
KeePass Password Safe では登録するログイン情報は「 エントリー 」と呼ばれており、Chrome や Firefox の拡張機能「 Kee 」をインストールしている場合は KeePass に登録されていないログイン情報を「 Kee 」からエントリーへ登録できる。
KeePass Password Safe が起動していないと「 Kee 」のアイコンに「 OFF 」と表示されているので KeePass を起動して アクティブにする。
エントリーに未登録のサイトにログインすると「 Kee 」のアイコンが 黄色に光って回転するので アイコンをクリックして「 新しいエントリーを作成する 」の「 + 」アイコンをクリック。
登録する サイトのタイトル と ログイン情報 が表示されるので「 NEXT 」。
保存するグループを指定して「 保存 」。
グループ名はコンテキストメニュー ( 右クリックメニュー ) から変更が可能で エントリー を グループ名 に ドラッグすることで移動できる。
エントリーの入力
ブラウザではなく KeePass に直接 ログイン情報を 登録する場合は「エントリーを追加」から行う。
新規エントリー は 上部メニューバーの「 エントリー 」から「 エントリーを追加 」もしくは「 Ctrl + I 」で パスワードが入力された状態 の 新規エントリー画面が開く。
生成されているパスワードを表示するには「 … 」をクリック。
パスワードの 文字数 や 特殊文字 の使用などを設定。
既存エントリーを編集する場合は「 タイトル 」をダブルクリックすると編集画面が開く。
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