Proton VPN の特徴
- セキュアな通信が可能な多機能 VPNサービス
- プライバシー保護のためノーログポリシーを採用
- トンネリングと暗号化により通信を保護
- クライアントアプリはオープンソースで開発
- マルチコアプロセッサに処理を分散させる独自技術 VPN Acceleratorで通信速度を向上
- 脅威のあるサイトへのアクセスと広告を DNSサーバでブロック
- トラフィックの監視回避機能をサポート
- データ処理の透明性を証明するため、独立した第三者機関の監査を受けてレポートを公開
- 無料版は Proton VPN Freeのインストールと使い方 を参照。
- Android版は Proton VPN for Android のインストールと使い方 を参照。
- VPNについては VPN サービス の 安全性 と 利用のメリット を参照。
Proton VPN の開発元
- 開発元:Proton AG
- 開発元の拠点:スイス
Proton AG の拠点がある スイスは EU で施行された 一般データ保護規則(GDPR)の適用地域ではなく、GDPR に準拠して改定された スイス連邦データ保護法(FADP/ DPA)によって 個人情報が保護されている。
Proton VPN のダウンロード
Proton VPN の仕様
- 1アカウントで同時利用できるデバイス数:最大 10台
- ロケーション:69カ国 3000台以上
- 通信の暗号化:◯
- ノーログポリシー:◯
- キルスイッチ:◯
- スプリットトンネリング:◯
- P2P 接続:◯
- Onionドメイン への接続:◯
- ストリーミングサービス:Amazon Prime・Netflix などをサポート
- トラフィック監視回避強化機能:Secure Core
- 脅威のあるサイトへのアクセスと広告のブロック機能:NetShield
- VPNトラフィックブロック回避機能:✕
システム要件
バージョン 3.2.0 現在
- OS:Windows 7/ 8.x/ 10/ 11
Protonアカウントの取得(購入方法)
公式サイト から「Get Proton VPN now」をクリック。
購入するプランを選択。
アカウントで使用するメールアドレスを入力し、Confirm email address に再入力。
支払い方法をクレジットカードと PayPalから選択して決済。
決済が完了すると パスワード が表示されるので、表示されているパスワードを使用する場合は保存してから「Countinu with this password」を選択、別のパスワードを使用する場合は Choose my own password から設定。
アカウントが作成されたら「Download」をクリックしてアプリのダウンロードページに移動。
ProtonVPN for Windows のインストール
公式サイト の「Download Proton VPN」をクリックしてインストーラーをダウンロード。
ダウンロードしたインストーラー起動し、 ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されたら「はい」で許可。
セットアップで使用する言語を選択。
インストール先にこだわりがなければデフォルト設定で「Next」。
スタートメニューへの登録もデフォルト設定で「Next」。
「Install」でインストールを実行。
Proton VPNが起動してログイン画面が開いたら、登録したユーザー名(メールアドレス)とパスワードを入力して「Sign in」。
ウエルカムメッセージが表示されるので「Skip」。
世界地図が表示されたら セットアップ完了。
Proton VPN の設定
左上のハンバーガーボタンから Settings を選択。
基本設定 – General
Start Minimized で起動スタイルを設定。
- to Systray
システムトレイ に格納した状態で起動 - to Taskbar
最小化の状態で起動 - Disabled
通常起動
Quick Connect で Quick Connect ボタンの動作を指定。
- Fastest
利用可能な最速のサーバに接続 - Random
接続サーバをランダムに選択
プロファイルを追加すれば任意の接続先を指定することもできる。
Windows起動時の設定。
- Start on boot
Windows 起動時にProtonVPN を自動起動 - Connect on app start
ProtonVPN 起動時にVPN へ自動接続 - Show Notifications
通知 の表示
Early Access を有効にすると、リリースされる前の最新版 Proton VPNを取得できるが、安定版ではないので問題が発生した場合に対応できるユーザー向き。
接続設定 – Connection
Protocol は 自動的に最適なプロトコル(通信規約)が選択される Smart がデフォルトで、プロトコルを指定することも可能。
- WireGuard
最先端の暗号化技術を使用したプロトコルで、OpenVPN よりもシステムリソースの消費が少なく、通信速度の向上が期待できる。 - OpenVPN – UDP(User Datagram Protocol)
TCP よりも通信速度が早い。 - OpenVPN – TCP(Transmission Control Protocol)
UDP よりも安定性に優れている。
WireGuard は高速でセキュアな反面、匿名性が不十分だと言われているが、ProtonVPNは double-NATを使用して接続を動的にプロビジョニングしており、OpenVPNや IKEv2と同レベルで匿名化されている。
VPN Accelerator は VPNのトラフィックをマルチコアプロセッサを使用して負荷を分散させ、VPN の通信速度を向上させる ProtonVPN 独自のテクノロジー。
Auto Recconection は 何らかの原因で VPN 接続が切断された際に自動的に最後に接続していたサーバに再接続する機能で、キルスイッチと併用することで DNSリークを防ぎつつ オンラインが維持される。
Reconnection notifications を有効にすると VPN Accelerator が再接続した際に通知する。
- Moderate NAT
VPN接続時にオンラインゲームやビデオ会議で問題が発生する場合に使用。 - Custom DNS Server
ProtonVPNの DNSサーバ 以外の DNSサーバ を使用する際に設定。
Custom DNS Server を使用すると NetShieldは利用できない。
ProtonVPNはプライバシー保護に優れた Strict NAT が有効になっているが、Strict NAT は接続速度が遅く、pingレートが高いなどのデメリットがあり、Moderate NAT を有効にすることで通信速度の改善を期待できる。
