XMedia Recode のインストールと使い方

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多彩なフォーマットに対応した無料のエンコードアプリ

XMedia Recode はドイツの Sebastian Dörfler 氏 が開発している 多機能 無料 エンコーダーで、多形式のフォーマットをサポートし、エンコード時の 詳細設定 や クロップ・カット・パディング などの編集もできる。

マルチスレッドに対応しており、NVIDIA CUDAや AMD AMF など GPU エンコード と CPU 内臓のハードウェアエンコーダー Intel Quick Sync をサポートしている。

システム要件

バージョン 3. 5. 6. 7 現在

OS : Windows 7/ 8/ 10
CPU : Intel / AMD 1GHz 以上
RAM : 1 GB 以上
DirectX: DirectX 9

Microsoft Visual C++ Redistributable 2017 のインストール

XMedia Recode は Microsoft Visual C++ Redistributable 2017 が必要なので、パソコンに未インストールの場合は 環境に合わせてインストールする。

Microsoft Visual C++ Redistributable 2017 64bit
Microsoft Visual C++ Redistributable 2017 32bit

ソフトの入手先

XMedia Recode 64bit 公式ダウンロードページ

XMedia Recode 32bit 公式ダウンロードページ

XMedia Recode のインストール

XMedia Recode のインストーラーには アドウェア や スパイウェアは含まれていない。

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使用しているPCの環境に合わせ ダウンロードページにある 64 (32) – Bit Download をクリック。

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ダウンロードしたインストーラーを起動し、ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されたら「 はい 」で許可。

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言語選択は English で「 OK 」。

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使用許諾書を確認して問題がなければ I accept the agreement にチェックを入れて「 Next 」。

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インストール先に こだわりがなければ デフォルト設定で「 Next 」。

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スタートメニューへショートカットもデフォルト設定で「 Next 」。

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デスクトップにアイコンを作成する場合はチェックを入れて「 Next 」。

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設定を確認して「 Install 」をクリック。

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セットアップが終了した「 完了 」をクリックすると XMedia Recode が起動する。

XMedia Recode の使い方

XMedia Recode は 主要なファイル形式を網羅しており、バージョンアップにより FFmpeg や H.265 のアップデートのほか プロファイルの更新が行われているため 最新バージョンの利用を推奨。

入力フォーマット可能フォーマット
3G2, AAC, AC3, ADX, AIFF, AMR, APE, ASF, AVI, AVISynth, AU, Blu-ray, DVD, DIVX, DTS, E-AC3, FLAC, F4V, FLV, H261, H263, H264, IVF, M2TS, MTS, M1V, M2V, M3U, M3U8, M4A, M4P, M4V, MKA, MKV, MMF, MP2, MP3, MP4, MP4V, MPE, MPEG-1, MPEG-2, MPEG-4, MOV, QT, QCP, OGG, OGM, OGV, PVA, REC, RM, RMVB, SVCD, SWF, SPX, THP, TS, TRP, TP0, VCD, VOB, VRO, WebM, WebA, WMA, WMV, WPL, WTV, Y4M, YUV
出力フォーマット可能フォーマット
3GPP , 3G2 (3GPP2) , AAC, AC3, ANR , ASF , AVI /  FLV , G.723.1, G722, GXF , H261 , H263 , H264 , IVF , M1V , M2V , M4A , M4V, MMF , MP2 , MP3 , MP4 , MPEG-1, MPEG-2, MPEG TS, MOV , MKA, MKV  /  NUT , OGG , Opus, RealMedia , Speex Audio, SVCD, SWF , TTA, VCD, VOB, WAV , WebA, WebM , WMA , WMV

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XMedia Recode を起動すると日本語で表示される。

各項目は 標準仕様 に設定されているため  一般 以外の項目は 基本的に変更する必要はなく、変更しても何かが劇的に改善することは稀で、極端な数値 や 矛盾した設定にすると XMedia Recode の動作が不安定になり強制終了する可能性がある。

