Private Internet Access VPN の特徴
- プライバシー保護のためノーログポリシーを採用
- トンネリングと暗号化により通信を保護
- P2Pや .onionドメインのアクセスもサポート
- 悪質な広告やマルウェアなどのドメインリストをDNSサーバでブロック
- トラフィックの監視回避や難読化をサポート
- VPNクライアントアプリはオープンソースで開発(GitHubで公開)
- データ処理の透明性を証明するため、独立した第三者機関の監査を受けてレポートを公開
- マルチデバイスで利用可能
2024年6月30日現在、新規アカウント作成時にエラーが発生し、サブスクリプションを購入してもユーザーIDとパスワードが発行されない重大な不具合があるため利用不可。
サポートに連絡すると購入したサブスクリプションがキャンセルされるだけで応答はない。
- Windows版は PIA VPN for Windows のインストールと使い方 を参照。
- VPNについては VPNサービスの安全性と利用のメリット を参照。
開発元
- 開発元:Private Internet Access
- 開発元の拠点:米国
米国の IT企業 London Trust Media の子会社として設立された Private Internet Accessは、 2019年にイスラエルの富豪 Teddy Sagi 氏が所有する Kape Technologies PLC に買収されたが、PIAのプライバシーポリシーに変更はなく、Kape Technologies PLC 傘下で独立運営している。
ダウンロード
仕様
- 1アカウントで同時接続可能なデバイス数:最大 10台
- ロケーション:84カ国
- 通信の暗号化:◯
- ノーログポリシー:◯
- キルスイッチ:◯
- スプリットトンネリング:◯
- P2P 接続:サポート
- ストリーミングサービス:日本では Netflix の視聴が可能
- Onionドメイン への接続:サポート
- トラフィック監視回避強化機能:未サポート
- 脅威のあるサイトへのアクセスと悪質な広告のブロック機能:PIA MACE(APK のダウンロードが必要)
- VPNトラフィックブロック回避機能:難読化(OpenVPN 使用時のみ有効)
安全性
2022年 PIA は ノーログポリシーに関して 世界四大会計事務所の Deloitte から独立した監査を受け、ユーザーの特定やアクティビティを特定するように設計されていないことを証明し、透明性レポート(令状のカナリア)も公開している。
2016年に爆弾脅迫の疑いで逮捕された Preston McWatersが利用していた PIA に対して FBI はログの公開を求めたが、 PIAには提供するログがなく、ノーログポリシーが証明される結果になった。
システム要件
- バージョン 3.27.0
- OS:Android 5.0 以降
第三者と共有されるデータ
- デベロッパー申告による他の企業や組織と共有するデータはなし。
インストール
Playストア からアプリをインストール。
インストールが完了したら PIA VPNを起動し、通知の送信を許可。
アカウントを取得している場合は「ログイン」、未取得で試用する場合は 年間プラン を選択して「今すぐサブスクリプションを購入」をタップ。
試用の場合は 7 日間無料トライアル が表示されていることを確認して「定期購入」でサブスクリプションを購入。
試用期間内に Playストア の 定期購入管理 で解約しないと年間プランの請求が発生する。
匿名のデータ送信に関して訊いてくるので、拒否する場合は「いいえ、結構です」を選択。
サブスクリプション購入時に使用した Googleアカウントのメールアドレスを入力して送信。
ユーザー名・パスワード が発行されるので「始める」。
PIA VPNに権限を付与するので「OK」。
接続リクエスト のダイアログが表示されたら「OK」で許可。
設定
自動化
自動化 はホワイトリスト以外のネットワークに接続した際に VPNに自動接続する機能で、有効にする場合は ホーム画面 の クイック設定 にある 自動化 をタップ。
位置情報へのアクセス権限が必要なため「許可」をタップし、ダイアログが表示されたら アプリの使用時のみ を選択。
「アクセス許可設定に移動」をタップすると 位置情報の権限 画面になるので 常に許可 を選択。
PIA VPNに戻ると 自動化を管理 の画面で Wi-Fi と モバイルデータ が 常にVPN に接続 になっているので、ホワイトリストに信頼できるネットワークを追加する場合は 新しいルールを追加 をタップ。
検出された SSIDからホワイトリストに追加するネットワークを選択し、ダイアログが表示されるので 常にVPN を切断 にして「OK」。
モバイルデータ通信を VPN接続から外す場合は 3点リーダー から 常に VPNを切断 を選択して「OK」。
キルスイッチ
キルスイッチ を有効にする場合は、ホーム画面 の クイック設定 にある VPNキルスイッチ をタップ。
