Standard Notes for Windows のインストールと使い方

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エンドツーエンドで暗号化される セキュリティ重視の パーソナルワークスペース

Standard Notes は 米国のソフトウェアベンダー Standard Notes がオープンソースで開発している ゼロナレッジのセキュアなメモアプリで、XChaCha20 暗号化アルゴリズムを使用してエンドツーエンドで暗号化されるノートは パスワードマネージャー と同等以上に保護されるため パスワードなどの機密情報も保存できる。

ゼロナレッジ はユーザー( クライアント ) 側のデバイスで データの暗号化 と 復号化 を行う方法で、暗号化されたデータがサーバに保存されるため サービスプロバイダもデータを閲覧することができない。

Standard Notes アプリで作成したメモは パスワード拡張アルゴリズム ( Argon2 ) で強化されたパスワード ( アカウントキー ) を キー  として暗号・復号化されるが、ブラウザからアクセスした場合はアカウントキーが利用できないため、セキュリティの観点から アプリの利用が推奨されている。 

透明性

Standard Notes はソースが公開されているだけでなく、 Trail of BitsCure53Shackle Labs など 第三機関の監査レポートも公開しており、自社部署の監査で安全性を自称している企業とはスタンスが異なる。

Client-side Protocol and Encryption Security Assessment
Full Ecosystem Penetration Test
Cryptography Design Review

プランの比較

Standard – 無料
・プレーンテキストのみ利用可能
・メモはタグで管理
・チェックリスト・ToDoリストは利用不可
・メモのバージョン履歴 30 日
・バックアップファイルの自動メール送信

Productivity – $38.94/ year
・プレーンテキスト, リッチテキスト, マークダウン記法 などが利用可能
・タグのネスト ( サブタグ )が可能になる
・チェックリスト・ToDoリストの利用可
・メモのバージョン履歴 1 年
・バックアップファイルの自動メール送信
・オンラインストレージへのバックアップ

最上位の Professional プランでは 100 GB のストレージに 任意のファイルを暗号化して保存することが可能で、メモのバージョン履歴も無制限 になるほか、5 アカウント まで作成できる。
すべてのプランで アクセスできるデバイス数に制限はない。
Android 版 Standard Notes については下記参照
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Standard Notes for Android の設定と使い方

エンドツーエンドで暗号化される セキュリティ重視の パーソナルワークスペース Standard Notes は 米国のソフトウェアベンダー Standard Notes がオープンソースで開発している ゼロナレッジのセキ […]

システム要件

バージョン 3. 23 現在

OS : Windows

ソフトの入手先

Standard Notes 公式ページ

Standard Notes のインストール

Standard Notes のインストーラーに アドウェア や スパイウェア は含まれていない。

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公式ページ の「 Dowmload for free 」をクリックしてインストーラーをダウンロード。

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インストーラーを起動すると 自動的にインストールが開始して Standard Notes が起動する。

アカウントの作成

Standard Notes を デバイス間で同期する場合は アカウントを作成する。

完全オフラインで利用する場合 アカウントは不要。

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左サイドバー下にある アカウントメニューから Create free account を選択。

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メールアドレス と パスワード を設定して「 Next 」。

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パスワードに関する注意事項が表示されるので、Confirm password に パスワードを再入力して「 Create account & sign in 」をクリック。

設定した パスワードは パスワード拡張アルゴリズム で強化して 暗号化キー として使用され、ゼロナレッジのため パスワードを失念すると 暗号化されたメモを復号できない

オフラインでの利用

Standard Notes は 通信が切断してオフラインになっても デバイスに同期されたメモへのアクセス  と 編集は可能で、アカウントを作成せず 完全オフラインで 暗号化されたメモアプリとして利用することもできる。

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アカウント作成せず 完全オフラインで メモの暗号化を有効にする場合は 設定 から Security にある Passcode Lock の「 Add passcode 」を選択。

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パスワードを登録して「 Set Passcode 」。

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次回起動時から パスワードの入力が必要になる。

テキストタイプの設定

有料プランにアップグレードした場合は デフォルトのテキストタイプ を設定できる。

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設定 の 左サイドバーから General を選択して Default Note Type で 使用するノートタイプを選択。

ノートタイプは ノート単体でも 変更可能。

自動バックアップ

Standard Notes は 暗号化されたバックアップファイル をメールで送信する 自動バックアップ機能があり、無料プランでも利用できる。

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設定 の 左サイドバー から Backups を選択し、Email Backups のリストから バックアップの頻度 を選択。

