自作パソコンの基本的な組立て方

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自作PCはパーツの構成さえ押さえておけば、組立そのものは意外と簡単。
特に基本構成でノーマルなPCを組み立てる場合は、小難しい専門知識がなくてもできる。
どうしても先入観で難しく考えがちだが、要は所定の場所にケーブルを差すだけ。理屈は後からついてくるので、プラモデル感覚で作ってみても結構立派なPCが出来上がる。

組立の手順

組立の前には予め金属に触れて身体に帯びている静電気を飛ばしておくというのが基本。
これから自作を続けるのであれば、静電気防止手袋などもあると便利だが、そこまで神経質になる必要もなかったりする。




CPUの固定

はじめにマザーボードを取り出す。
少々粗っぽく取り扱っても支障はないが、あくまでも精密機器なので可能な限り慎重に。

個人的にはマザーボードが入っている箱に付属している発泡スチロールの上にマザーボードを載せて作業をしている。

AMDのCPUとCPUに付属しているリテールクーラー(上図)

リテール品ではないCPUクーラーを使用する前提だと、バックプレートを外したり、CPUにグリスを塗布したりと作業が一気に増えるだけでなく、ケースの大きさや他のパーツとの干渉など、考慮すべき点も増えるので、自作PCビギナーにはお手軽なリテール品がオススメ。

リテール品とサードパーティ製のクーラーでは、CPUの冷却効果に差が生じてくるのだが、OC (オーバークロック)しない限りはリテール品でも問題はないし、制作後にCPUの冷却効果が気になるようであれば、CPUクーラーだけを後から換装すればOK。

CPUをマザーボードに固定するため、CPUソケットのレバーを上げる。

CPUとマザーボードの向きは、左図のように▲を合わせることで確認できるようになっている。

CPUが正しくソケットに入ったことを確認してレバーを下げて固定する。

中途半端に入った状態でレバーを下げると、CPUのピンが軒並み曲がって大惨事になるので要注意。

CPUクーラーの固定

リテール品のCPUクーラーには予め熱伝導シートが貼付してあり、自前でグリスを塗布する必要はないので、とってもお手軽。

上図のマザーボードはAMDのソケットFM1だが、AM3もAM3+もこの形状。
クーラーをCPUの上に真っ直ぐ載せ、両サイドのフックを引っ掛ける。

フックを引っ掛けたらレバーを反対側に倒して固定する。

IntelのCPUクーラーは4本の脚を直接マザーボードにはめ込む形状になっている。

CPUクーラーの脚には矢印がついているが、これはファンを取り外すときに回す方向が示されており、固定する際は上から押し込むだけ。
この部分を回しながら押し込んでも固定しないので要注意。

上から押し込むと「カチッ」と音がして、ヒートシンクが固定する。

CPUクーラーのケーブルを接続

CPUクーラーを固定したらファンから出ているケーブルをマザーボードの” CPU_FAN”と記載されているピンに接続する。

CPUファンには3pinと4pinのものがあるが、ファンそのものは2pinで動作する。
3pinはパルス信号(回転数の検知)が追加されたもので、4pinはパルス信号と回転数制御信号が追加されたものになる。

ちなみにCPUファンだけでなく、ケースファンのpinも同じ。

メインメモリの固定

CPUとCPUクーラーを設置したら、次にメイン・メモリをスロットに固定するため、スロットの両端にあるツメを引き起こす。

メモリとスロットの溝を正しく合わせ、メモリの両端を押し込むと、スロットのツメが起き上がりメ モリが固定される。

最近のマザーボードはほぼデュアルチャンネルに対応しているため、2枚1組みで使用した方が良い。

理論上、デュアルチャンネル(2枚差し)はシングルチャンネル(1枚差し)の2倍の速さになる。
ただ、デュアルチャンネルにするには使用するメモリが同一規格であることが大前提なので、2枚1組のメモリを購入したほうが無難。

通電テスト

マザーボードにCPU、CPUクーラー、メモリと、PCの主要部分の固定が完了したら、初期不良がないか、固定に問題はないかなどを確認するため通電テストを行う。

PCケースを用意する。

電源ユニットは取り敢えず箱から取り出して、束ねてあるケーブルを解すだけでOK。
プラグイン式の電源ユニットであれば、24pinと4pinを接続する。

電源ユニットから24pinの主電力をマザーボードに接続する。

マザーボードによっては20pinの場合があり、ほとんどの電源ユニットは20pin+4pin になっているため、マザーボードに合わせて接続。

ケーブルのツメがソケットに噛むまでしっかりと差し込む。

12Vの4pin(田型)も接続する。

24pinの主電力と同様にツメがあるので、しっかりと押しこむ。
最近は4pinが2つあるマザーボードも増えているが、電源ユニットに4pinが1つしかない場合は、2つある4pinコネクタの片方に差すだけで良い。
無論、電源ユニットに4pinが2つあれば両方差す。