ファイルの追加 と 選択

XMedia Recode では複数のソースを追加してエンコードすることは可能だが、ファイルの結合はできない。

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変換するファイルは ホームの上ペイン に ドラッグ して追加。

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ツールバーの ディスクを開く からは 保護されていない DVD のみ 読み込みができる。

DVDFab Passkey for DVD などを利用すれば保護された DVD の利用も可能。

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追加したファイルは 再生時間 や ビデオコーデック、オーディオコーデックなどの情報が表示され、ファイルをダブルクリックするか エンターキー を押すと メディアの詳細情報を確認できる。

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同じ設定でエンコードするファイルを選択する。

ファイル形式の指定

設定タブには 形式映像音声トラック字幕クロップ/プレビューチャプター編集リスト がある。

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形式 タブで 変換後のファイル形式 と 拡張子を設定。

XMedia Recode には プロファイルが用意されており、デバイスのメーカー と デバイスを選択すると推奨設定がセットされるが、プロファイルはソースに関係なく 解像度 や ビットレートをセットするため、ソースに応じてプロファイルの値を変更する。
ファイル形式を指定する場合は プロファイルカスタム を選択し、 形式 で変換するファイル形式をリストから選択。

映像

映像タブ では エンコード時の詳細設定が可能で、デフォルトで  形式 タブで選択したファイル形式の推奨値がセットされている。

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映像タブには ソース の情報と 出力 の情報が表示され、DVD など 別アングルの動画がある場合は出力する動画を選択でき、エンコード時に映像を出力しない場合は 右の「 ✕ 」アイコンで削除できる。

インポート ボタンは 新たにソースを取り込むもので、取り込んだソースを出力フィールドに追加すると 元のソースと置き換わる。

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左サイドバーのメニューは 使用するコーデックによって変化するが、 一般 以外の項目は 特に変更する必要はない。

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映像の 一般に表示される項目は 使用するコーデックによって異なる。

モード
「コピー」と「変換」 を選択でき、フィルタ や コーデック・ビットレート・フレームレートなどを変更する場合は 変換 を使用、コピー は エンコードされないため 無劣化で出力される。
コーデック
選択したファイル形式に格納できるコーデックが表示される。
フレームレート
フレームレートは1秒間に表示させるフ レームの数を表し 単位は fps。
レート制御モード
レート制御モード ( ビットレートモード ) は 使用するコーデックによって選択肢が異なってくる。
ビットレート / 品質 / 量子化
レート制御モードの選択肢に合わせて設定。
レート制御モード

レート制御モード(ビットレートモード)は 使用するコーデックによって選択肢が異なってくる。

固定ビットレート ( CBR )
文字通りビットレートが固定されてしまうため 転送データが少ないときは無駄が発生し、データが多いときは不足する可能性がある。
可変ビットレート ( VBR )
転送する情報量に合わせてビットレートが変化する ために無駄がなく、最小ビットレートと最大ビットレートを指定、もしくはターゲットビットレート と 最大ビットレートを指定して 範囲内で情報量に応じてビットレートを変化させるため、固定ビットレートと比較すると同じファイルサイズであれば品質が向上する。
平均ビットレート ( ABR )
可変ビットレート ( VBR ) の一種で 指定したビットレート(ターゲットビットレート)を基準にした可変ビットレートで、「平均ビットレート」 は変換する際に出力結果を予測しながらエンコードするのに対し、「2 pass 平均ビットレート」 は初めにデータを分析した後でエンコードを行うため 品質の向上と圧縮率の向上を期待できるが 工程が増える分だけ時間がかかる。
量子化 ( Constant Quantizer )

ビデオの全フレームから指定した割合で一定の情報を削除(圧縮)するもので、 1 ~ 100 の数値で 品質 や 劣化具合 を指定する。
品質 ( Constant Quality )

量子化と同様にフレームから一定の情報を削除するが、フレームの情報量に応じて変化するため 量子化と比較すると同等画質でファイルサイズは小さくなる傾向にある。
H.264 / H.265  のコーデックを使用する場合 量子化品質 のデフォルト値は 20 で、18〜28 の範囲が推奨値になっているため、適切なビットレートが不明な場合は 量子化 もしくは 品質 を選択して、デフォルト値で出力する。