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設定した頻度で 暗号化されたバックアップファイルを添付したメールが送信される。

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有料版にアップグレードすると DropboxGoogle DriveOneDrive に 暗号化されたバックアップファイルを保存可能になる。

バックアップは 毎日自動実行される。
バックアップを有効にする場合は 使用するサービスの「 Enable 」をクリックして オンラインストレージにログイン後、Standard Notes のアクセスを許可すると ブラウザに認証コードが表示されるので、Standard Notes に表示されているテキストボックスに コードを貼り付けて Enter キー で認証する。
バックアップファイルからの復元

バックアップファイルからの復元も 設定Backups から行う。

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Data Backups の「 Import backup 」から 復元するバックアップファイルを指定。

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暗号化されたファイルを複合するため アカウントの パスワード を入力して「 Submit 」で復元が実行される。

デフォルトタイトル

Standard Notes は デフォルト設定 で タイトルに 日時が表示され、ノート番号・タイトルなし・カスタムフォーマット に変更できる。

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タイトル を変更する場合は 設定General にある Default Note Title Format のリストから選択。

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カスタムフォーマットに使用できる変数は here から確認できる。

ワークスペース

ワークスペースは 1 アカウントに対して 1 つ作成でき、複数のワークスペースを切り替えて利用する場合は 使用するワークスペースの数だけ アカウントが必要になる。

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アカウントメニュー から Switch workspaceAdd another workspace を選択。

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新規ワークスペースが追加されるので、オンラインで使用する場合は 新規アカウントを作成してサインイン。

サブスクリプションの共有 ( Professional )

有料の Professional プランのみ 5 アカウントまで サブスクリプションを共有できる。

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追加したアカウントをサブスクリプションに加える場合は、サブスクリプションを購入したアカウントのワークスペースを開き、設定 の左サイドバーから Account を選択して Subscription Sharing の「 Invite 」をクリック。

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追加するアカウントの メールアドレスを入力して 登録。

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追加したアカウント宛にメールが送信されるので accept the invitation をクリックして招待を受諾すると フル機能が利用可能になる。

サブスクリプションを共有後も 追加したワークスペースで機能制限がかかっている場合は、アカウントメニュー から  Sign out workspace で一旦 サインアウトしてから 再度 ワークスペースを追加する。

Standard Notes の使い方

Standard Notes は ノートの編集ロック や パスワード設定 などの機能を実装しており、無料版でも 30日は バージョン履歴から復元できる。

Standard Notes には 印刷機能がないため ノートの印刷は不可。

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左サイドバーにメニュー、中央ペインに 左サイドバーで選択したメニューの リスト 、 右ペインにリスト で選択した ノートの内容 が表示され、ノートの編集は 右ペインで行う。

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新規ノートは 左サイドバーの Notes を選択し、リスト の「 + 」で追加。

Files は 最上位の Proプラン で利用できる。

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タイトル や テキストを入力。

無料プランは プレーンテキストのみ利用できるため、文字色 や フォントサイズの変更などの書式設定は不可。

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有料プランにアップグレードすると リッチテキスト や マークダウン記法 などが利用できる。

利用可能な日本語フォントは デフォルトの Segoe UI・システム UI ・Yahei の 3 書体。

編集禁止・パスワード保護

Standard Notes は ノートの編集・更新を禁止する機能 と ノートの閲覧 を保護する機能がある。

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ノートの編集を禁止 する場合は ノートを開き 右上の 3 点リーダー から Prevent editing を有効に、ノートの閲覧をパスワードで保護する場合は Password protect を有効にする。

 Prevent editing を無効にすると 編集が可能になる。

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Password protect を有効にすると ノートを開く際に パスワードの入力が必要になり、アクセスを許可する ( パスワードなしで閲覧できる ) 時間 も指定できる。

Show Preview

ノートの Show Preview を有効にすると ノートリスト で タイトル下に 内容が表示される。

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Show Preview を有効にしたノートは タイトル下にノートの冒頭部分が表示され、無効にすると リストは タイトルと 作成日時 のみ表示される。

ノートタイプの変更

有料プランでは プレーンテキストのほかに リッチテキスト・マークダウン記法・チェックリスト・コード・スプレッドシート・が利用でき、ノート毎に使用するノートタイプを変更できる。

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ノートタイプを変更 する場合は ツールアイコンの Change note type から 使用するノートタイプを選択。