おそらく自作PCのビギナーにとって最大の難関と思われるのがフロントパネル。

一般的なフロントパネルは次のコネクタがある。

POWER LED+ (電源を入れた際に点灯するLEDランプ)
POWER LED-
POWER SW (電源のオン・オフスイッチ)
RESET SW (リセットスイッチ)
HDD LED+ (ハードディスクへのアクセス時に点灯するLED)
HDD LED-
SPEAKER (スピーカー)

+と-があるのはLEDで、接続を間違えると当然LEDランプが点灯しない。

マザーボードの説明書にもフロントパネルの解説があるので参考にする。

ケースから伸びている各ケーブルにはそれぞれ名称が記載されている。
上図はリセットスイッチ。

ハードディスクのLEDランプ。

電源スイッチ用のLED。
このコネクタのみ+と-で分かれている。

各コネクタを接続する。

Speakerがなかったり、ResetSWがなかったりと、ケースによって異なるが、パワースイッチとパワーLED、HDD LEDは必ずあるので、所定の箇所へ接続する。

上図ではリセットスイッチの裏側にパワースイッチがある。

フロントパネルコネクタを接続したら、モニタを接続する。
グラフィック機能を搭載したマザーボードで、オンボードのグラフィック機能を使用する場合は、マザーボードにあるインターフェイスへ接続する。

上図ではD-subに接続しているが、HDMIやDVIなどインターフェイスは使用するモニタによって異なる。

オンボードのグラフィック機能を使用しない、またはグラフィック機能がない場合は、グラフィックカードをPCIeスロットに差す。
また、使用するグラフィックカードに補助電源が必要であれば、電源を接続しなければ動作しない。

グラフィックカードの補助電源にはHDD用4ピンとPCI-Express用6ピンがあり、上図はPCIe用の6ピンタイプの補助電源が接続されている。

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最後にキーボードを接続してPCケースの主電源スイッチを押してPCを起動させ、すかさずDEL キーを押してBIOSもしくはUEFIを表示させる。
※マザーボードによってはBIOSメニューの起動キーが異なる場合もあるのでマニュアルを参照。

BIOSもしくはUEFIを起動後、CPUやメモリを正しく認識しているか確認。

BIOSもしくはUEFIが起動すれば、CPUやメモリ、CPUクーラーなどが正常に動作し、マザーボードにも問題がないので、取り敢えず一安心。

ケースのLEDが点灯していることも確認。
ここまでくればほぼ完成したようなもの。

この通電テストで電源が入らない、LEDが光らない、モニタに何も映らない、ビープ音が鳴る等の異常が発生した場合、電源が入っていれば一旦、電源ボタンを長押して電源を落とし、接続したコネクタが正しく接続されているか確認。

個人的によくやるのが、CPUクーラーのファンへのケーブル干渉。
ケーブルがファンに干渉してファンの回転を妨げるため、ファンが無回転になっていることをマザーボード検知し、電源が入らなくなる。

この他にもメモリの差し方が甘かったり、電源ユニットのコンセントが抜けかかっていたりと、意外と初歩的なミスが多いので、電源が入らない時は焦らずに再チェックする。

電源ユニットの固定

通電テストで問題がなければ、一旦、電源ユニットのコンセントを抜き、モニタ、キーボード、フロントパネルコネクタ、主電力(24pin)、田型(4pin)ケーブルを外す。
グラフィックカードを差している場合は、グラフィックカードの補助電源を外す。
主電力と田型はツメで固定されているため、必ずツメを押さえてから抜くようにする。

各ケーブルを取り外したら、PCケースに電源ユニットを固定する。
ケースと電源ユニットの穴が合っている四隅を、対角線上にボルトで固定していく。

背面パネルの固定

電源ユニットを固定したら、背面パネルをケースの内側からはめ込む。

マザーボードの設置

ケースにマザーボードを固定するための六角スペーサーを取り付ける。
スペーサーは使用するマザーボードの大きさによって取り付け場所が異なってくるので、マザーボードを確認しながら作業する。