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出力するファイルサイズが決まっている場合は、メニューバーの オプション から ビットレート計算機 を選択し、出力するファイルサイズを指定して「 OK 」で確定すると、ファイルサイズに収まる最大ビットレートが適用される。

音声トラックの設定

音声トラックタブでは サンプルレート や ビットレート などの詳細設定が可能で、選択したコーデックによって項目は異なってくる。

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音声トラックタブにも ソース出力 の情報が表示されているが、音声の場合は 別の音声ファイルをインポートして 出力 フィールドに追加することで 多重音声が可能になる。

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設定項目は使用するコーデックによって異なる。

モード
ソースをエンコードする場合は「変換」 、エンコードしない場合は「コピー」 を選択。
コーデック
音声をエンコード(変換)する場合はコーデックを選択可能。
サンプルレート
サンプルレートはビデオのフレームレートのようなもので 音声の滑らかさが変化し、CD では 44.1KHz, DVD の標準が 48KHz で 基本はソースを維持する。
チャンネル
ソースが立体音響であれば ソースに応じて Stereo・2.1ch・4.0ch・5.0ch・5.1ch などの選択が可能。
レート制御モード
AAC や MP3 など非可逆圧縮のコーデック選択時に設定が可能。
ビットレート
レート制御モードの選択肢に合わせて設定。
オーディオコーデック
AAC
MP3 よりも高音質・高圧縮を実現する規格として登場したのだが、その差を実感できるのは一般的に 160kbps 以下の 低ビットレートの時で 192 kbps 以上 だと大差はない。
AC3

ドルビー社が開発したコーデックで 映画などで使用される 音質に定評がある。
Flac

可逆圧縮のため ロスレスで変換できるが 汎用性がなく、再生できるプレーヤーが限られている。
PCM signed 16-bit

CDと同じ音源で 無圧縮のため 音質は他のコーデックと比べ理論的には優れているが、ソースよりも高音質にはならない。

字幕

動画の字幕には ソースの字幕をファイルに格納する コピー と、動画に直接書き込みを行う レンダ がある。

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ソースに複数の字幕が格納されている場合は ストリーム の項目に一覧が表示され、全て取り込むためには ファイル形式で MKV や VOB を選択して コピー を選択する必要がある。

ファイルに格納された字幕はプレーヤーによってサポートされていなかったり、使用されている字幕ファイル形式によっては正常に表示されないため 汎用性を優先するなら レンダ を推奨。

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ファイルに字幕を格納する場合は モードコピー を選択し、取り込む字幕を ソース から 出力 に追加する。

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字幕を直接動画へ書き込む場合は モードレンダ を選択し  ソースストリーム から書き込む字幕を 1つだけ 出力 に追加する。

.ass.srt などの字幕ファイルはインポートで取り込むことができるが、装飾した字幕は モード コピー にしないと反映しない。

クロップ/プレビュー

クロップ / プレビュータブでは解像度・クロップ・インターレース解除・エンコードの範囲指定の他、グレースケールや反転などのフィルター設定が可能。

ファイル形式を変換するだけなら 編集は不要。

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デフォルトではすべてのフィルタが無効になっており インターレース解除クロップパディング解像度 はデフォルトで表示されているので、フォルタを使用する場合は  のアイコンを クリックして有効にする。

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フィルター追加をクリックすると表示されているフィルタ以外の各種フィルタが使用できる。

