Synology NAS のセットアップ

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多機能 NAS Synology Diskstation のセットアップ手順

Synology NAS は SSD / HDD を取り付けてから OS ( DSM ) をインストールし、Synology アカウントの作成 や RAID の構成を行う。

Synology Diskstation は 台湾の NAS 専門メーカー Synology が開発している多機能 NAS ( ネットワーク ストレージ ) で、アプリケーションをインストールして バックアップ から サーバ まで 多彩な機能を実装できる。

SSD / HDD の取り付け

Synology は 現在 製品互換リスト で確認されているドライブ使用時のみサポートを受けられるため、テクニカルサポートが必要な場合は Seagate の IronWolf や Western Digital の WD Red など 高耐久を謳った ストレージを使用する。

使用するドライブは セットアップ時に初期化されるため、データが保存されている場合は 事前にバックアップする。

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SSD / HDD は 筐体のカバーをスライドして外し、SATA に接続して付属のネジで固定する。

RAID を構成する場合に使用するドライブは 同容量で 回転率も同じ ドライブの利用が効率的で、 同じベンダーで同じモデルの使用が推奨されている。

DSM のインストール

ドライブを接続したら Linux をベースにした Synology オリジナルのオペレーティングシステム DiskStation Manager ( DSM ) をインストールする。

現在は 2021年にリリースされた バージョン 7. 0 の DSM がインストールされ、インストールした DSM は NAS を 初期化しても ダウングレードできない。
旧モデルの NAS で バージョン 6. 2  以前の DSM をインストール場合は下記参照。
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Synology DSM ver6.2 のセットアップ

Synology NAS の オペレーティングシステム DiskStation Manager 6.2のセットアップ Synology NAS は SSD / HDD を取り付けてから OS ( DSM ) をインストー […]

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Synology NAS に電源ケーブル と LANケーブル を 接続してビープ音が鳴ったら、NAS と同一ネットワーク内にあるパソコンでブラウザを開き、アドレスバーに find.synology.com と入力して Synology Web Assistant で ネットワーク内にある Synology NAS を検索。

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問題なく接続できていれば Synology NAS が 検出されるので、セットアップするため「 接続 」をクリック。

ネットワーク内に 複数台の Synology NAS がある場合は、右端の矢印をクリックして 設定するモデル に切り替える。

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使用許諾契約 を確認して 問題なければ 私は EULA の条件を読み、これに同意します にチェックを入れて「 次へ 」。

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プライバシーポリシーを確認して「 続行 」。

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ウエルカム画面になったら「 インストール 」をクリック。

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Synology ウェブサイトから最新のバージョンを自動的にダウンロードする が選択されているので、特段の理由がなければ デフォルト設定で「 次へ 」。

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データ削除に関するダイアログが表示されるので、私はこれらのドライブ上のすべてのデータが削除されることを理解しています。 にチェックを入れて「 続行 」。

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OS をダウンロード後に インストール処理が実行され、NAS が再起動して ビープ音が鳴ったら DSM のインストールが完了。

DSM のセットアップ

DSM をインストールしたらセットアップを行う。

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「 起動 」をクリックして DSM を起動。

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デバイス名・管理者アカウント ( ユーザー名 )・パスワード を 任意で設定して 管理者アカウントを作成。

パスワードは大文字・小文字を含んだ 6文字以上 で、デバイス名・管理者アカウントは 半角英数のみ 使用可能。

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アップデートオプションは デフォルト設定で「 次へ 」。

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外部ネットワークから QuickConnect を使用して NAS にアクセスする場合は Synology アカウント が必要なため、取得していない場合は「 作成 」。

QuickConnect は インターネット を介して 外部から QuickConnect IDパスワード で Synology DiskStation にアクセスする機能で、ダイナミックDNS の設定 や モデムのポート開放が必要なく、簡単に外部からのアクセス環境を構築できる。
QuickConnectを使用せず DDNS を設定 して 外部ネットワークからアクセスする場合 や ローカルネットワークのみで運用する場合は「 スキップ 」しても問題ない。

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メールアドレスを認証後 パスワードを設定してアカウントを作成。

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Synology アカウントでサインインすると QuickConnect に関するダイアログが表示されるので「 OK 」。

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Synology アカウントを取得すると 24時間モニタリング と DSM 構成のバックアップ が利用できるため、使用するツールにチェックを入れて「 送信 」で、DSM のセットアップが完了。

ストレージプール と ボリュームの作成

DSM のセットアップが完了したら データを保存できる状態にするため、ストレージプール と ボリュームを作成する。

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DSM セットアップ後 ストレージプール と ボリュームを作成のウィザードが開くので「 今すぐ作成 」をクリック。

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「 起動 」をクリックして ストレージ作成ウィザード を開始。

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RAID タイプ で 作成する RAID アレイ を 選択。

