アバスト無料アンチウイルスは検出率・偽陽性率 ともにトップレベルの 無料セキュリティソフト。
アバスト無料アンチウイルス の特徴
- リアルタイム保護・ファイアウォール・ネットワークのセキュリティスキャンなどが利用可能
- メールに添付されている悪意のあるファイルを検出
- ランサムウェア対策もサポート
開発元
- 開発元:Avast Software
- 開発元の拠点:チェコ共和国
Avastは 2021 年 8月 NortonLifeLock (旧 Symantec)に買収され、 2022年 11月には Norton・Avira・Avast を統合した Gen Digital が発足。
現在 Avastは Gen Digital 傘下で運営されている。
Avastの個人データ売却問題
2020年 1月 Avastはブラウザの セキュリティ拡張機能で収集したユーザーデータ を子会社の Jumpshotに販売して数百万ドルの収益を上げていたことが発覚。
問題のブラウザ拡張機能がストアから削除され、批判を受けた Avastは Jumpshotを閉鎖して事態の収束を図り、ブラウザ拡張機能は再掲載された。
システム要件
- バージョン:24.12
- OS:Windows 7/ 8.x/ 10/ 11
- RAM:1 GB 以上
- ストレージ:2 GB 以上の空きスペース
プランの比較
無料版 | プレミアム | |
リアルタイム保護 | ◯ | ◯ |
ウイルススキャン | ◯ | ◯ |
ネットワークスキャン(ネットワークインスペクター) | ◯ | ◯ |
ランサムウェア対策(ランサムウェアシールド) | ◯ | ◯ |
ファイアウォール | ◯ | ◯ |
疑わしいファイルをブロック(メインシールド・メールガーディアン) | ◯ | ◯ |
レスキューディスクの作成 | ◯ | ◯ |
サンドボックス | ✕ | ◯ |
高度なファイアウォール | ✕ | ◯ |
偽サイトのブロック(リアルサイト) | ✕ | ◯ |
ウェブカメラのリモート操作をブロック(リモートアクセスシールド) | ✕ | ◯ |
ダウンロード
インストールと設定
公式サイト の「今すぐ無料ダウンロード」をクリックしてインストーラーをダウンロード。
ダウンロードしたインストーラーを起動し、ユーザーアカウント制御のプロンプトが表示されたら「はい」で許可。
Avastが開発している アバスト セキュリティ ブラウザ の同時インストールが有効になっているため、不要であればチェックを外して無効にする。
使用許諾条項・プライバシーポリシー に問題なければ カスタマイズ をクリック。
インストールするコンポーネントを選択して「インストール」。
おすすめのセキュリティはパスワードマネージャー を除いた全機能のインストール 、 最小限のセキュリティ はウイルス対策機能のみのインストールされる。
インストールが完了するとウィザードか展開するので「続行」。
無料利用する場合は「無料版で続行」。
ネットワーク環境の状態が表示されるので「完了」。
「接続が安全」と表示されていれば、後の問題は気にする必要はないので「完了」。
「解決」を選択すると Avast VPNの購入画面になるが、Avast VPNはデバイス情報や帯域幅の使用量など他の VPNプロバイダが保持しないログを記録(接続元IPや閲覧履歴は記録されない)しており、法執行機関の要請に応じてログを提出しているため、プライバシー保護の観点では(個人情報を販売していた過去もあって)他の VPNプロバイダよりも信頼性は低い。
ネットワークインスペクター の画面になったら左サイドパネルの ステータス を選択。
「スマートスキャンを実行」をクリック。
スマートスキャンは オペレーティングシステム・ウイルス&マルウェア・高度な問題 の 3項目で、各項目で対処法を選択して「次へ」で進む。
- オペレーティングシステム
Windowsをデフォルト設定で使用していると問題が検出されるので「全て解決」。 - ウイルス&マルウェア
マルウェアが検出された場合は駆除を実行。 - 高度な問題
ファイアウォールや偽サイトに対する脆弱性 など一般的な設定だと必ず検出される項目が表示され、「全て解決」をクリックすると有料製品の購入画面に移行するので「今はスキップ」を選択。
