エンドツーエンドで暗号化が可能な オープンソースの匿名 電子メール
Proton Mail は スイスの 電子メール / VPN プロバイダ Proton AG が提供している 無料で利用可能な 匿名電子メールサービスで、通信 や メッセージを暗号化することで Proton AG の従業員もメッセージを復元できない ゼロアクセス・アーキテクチャ を採用し、ログの保存 や トラッキングを行わないなど セキュリティ と プライバシー保護が強化されている。
Proton Free – 無料プラン
・利用可能なメールアドレス : 1 アドレス
・送信制限 : 1 時間 最大 50メッセージ , 1 日最大 150 メッセージ
・送信可能な最大サイズ : 25 MB
・1 通のメールで送信可能な 受信者数 : 最大 100 件
・1 通のメールで送信可能な 添付ファイル数 : 最大 100 個
・フォルダ作成数 : 最大 3
・フィルタ : アクティブにできるのは 1 アイテム
・短縮ドメイン : 受信のみ可能
・自動返信 : 利用不可
・カスタムドメイン : 利用不可
・Proton カレンダー : カレンダーの追加・共有は利用不可
・ProtonDrive : 利用不可
Mail Plus
・利用可能なメールアドレス : 10 アドレス
・送信数 : 無制限
・送信可能な最大サイズ : 25 MB
・1 通のメールで送信可能な 受信者数 : 最大 100 件
・1 通のメールで送信可能な 添付ファイル数 : 最大 100 個
・フィルタ : 制限なし
・フォルダ 作成数 : 制限なし
・短縮ドメイン : 送受信可能
・自動返信 : 利用可
・カスタムドメイン : 利用可 ( 1 ドメイン )
・Proton カレンダー : 利用可
・ProtonDrive : 利用可
Proton Unlimited
・利用可能なメールアドレス : 15 アドレス
・送信数 : 無制限
・送信可能な最大サイズ : 25 MB
・1 通のメールで送信可能な 受信者数 : 最大 100 件
・1 通のメールで送信可能な 添付ファイル数 : 最大 100 個
・フィルタ : 制限なし
・フォルダ 作成数 : 制限なし
・短縮ドメイン : 送受信可能
・自動返信 : 利用可
・カスタムドメイン : 利用可 ( 3 ドメイン )
・Proton カレンダー : 利用可
・ProtonDrive : 利用可
・ProtonVPN : フル機能 ( 有料プラン ) を利用可
システム要件
バージョン 5. 0. 5. 6 現在
OS:対応ブラウザがサポートしているバージョン
Proton Mail が推奨する プライバシーを重視したブラウザ
Mozilla Firefox / Brave / Tor ブラウザ
Proton Mail の 動作テストが行われているブラウザ
Google Chrome / Microsoft Edge / Safari / Opera
アカウントの登録
Proton Mail の 新規登録
ProtonVPNを利用していないか、ProtonVPN で利用している ユーザー名 を メールアカウントに使用したくない場合は Proton Mail のアカウントを新規作成する。
トップページが表示されたら Mail を選択。
「 Create a free account 」 をクリック。
プラン選択画面のなるので 無償で利用する場合は Proton Free、有料プランは Mail Plus か Proton Unlimited を選択。
アカウント作成画面が日本語表記にならない場合は、ページ下の言語リストから 日本語 を選択。
アカウント名を入力して proton.meまたは protonmail.com ドメインのメールアドレスを作成し、パスワードを設定。
有料プラン を選択した場合は 利用するサブスクリプション と 決済する通貨を選択し、決済情報を入力して決済。
無料プランは ロボットでないことの確認で CAPTCHA が表示されるので、チェックを入れて 指示される画像を選択。
送信先に表示する 表示名を設定。
パスワードを失念した場合に使用する 回復用の メールアドレス か 携帯電話番号 を 選択して入力し「 選択済みを保存 」。
ウエルカム画面が表示されたら「 次へ 」で 使用するテーマを選択。
「 利用開始 」で Proton Mail が利用可能になるので、表示されているページ か https://mail.protonmail.com/login をブラウザのブックマークに追加。
Proton Mail の設定
設定 では 表示名・署名・書式・ラベル の編集 や、バージョン 4.0 から追加された 送信遅延 などの設定を行う。
右上にある ツールメニュー の 設定 から 設定を開く を選択。
回復
Proton アカウントの パスワードを失念した場合に備え、パスワードリセットとデータ復旧用の 回復フレーズ を登録する。

Proton アカウント の パスワードリセットとデータ復旧
