パフォーマンス と 高い検出率 に定評がある セキュリティソフト
ESET Internet Security は スロバキア の セキュリティベンダー「 ESET 」が開発している セキュリティソフトで、日本では キヤノンITソリューションズ が代理店として 日本語版の販売とサポート行っている。
ESET のセキュリティソフト は「 ヒューリスティック技術 」により 既知のマルウェアだけでなく、マルウェアの挙動を解析して 未知のマルウェア も検出が可能になっている。
AV Comparatives Award – ESET ページ
AV TEST – ESET Home User Products
ESET は旧製品「 NOD32 アンチウイルス 」の時から パフォーマンス と 高い検出率 に定評があり、 AV-Comparatives や AV TEST など独立したテストラボでも 上位ランクの常連 。
システム要件
バージョン 14. 0. 22. 0 現在
OS:Windows 7 ( SP1 ) / 8 / 8.1 / 10 ( 32 bit & 64 bit )
RAM:1 GB 以上 ( Windows 10 64bit は 2 GB 以上 )
HDD:320 MB 以上の空きスペース( 1GB 以上 推奨 )
ソフトの入手先
Amazon – ESET セキュリティ 無料体験版(30日間) Windows向けプログラム
Canon ITソリューションズ – 30日間無料体験版(ESET Internet Security)
ESET Internet Security のインストール
ESET Internet Security の 体験版 は Canon ITソリューションズ や Amazon からダウンロード可能。
Amazon から 体験版をダウンロードする場合は 「 体験版 」を 無料購入して ZIPファイル をダウンロードする。
ダウンロードした「 ESET_セキュリティ_無料体験版30日間_Windows向けプログラム-ダウンロード版 」ZIP ファイルを選択して コンテキストメニュー ( 右クリックメニュー ) の「 すべて展開 」で 解凍。
解凍したフォルダ内にある 「 inst_eisv..」をクリックして ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されたら「 はい 」で許可。
WinZip で自動解凍が実行される。
セットアップウィザードが起動するので 他のセキュリティソフトが 起動していなければ「 確認 」。
自動的に プログラムをダウンロードしてセットアップウィザードが開始するので「 続行 」。
使用許諾書 を確認して問題なければ「 同意します 」をクリック。
「 体験版ライセンス 」をクリック。
メールアドレスを入力して「 アクティベーション 」。
「 ESET LiveGrid 」「 望ましくない可能性があるアプリケーションの検出 」の設定を行い「 続行 」。
「 ESET LiveGrid 」は ESET に集積されたデータを元にした 最新の保護 と 実行中のプロセスの危険度を評価するツールが利用できる。
「 望ましくない可能性があるアプリケーションの検出 」を有効にすると ヒューリスティック機能 の 判定基準が 厳しくなり、マルウェア ではない 白に 近いグレーのプログラムも検出されるようになる。
使用状況などを 匿名 で送信する カスタマーエクスペリエンス を任意で設定して「 続行 」。
インストールが終了したら「完了」をクリック。
ESET Internet Security が起動して「 セキュリティツール 」の設定画面が表示されるので 右上の「 X 」で閉じる。
インストール後は 自動的に アップデートが行われるので 操作は不要。
アップデートが完了すると 自動的に 初期検査 が開始する。
ESET Internet Security の使い方
ESET Internet Security の 主な機能は「 PC の 脅威からの保護 と 検査 」「 ネットワークの保護 と 検査 」のほか「 ネットバンキングの保護 」「 PC 盗難時の 保護 と 検索 」で、設定 を 済ませてしまえば 問題が発生しない限り 操作することはほとんどない。
詳細設定
ESET Internet Security は 保護とパフォーマンスのバランスを考慮した 初期設定 になっているため 変更する必要はほとんどない。
基本設定 は 左ナビゲートの「 設定 」を選択し 右ペインに表示されるメニューで確認でき、検索エンジンの設定 や 使用するスキャンのプロファイル確認 は 設定メニューの 最下部にある「 詳細設定 」で行う。
検出エンジン
PC 保護の 要となる リアルタイム保護 で使用する スキャンエンジン の 設定。
スキャンエンジンには「 マルウェア 」「 望ましくないアプリ 」「 疑わしいアプリ 」「 安全でない可能性があるアプリ 」の4タイプを 「 最大 ~ オフ 」の 4段階の しきい値 で検出する。
コンピュータウイルスを始めとした 悪意のあるコードを含んだ プログラム
望ましくない可能性があるアプリケーション ( PUA ) :
アドウェア , バンドルウェア , 仮想通貨マイナー , ブラウザツールバー など マルウェアほど脅威ではない グレーゾーンのアプリ疑わしい可能性があるアプリケーション :
ZIPファイル など マルウェアの 偽装に使用される 圧縮ファイル
安全ではない可能性があるアプリケーション : ※ 初期設定では無効