高度な問題 と表記されると 危険な問題 といったニュアンスを受けてしまうが、Chrome・Firefox・Edge などの 一般的なブラウザは 偽装サイト(フィッシングサイト)に対する防護機能を実装している。
プレミアム版を試用しない場合は「スキャンを完了」。
「スマートスキャンを閉じる」をクリック。
設定
匿名のデータ収集 と 第三者との使用データ共有 が有効になっているので、メニュー の 設定 で 一般 の 個人のプライバシー を開き、すべての項目を無効にする。
無効にしても共有が停止されるだけで使用データは送信されるが、Avastのテレメトリーの停止は SpybotAnti-Beaconでブロック可能。
アバスト無料アンチウイルス の使い方
パソコン起動時にリアルタイム保護 が有効になるので操作は不要で、ホーム画面の左サイドパネルのメニューでは各モジュールの設定ができる。
保護
- ウイルス スキャン
指定した箇所やタイミングでスキャンを実行し、マルウェア・疑わしいファイル(SUS)・怪しいプログラム(PUP)を検出・駆除する。
- メインシールド
PC で実行されているプログラムやダウンロードファイルをリアルタイムで監視するモジュールで、デフォルトで有効になっているので操作は不要。 - 検疫
隔離した脅威の確認・復元・削除 ができる。 - ネットワーク インスペクター
ネットワークに属しているデバイスを検査して脆弱性を検出する機能で、 パスワード未設定や危険なパスワード のようなセキュリティに問題があるデバイスが検出される。 - ランサムシールド
対象のフォルダをランサムウェアから保護する機能で、デフォルトでは ドキュメント・ピクチャ・デスクトップ フォルダ が保護の対象になっており、フォルダの追加も可能。 - ファイアウォール
Windows 標準の Microsoft Defenderファイアウォールの代わりに Avast のファイアウォールを使用する。 - メールガーディアン
Avastアカウントにウェブメールへのアクセスを許可して疑わしいメールにフラグを立てる。
利用できるのは Gmail・Outlook.comのほか、外部アクセスが可能な 一部のメールサービス。 - バンクモード
Avastが開発した Chromiumベース のブラウザ Avast Secure Browser がインストールされる。
レスキューディスクは ウィルススキャン のメニューで作成する。
プライバシー
- ハックアラート
ダークウェブでのログイン情報漏洩を監視するモジュールで、無料版では アバストアカウント で利用しているメールアドレスのみが対象。
パフォーマンス
- サイレントモード
登録したアプリが全画面表示の際に通知を非表示にする - ソフトウェアアップデーター
インストールされているアプリのアップデートを確認できる
備考
Avastは AV‑Comparatives や AV-TEST など第三者機関での検査で上位をキープしており性能は折り紙付きだが、ユーザーを不安にさせて製品の購入を促すような側面もあり、設定のプライバシー項目を無効にしてもデバイス識別番号や ISPの情報などの収集が行われる。
関連記事
ウイルス・ランサムウェアなどの マルウェア対策のほか、セーフティブラウジング機能やパスワードマネージャー を実装した 多機能 セキュリティーソフト
Surfshark VPNとマルウェア対策・広告やトラッキングのない検索・データ漏洩の監視など プライバシー保護とマルウェア対策ができるセキュリティアプリ
マルウェアの検出・リアルタイム保護・危険サイトのブロックをエンタープライズレベルで利用でき、ディープ・ラーニングによってゼロディ攻撃にも対応している信頼度の高いセキュリティアプリ
エンタープライズ(企業向け)レベルの高度なセキュリティ環境を実現し、ディープ・ラーニングによってゼロディ攻撃にも対応、複数デバイスの一元管理も可能な信頼度の高いセキュリティアプリ
リアルタイム保護などの基本的なウイルス対策機能のほか、プライバシー設定・アプリ/ ドライバのアップデーターも利用できる 無料セキュリティソフト