スペーサーを取り付けたら、マザーボードを置いてみて再確認。

スペーサーとマザーボードの位置に問題がなければ、背面パネルに各インターフェイスを合わせる。

ここで上手く背面パネルにマザーボードが入っていなければ、スペーサーとマザーボードのボルト位置が大きくずれることになる。
ボルト位置とスペーサーがずれている場合は、まず背面パネルから各インターフェイス正しく出ているか確認する。

意外と背面パネルは作りが荒く、マザーボードのインターフェイスが出る部分が塞がっているなど、合致しないこともある。
もちろん完全に塞がっているわけではなく、本来は取り除かれるべき物が付いている、というだけだが、このような場合は臨機応変な対応が必要になってくる。

ケーブル類の接続

マザーボードをケースに固定したら、通電テストと同様に各電源ケーブルとコネクタを再接続する。

市販のPCは電源ユニットから直接マザーボードへケーブルを接続しているので、同じような配線でも構わないのだが、ケース内部のエアフローを向上させ、見た目もすっきりとさせるために、ケーブルを一旦ケースの裏側に出す、いわゆる裏配線がオススメ。

ただ、PCケースには裏配線に対応しているものと、していないものがあり、していないPCケースで裏配線にすると、ケーブルの長さが足らなくなったり、サイドパネルが若干膨らんだりと些か厄介だが、試行錯誤して配線をまとめるのも自作の面白さだったりする。

市販PCと同じ通常の配線。
IDEケーブル使用時ほどではないが、見た目に美しくはない。

通常の配線よりは一手間かかるが、主電力(24pin)ケーブルを一旦、裏側に逃し、接続部分に最も近いところから出す。

裏配線で24pinケーブルの長さが不足している場合は、無理に裏配線する必要は全くないが、裏配線にするなら延長ケーブル(ATX 用電源延長ケーブルlink )もある。

裏配線にすることでケーブルがケース内部に広がることがなく、エアフローが向上するだけでなく、見た目もスッキリ。

12Vの田型に関しては、裏配線にすると大抵の場合、ケーブルの長さが足りない。
そのため田型に関しては直接接続することも多いが、どうしても裏配線にしたい場合は、24pinと同様に別途で田型の延長ケーブル(ATX12V 用電源延長ケーブルlink )がある。

フロントパネルも裏配線でコネクタに接続。

フロントパネルにあるイヤホンやマイクなどオーディオ関連のコネクタの接続先。
マザーボードにF_AUDIOという記載がある。

USBコネクタ。

USBコネクタは10pinでVCC・D+・D-・GND・Emptyの5pinとVCC・D +・D-・GND・NCの5pinから構成されている。

VCCは電源、D+・D-は信号線、GNDはグランド(アース線)、NCは非接続。

ケースに付属しているリアファン(背面のケースファン)は基本的にマザーボードのSYS_FAN に接続。
SYS_FANの他にもCHA_FANという表記もあるが、これはリアファン以外のケースファンがある場合に使用する。

PWR_FANは元来電源ユニットのファンを制御するためのもだが、今ではそのような電源ユニットは皆無に近いため、SYS_FANやCHA_FANと同様に扱ってOK。

使用するPCケースにもよるが、通常ではリアファンが一つか、フロントファンとリアファンの2つが標準搭載のものが多く、3個以上のファンを搭載している ケースは、冷却を重視したミドルレンジ以上のものになるが、マイクロATXのマザーボードなどではCPU_FANとSYS_FANしかないものがあり、こ のような場合は4pinのペリフェラルコネクターからファン用電源4分岐ケーブルlink等を用いて電源を取る。

ちなみにペリフェラル4pinコネクタは、黄・黒・黒・赤のケーブルで構成され、黄は12V、黒はGND(アース)、赤は5Vになっている。

これでほぼ完成。

後は光学ドライブとSSDやHDDを接続するだけ。

各ドライブの接続

HDDにSATA用の電源コネクターを接続。

フロントパネルを外し、光学ドライブを設置。
光学ドライブもHDD同様、SATAなのでSATA用の電源を接続する。

マザーボードのSATAコネクタにケーブルを差し、HDDや光学ドライブを接続する。

SATAのコネクタには番号が振られており、起動ディスク(OSがインストールされているドライブ)をSATA1にするのが王道だが、どこへ挿しても起動するので、神経質になる必要はない。

最後にモニタ・キーボードなどの周辺機器を接続し、BIOSでCPU・メモリ・HDD・光学ドライブなどが認識していることを確認して完成♪

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ブルーLEDのケースファンとCPUクーラーを取り付けると、こんな感じw


自作PCの基本

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