Tags/ Folder

Standard Notes は タグでノートを管理し、有料プランにアップグレードすると タグ のネスト ( 入れ子 ) が可能になる。

有料プランにアップグレードしても  フォルダ と タグが利用できるわけではない。

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タグ は左サイドバーにある Tags/ Folders の「 + 」で追加。

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有料プランにアップグレードすると タグ の 3 点リーダー から Add subtag が選択可能になる。

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サブタグは 親タグ にネストされるので、タグ を フォルダのように使用できる。

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ノートに タグを追加するには タイトル 下 の箇所に タグ名 を入力。

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サジェスト機能があるため 先頭 1 文字 で リストが表示されるので 追加するタグを選択。

タグは複数追加できる。

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タグ付けされていない ( 管理から漏れている ) ノートは 左サイドバー の Untagged で 一覧表示できる。

Smart Views – 動的フィルタ

有料プランでは Smart View 構文 を タグ名 にすると オリジナルのフィルタ を作成できる。

![“フィルタ名”, “検索対象”, “比較演算子”, “値”]

スマート ビューの作成については 公式サイトのヘルプ参照

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新規タグにスマートビューの構文 を貼り付ける。

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Views に 指定したフィルタ名で追加される。

Notes・Archived・Trash

ノートの保管場所は デフォルトの Notes のほかに ArchivedTrash ( ゴミ箱 ) がある。

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Notes に登録されている ノート は タグで管理でき、Archived や Trashに移動すると タグ選択時 のリストから外れる。

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Archived や Trashへの移動は ノート の 3 点リーダー から選択するか、ノートリスト で移動するノートの コンテキストメニュー ( 右クリックメニュー ) から選択。

Archived
使用しないが 削除できないノートを移動。

Trash
不要なノートを移動。

Trashに移動しても リストのコンテキストメニュー から Delete permanentlyEmpty Trash を実行するまで ノートは削除されない。

バージョン管理からの復元

無料プランでは 30日、Productivity プランで 1 年、Professional プランは 無期限 で ノート の履歴から 復元できる。

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復元するノートを開いて 3 点リーダー から Note history を選択。

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復元するバージョンを選択。

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既存のノート を選択したバージョンに置き換える場合は「 Restore version 」、選択したバージョンの ノート を追加する場合は「 Restore as a copy 」を選択。

画像・動画・ドキュメント ファイル

Standard Notes は ノートを暗号化して 保存するため、現在はノート内に 画像 や 動画 を埋め込むことができず ( ノート内への埋め込みは実装予定 )、ファイルは別途 暗号化してストレージにアップロードし、ノートには リンクとして添付する形になり、ファイルの保存は Professional プランのみ利用できる。

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リッチテキスト などで 画像・動画 の挿入アイコンをクリックして ローカルのファイルを指定すると 現在は エラーダイアログが表示される。

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ノートにファイルを添付する場合は 左サイドバー の Files を選択して「 + 」から 添付するファイルを アップロード。

アップロードしたファイルは ノートと同じように暗号化される。

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アップロードした ファイル名をコピー。

現バージョンは アップロードしたファイルが ノートとしてカウントされるバグがある。

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タグ と同じ箇所に 貼り付けると ファイルが リンクとして 添付される。

Standard Notes の購入方法

Standard Notes の有料プランは ファイルが保存できない Productivity と100 GB までファイルを保存可能な Professional があり、Professional プランは 5 アカウント まで作成できる。

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 購入ページ から プランを選択。

アクセスしている地域によって割引が適用され、日本では プロフェッショナル が 65.34 ドル で購入可能。
プランは 1年のサブスクリプションタイプで 自動更新が有効になっている。

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既存アカウントをアップグレードする場合は Sign in instead からサインイン、新規アカウントを作成する場合は「 Create account 」。

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支払い方法は クレジットカード と PayPal が利用できるので、決済情報を入力して決済。

決済は 米国の Stripe, Inc が提供している 決済プラットフォームで処理され、アクセスしている地域 と クレジットカードを発行している国が一致しないと決済できない。

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決済が完了すると ウエルカムメール と 領収書 が送信され、購入したプランが利用可能になる。

サブスクリプションのキャンセル

Standard Notes のサブスクリプションは自動更新されるので、利用を停止する場合は サブスクリプションをキャンセルする。

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Web App にログインし、アカウントメニューから Account settings を選択。

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Account メニュー の Subscription から「 Manage subscription 」を選択。

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「 Cancel subscription 」から サブスクリプションをキャンセルする。

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