Home built PC – 自作パソコンの基本的な組立て方

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デスクトップパソコンの組み立て方と注意点

自作 PC はパーツの構成さえ押さえておけば 組立そのものは意外と簡単で、特に基本構成でノーマルな PC を組み立てる場合は 小難しい専門知識がなくてもできる。

先入観で難しく考えがちだが 組み立ての基本は所定の場所にケーブルを差すだけ。
理屈は後からついてくるので プラモデル感覚で作ってみても結構立派な PC が出来上がる。

組立の準備

PC を組み立てる際には 最もハードルが高いのは 組立よりもパーツの選定。

最も基本的な構成でも「 CPU 」「 メモリ 」「 マザーボード 」「 電源ユニット 」「 ハードディスクドライブ 」「 ケース 」が必要。

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Home built PC Basic Knowledge – 自作パソコンの基礎知識

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組立に使用する工具はプラスドライバーが必須。

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Home-built PC Tools – 自作PCの組立に必要な工具

パソコンを自作する際に必要な工具と便利なサプライ製品を紹介 パソコンを自作する際に不可欠なのは「 プラスドライバー 」のみで、100 円ショップ で販売している物でも 問題ないのだが、工具の良し悪しで作業効率が大きく変わ […]



組立の手順

組立の前には予め金属に触れて身体に帯びている静電気を飛ばすというのが基本。
これから自作を続けるのであれば 静電気防止手袋などもあると便利だが、そこまで神経質になる必要もなかったりする。

CPU の固定

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はじめにマザーボードを取り出す。
少々粗っぽく取り扱っても支障はないが あくまでも精密機器なので可能な限り丁寧に。

個人的には マザーボードが入っている箱に付属している発泡スチロールの上にマザーボードを載せて作業をしている。

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上図は AMD の CPU と CPU に付属しているリテールクーラー。

リテール品ではない CPU クーラー を使用する前提だと バックプレートを外したり CPU にグリスを塗布したりと作業が一気に増えるだけでなく、ケースの大きさや他のパーツとの干渉など 考慮すべき点も増えるので 自作 PC ビギナーにはお手軽なリテール品がオススメ。

リテール品とサードパーティ製のクーラーでは CPU の冷却効果に差が生じてくるのだが、OC  ( オーバークロック ) しない限りは リテール品でも問題はなく、制作後に CPU の冷却効果が気になるようであれば CPU クーラー だけ 後から換装することもできる。

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CPU をマザーボードに固定するため CPU ソケットのレバーを上げる。

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CPU とマザーボードの向きは ▲マーク を合わせることで確認できるようになっている。

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CPU が正しくソケットに入ったことを確認してレバーを下げて固定する。

中途半端に入った状態でレバーを下げると CPU のピンが軒並み曲がって大惨事になるので要注意。

CPUクーラーの固定

マザーボードに CPU を固定したら CPU を冷却する CPUクーラーを設置する。

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リテール品の CPU クーラーには予め熱伝導シートが貼付してあり 自前でグリスを塗布する必要はないので お手軽。

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上図のマザーボードは AMD のソケット FM1 だが AM3 も AM3+ も AM4この形状。
クーラーを CPU の上に真っ直ぐ載せ 両サイドのフックを引っ掛ける。

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フックを引っ掛けたらレバーを反対側に倒して固定する。

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Intel の CPU クーラー は 4本の脚を直接マザーボードにはめ込む形状になっている。

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CPU クーラーの脚についている矢印はファンを取り外すときに回す方向で、固定する際は上から押し込むだけ。
この部分を回しながら押し込んでも固定しないので要注意。

上から押し込むと「 カチッ 」と音がしてヒートシンクが固定する。

CPU クーラーのケーブルを接続

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CPU クーラーを固定したらファンから出ているケーブルをマザーボードの ” CPU_FAN ” と記載されているピンに接続する。

CPU ファンには 3 pin と 4 pin のものがあるが ファンそのものは 2 pin で動作する。
3 pin は パルス信号 ( 回転数の検知 ) が追加されたもので、4 pin は パルス信号 と 回転数制御信号 が追加されたものになる。

ピンの数と信号は ケースファンも同じ。

メインメモリの固定

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CPU と CPUクーラー を設置したら 次に メインメモリ をスロットに固定するため、スロットの両端にあるツメを引き起こす。

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メモリとスロットの溝を正しく合わせて メモリの両端を押し込むと スロットのツメが起き上がりメ モリが固定される。

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最近のマザーボードは ほぼ デュアルチャンネル に対応しているため 2枚 1組 での使用を推奨。

デュアルチャンネルは 対応したメモリスロットを使用する必要があり、スロットが色分けされていたり スロットに並びが記載されているが マザーボードによって異なっているので詳細はマニュアルを要確認。

通電テスト

マザーボードに CPU , CPU クーラー , メモリ と PC の主要部分の固定が完了したら、初期不良がないか 固定に問題はないかなどを確認するため 通電テスト を行う。