Proton Mail や ProtonVPN で使用する パスワードのリセット と データ復旧の手順 Proton アカウントで設定したパスワードは、暗号化して保存されている メッセージ や 連絡先 などのデータを 復 […]
Easy Switch
Gmail や Outlook.com のメッセージを Proton Mail にインポートする場合は Proton Easy Switch を使用する。

Proton Easy Switch の使い方
Gmail や Outlook など IMAPプロトコル が利用可能なプロバイダから Proton Mail へ メールをインポート Proton Easy Switch は Gmail・Outlook など IMA […]
メッセージと作成
メッセージと作成 では 短縮ドメイン の有効化 や メッセージの書式 などを設定。
短縮ドメイン
短縮ドメイン は @pm.me の利用が可能になる機能で、有効にすると Proton Mail のアカウント名で アカウント名@pm.me のメールアドレスが使用できる。
左サイドバー から メッセージと作成 を選択し、短縮ドメイン (@pm.me) の「 アカウント @pm.me を有効化 」をクリックして ログインパスワードを入力。
一般
回復用のメールアドレスを設定した場合は デフォルトで 毎日のメール通知 が有効になっているので 不要であれば無効にする。
毎日のメール通知 が有効だと 新規メールを受信する度に 回復用メールアドレスに メール受信の通知が 送信される。
メッセージ
メッセージ では 画像の読み込み・リンクのスキャン・送信遅延 などの設定ができる。
メールに埋め込まれた画像の表示設定。
送信済み/下書きを保持
有効にすると「 送信済み 」「 下書き 」のメッセージを他のフォルダに移動しても 「 送信済み 」「 下書き 」に表示される。
Confirm link URLs ( リンクの確認 )
メールのリンクをクリックした際に アクセスの確認ダイアログが表示される フィッシング対策機能。
送信を取り消し
メール送信後 指定時間内で送信の取り消しができる。
会話のグループ化
メールヘッダー・件名・送受信者 のデータを使用し、メッセージをスレッド化する機能。
ステッキーラベル
メッセージにラベルを付けると、以降の同じ会話のメッセージに自動的にラベルが適用される機能。
作成
作成 は 新規作成 メッセージ の体裁 を設定。
HTML 形式 / プレーンテキスト形式 を選択。( 標準 は HTML形式 )
新規作成時のテキスト方向
文字入力の方向を指定。
作成画面の標準フォント/サイズ
日本語フォントは選択できないが、フォントサイズは反映される。
送信を取り消し
メール送信後 指定時間内で送信の取り消しができる。
メールのプライバシー
メールのプライバシーでは リモートコンテンツの読込確認 や トラッキングブロック の設定ができ、デフォルトで有効になっている。
ユーザー情報とアドレス
ユーザー情報とアドレス では メッセージの新規作成時に使用する メールアドレス や 表示名、署名の編集 と 有料プランを利用している場合は メールアドレスの追加が可能。
Proton Mail フッター の Proton Mail から送信されました。を 無効化するには 有料プランへのアップグレードが必要。
proton.com / proton.me ドメインのメール や カスタムドメイン の設定をした メールアドレスの追加が可能。
外観
外観 では テーマの変更 や 受信トレイ のレイアウトを 変更ができる。
フォルダー と ラベル
Proton Mail では フォルダ と ラベル でメールを管理でき、バージョン 4.0 から フォルダ のカラー設定が可能になった。
フォルダのカラー や フォルダ名 は 編集 で 修正でき、フォルダを上下にドラッグして並び順を変更できる。
ラベル
ラベルは ユーザーが任意で作成できる メッセージの管理タグで、フォルダと異なり 1つのメッセージに対して複数の ラベルを追加できる。
ラベルを追加 から作成。
フィルター
フィルター では 条件を設定してフォルダへの移動 や ラベルの追加 を自動化できるほか、迷惑メール にマークしたアドレスの修正ができる。
フィルターを作成する場合は 仕分けフィルター の「 フィルターを追加 」を選択。
作成ウィザードが開くので 作成する フィルター名 を入力。
フィルタの条件を 件名・宛先・差出人・添付ファイル から選択して、抽出対象の テキスト を入力したら「 挿入 」。
メッセージに追加する ラベル や メッセージの移動先 フォルダ を指定。
暗号化と鍵
Proton Mail は PGPメール をサポートしており、簡単に 公開鍵 を添付して送信することができる。
外部 PGP は デフォルトで 無効 になっているため、 使用する場合は 外部 PGP 設定 で必要な項目を 有効にする。
自動返信・ドメイン名・IMAP/SMTP
自動返信・ドメイン名・IMAP/SMTP は 有料プランで 利用可能なオプション。