高度な設定 – Advance
ポートフォワーディング を有効にするとポート番号を取得でき、BitTorrentクライアントなどに設定 するとパフォーマンス向上が期待できる。
プロトコルに OpenVPN使用時はネットワークアダプタを選択。
TUNアダプタは TAPアダプタよりも高速で、接続に問題が生じた場合は TAPアダプタに切替えを行う。
DNS leak protection(DNSリーク保護機能)は常時有効になっている。
Allow Alterbative Routing(代替ネットワークルーティング)は、Protonのサイトがブロックされた場合のバイパス機能なので有効にしておく。
ハードウェアアクセラレーション は GPUの並列処理を使用する機能で、有効にするとパフォーマンスの向上を期待できる。
画面の描写に問題が生じるようであれば 無効にする。
Split Tunneling は指定したアプリや IPアドレスを VPN接続から除外/ 適用する機能。
- Exclude apps/IPs from using VPN tunnel
VPN接続から除外するアプリ/ IPアドレスを追加 - Only included apps/IPs will go through VPN tunnel
指定したアプリ/IPアドレスのみ VPNに接続
キルスイッチ と スプリットトンネリング は併用不可。
ProtonVPN for Windows の使い方
ホーム画面の左サイドパネルにある「Quick Connect」をクリックすると、設定したサーバ(デフォルト設定では最速サーバ)に接続する。
システムトレイの ProtonVPNアイコンからも操作できる。
中国のグレートファイアウォールは常に更新して VPN接続をブロックするため、中国から接続できない場合はTor ブラウザ で Tor Bridge を使用する。
ロケーションの変更は Countries タブか MAP から接続先を指定。
サーバの空き状態は 3段階 で表示される。
- 緑:サーバ負荷 1 ~ 49%
- 黄:サーバ負荷 50 ~ 90%
- 赤:サーバ負荷 90 ~ 100%
カラー表示されているアイコンにマウスオーバーで 負荷率が表示されるが、「緑」でも 50%を超えていることが多い。
- 双方向矢印アイコン:P2Pサポートサーバ
- たまねぎアイコン:Onionドメイン対応サーバ
- 地球アイコン:スマートルーティング(仮想サーバ)
Kill Switch
キルスイッチは Kill switch のアイコンから Kill Switch On か Permanent Kill Switchを選択。
- Kill Switch On
自動再接続(Auto Recconection)が通信を回復する際に IPアドレスを保護するもので、VPNサーバへの通信が回復しない場合のみインターネット回線が遮断され、手動で VPN接続を切断すると通常回線に接続する。 - Permanent Kill Switch
VPN接続が確立されるまでインターネット接続を遮断する機能で、ユーザーが手動で VPN接続を切断してもインターネットへは接続できない。
キルスイッチ は VPN接続が何らかの原因で切断された場合に、システムがオンライン状態を維持するため暗号化されていない DNSサーバへ接続するのを遮断する機能。
NetShield
NetShield は VPNサーバで脅威をブロックする機能で、NetShield のアイコンから Block malware only か Block malware, ads, & trackers を選択。
- Block malware only
マルウェア・スパイウェアのみブロック。 - Block malware, ads, & trackers
マルウェア・スパイウェア・広告・トラッカーをブロック。
Secure Core
Secure Core は匿名性を向上する機能で、有効にすると高セキュリティの中継サーバを経由してから指定したサーバに接続するため、VPNサーバの監視を回避できる。
Port forwarding
設定 で Port Forwarding shortcut を有効にするとポートフォワーディング の切替ボタンが表示され、有効にするとアクティブなポート番号を確認できる。
ポートフォワーディング は セキュリティリスクがあるため必要な場合にのみ有効にする。
プロファイルの追加
プロファイルには特定のサーバを登録でき、「Quick Connect」の接続先として指定することも可能で、ホーム画面の左ペインで Profiles タブの「Create Profile」で作成する。
プロファイル名・表示色・接続サーバ を指定して「Save」。
セットしたプロファイルは Manage Profiles から再編集できる。
新規サーバの追加と既存サーバの削除が断続的に実施されるため、プロファイルに登録している接続サーバの設定変更が必要になる場合がある。
DNS漏れの確認
VPN 接続時にIP アドレスが 正しく保護されているか 確認する場合は 専用サイトを利用する。
VPN接続が確立している状態で ipleak.net へアクセスし、Your IP address に接続先のサーバ情報のみが表示されるか、接続先サーバと DNSサーバに同じ国が表示されていれば匿名化されている。
パスワードの再設定
パスワードのリセットは Proton VPN のログイン画面にある Need Help ? から Reset Password を選択。
Proton VPN から パスワードをリセットすると、Proton Mailやカレンダー、Proton Drive など、保存時に暗号化されているデータが復元できなくなる。
ユーザーネームかメールアドレスを入力して「Next」をクリック。
Recovery email address にアカウント作成時に登録した メールアドレスを入力して「Send code」。
入力したメールアドレスに送信された リセットコード を入力して「Reset password」。
暗号化されたデータの復元ができなくなることを了承する場合は「Reset password」。
新たなパスワードを2度入力して「Confirm」をクリックし、パスワードが更新されるとダッシュボードが表示される。
サブスクリプションのキャンセル
公式サイト にアクセスして 右上の「Sign in」からアカウント情報を入力して ダッシュボードを開き、アカウントのダウングレード で 無料プラン へダウングレードする。
サブスクリプションの有効期限内にダウングレード すると、有効期限 が残っていても 無料プラン にダウングレードされ、未使用分のサブスクリプションは 日割換算で アカウントにプールされる。
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