インターレース解除
アナログ放送 や VHSビデオなど 走査線を奇数と偶数に分けて送信するインターレース方式のソースを デジタル化した際、交互に欠けている走査線を補完して ちらつき ( 縞模様 ) を押さえる効果がある。
libav DeinterlaceYadifKernelDeintmcDeInterlace のフィルタを実装しているが、ソースによって結果が異なる。
クロップ
クロップは映像のトリミングを行う処理で、左右 や 上下に入っている黒帯を消す場合などに カットしたい部分を数値で指定する。
オートクロップ をクリックすると 黒帯のみをカットできる
パディング
パディングは 動画に余白 ( 帯 ) を付け足すフィルタで、黒帯はソースのビデオサイズ内に 追加されるため 実質的にパディングを設定した分だけソースのサイズは減少する。
解像度
解像度ではビデオサイズの変更が可能で スケーリング・ディザリング ・アスペクト比 と拡大の各項目設定を行う。
解像度の設定

幅・高さの横にあるドロップダウンリストは MODで 指定の数値の倍数になるよう設定でき、自由にサイズを変更したい場合はデフォルト値の 2 を使用。

スケーリング
拡大縮小の設定で 代表的な Bilinear( バイリニア )・Bicubic ( バイキュービック ) のほか 計 10 のスケーリングモードがあり、バイリニアは複数の画素の平均値を使って拡大縮小する 方法、バイキュービックはバイリニアと同じ方法だが バイリニアより品質がわずかに向上すると言われている。
ディザリング
中間色を出すために色を組み合わせる手法で、デフォルト設定は 自動 になっているが バイヤーディザ誤差拡散法 などが選択可能で、一般的なのは 誤差拡散法。
アスペクト比
アスペクト比 は 幅と高さの比率で、無闇に変更すると縦に圧縮されたり 横に伸びた 画像になってしまうので デフォルトは オリジナル
アスペクト比を任意に変更した場合 オリジナルとの誤差が アスペクト誤差 として表示される。
拡大
アスペクト比を変更した際のアスペクト誤差を修正する処理で、上下左右に黒帯を追加する レターボックス を使用するのが一般的。
パンスキャン は 映像から一部を切り出して指定したアスペクト比に修正、ミディアムは レターボックスとパンスキャンの効果を取り入れて アスベクト比の変換を行うもので、レターボックスの半分の黒枠が付き パンスキャンの半分のカットを行う。
拡大レターボックスミディアム を選択すると 自動的に パディング が有効になり、パンスキャン を選択すると クロップ が有効になる。

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動画の切り出しを行う場合は 開始時間終了時間 を指定する。

開始フレーム と 終了フレームは シークバーを任意の位置に移動させ フレームセットのアイコンをクリックして行うか 直接時間を入力し、微調整は 1コマごとに移動できるフレーム・バイ・フレーム(上図青枠部分)を使用。
チャプター設定のある動画はチャプターを指定することもできる。
ISOイメージファイルなど ソースによっては 開始フレームと終了フレームに誤差が生じ場合がある。

チャプター編集

DVD-Videoなどに設定されているチャプターを編集したり、チャプターのない動画にチャプターを追加する。

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現在のチャプターを削除する場合は チャプターの除去、全てのチャプターを削除する場合は すべてのチャプターを除去

チャプターを任意で追加する場合は 開始時間 と 終了時間を指定して チャプターを追加 、自動的にチャプターを追加 は指定した時間でチャプターを追加する機能。

タグ

MP3 で使用されている ID3 タグを編集できる。

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動画の際にもタグ情報に入力可能だが MKV など環境によっては表示されないファイル形式もある。

タグの情報はファイルのプロパティにある 詳細 タブで確認できる。

リスト

リストタブにはエンコードを行うファイルが一覧で表示される。

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エンコードの設定が完了したら「 リストに追加 」をクリックして エンコード実行リストに追加する。

リストに追加しないと エンコードボタンがグレーアウトしたままで選択できない。

エンコード

エンコードの設定が完了して 対象のファイルを「リストに追加」したらエンコードを実行する。

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ファイルの出力先は下部の 保存先 で指定。

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保存先を設定したら上部のメニューアイコンの エンコード をクリックすると処理が開始する。

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エンコードはパソコンに大きな負荷を与える作業なので エンコードの 所要時間は PC のスペックに依存し、インターレース解除やスケーリングなどのフィルタ処理を行う場合もエンコードに時間かかる。

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