2 ベイの Synology NAS で利用可能な RAID アレイ
Synology Hybrid RAID(SHR)
Synology オリジナルの RAID 構成で、システムがディスク内に複数のドライブを自動的に作成し、ドライブを組み合わせることで 異なるサイズのディスクを使用しても 冗長性 と 使用可能なストレージサイズを最大限に確保できる、初心者向けとして Synology が推奨している RAID構成。
基本
RAID 構成 のない 通常のディスク として使用するモードで 冗長性はない。
JBOD ( スパニング ) 
複数台のドライブを 1 つのストレージ として使用する構成で、冗長性はなく 1 台 のドライブが故障すると 全てのデータへアクセスできなくなるため、基本 に比べてリスクは使用するストレージ数に比例して高くなる。
RAID 0  ( ストライピング ) 
複数台のドライブを 1つのストレージとして使用し データを分散させて 書き込みを行うため、JBOD に比べて 読み書きの速度が向上するが、冗長性はなく 基本  に比べてリスクは使用するストレージ数に比例して高くなる。
RAID 1 ( ミラーリング )
同一データ を 複数台のドライブに書き込むため 1 つのドライブに 障害が発生してもデータが消失しない 耐障害性に特化した構成だが、使用できるディスクサイズに対してコストが高くなる。
ドライブの交換が可能なのは SHRRAID 1 。
RAID については下記参照
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RAID の 基礎知識

安定性 や 処理速度を高めるディスク構成 現在のハードディスク ( HDD ) は  安定性 も 速度も飛躍的に向上しているが、物理ドライブの経年劣化は避けることができず、使用環境によるが 早ければ 3 ~ 5 年で 注 […]

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ストレージプール を作成する ディスクにチェックを入れて「 次へ 」。

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ダイアログが表示されるので「 続行 」。

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互換性リストに掲載されていない ディスク を使用していると ダイアログが表示されるので「 続行 」。

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新しい SSD / HDD を使用している場合は ドライブチェックをスキップする を選択して「 次へ 」。

中古品であれば ドライブチェックの実行を推奨。

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ストレージプールに作成する ボリュームサイズ を設定して「 次へ 」。

1つのボリュームを作成場合は「 最大 」をクリック。

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設定の内容を確認して 問題なければ「 適用 」。

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データ消去のダイアログが表示されるので「 OK 」で処理を実行。

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ストレージプール と ボリュームが作成される。

ファイルシステムの最適化 はバックグラウンドで実行されるため、最適化中でも アプリのインストール や 共有フォルダの作成 などの操作は可能。

RAID アレイの変更

セットアップした RAID アレイ ( ストレージプール ) を変更する場合は、メインメニューの  ストレージ マネージャーで設定する。

RAID ボリュームを削除するため ストレージに保存されているデータは抹消される。

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左上のメニューアイコンをクリックして ストレージマネージャー を選択。

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左サイドバーから ストレージ を選択し 右ペインに表示されている ストレージプール の 3 点リーダーをクリックして「 削除 」 。

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ダイアログが表示されるので「 削除 」で実行。

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既存のストレージプールを削除したら、左サイドバーから ストレージ を選択し 「 作成 」の ストレージプールの作成 をクリックすると ストレージ作成ウィザード が開始する。

QuickConnect

QuickConnect を使用する場合は コントロールパネル から QuickConnect を有効にする。

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コントロールパネル を開き 外部アクセスQuickConnect にある QuickConnectを有効にするに チェックを入れる。

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QuickConnect ID の入力が可能になるので 任意の英数字 で QuickConnect ID を作成して「 適用 」。

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QuickConnect のリンクが表示されるので クリック。

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サインイン画面が表示されたら DSM のセットアップで設定した 管理者アカウント ( ユーザー名 ) と パスワード を入力してサインイン。

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Synology NAS が開いたら設定完了。

IP アドレスの変更

Synology NAS は デフォルトで DHCP が有効のため IP アドレスは動的に取得する設定になっているので、手動設定に変更して  静的 IPアドレスにする。

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コントロールパネルネットワーク を開き、ネットワークインターフェイス タブで LAN を選択して「 編集 」。

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IPv4 のタブで IP アドレスサブネットマスクゲートウェイDNS サーバを設定して「 OK 」で反映。

HTTP接続を HTTPS へリダイレクト

NAS のオペレーティングシステム DSM へアクセスする際、HTTP接続 を 保護されたHTTPS 接続に リダイレクトするよう設定する。

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コントロールパネルログインポータル にある DSM タブを開き、HTTP 接続を DSM デスクトップ用の HTTPS に自動リダイレクトします。 にチェックを入れる。

DSM へのアクセス

DSM へは QuickConnect を使用してアクセスする。

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コントロールパネル から 外部アクセス を開き QuickConnectDSM に表示してある URL を ブックマークなどに保存。

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ローカルエリアからアクセスすると リダイレクトされる。

DSM バージョン 7.0 から 証明書の問題が修正され、ローカルエリアからも  QuickConnect で接続すると 保護された通信になる。

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QuickConnect を使用していない場合は ブラウザのアドレスバーに直接 IP アドレスを入力してアクセスできるが、証明書の問題で  HTTPS 接続でも 保護されていない通信 になる

QuickConnect を使用しなくても ダイナミック DNS ( DDNS ) を取得することで、ローカルネットワーク内の通信も保護できる。
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NAS へのファイル保存 については下記参照
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