Chromeリモートデスクトップ の特徴
- パソコンの遠隔操作が可能になる Google Chromeの拡張機能
- セットアップ後はリモートデスクトップアプリとしてスタンドアロンで使用可能
Chromeリモートデスクトップで ホスト(リモート操作される側)に設定できるのは Windows / Mac / Linux で、Android/ ChromeOSの Chromeリモートデスクトップ は クライアント(リモート操作する側)のみサポートしている。
- Androidアプリは Chrome リモートデスクトップ for Android の使い方 を参照。
- Google Chromeについては Google Chrome for Windows のインストールと使い方 を参照。
開発元
- 開発元:Google LLC
- 開発元の拠点:米国
ダウンロード
システム要件
- バージョン:125.0
- Google Chrome が動作する環境
Wake On LAN の設定
遠隔地からスリープ状態のパソコンをリモート操作する場合は、起動するパソコンやルーターで WOLの設定と、パソコンを起動する WOLアプリが必要。
- WOLの設定については Windows10/ Windows11 の Wake On Lan (WOL)設定 を参照。
- Androidアプリの WOLアプリは WolOn – Wake on LAN の設定と使い方 を参照。
- Windows版の WOLアプリは Aquila WakeOnLAN のインストールと使い方 を参照。
ホストの準備
Chromeリモートデスクトップには、ホスト(リモート操作される側)のモニタ表示の設定や、音声出力をオフにする機能がないため、リモートアクセス時はホストのモニタでリモート操作の状態が表示され、音声も出力されるので、リモート操作を行う前にホストのモニタ電源や、音声の出力 の設定を確認する。
ホストとクライアントでは音量設定が異なるため、ホストをミュート にしてもクライアントの再生に影響はない。
インストール
Googleアカウントでログインした Google Chromeで 公式サイト に アクセスし、リモートアクセスの設定 のダウンロードボタンをクリック。
chrome ウェブストアが開くので Chrome Remote Desktop を Chromeに追加。
リモートアクセスの設定 の表示が インストールの準備完了 に変わるので、利用規約とプライバシポリシーに問題なければ「同意してインストール」。
インストールの準備完了 に変わらない場合は再度ダウンロードボタンをクリックする。
ダウンロードした chromeremotedesktophost を起動し、 ユーザーアカウント制御のプロンプトが表示されたら「はい」で許可。
インストールが完了すると 名前の選択 になるので、デバイスの表示名を指定して「次へ」。
デフォルトで PC名が入力されている。
リモートデバイスへの接続時に使用する 6桁の PINを設定して「起動」。
匿名の使用データ送信を拒否する場合はチェックを外して無効にする。
ユーザーアカウント制御のプロンプトが表示されたら「はい」で許可。
デバイスが登録されて Chromeリモートデスクトップのインストール と設定が完了。
アプリをインストールするため、デバイスがオンラインになったらブラウザの 更新ボタンをクリックして リロード し、リモートデスクトップアプリ のインストールダイアログが表示されたら「インストール」。
Chromeリモートデスクトップアプリは プログラムと機能 からアンインストールできる。
ダイアログが表示されるので「インストール」。
デスクトップに Chromeリモートデスクトップのショートカットが作成される。
リモート操作するすべてのデバイスに Chromeリモートデスクトップをインストールしてセットアップ完了。
Chrome リモートデスクトップ の使い方
Chrome Remote Desktop アプリを開くか、拡張機能の Chrome Remote Desktop をクリックして、リモートのデバイス からリモート操作するデバイスを選択。
オンライン になっていないデバイスは接続不可。
PINの入力を求められるので、リモートアクセスの設定で登録した PINを入力。
「このデバイスにPIN を保存します。 」を有効にすると、次回から PINの入力を省略できる。
クリップボードへのアクセス許可を求めるダイアログが表示されるので「許可」。
Chrome リモートデスクトップ の設定
リモートデスクトップのメニュー画面はスライド式で、右端の矢印タブをクリックして展開し、上部のピンアイコンで固定できる。
- セッションのオプション
セッション(接続)の切断のほか、接続先の表示設定を編集。
デフォルト設定での使用を推奨。 - 動画
リモートアクセス時に表示するホストの画面に関する設定。
動画コーデックを VP9 に変更すると「高画質」を有効にできる。 - 最大フレームレート
ホストの画面を表示する際のフレームレートを設定。
フレームレートが高いほどスムーズな動作を期待できるが、トラフィックが増加するため高速通信で通信環境が良くないとパフォーマンスが低下する。
- 入力操作
クライアント側 の キー入力では ホストの操作 ができない Ctrl+Alt+Del などのコマンド送信や、キーマッピングで独自のキー設定ができる。
「キーボードショートカット」はリモート中のパソコンに送信されないキーを設定するもので、通常の ショートカットではない。 - ディスプレイ
ホスト(接続先)がマルチディスプレイ環境の場合に、表示するディスプレを選択。 - ファイル転送
ホスト/ クライアント間でファイルを送受信する。
ホスト(操作される側)から クライアント(操作する側)はダウンロード 、クライアントから ホストへはアップロードを選択してファイルを指定する。
音声が出ない場合の対処法
Chromeリモートデスクトップを設定して、リモート接続時に「音声が出ない」「辛うじて音声は出力されているが再生速度がおかしい」といった症状が発生する場合は、Chromeリモートデスクトップサービス の設定で デスクトップとの対話をサービスに許可 を有効にすると回避できる。
スタート のコンテキストメニュー(右クリックメニュー)から ファイル名を指定して実行(Win + R)で services.msc と入力して Windowsサービス を開く。
サービス の一覧から Chromeリモートデスクトップ サービス をダブルクリックで開く。
プロパティの ログオンタブにある デスクトップとの対話をサービスに許可 にチェックを入れて再起動。
再度リモート接続すると音声が再生されるはず。
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