リモートアクセスツール , パスワード解析 , キーロガー など 合法なソフトウェアでも使用されている 悪用される可能性のあるプログラム
検出感度が 上がり 多くのオブジェクトを検出するが 誤検出 ( 偽陽性 )も増加する
標準 :
検出率 と 偽陽性率 のバランスが取れた デフォルトで設定
最小 :
確実 に脅威と見做されるオブジェクトのみ検出する
オフ :
保護を無効にする
しきい値を「 最大 」にすると 偽陽性率が上がり ,「 最小 」にすると 未知の脅威に対しての保護が低下するので 基本は「 標準 」を使用。
検査 プロファイル
スキャンで使用される プロファイル は デフォルトで「 スマート検査 」「 コンテキストメニューの検査 」「 詳細検査 」「 コンピュータの検査 」 があり パラメーターは 「 ThreatSenseエンジンのパラメーター 」で設定されている。
プロファイルの確認 , 編集 は左ナビゲートメニューから「 マルウェア検査 」で「 選択されたプロファイル 」のリストから任意のプロファイルを選択後に「 THREAT SENSEパラメーター 」を展開して行う。
ESET Internet Security オンラインヘルプ – ThreatSense パラメータ
ESET Internet Security は スキャンによって検出した脅威は 自動削除 が デフォルト設定のため ユーザーは 操作不要で 脅威が駆除される。
ESET Internet Security オンラインヘルプ – 駆除レベル
「 常にエンドユーザーに確認する 」に変更すると 検出された 脅威に対して 処理の判断が求められるため、個々のファイルに対して「 アクション 」から任意に処理を選択する。
プロファイルの追加は「 プロファイルのリスト 」の「 編集 」から可能。
プロファイルの 検査対象 を 変更する場合は 変更するプロファイルを選択後に「 検査対象 」の「 編集 」を開き 検査対象 に チェックを入れる。
デバイスコントロール
「 デバイスコントロール 」は デフォルトで無効になっている USB メモリ などリムーバブルメディアの 自動再生をブロックする機能 で マルウェアに感染したリムーバブルメディアからの感染から保護する。
有効にする場合は「 設定 」の「 コンピュータ保護 」。
「 デバイスコントロール 」を有効にする。
「 デバイスコントロール 」を有効にすると リムーバブルメディア をセットした際に ESET Internet Security がブロックして処理を求めてくるので「 すぐに検査 」でスキャンを実行する。
コンピュータの検査 と 詳細検査
ESET Internet Security は ワンクリックで 実行される「 コンピュータの検査 」のほかに 検査対象 や 検査プロファイルを指定して実行できる「 詳細検査 」がある。
コンピュータの検査
ローカルドライブにある全てのファイルを対象として検査が実行され、脅威が検出された場合は自動的に「駆除レベル」の設定値に基づいて自動的に削除もしくは駆除される。
ホームから「 コンピュータの検査 」をクリックすると実行される。
左ナビゲートメニューの「 コンピュータの検査 」から「 コンピュータの検査 」 でも実行できる。
詳細検査
「 詳細検査 」には 検査内容のパラメーター や スキャン対象を選択できる「 カスタム検査 」, USB や CD / DVD などの リムーバブルディスク を 検査 する「リムーバブルディスク検査」がある。
デフォルトのプロファイル
脅威が潜んでいる可能性が高いオブジェクトをスキャン
詳細検査 :
スマート検査のスキャン項目に加えて 一般ファイルも含めたスキャンを実行するコンテキストメニューの検査 :
メモリやブートセクタを除き ファイルに絞ったスキャンを行う
コンピュータの検査 :
「 詳細検査 」から 一般ファイル が除外され 効率的なスキャンレベルが確保される「 スマート最適化 」が有効になる
カスタム検査
「 スマート検査 」の対象から外れる 一般ファイル や ローカルドライブ , ネットワークドライブ などの検査が可能。
「 コンピュータの検査 」の「 詳細検査 」から「 カスタム検査 」を選択。
右上の「 設定 」アイコンをクリックして「 検査の対象 」のリストから スキャンする対象を選択。
「 検査プロファイル 」から使用するプロファイル選択。
スキャンの設定ができたら「 検査 」を実行。
ホームネットワークの保護
「ホームネットワークの保護」は ローカルネットワークを監視して 許可のない通信をブロックしたり ネットワークにある脆弱性を検出する機能で、トラフィック の異常を検出すると ESET Internet Security のファイヤーウォールが 通信を ブロックする。
「 ホームネットワーク保護 」を確認するにはホームメニューの「 ホームネットワーク保護 」をクリック。
使用している PC などのデバイスを中心に 最近ネットワークに接続されたデバイスが表示され、外周に 当月 接続され 直近で検出されないデバイスが表示される。
新しく検出されたデバイスには ★マーク , 問題が検出されたデバイスには 警告マーク や 注意マーク が表示され デバイスをクリックすると詳細が確認できる。
検出されたデバイスは IPアドレス で表示されるが 表示名 や デバイスの種類も 編集できる。
新規デバイス をネットワークに追加したり IP アドレス を変更した際 「 ネットワーク 」に表示されない場合は ESET Internet Security がブロックしている可能性が高い。