この状態が PCの「 最小構成 」で、CPU の仕様によっては別途 グラフィックカード が必要になることもある。

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PC ケースを用意する。

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電源ユニットは取り敢えず箱から取り出して 束ねてあるケーブルを解すだけでOK。

プラグイン式の電源ユニットであれば 24 pin の主電力 と 4pin の田型 を接続する。

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電源ユニットから 24 pin の主電力をマザーボードに接続する。

マザーボードによっては 20 pin の場合があり ほとんどの電源ユニットは 20 pin + 4 pin になっているため マザーボードに合わせて接続。

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ケーブルのツメがソケットに噛むまでしっかりと差し込む。

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12V の  4pin ( 田型 ) も接続する。

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24 pin の主電力と同様にツメがあるので しっかりと押しこむ。

最近は 4 pin が 2つあるマザーボードも増えており 電源ユニットに 4 pin が 2つあれば両方差せばよいのだが、電源ユニットに 4 pin が 1つしかない場合は 2つある 4 pin コネクタの片方に差すだけで OK 。

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おそらく自作 P Cのビギナーにとって最大の難関と思われるのがフロントパネル。

一般的なフロントパネルは次のコネクタがある。

POWER LED+ : 電源を入れた際に点灯するLEDランプ
POWER LED-
POWER SW : 電源のオン・オフスイッチ
RESET SW : リセットスイッチ
HDD LED+ : ハードディスクへのアクセス時に点灯するLED
HDD LED-
SPEAKER : スピーカー

+と-があるのは LED で 接続を間違えると LED ランプが点灯しない。

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マザーボードの説明書にもフロントパネルの解説があるので参考にする。

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ケースから伸びている各ケーブルにはそれぞれ名称が記載されている。

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ハードディスクのLEDランプ。

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電源スイッチ用の LED 。
このコネクタのみ+と-で分かれている。

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各コネクタを接続する。

Speaker がなかったり ResetSW がなかったりと ケースによって異なるが、パワースイッチとパワーLED , HDD LEDは必ずあるので 所定の箇所へ接続する。

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フロントパネルコネクタを接続したらモニタを接続する。

グラフィック機能を搭載したマザーボードで オンボードのグラフィック機能を使用する場合は マザーボードにあるインターフェイスへ接続する。

上図では D-sub に接続しているが HDMI や DVI などインターフェイスは使用するモニタによって異なる。

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オンボードのグラフィック機能を使用しない、または CPU にグラフィック機能がない場合は グラフィックカードを PCIe スロットに差す。

使用するグラフィックカードに補助電源が必要であれば 電源を接続。
グラフィックカードの補助電源には HDD用4ピンと PCI-Express 用 6ピンがある。

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最後にキーボードを接続して PC ケースの主電源スイッチを押してPCを起動させ、すかさず DEL キーを押して BIOS / UEFI を表示させる。
※マザーボードによってはBIOSメニューの起動キーが異なる場合もあるのでマニュアルを参照。

BIOS / UEFI を起動後 CPU や メモリ を正しく認識しているか確認。

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BIOS / UEFIが起動すれば CPU や メモリ , CPUクーラー などが正常に動作し、マザーボードにも問題がないので 取り敢えず一安心。

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ケースの LED が点灯していることも確認。
ここまでくれば ほぼ完成したようなもの。

この通電テストで電源が入らない , LEDが光らない , モニタに何も映らない , ビープ音が鳴る等の異常が発生した場合、電源が入っていれば一旦 電源ボタンを長押して電源を落とし、接続したコネクタが正しく接続されているか確認。

個人的によくやるのが CPU クーラーのファンへのケーブル干渉。
ケーブルがファンに干渉してファンの回転を妨げるため、ファンが無回転になっていることをマザーボード検知し 電源が入らなくなる。

この他にも メモリ の差し方が甘かったり 電源ユニットのコンセントが抜けかかっていたりと、意外と初歩的なミスが多いので 電源が入らない時は焦らずに再チェックする。

電源ユニットの固定

通電テストで問題がなければ一旦 電源ユニットのコンセントを抜き、モニタ , キーボード , フロントパネルコネクタ , 主電力 ( 24pin ) , 田型 ( 4pin ) ケーブルを外す。

グラフィックカードを差している場合は グラフィックカードの補助電源を外す。
主電力と田型はツメで固定されているため 必ずツメを押さえてから抜くようにする。

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各ケーブルを取り外したら PC ケースに電源ユニットを固定する。
ケースと電源ユニットの穴が合っている四隅を 対角線上にボルトで固定していく。

背面パネルの固定

電源ユニットを固定したら 背面パネルをケースの内側からはめ込む。

背面パネルは意外と忘れがちで、しかもマザーボードを取り外さないと設置できないので 要注意。

マザーボードの設置

背面パネルを固定したら マザーボードを設置する。

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ケースにマザーボードを固定するための六角スペーサーを取り付ける。

