AnyDeskは無償利用できる操作性に優れたリモートデスクトップアプリ。
AnyDesk for Android の特徴
- LAN上にある AnyDeskがインストールされたデバイスを自動検出
- 共同作業やチャットをサポート
- リモート先にファイルを転送できる
第三者と共有されるデータ
- ユーザーID(アカウント ID・アカウント番号・アカウント名など)
- 連絡先
- デバイスまたはその他の ID(IMEI 番号・MAC アドレス・Widevine ID・Firebase ID・広告 ID など)
開発元
- 開発元:AnyDesk Software GmbH
- 開発元の拠点:ドイツ
システム要件
- バージョン:7.2.0
- OS:Android 5.0 以上
Wake On LAN の設定
遠隔地からスリープ状態のパソコンをリモート操作する場合は、起動するパソコンやルーターで WOLの設定と、パソコンを起動する WOLアプリが必要。
AnyDeskは WOLアプリと同じ機能を実装しているが無料版では利用できない。
ダウンロード
Windows版
インストールと設定
Playストア から AnyDeskリモートデスクトップ ソフトウェア をインストールする。
インストールが完了したら AnyDeskを開き、プライバシーポリシーに問題なければ「OK 」をタップ。
ガイドを進めると「セットアップ未完了」のダイアログが表示されるので「OK」。
通知 をタップし、ダイアログが表示されたら「OK」で通知の権限を付与。
ファイルアクセス をタップし、ダイアログが表示されたら「OK」でファイルを管理できるアクセス権を付与。
バッテリーの最適化に関するダイアログが表示されたら 次回から表示しない をチェックして「OK」。
Android の 設定 で アプリ から AnyDesk を開き、 アプリのバッテリー使用量 (バッテリー)を 制限なし に変更。
Android 11 以下の場合
Android の 設定 から アプリと通知 にある 詳細設定 を開いて 特別なアプリアクセス をタップし、電池の最適化 で 最適化していないアプリ をタップして すべてのアプリ で AnyDesk を選択して 最適化しない に変更。
AnyDeskに戻り、プラグイン AD1 に インストールしてください と表示されている場合はタップし、ダイアログが表示されたら「OK」で Playストアからアプリをインストール。
プラグイン AD1 は Androidデバイスを Windowsなどからリモート操作するためのプラグイン。
プラグインをインストールしてから AnyDeskに戻り、アクティブ化してください をタップし、プラグインの有効化に同意する。
AnyDeskのセットアップ画面を閉じた場合は AnyDeskのホーム左上のハンバーガーボタンから セットアップ を選択。
ユーザー補助の設定画面が開くので、AnyDesk Control Service AD1 を選択してデバイスのフルコントロールを許可する。
AnyDeskに戻り、同意してください! をタップしてプラグインの使用に同意する。
Android の 設定 で アプリ から AdControl AD1 を開き、 アプリのバッテリー使用量 (バッテリー)を 制限なし に変更。
オーバーレイ をタップし、ダイアログが表示されたら「OK」で AnyDesk を開いて 他のアプリの上に重ねて表示できるようにする を有効にする。
音声を接続先のデバイスに伝送する場合は マイク をタップし、ダイアログが表示されたら「OK」で 許可 を開き、マイク を選択して アプリの使用中のみ許可 に変更。
無人アクセス
他のデバイスから Androidデバイスを無人アクセスでリモート操作する場合は、左上のハンバーガーボタンから 設定 を開き、セキュリティ の 権限プロファイル で 無人アクセス を選択し、無人アクセスを許可する を有効にしてパスワードを設定。
接続の許可
無人アクセスを使用する場合は 設定 のセキュリティ で 双方向接続 を 接続を常に許可する に変更する。
接続を常に許可すると AnyDeskがバックグラウンドで動作するためバッテリーの消耗が激しくなる。
無人アクセスが無効の環境で「接続を常に許可する」に変更すると、接続リクエストがあった場合に権限選択画面が開くようになる。
アクセスの制限
不正アクセスの防止対策としてアクセス可能なデバイスを指定する場合は、左上のハンバーガーボタンから 設定 を開いてセキュリティ を選択。
お使いのデバイスを以下の AnyDeskアドレスに制限できます を有効にして、アクセス制限 をタップして接続を許可するデバイスの AnyDeskアドレスを登録。
登録時は入力後に Enterキーで確定し、 登録したアドレスが表示されていることを確認。
AnyDesk リモートデスクトップの使い方
AnyDesk はインストール時に発行される AnyDeskアドレス を使用してセッションを確立する。
あなたのアドレス に表示されているのが 一意なデバイス固有の AnyDeskアドレス。
Androidデバイスから Androidデバイスへのリモート操作もできるが、リモート先がスリープになるとロック画面を解除できないため、接続時はスリープやロック画面の設定が必要。
ローカルネットワーク上で AnyDesk アドレス を検出すると自動的にデバイスが追加される。
リモートアドレスを入力してください に接続先 の AnyDesk アドレス を入力して矢印アイコンをタップするか、自動で追加されたローカルネットワーク内の デバイスをタップ。
ローカルネットワークから検出されたデバイスでも外部ネットワークからアクセスできる。
接続先のデバイスが 無人アクセス を設定していない場合は 接続を確立する... というダイアログが表示され、接続先のデバイスで接続が 承認 されると セッションが確立する。
接続先のデバイスが 無人アクセス を許可している場合は パスワードを入力して接続。
デバイスの操作は タッチパッドモード になっているので、マウスカーソルはスワイプ、クリックはタップで操作し、キーボード表示やマルチモニタの表示切替などは、右サイドをタップして表示される AnyDeskアイコンをロングタップしてメニューから選択。
入力モードは 設定 の 入力 で 直接マウスカーソルを操作できる ダイレクトマウスモード に変更できる。
アイコンメニューを長押しすると メニューの説明が表示される。
音声出力やビデオの調整などは接続先の AnyDeskで事前に設定が必要。
音声はデフォルトで接続先のデバイスからも出力されるため、動画などをリモート接続で再生する時は接続先の AnyDeskで 音声設定 の 再生 を非アクティブ化 にしておく。
Androidデバイスのリモート操作
無人アクセスが無効の環境で、AnyDeskがフォアグラウンドで動作している時にリモートアクセスの要求があると警告画面が表示されるので、「私はリスクを認識しています」をチェックして 承認する をタップ。
接続元が信頼できる場合は付与するパーミッションをプロファイルから選択して「承認」で接続。
パーミッション
- デフォルト
キーボードとマウスの使用、ファイルマネージャーの使用、クリップボードの使用、音声を再生、録画(無料版で使用不可)、デスクトップへの描画、プライバシーモード(無人PC 接続時のみ利用可能)が許可されたプロファイル。 - 画面共有
画面の表示のみ許可したプロファイルで、リモート操作はできない - Full Accessフルアクセス
「デフォルト」に TCPトンネリングが可能になったプロファイル - 無人アクセス
リモートアクセスの設定で付与した権限。
「今すぐ開始」で キャストの開始 を許可するとセッションが確立する。
備考
Androdから Windowsの操作は比較的安定しているが、Androdデバイスの操作に関しては Androidのセキュリティ設定の変更が多いだけでなく、デバイスの製造メーカーが Androidをカスタマイズしているため、デバイスによって動作が不安定になる可能性がある。
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