ドメイン名
独自ドメインを Proton Mail の セキュアなサーバを使用して 送受信が可能になる。

Proton Mail 独自ドメインの追加
Proton Mail で 独自ドメイン のメールを送受信する Proton Mail は 有料プランで 独自ドメインを追加でき、暗号化される Proton Mail のメールサーバ で 独自ドメインのメールを送受信で […]
IMAP / SMTP
Proton Mail を Thunderbird など IMAP/SMTP をサポートするデスクトップ メールクライアント で利用可能にするオプション。

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メールクライアントアプリ で Proton Mail の送受信を可能にする 機能拡張ツール Proton Mail Bridge for Windows は Proton Mail の 有料プランを契約しているユーザーに […]
Proton Mail の使い方
Proton Mail は ウェブメールなので、ブラウザから 直接 Proton Mail のサーバにアクセスして 操作を行う。
Proton Mail へのアクセス と 受信
ブラウザ を開いて Proton Mail に ログインしていれば 新着メッセージは 自動的に 受信する。
Proton Mail の障害発生状況
Proton Mail の 送受信 に不具合がある場合は 障害発生状況 のページで確認できる。
メールの整理と管理
Proton Mail のメッセージは 受信トレイ・フォルダ・アーカイブ に保存し、ラベル で管理できる。
アーカイブ は 保管庫 フォルダ に メッセージを移動するようなイメージで、メッセージを選択後に ツールアイコンの アーカイブ を選択して移動する。
フォルダへの移動は メッセージを選択後、ツールアイコンの フォルダ をクリックしてリストから移動先を選択。
ラベル を追加する場合は メッセージを選択後、ツールアイコンの ラベル から追加するラベルを選択。
メールの送信
Proton Mail ユーザー間 での メール送受信は 常にエンドツーエンドで 暗号化 され、Gmail や Outlook など Proton Mail ユーザー 以外へ 送信する場合は 暗号化 の 有効 / 無効 を選択できる。
メッセージを作成する場合は、サイドバーの上部に「 新規メッセージ 」をクリック。
宛先 に メールを 送信する 相手のメールアドレス を入力。
CC や BCC は 送信先 の右にある CC, BCC をクリックすると 入力ボックス が展開する。
返信・全員に返信・転送 は メッセージの 右上に表示されるアイコンから選択。
送信メール の メール形式を プレーンテキストに変更する場合は、ツールアイコンの 右にある その他 のメニューから選択。
新規作成した メッセージを破棄する場合は 下部の ゴミ箱 アイコンをクリック。
暗号化
Proton Mail ユーザー 以外へ メッセージを送信する場合は、デフォルトで 暗号化が無効になっているので 非暗号化メール ( 通信は暗号化される ) として送信できる。
メールアドレスを入力した際に 南京錠アイコン が表示されている場合は エンドツーエンド で暗号化される。
Proton Mail のメールアドレス間で送信されたメール。
緑の南京錠
Proton Mail のメールアドレス以外で PGPを設定したメールアドレス間で送信されたメール。
Proton Mail ユーザー 以外へ 送信するメールを 暗号化 する場合は、左下にある 南京錠のアイコンをクリック。
メールへアクセスする際に必要なパスワードを設定する。
有効期限
有効期限 は 設定した期限が切れると 受信者の 受信ボックスから自動的にメッセージが削除される機能で、Proton Mail ユーザー ・非 Proton Mail ユーザー いずれにも使用できる。
有効期限を設定する場合は 3 点リーダーから 有効期限を設定 を選択。
消滅するまでの 期限を設定して「 設定 」。
PGP メール
設定 で 外部 PGPを有効にしている場合は、公開鍵を添付して PGP メール を送信できる。
公開鍵 の送付は 3 点リーダーから 公開鍵の添付 を選択。
外部宛のメッセージへの署名 を 有効にすると 宛先 の前に PGP 署名 のアイコンが追加される。
アカウントの削除 / サブスクリプションのキャンセル
アカウントの削除 や サブスクリプション のキャンセル も 設定 から 操作できる。
サブスクリプションのキャンセルは、左サイドバーから ダッシュボード を選択して アカウントのダウングレード で 無料プラン へダウングレードする。
作成したアカウントの削除は 左サイドバーから アカウントとパスワード を選択して アカウントの削除 で 削除を実行。
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