スペーサーは使用するマザーボードの大きさによって取り付け場所が異なってくるので マザーボードを確認しながら作業する。

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スペーサーを取り付けたら マザーボードを置いてみて再確認。

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スペーサーとマザーボードの位置に問題がなければ 背面パネルに各インターフェイスを合わせる。

ここで上手く背面パネルにマザーボードが入っていなければ スペーサーとマザーボードのボルト位置が大きく ずれることになる。
ボルト位置とスペーサーがずれている場合は まず背面パネルから各インターフェイス正しく出ているか確認する。

意外と背面パネルは作りが荒く マザーボードのインターフェイスが出る部分が塞がっているなど 合致しないこともある。
もちろん完全に塞がっているわけではなく 本来は取り除かれるべき物が付いている というだけだが、このような場合は臨機応変な対応が必要。

ケーブル類の接続

マザーボードをケースに固定したら 通電テストと同様に各電源ケーブルとコネクタを再接続する。

市販の PC は電源ユニットから直接マザーボードへケーブルを接続しているので 同じような配線でも構わないのだが、ケース内部のエアフローを向上させ 見た目もすっきりとさせるために ケーブルを一旦ケースの裏側に出す「 裏配線 」がオススメ。

ただ PC ケースには裏配線に対応しているものと していないものがあり、していない PC ケースで裏配線にすると ケーブルの長さが足らなくなったり、サイドパネルが若干膨らんだりと些か厄介だが、試行錯誤して配線をまとめるのも自作の面白さだったりする。

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市販 PC と同じ通常の配線。
IDE ケーブル使用時ほどではないが 見た目に美しくはない。

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通常の配線よりは一手間かかるが 主電力 ( 24pin ) ケーブルを一旦 裏側に逃し、接続部分に最も近いところから出す。

裏配線で 24 pin ケーブルの長さが不足している場合は 無理に裏配線する必要は全くないが、裏配線にするなら延長ケーブル(ATX 用電源延長ケーブルlink )もある。

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裏配線にすることでケーブルがケース内部に広がらないので、エアフローが向上するだけでなく 見た目もスッキリ。

12V の田型に関しては 裏配線にすると大抵の場合 ケーブルの長さが足りない。

田型に関しては直接接続することも多いが、どうしても裏配線にしたい場合は 24 pin と同様に田型の延長ケーブル(ATX12V 用電源延長ケーブルlink )を使用する。

フロントパネルも裏配線でコネクタに接続。

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フロントパネルにあるイヤホンやマイクなどオーディオ関連のコネクタの接続先。
マザーボードに F_AUDIO という記載がある。

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USB コネクタ。

USBコネクタは 10 pin で VCC , D+ , D- , GND , Empty の 5 pin と VCC , D + , D- , GND , NCの5 pin から構成されている。

VCC は電源 , D+・D-は信号線 , GNDはグランド ( アース線 )  , NC は非接続。

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ケースに付属しているリアファン ( 背面のケースファン ) は基本的にマザーボードの SYS_FAN  に接続。
SYS_FAN の他にも リアファン以外のケースファンで使用する CHA_FAN という表記がある。

PWR_FAN は元来 電源ユニット のファンを制御するためのもだが、現在 そのような電源ユニットは皆無に近いため SYS_FAN や CHA_FAN と同様に扱って問題ない。

使用する PC ケースにもよるが 冷却を重視したモデルでは 3 個 以上のファンを搭載しているケースもあるが、マイクロ ATX の マザーボードなどでは CPU_FAN と SYS_FAN しかないものがある。
こ のような場合は 4pin のペリフェラルコネクターからファン用電源4分岐ケーブルlink等を用いて電源を取る。

ペリフェラル 4 pin コネクタは 黄・黒・黒・赤 のケーブルで構成され 黄は12V , 黒はGND ( アース ) , 赤は5V になっている。

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これでほぼ完成。

後は光学ドライブと SSD や HDD を接続するだけ。

各ドライブの接続

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HDD に SATA 用の電源コネクターを接続。

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フロントパネルを外し 光学ドライブを設置。
光学ドライブも HDD 同様 SATA なので SATA 用の電源を接続する。

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マザーボードの SATA コネクタにケーブルを差し HDD や 光学ドライブ を接続する。

SATA のコネクタには番号が振られており、起動ディスク ( OSがインストールされているドライブ ) を SATA 1 にするのが王道だが、どこへ挿しても起動するので 神経質になる必要はない。

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最後にモニタ・キーボードなどの周辺機器を接続し BIOS / UEFI で CPU・メモリ・HDD・光学ドライブなどが認識していることを確認して完成 ♪

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ブルー LED のケースファンと CPU クーラーを取り付けると こんな感じ。

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レッド LED のケースファンと CPU クーラー, LED テープを取り付けると こんな感じ。





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