システムの復元 の設定と使い方

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システムの復元

システムの復元 は Windowsアップデートやアプリ/ ドライバのインストールなど、システムに大きな変更が加えられる際に復元可能なポイントを作成する機能で、システムが不安定になった場合にロールバックできる。

復元ポイント は 監視(保護)するドライブに保存されるため、復元ポイントを使用してロールバックするには Windowsが正常に起動しているか、Windowsが起動しない時は システム修復ディスク/ 回復ドライブ が必要。

「システムの保護」の有効化

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  • Windows 11
    「設定」の「システム」から「バージョン情報」を開き、「システムの保護」をクリック。
  • Windows 10
    「設定」の「 システム」から「詳細情報」を開き、「関連設定」の「システムの保護」をクリック。
バージョン情報(詳細情報)は WIN キー + Pause/Break キー で開く。

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保護設定 でシステムドライブ(Cドライブ)を選択して「構成」をクリック。

Windows 10/ 11(22H2)はデフォルトで有効になっている。

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設定の復元システムの保護を有効にする にチェックを入れる。

アンインストーラーなど復元ポイントの作成をサポートしているサードパーティ製アプリも、「システムの保護」が有効になっていなければ復元ポイントは作成されない。

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ディスク領域の使用量 で復元ポイントで使用するディスク領域を設定後「OK」で確定。

復元ポイントは「ディスク領域の使用量」で設定したサイズ上限に達すると、古い復元ポイントを削除して、新しい復元ポイントを追加する。

復元ポイントの作成

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システムの保護 を有効にするとシステムに変更が加えられる際、自動的に 復元ポイント が作成され、システムのプロパティシステム保護 タブ にある「作成」から手動で作成することもできる。

復元ポイントは手動で追加したものも自動削除されるため、システムを特定の状態に復元する場合は「システムイメージ」を作成する。

復元ポイントの削除

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Recovery drive 007

作成された復元ポイントは、システムのプロパティシステム保護 の「構成」から「削除」で一括削除できる。

復元ポイントの個別削除は不可。

復元 – Windowsが起動する場合

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  • Windows 11
    「設定」の「システム」から「回復」を開き、「PCの起動をカスタマイズする」の「今すぐ再起動」をクリック。
  • Windows 10
    「設定」 の「更新とセキュリティ」から「回復」を開き、「PC の起動をカスタマイズする」 の「今すぐ再起動」をクリック。

システムのプロパティ にある システムの復元 から 実行すると、環境によっては セキュリティソフトなどの影響で 復元に失敗するため、システム回復オプション から実行する。

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パソコンが再起動すると システム回復オプション の選択画面になるので、トラブルシューティング を選択。

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詳細オプション を選択。

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システムの復元 を選択。

Backup-and-Recovery-013

セットアップウィザードが開始するので「次へ」。

Recovery drive 013

復元する システムのポイントを選択して「影響を受けるプログラムの検出」で 「削除されるプログラム / ドライバ」と「復元されるプログラム/ ドライバ」を確認して「次へ」。

「他の復元ポイントを表示する」を有効にすると指定可能なバックアップデータが表示される。

システムイメージを保存している場合は、システムイメージの復元ポイントも表示される。

復元ポイントはシステム全体 をロールバックするわけではなく、変更のあったドライバやプログラムに適用されるため、古い復元ポイントを使用すると現状との整合性が取れず、既存のアプリや ハードウェアに不具合が生じる可能性がある。

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「完了」をクリック。

Backup-and-Recovery-016

ダイアログが表示されるので「はい」で復元を実行。

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復元が終了したら「再起動」で 完了。

復元 – Windowsが起動しない場合

Zorin OS 010

「回復ドライブ」か「システム修復ディスク」から起動。

Recovery drive 008

キーボードレイアウトの選択画面が表示されたら「その他のキーボードレイアウト」をクリックして「日本語」を選択。

Recovery drive 010

トラブルシューティング を選択。

Recovery drive 007

システムの復元 を選択。

Recovery drive 011

復元する OSを選択。

Backup-and-Recovery-013

セットアップウィザードが開始するので「次へ」。

Recovery drive 013

復元する システムのポイントを選択して「影響を受けるプログラムの検出」で 「削除されるプログラム / ドライバ」と「復元されるプログラム/ ドライバ」を確認して「次へ」。

「他の復元ポイントを表示する」を有効にすると指定可能なバックアップデータが表示される。

システムイメージを保存している場合は、システムイメージの復元ポイントも表示される。

Backup-and-Recovery-015

「完了」をクリック。

Backup-and-Recovery-016

ダイアログが表示されるので「はい」で復元を実行。

Backup-and-Recovery-017

復元が終了したら「再起動」で 完了。

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