デバイスを開き「 ブロックされたトラフィック 」の「 表示 」をクリック。
「 ブロック解除 」で 通信が可能になる。
二重ルーター
二重ルーター は推奨されないため ルーターの ブロックを解除しても 二重ルーターを解消しない限り 毎回問題 が検出される。
二重ルーター は 追加した ルーター ( 2台目のルーター ) を ブリッジモード ( アクセスポイント ) に切り替えることで 解消できる。
アンチセフト
アンチセフト は デバイス盗難時に 遠隔操作で デバイスのロック や カメラを起動して撮影 , スクリーンショットを撮るモジュールで、デバイスが オンライン になっていないと使用できない。
左ナビゲートメニューの「 ツール 」から「 アンチセフト 」を選択。
「 My ESET 」のアカウント未取得の場合は「 アカウントの作成 」をクリック。
すでにアカウントを取得している場合は「サインイン」。
「 ESET の契約条件 」を確認して問題なければ チェックを入れ、メールアドレス , パスワード を入力して「 新規アカウントの作成 」。
ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されるので「 はい 」で許可。
任意のデバイス名を設定して「 続行 」。
ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されるので「 はい 」で許可。
「 閉じる 」で設定完了。
登録したメールアドレス に 確認用のメールが届いているので 本文のリンクをクリックして認証。
メールアドレスとパスワードを入力して my.eset.com にアクセスすると追加したデバイスを確認できる。
表示されているデバイスをクリックするとステータスが表示される。
アンチセフトが正常に動作するか確認するため「 テストの実行 」をクリック。
テスト終了後「 ESETアンチセフトのテスト-結果 」に位置情報やスクリーンショットが表示されたら設定完了。
「設定」でスキャンの間隔やデバイスの削除などができる。
ライセンスの購入 と アクティベーション
体験版 には ESET Internet Security の ホーム画面に「 ライセンス購入 」のボタンがあり クリックすると ライセンス購入ページ がブラウザで表示される。
Amazon ESET Internet Security ライセンス購入 ページ
Amazon で販売されている ライセンス販売には「 期間が 1 年 と 3 年 」,「 利用デバイス数が 1 台 と 5 台 」があり、販売形式の「 オンラインコード 」は アクティベーションコード がメールで送信され、「 カード 」はアクティベーションコードが記載されたカードが郵送される。
メールは「注文ありがとう」「支払いありがとう」「ご購入のお客様へ」の3通送信され、最後に届く「ご購入のお客様へ」のメール内に「製品認証キー」が記載されている。
ESET Internet Security のホーム画面から「 製品のアクティベーション 」をクリック。
「 購入した製品認証キーを使用 」をクリック。
メールに記載されている 製品認証キー を入力して「 続行 」。
ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されたら「 はい 」で許可。
「 アクティベーション 」をクリック。
正規版へアップグレード完了。
ライセンスの更新 と 変更
アクティベートした ESET Internet Security は ライセンスの有効期限も継続して使用する場合「 更新 」と「 変更 」の2通り方法がある。
ライセンスの更新 ( 延長 )
ライセンスの更新 は キャノン IT ソリューション が提供している「 CLUB ESET 」でのみ可能で、事前手続きで ライセンスを 自動更新することもできる。
「 CLUB ESET 」へのログインには「 ライセンスID 」が必要なため ESET Internet Security の「 ヘルプとサポート 」にある「 テクニカルサポート詳細 」をクリック。
「 テクニカルサポート詳細 」の「 ライセンスID 」をコピー。
ESET Internet Security のインストール時に 登録したメールアドレスを入力 , ライセンスID をペーストして ログイン。
ライセンスの有効期限を自動更新する場合は「 所有製品 」, 現在のライセンスを延長 ( 更新 ) する場合は「 有効期限の延長 」をクリック。
自動更新する製品の「 申込 」をクリックし 延長手続をする。
「 有効期限の延長 」では「 1 年 」と「 3 年 」の選択が可能。
ライセンスの変更
ライセンスの変更は Amazon などで ESET Internet Security を 新規購入して 発行された ライセンスキー を 使用している ESET Internet Security に使用することで ライセンスの期限を更新する。
ライセンスを購入したら ESET Internet Security の「 ヘルプとサポート 」から「 ライセンスの変更 」をクリック。
「 購入した製品認証キーを使用 」をクリック。
製品認証キー を入力して「 続行 」。
ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されたら「 はい 」で許可。
「 アクティベーション 」をクリックして ライセンスキー を更新する。
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