Kill Switch(キルスイッチ ) は VPN 接続が何らかの原因で切断された場合、システムがオンライン状態を維持するため 暗号化されていない DNS サーバへ 接続するのを遮断する機能で、有効にすると 匿名性やプライバシー保護 を確保できるが、VPN 接続が回復するまで インターネットが遮断される。
「ネットワークとインターネと設定に移動」をタップして PIA VPN の 設定 をタップ。
常時接続 VPN と VPN以外の接続をブロック を有効にすると、VPNに接続するまでインターネット接続が遮断されるようになる。
「自動化」とキルスイッチ(VPN以外の接続をブロック)を併用すると、ホワイトリストに登録(VPN接続から除外)したネットワークに接続できなくなる。
自動起動
PIA VPNを常時接続 で使用する場合や、自動化 を有効にした場合は 自動起動 を有効にするため、ホーム画面の左上にあるハンバーガーボタンから 設定 を開いて 一般 を選択。
システムスタートアップ時に起動・起動時に接続・アプリのアップデートで接続 を有効にする。
プロトコル
PIA VPN for Android のプロトコルは WireGuard と OpenVPN が選択でき、デフォルトは WireGuard で、プロトコルを変更する場合は 設定 の プロトコル で編集する。
- WireGuard(デフォルト)
システムリソースの消費が少なく 高速で最先端の暗号化技術を使用したプロトコル。 - OpenVPN
安定した信頼性の高いプロトコル。
WireGuard は高速でセキュアな反面 匿名性が不十分だと言われている。
OpenVPNを使用すると 設定 に VPNトラフィックのブロックを回避する 難読化 のメニューが表示される。
中国のグレートファイアウォールは常に更新して VPN接続をブロックするため、中国から接続できない場合は Torブラウザ で Tor Bridge を使用する。
難読化 で プロキシ経由で接続 を有効にしてアプリを指定すると、難読化を無効にしてもプロキシ経由アプリとして VPN接続から除外されるため、設定を解除する場合は 設定 の 一般 から 標準設定にリセットする で 初期が必要。
スプリットトンネリング
指定したアプリを VPN から除外する スプリットトンネリング は アプリごとの設定 で編集する。
VPN接続から外すアプリのロックアイコンをタップして解除。
PIA MACE
PIA MACE は 悪質な広告やマルウェアなどのドメインリストを DNSサーバでブロックする機能で、利用する場合は Private Internet Accessから APKをダウンロード してアプリの更新が必要。
ブラウザで Private Internet Access にアクセスし、ハンバーガーボタンから Login を選択して PIA のアカウント情報を入力。
管理画面の 左上にあるハンバーガーボタンから Downloads を選択。
Android の Download APK(advanced) をタップ。
ダイアログが表示されるので ダウンロードを続行 で APK をダウンロード。
ダウンロードした APK をタップして起動し、PIA VPNをインストール。
アプリを更新すると 設定 の プライバシー に PIA MACE が追加される。
PIA VPN for Android の使い方
PIA VPN はパワー ボタンをクリックすると、サーバの距離やサーバの負荷などを基準に最適なサーバに接続する。
VPN接続がブロックされた場合は 難読化 を有効にする。
ストリーミング最適化サーバ は Amazon Prime用だが、国内の Amazonプライムビデオは VPNを検出してブロックし、難読化を有効にしても接続できない。
Netflixでストリーミング最適化サーバを使用する場合は難読化が必要。
ロケーションを変更する場合は 現在の地域 をタップして 接続先を指定。
サーバに表示されている地球のアイコンは仮想サーバで、実際には別の国にあるサーバに接続しながら通常の VPN接続と同じように動作する。
一時的にVPN 接続を切断する場合は 下矢印をクリックして VPNスヌーズ を利用すると、設定した時間経過後に自動で VPNに再接続する。
DNS漏れの確認
VPN接続時に IP アドレスが正しく保護されているか確認する場合は専用サイトを利用する。
VPN 接続が確立している状態で ipleak.net へアクセスし、Your IP address に接続先のサーバ情報のみが表示されるか、接続先サーバ と DNSサーバに同じ国が 表示されていれば匿名化されている。
サブスクリプションの停止・試用期間の終了
7日間 の試用期間が終了すると 自動的にサブスクリプション が有効になるので、継続利用しない場合は 試用期間内にサブスクリプションを停止 する。
Play ストア を開き アカウントメニューから お支払いと定期購入 を選択。
定期購入 で PIA VPN を選択して 定期購入の解約 で 解約 をタップ。
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